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そして、異世界人になる
9 フィグ想う ②
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「クラム、婚儀はいつあげれる」
「3ヶ月後です」
「遅すぎる……来週だ」
「無理いわないで下さい!」
ぐぬ~また返事をしない~!
王が呼び出したと思ったら…婚儀の早期催促をされた。確かにやまとさんが来て1ヶ月近くが経とうとしている。慣れない生活にも少しずつ馴染んでくれていますがそんなにすぐ婚儀は用意できない。
やまとさんの出来ない事をカバーしながら来賓の招待に料理や部屋の準備までやる事がありすぎです。
王は簡素で構わないというが一番の功績者でありいつ婚姻なさるか注目の的だったあの王の婚姻。しかも本来約束だった妃を蹴って異世界人のやまとさんと一緒になるなんて前代未聞!凄すぎるんですから盛大にしなくてどうするんですか。
元妃様には十分に悪いと思っております。招待などできませんしあまり派手にすれば見せつけにもなってしまう。バランスと言うのは大事ですが。
やはり、盛大にやりたい。
誰もが待ち望んだ王とやまとさんの口づけを見たいはず!
う~ん。どうしたものか…
「何故そんなお急ぎになるのですか?」
「……婚儀をすればやまとが手にはいる」
「そんな焦らなくてもすでに王と良い仲なのでいいではないですか」
「……。」
「耐えれない」
「何にですか」
「やまとの煽りに」
「……。」
「クラム、お前なら耐えれるのか」
「……無理です」
「なら、急げ」
ぬ~!
「お前が返事をしないとは珍しいな」
「できるだけ早くします」
今回ばかりは返事ができなかった。事、やまとさんに対しては無理だ。王も規則とはいえ良く耐えているなと実際は思っていた。私ならせいぜい3日ぐらいでとっくに規則破りしている。王もしましたが…
行為自体も王の苛立ちからまだの様子。使用人すら追い出し続け結局は夜這いまでして会いに行く始末。いっそのこと部屋を一緒にしてあげたいですが婚姻後と決まりがありますし耐えていただくほかないです。
何とか急ぎましょう。
クラムから急ぎの返事がもらえたがまだ胸はつっかかったままだ。
やまとの煽りには参る。
もう、限界値はぎりぎりだ。
それよりもあれ以来やまとの口から聞けていない。もっと大事なちゃんと…あの言葉を。
本当にやまとは俺が好きで妃になってくれるんだろうか……。婚儀が近付くにつれ不安が残ってしまう。
もし、やまとこそが一時の感情で返事をしたのなら……向こうに帰さねばならない。今も本当は帰りたいのではないだろうか…。
今一度、確かめたいが…
「3ヶ月後です」
「遅すぎる……来週だ」
「無理いわないで下さい!」
ぐぬ~また返事をしない~!
王が呼び出したと思ったら…婚儀の早期催促をされた。確かにやまとさんが来て1ヶ月近くが経とうとしている。慣れない生活にも少しずつ馴染んでくれていますがそんなにすぐ婚儀は用意できない。
やまとさんの出来ない事をカバーしながら来賓の招待に料理や部屋の準備までやる事がありすぎです。
王は簡素で構わないというが一番の功績者でありいつ婚姻なさるか注目の的だったあの王の婚姻。しかも本来約束だった妃を蹴って異世界人のやまとさんと一緒になるなんて前代未聞!凄すぎるんですから盛大にしなくてどうするんですか。
元妃様には十分に悪いと思っております。招待などできませんしあまり派手にすれば見せつけにもなってしまう。バランスと言うのは大事ですが。
やはり、盛大にやりたい。
誰もが待ち望んだ王とやまとさんの口づけを見たいはず!
う~ん。どうしたものか…
「何故そんなお急ぎになるのですか?」
「……婚儀をすればやまとが手にはいる」
「そんな焦らなくてもすでに王と良い仲なのでいいではないですか」
「……。」
「耐えれない」
「何にですか」
「やまとの煽りに」
「……。」
「クラム、お前なら耐えれるのか」
「……無理です」
「なら、急げ」
ぬ~!
「お前が返事をしないとは珍しいな」
「できるだけ早くします」
今回ばかりは返事ができなかった。事、やまとさんに対しては無理だ。王も規則とはいえ良く耐えているなと実際は思っていた。私ならせいぜい3日ぐらいでとっくに規則破りしている。王もしましたが…
行為自体も王の苛立ちからまだの様子。使用人すら追い出し続け結局は夜這いまでして会いに行く始末。いっそのこと部屋を一緒にしてあげたいですが婚姻後と決まりがありますし耐えていただくほかないです。
何とか急ぎましょう。
クラムから急ぎの返事がもらえたがまだ胸はつっかかったままだ。
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もう、限界値はぎりぎりだ。
それよりもあれ以来やまとの口から聞けていない。もっと大事なちゃんと…あの言葉を。
本当にやまとは俺が好きで妃になってくれるんだろうか……。婚儀が近付くにつれ不安が残ってしまう。
もし、やまとこそが一時の感情で返事をしたのなら……向こうに帰さねばならない。今も本当は帰りたいのではないだろうか…。
今一度、確かめたいが…
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