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42話 開幕ミルフィちゃん劇場!!
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どうにか交渉も上手くいって、第二王子エキセルソと協力できそうでよかったわ!!
一生懸命、二階まで外壁を登ってきた甲斐があったってものよ。
「それで、僕に協力して欲しいと言っていたけれど、具体的に何をして欲しいんだ?」
「実は人を動かして欲しいの。奴らのアジトの大まかな場所だけは分かっているんだけど、ちょっと曖昧な部分もあるから、探すのに人手が欲しくて」
「そうか、でもそれは困ったな」
私の言葉を聞いたエキセルソは難色を示す。
「え、どうして?」
「僕は今現在、軟禁中だ。よって人は動かせない」
「……マジ?」
「マジも大マジだよ。今もこの部屋の外には見張りが二人もいるんだよ……冷静に考えて、こんなに婚約者を大切にしてる僕が、室内にいること自体不自然だと思わないか?」
「い、言われてみれば確かに!!」
婚約者がいなくなったと初対面の私に尋常じゃない様子で詰め寄ってきた男が、今肝心の婚約者を探し回らないで室内でジッとしているなんて、冷静に考えればおかしい状況ね。
うぅ、これは私の完全な判断ミス……。
「何も知らないで、わざわざ二階までよじ登って来たんだな」
「だって……正直に正面から行っても取り合ってくれないと思って、なら顔さえ合わせればどうにかなるかなぁって……」
「無謀すぎてビックリするよ」
そう言いながら深々と溜息をつくエキセルソの様子に、ややイラっとする。が、私が無謀なのは間違ってないので、反論はグッとこらえて、今重要な軟禁の詳細について聞くことにする。
「しかしアンタを軟禁するなんて一体誰が……まさか国王じゃないわよね」
「いや、兄上だよ」
「え、あの男が?」
「そうだよ……って今更だけど君、全体的に王族に無礼じゃない?」
「だってアンタは初対面でいきなり食って掛かって来たし、他は……公の場じゃないからいいかなぁって」
「まぁ、僕は別にいいけど、せいぜい他では気を付けなよ」
明らかに呆れたような目で見てくるエキセルソが、続けてこう問いかけてきた。
「で、兄上と父上にそれぞれ何か心当たりがあるみたいだったけど、どういうことなのか教えてくれる?」
「うん、特に気になるのはイールド殿下の方ね……もしかして仲が悪いの?」
私が恐る恐るそう聞くと、当のエキセルソは何を言ってるんだという目でこちらを見ながらこう答えた。
「いや、まったく? 軟禁されるまでは、仲が良すぎるくらいだったかな。ちょっと鬱陶しいくらいに」
「そう……それじゃあ、わざわざ軟禁したのは、きっとアンタを守るためでしょうね」
「は? なんて僕を守るために軟禁するんだよ」
今度は全く理解できないという目をしながら、エキセルソはそう言った。
今更だけど、私この男になんだか馬鹿にされまくってない? ……まぁ別にいいけども。
「さっきも言ったけど、このクーデターの首謀者はカネフォーラで、アイツはアンタのことを狙ってる可能性が高かった。それを把握してるからこそ、軟禁という手を打ったんじゃないの?」
「……」
「私が情報として知っている人物像と、今の彼が完全に合致するかは分からないけど、イールド殿下って周りの人間を大切にするタイプでしょ? 諸々との力関係もあって、今の自分の手には負えないと考えた結果の軟禁……みたいな感じがするのよね。どう思う」
「……そうだね、確かに兄上はそういう人だ」
エキセルソは何やら思うところがあるのか、まるで噛みしめるようにそう答えた。
なるほど、本当にイールドとの中は悪くないね。それならば、多少利用しちゃうのもアリな気も……ふふっ。
「提案なんだけど、その軟禁、勝手に解けたことにしちゃうのってどうかしら?」
「どういうことだ」
「だから、私たちで口裏を合わせて、外の見張りの奴らを丸め込んじゃえばいいんじゃないかなって思って」
「ふーん……具体的には?」
割と乗り気そうな様子を見せるエキセルソに、これはいけると思い詳細を耳打ちする。
大まかな計画を伝えると彼は「悪くはないね」とニヤリと笑った。
「じゃあ、見張りを丸め込むのは、その方向性で行くとして……今ここで伝えておいた方が良さそうな情報も大方伝えておくわね。時間もないから情報の共有が終わり次第、初めに決めた作戦を決行するわよ」
「ああ、構わないよ。記憶力には自信がある方だからね。それよりも君が焦って何かしらの情報を伝え忘れないかとかの方が心配かな~」
「はっ抜かしなさい、それじゃあ今から私の話をよく聞きなさいよ……!!」
——
————
「と、大体そんな感じよ分かった!?」
「……うん、問題ないよ」
「それじゃあ私は、次のアレに取り掛かるために一旦外に出るからね。しっかり頼んだわよ」
「そっちこそ、初手で下手踏んだりしないでよ」
「ふふ、まぁ見ておきなさいって」
✾
窓から外に出た私は、学園寮の正規の入口から、改めてエキセルソの部屋の正面に回り込む。そうして息を切らしながら、部屋の前まで駆け込んで、そこで見張りをしている騎士二人に声を掛けた。
「はぁはぁ……王太子イールド殿下からの伝令よ!! 今すぐエキセルソ殿下を室外に出して、市街地捜索の指揮を取らせるようにとっ!!」
当然だが騎士は急に現れた私に困惑した様子で、すぐにまともに取り合うつもりなんてない。
「な、何者だ!?」
「私の名前はミルフィ・クリミア。この学園の生徒で、今現在クーデターの首謀者と直接対峙したことのある唯一の人物よ!! その件でイールド殿下と話をしていたら大変なことになって、急遽私がエキセルソ殿下を呼んでくるように仰せつかったの」
私がまくしたてるようにそう話すと、騎士たちはより困惑した様子で「ほ、本当か?」「確かにミルフィ・クリミアという名前には聞き覚えが……」「ああ、首謀者と対峙したという話は確かだと思うが……」「いや、でも」などと二人で話をし出した。
完全に混乱している様子だ。よし、ここで更に畳みかけるわよ!!
「早くして頂戴、ことは急を要するわ!!!!」
「し、しかしだな……」
「早く!!!!」
ここ一番の大声を出して、騎士たちを急かす。部屋の中にいる人物にもよく聞こえるように、しっかりとね。それが合図だ。
「おい、何の騒ぎだ……!!」
「え、エキセルソ殿下!? いや、これは……」
「ああ、エキセルソ殿下!! イールド殿下からの伝令です、火急の事態ゆえ、市街地捜索の指揮を取るようにと!!!!」
「なんだと……何ゆえ兄上はそのようなご命令を?」
「イールド殿下自身も事態の解決に当たっているのですが、どうしてもそれだけでは手が足りないようなのです……それ故に、エキセルソ殿下のお力もお借りしたいとのこと。何卒、すぐにでも現場にお越しください!!」
「それならば、私も立たぬわけには行かぬな。すぐに向かおう!!」
「ありがとうございます!! ささ、こちらへ」
私とエキセルソの大袈裟かつ、勢い任せなやりとりに騎士たちは「え、えぇ……」と完全に呆気に取られている。
そこへ他でもないエキセルソが「ぼーっとするな!!」と一喝入れる。するとその瞬間、騎士たちは反射なのか刷り込みなのか、ピシッと姿勢を正し直立した。
「これは他でもない王太子の命令であるぞ!! 速やかに従うがいい!!」
「は、はい……!!」
「加えてすぐに直近の騎士団第七部隊にも招集を掛け、第二王子直下の部隊として指揮下に付かせろ。こちらも王太子の命であることを、忘れずに申し伝えるように!! そして集めた人員は、学園の校門前で待機させること、以上だ行け!!」
「「は、ははぁー!!」」
エキセルソの迫力と勢いに気圧されたのか、二人の騎士は揃って返事をすると、そのまま勢いよく駆けだしていった。
その姿が見えなくなるまで見送ると、私はポツリとこう呟いた。
「……どうにか上手くいったわね」
「……そうだね」
エキセルソとそう言い合いつつ顔を見合わせると、ニヤリと笑い合って、パンッとハイタッチをした。
「まだまだこれからなんだから油断しないようにね」
「そちらこそ」
とにかく第一関門は突破。これで当初考えていた通り、それなりの人手を連れて市街地でのアジト捜索に出れるわね。よしっ。
一生懸命、二階まで外壁を登ってきた甲斐があったってものよ。
「それで、僕に協力して欲しいと言っていたけれど、具体的に何をして欲しいんだ?」
「実は人を動かして欲しいの。奴らのアジトの大まかな場所だけは分かっているんだけど、ちょっと曖昧な部分もあるから、探すのに人手が欲しくて」
「そうか、でもそれは困ったな」
私の言葉を聞いたエキセルソは難色を示す。
「え、どうして?」
「僕は今現在、軟禁中だ。よって人は動かせない」
「……マジ?」
「マジも大マジだよ。今もこの部屋の外には見張りが二人もいるんだよ……冷静に考えて、こんなに婚約者を大切にしてる僕が、室内にいること自体不自然だと思わないか?」
「い、言われてみれば確かに!!」
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うぅ、これは私の完全な判断ミス……。
「何も知らないで、わざわざ二階までよじ登って来たんだな」
「だって……正直に正面から行っても取り合ってくれないと思って、なら顔さえ合わせればどうにかなるかなぁって……」
「無謀すぎてビックリするよ」
そう言いながら深々と溜息をつくエキセルソの様子に、ややイラっとする。が、私が無謀なのは間違ってないので、反論はグッとこらえて、今重要な軟禁の詳細について聞くことにする。
「しかしアンタを軟禁するなんて一体誰が……まさか国王じゃないわよね」
「いや、兄上だよ」
「え、あの男が?」
「そうだよ……って今更だけど君、全体的に王族に無礼じゃない?」
「だってアンタは初対面でいきなり食って掛かって来たし、他は……公の場じゃないからいいかなぁって」
「まぁ、僕は別にいいけど、せいぜい他では気を付けなよ」
明らかに呆れたような目で見てくるエキセルソが、続けてこう問いかけてきた。
「で、兄上と父上にそれぞれ何か心当たりがあるみたいだったけど、どういうことなのか教えてくれる?」
「うん、特に気になるのはイールド殿下の方ね……もしかして仲が悪いの?」
私が恐る恐るそう聞くと、当のエキセルソは何を言ってるんだという目でこちらを見ながらこう答えた。
「いや、まったく? 軟禁されるまでは、仲が良すぎるくらいだったかな。ちょっと鬱陶しいくらいに」
「そう……それじゃあ、わざわざ軟禁したのは、きっとアンタを守るためでしょうね」
「は? なんて僕を守るために軟禁するんだよ」
今度は全く理解できないという目をしながら、エキセルソはそう言った。
今更だけど、私この男になんだか馬鹿にされまくってない? ……まぁ別にいいけども。
「さっきも言ったけど、このクーデターの首謀者はカネフォーラで、アイツはアンタのことを狙ってる可能性が高かった。それを把握してるからこそ、軟禁という手を打ったんじゃないの?」
「……」
「私が情報として知っている人物像と、今の彼が完全に合致するかは分からないけど、イールド殿下って周りの人間を大切にするタイプでしょ? 諸々との力関係もあって、今の自分の手には負えないと考えた結果の軟禁……みたいな感じがするのよね。どう思う」
「……そうだね、確かに兄上はそういう人だ」
エキセルソは何やら思うところがあるのか、まるで噛みしめるようにそう答えた。
なるほど、本当にイールドとの中は悪くないね。それならば、多少利用しちゃうのもアリな気も……ふふっ。
「提案なんだけど、その軟禁、勝手に解けたことにしちゃうのってどうかしら?」
「どういうことだ」
「だから、私たちで口裏を合わせて、外の見張りの奴らを丸め込んじゃえばいいんじゃないかなって思って」
「ふーん……具体的には?」
割と乗り気そうな様子を見せるエキセルソに、これはいけると思い詳細を耳打ちする。
大まかな計画を伝えると彼は「悪くはないね」とニヤリと笑った。
「じゃあ、見張りを丸め込むのは、その方向性で行くとして……今ここで伝えておいた方が良さそうな情報も大方伝えておくわね。時間もないから情報の共有が終わり次第、初めに決めた作戦を決行するわよ」
「ああ、構わないよ。記憶力には自信がある方だからね。それよりも君が焦って何かしらの情報を伝え忘れないかとかの方が心配かな~」
「はっ抜かしなさい、それじゃあ今から私の話をよく聞きなさいよ……!!」
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「と、大体そんな感じよ分かった!?」
「……うん、問題ないよ」
「それじゃあ私は、次のアレに取り掛かるために一旦外に出るからね。しっかり頼んだわよ」
「そっちこそ、初手で下手踏んだりしないでよ」
「ふふ、まぁ見ておきなさいって」
✾
窓から外に出た私は、学園寮の正規の入口から、改めてエキセルソの部屋の正面に回り込む。そうして息を切らしながら、部屋の前まで駆け込んで、そこで見張りをしている騎士二人に声を掛けた。
「はぁはぁ……王太子イールド殿下からの伝令よ!! 今すぐエキセルソ殿下を室外に出して、市街地捜索の指揮を取らせるようにとっ!!」
当然だが騎士は急に現れた私に困惑した様子で、すぐにまともに取り合うつもりなんてない。
「な、何者だ!?」
「私の名前はミルフィ・クリミア。この学園の生徒で、今現在クーデターの首謀者と直接対峙したことのある唯一の人物よ!! その件でイールド殿下と話をしていたら大変なことになって、急遽私がエキセルソ殿下を呼んでくるように仰せつかったの」
私がまくしたてるようにそう話すと、騎士たちはより困惑した様子で「ほ、本当か?」「確かにミルフィ・クリミアという名前には聞き覚えが……」「ああ、首謀者と対峙したという話は確かだと思うが……」「いや、でも」などと二人で話をし出した。
完全に混乱している様子だ。よし、ここで更に畳みかけるわよ!!
「早くして頂戴、ことは急を要するわ!!!!」
「し、しかしだな……」
「早く!!!!」
ここ一番の大声を出して、騎士たちを急かす。部屋の中にいる人物にもよく聞こえるように、しっかりとね。それが合図だ。
「おい、何の騒ぎだ……!!」
「え、エキセルソ殿下!? いや、これは……」
「ああ、エキセルソ殿下!! イールド殿下からの伝令です、火急の事態ゆえ、市街地捜索の指揮を取るようにと!!!!」
「なんだと……何ゆえ兄上はそのようなご命令を?」
「イールド殿下自身も事態の解決に当たっているのですが、どうしてもそれだけでは手が足りないようなのです……それ故に、エキセルソ殿下のお力もお借りしたいとのこと。何卒、すぐにでも現場にお越しください!!」
「それならば、私も立たぬわけには行かぬな。すぐに向かおう!!」
「ありがとうございます!! ささ、こちらへ」
私とエキセルソの大袈裟かつ、勢い任せなやりとりに騎士たちは「え、えぇ……」と完全に呆気に取られている。
そこへ他でもないエキセルソが「ぼーっとするな!!」と一喝入れる。するとその瞬間、騎士たちは反射なのか刷り込みなのか、ピシッと姿勢を正し直立した。
「これは他でもない王太子の命令であるぞ!! 速やかに従うがいい!!」
「は、はい……!!」
「加えてすぐに直近の騎士団第七部隊にも招集を掛け、第二王子直下の部隊として指揮下に付かせろ。こちらも王太子の命であることを、忘れずに申し伝えるように!! そして集めた人員は、学園の校門前で待機させること、以上だ行け!!」
「「は、ははぁー!!」」
エキセルソの迫力と勢いに気圧されたのか、二人の騎士は揃って返事をすると、そのまま勢いよく駆けだしていった。
その姿が見えなくなるまで見送ると、私はポツリとこう呟いた。
「……どうにか上手くいったわね」
「……そうだね」
エキセルソとそう言い合いつつ顔を見合わせると、ニヤリと笑い合って、パンッとハイタッチをした。
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