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番外編 薔薇と海 ◆ 新シリーズとの幕間 ◆
ジェシカとジェラルド*
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ローズとマリンは婚約してから連れ立って、何度か社交界に顔を出している。
社交界に出れば、美男美女として注目の的で二人の頭文字からJJと呼ばれている。ローズはマリンの髪色にちなんだ商品も開発して、美形だが基本怠惰なマリンを広告塔として働かせていた。
今日もローズの美しさに魅了された男女が、ラズベリー商会の商品について色々と話をしている。ランズベリー男爵家の商会はローズの色を連想させるラズベリーを名前にしている。
彼女は多くの人に囲まれて話題の中心になっている。マリンが少し離れた所からワインを片手に、美しいローズを見ていたら、中年の男が緩んだ笑顔で話しかけてきた。
「やあやあ、羨ましいですな、あんな美人を婚約者に出来るとは。もう彼女の体は試しましたかな?、最高の女神ですよ、君も溺れすぎないよう気を付けたまえ、はははは」
見知らぬ男にジェシカを誹謗中傷されて、ジェラルドは不愉快だった。そもそもジェシカは噂ほどの遊び人でもなかった。
だが彼女を見る男達の目は、あわよくばジェシカと楽しみたいと欲望が混じっている、それに気付かないジェシカは男達に愛想笑いを振り撒いている。
ジェラルドはイライラしてどす黒い感情が出始めたので、度数の高いアルコールをがぶ飲みして気を紛らわしたが、この感情は消せず最後までマリンには戻れなかった。
邸に戻る頃には相当酔っていたので、ローズと使用人に寝室まで連れて行かれた。
◆◇◆◇◆◇
目覚めたローズは下半身に違和感を感じた、マリンがのし掛かっている。
寝ている間に彼の楔を打ち込まれていた。
「まりん?」
彼の雰囲気がいつもと違う、いつもはどこか子供っぽさが漂っているのに、今は雄の猛々しさを感じる、まるで獲物を狙う青い獣だ。
「どうしたの、マリン?」
ギラギラした眼でローズを見つめて何も喋らないマリンの怒っている空気にローズは少し不安になる。
「ねぇ、わかってる?、俺はローズといる時はいつも半勃ちだって。なのに他の奴に笑顔を振り撒いて、俺を焦らして、ローズは俺の女だって自覚があるのかな?」
「ど、どうしたの、急に何言って・・・あああ!」
喋ってる途中でマリンが動き出し、胎内を抉るように力任せに何度も突かれる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「ローズ、ローズ、お前は俺の女だ!!」
マリンが狂った様に腰を動かしてガチガチの肉棒でローズの弱い所を攻める、首筋に噛みついて乱暴に脚を抱え上げて更に結合を深める。そして膨らんだ肉棒で子宮の奥まで突いてローズを串刺しにする。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「あっ、ああ!、ああっ、あっ!」
ローズはいきなり見せられたマリンの激情に困惑していた。こんなのはマリンじゃない、マリンは独占欲は見せるけど、ここまで嫉妬心を見せた事はない。ギラギラと嫉妬に狂った青い獣は蜜壺を猛った肉棒で乱暴にうがち、突きまくる。
激しく暴れる青い獣は、がむしゃらにローズを求めてくる、その荒々しい姿にローズの心は甘く痺れていた。
「ローズ、誰にも渡さない、俺だけの薔薇」
いつもの子供っぽいマリンではない。
雄の姿を全開に見せる美しい青い獣。
彼はマリンではない、そう彼は・・・・
「ジェラルド」
呼びかけると一瞬目を見開いて、乱暴な彼の動きが止まる。
私は彼の柔らかな青髪に手を差し込み、顔を引き寄せて、眼を合わせた。
「ジェラルド、結婚して」
青い獣が、クククッと笑う。
そこにはローズの知るマリンはもう居ない。
「ああ、ジェシカ。もう逃げられないぞ、明日、書類が受理出来る時間になったらすぐに婚姻届を提出する。それまではお前が逃げられない様に、繋がったまま寝台へ縫い留めておこう」
凶暴さの抜けたジェラルドが、ゆったりと腰を動かしてローズに楔を意識させる。
頭を抱えられ耳に唇を付けられて【ジェシカ】と声を直接吹き込まれる。マリンとは違う低くて甘いジェラルドの声音に痺れて、ジェシカの中が締まる。
それに気付いたジェラルドの笑みが深くなり、何度も耳に愛を囁かれた。
「ジェシカ、愛してる。俺だけの薔薇、俺はお前の出す蜜しか吸えなくなった青い蜜蜂だ・・・・・・・いつだって俺を誘い込み、甘く狂わせる、俺だけの薔薇、愛してる、ジェシカ・・・・」
・・・・・やっと捕まえた、私の青い獣・・・・・・・
ジェシカは婚約した時から、この男を一生離す気は無かった。でもマリンはローズの体と婚約者の立場が好きなだけで、ジェシカ本人に対する愛は、感じられなかった。
だから独占欲はあっても嫉妬心は無かった、でも今は違う、ジェラルドは私を愛している。彼は私を捕まえた気でいるのかも知れないけれど、私が彼を捕まえたのだ。
ああ、私達は本当に相性が良いのかも知れない。
「ジェラルド、愛してる」
「俺もだ、ジェシカ、愛してる」
ジェラルドの顔が近づき、ジェシカに熱い口付けをする。それは甘くて濃厚なジェラルドからの深い愛を教える行為で、ジェシカはその口付けに酔わされ心が満たされて きゅんとなり彼の雄を締め付けた。
ジェラルドは目を眇めてジェシカを見つめ繋がったままの楔をゆっくり動かす。それはまるで海を漂うような緩やかな動きで、徐々に二人の官能を高めていく、愛しい女の唇をもう一度味わい、ジェラルドは腰の動きを早めてジェシカと一緒に快楽の海へ沈んだ。
この日を境に二人は、マリンとローズではなく、ジェシカとジェラルドになった。
社交界に出れば、美男美女として注目の的で二人の頭文字からJJと呼ばれている。ローズはマリンの髪色にちなんだ商品も開発して、美形だが基本怠惰なマリンを広告塔として働かせていた。
今日もローズの美しさに魅了された男女が、ラズベリー商会の商品について色々と話をしている。ランズベリー男爵家の商会はローズの色を連想させるラズベリーを名前にしている。
彼女は多くの人に囲まれて話題の中心になっている。マリンが少し離れた所からワインを片手に、美しいローズを見ていたら、中年の男が緩んだ笑顔で話しかけてきた。
「やあやあ、羨ましいですな、あんな美人を婚約者に出来るとは。もう彼女の体は試しましたかな?、最高の女神ですよ、君も溺れすぎないよう気を付けたまえ、はははは」
見知らぬ男にジェシカを誹謗中傷されて、ジェラルドは不愉快だった。そもそもジェシカは噂ほどの遊び人でもなかった。
だが彼女を見る男達の目は、あわよくばジェシカと楽しみたいと欲望が混じっている、それに気付かないジェシカは男達に愛想笑いを振り撒いている。
ジェラルドはイライラしてどす黒い感情が出始めたので、度数の高いアルコールをがぶ飲みして気を紛らわしたが、この感情は消せず最後までマリンには戻れなかった。
邸に戻る頃には相当酔っていたので、ローズと使用人に寝室まで連れて行かれた。
◆◇◆◇◆◇
目覚めたローズは下半身に違和感を感じた、マリンがのし掛かっている。
寝ている間に彼の楔を打ち込まれていた。
「まりん?」
彼の雰囲気がいつもと違う、いつもはどこか子供っぽさが漂っているのに、今は雄の猛々しさを感じる、まるで獲物を狙う青い獣だ。
「どうしたの、マリン?」
ギラギラした眼でローズを見つめて何も喋らないマリンの怒っている空気にローズは少し不安になる。
「ねぇ、わかってる?、俺はローズといる時はいつも半勃ちだって。なのに他の奴に笑顔を振り撒いて、俺を焦らして、ローズは俺の女だって自覚があるのかな?」
「ど、どうしたの、急に何言って・・・あああ!」
喋ってる途中でマリンが動き出し、胎内を抉るように力任せに何度も突かれる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「ローズ、ローズ、お前は俺の女だ!!」
マリンが狂った様に腰を動かしてガチガチの肉棒でローズの弱い所を攻める、首筋に噛みついて乱暴に脚を抱え上げて更に結合を深める。そして膨らんだ肉棒で子宮の奥まで突いてローズを串刺しにする。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「あっ、ああ!、ああっ、あっ!」
ローズはいきなり見せられたマリンの激情に困惑していた。こんなのはマリンじゃない、マリンは独占欲は見せるけど、ここまで嫉妬心を見せた事はない。ギラギラと嫉妬に狂った青い獣は蜜壺を猛った肉棒で乱暴にうがち、突きまくる。
激しく暴れる青い獣は、がむしゃらにローズを求めてくる、その荒々しい姿にローズの心は甘く痺れていた。
「ローズ、誰にも渡さない、俺だけの薔薇」
いつもの子供っぽいマリンではない。
雄の姿を全開に見せる美しい青い獣。
彼はマリンではない、そう彼は・・・・
「ジェラルド」
呼びかけると一瞬目を見開いて、乱暴な彼の動きが止まる。
私は彼の柔らかな青髪に手を差し込み、顔を引き寄せて、眼を合わせた。
「ジェラルド、結婚して」
青い獣が、クククッと笑う。
そこにはローズの知るマリンはもう居ない。
「ああ、ジェシカ。もう逃げられないぞ、明日、書類が受理出来る時間になったらすぐに婚姻届を提出する。それまではお前が逃げられない様に、繋がったまま寝台へ縫い留めておこう」
凶暴さの抜けたジェラルドが、ゆったりと腰を動かしてローズに楔を意識させる。
頭を抱えられ耳に唇を付けられて【ジェシカ】と声を直接吹き込まれる。マリンとは違う低くて甘いジェラルドの声音に痺れて、ジェシカの中が締まる。
それに気付いたジェラルドの笑みが深くなり、何度も耳に愛を囁かれた。
「ジェシカ、愛してる。俺だけの薔薇、俺はお前の出す蜜しか吸えなくなった青い蜜蜂だ・・・・・・・いつだって俺を誘い込み、甘く狂わせる、俺だけの薔薇、愛してる、ジェシカ・・・・」
・・・・・やっと捕まえた、私の青い獣・・・・・・・
ジェシカは婚約した時から、この男を一生離す気は無かった。でもマリンはローズの体と婚約者の立場が好きなだけで、ジェシカ本人に対する愛は、感じられなかった。
だから独占欲はあっても嫉妬心は無かった、でも今は違う、ジェラルドは私を愛している。彼は私を捕まえた気でいるのかも知れないけれど、私が彼を捕まえたのだ。
ああ、私達は本当に相性が良いのかも知れない。
「ジェラルド、愛してる」
「俺もだ、ジェシカ、愛してる」
ジェラルドの顔が近づき、ジェシカに熱い口付けをする。それは甘くて濃厚なジェラルドからの深い愛を教える行為で、ジェシカはその口付けに酔わされ心が満たされて きゅんとなり彼の雄を締め付けた。
ジェラルドは目を眇めてジェシカを見つめ繋がったままの楔をゆっくり動かす。それはまるで海を漂うような緩やかな動きで、徐々に二人の官能を高めていく、愛しい女の唇をもう一度味わい、ジェラルドは腰の動きを早めてジェシカと一緒に快楽の海へ沈んだ。
この日を境に二人は、マリンとローズではなく、ジェシカとジェラルドになった。
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