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そして、異世界人になる
8 フィグ想う ①
しおりを挟む「これはね…動くやつ。こっちは遠隔かな?」
俺は忍耐強い。
ナグマの中でも自分は屈強で忍耐強いと思う。どんな厳しい状況でも耐えてきた。
今もこうして常日頃から不意打ちでやってくるやまとの煽りにも耐えている。
この小さくて細くて優しいやまとが俺の妃。元々、快楽の国から来ているから仕方ないのだが油断すると煽られすぐに男を魅了する。
そんなやまととやっと想いが伝わり妃にできるまでこぎつけた。もっと好きを伝えたいが俺は口数も少なく自分の気持ちを伝えるのが苦手だ。だからアイコンタクトで伝えようと思った。
しかし、やまとはアイコンタクトが使えないから想いは一方通行になる。全て言葉にしないと伝わらない。はぁ……難しい。
俺の気持ちに全く気がつかず呑気に両手で俺のモノを擦りながらいとも簡単に煽り言葉を口に出す。そんな煽りに毎回自分の忍耐を極限まで試される。
「こんな大きいの入るかな?」
「……。」
口づけに関するものが全て禁止なのは我が国の規則。そんな事は知っている。
やまとの小さな密穴に指を入れるとびくりとし甘い声がでる。クソ、口づけしたい。口づけができないのが拷問としか考えられない。誰だこんなクソみたいな規則作ったのは。魔物送りにしてやりたい。
俺が堪らず口づけをしようとすると口を手で押さえて防ぐ。クラムの言った婚姻1年延期が効いている。クラムめ~だがこれはこれでいい時もあるがそれでも限界がある。
俺との婚儀の為に我慢してくれるやまとに嬉しく思うが入れれない上に口づけもできないなんて耐えられない。何とか婚儀迄には入れれるようにしないと俺が壊れる。
しかも、やまとが持ってきた愛の道具に先を越されやまとをイかせるはめになるとは。
確かに道具もたまにはいいがいい加減俺でイかせたいし俺ので甘い声をだして欲しい。
最近はやまとを見る護衛達の目が一段と熱い。俺のやまとに手を出したらどうなるか位わかるはずだ。これもやまとの力なのか……
さっさと婚儀も行為も済まさなければやまとが取られてしまう。
やまとの全てが欲しい。
「フィグ…いきそ…」
「一緒に」
「ん…」
「やまと顔が見たい」
「う、うん。あっ…」
「ごめん、フィグの顔見たらでちゃった」
っ!!俺の顔見たら…ってクソ!
やまとが淫乱過ぎる……毎回拷問状態だ。
俺の限界値はすぐそこまできている。
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