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41話 迷わず手を差し伸べる者
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クソックソックソッッ!! 僕はどうして、こんなところでジッとしているんだ……!?
今まさに最愛のラテーナが危険に晒されているかもしれないというのに!!
そう思いながら、僕はテーブルを殴りつけた。それでどうにかなるわけじゃないのに、そうでもしないとやっていられなかった。
今の僕の状況を端的に説明するのであれば、軟禁状態が最も相応しいだろう。
今現在僕がいるのは、学園の寮内に用意されている僕用の一人部屋。部屋の外には僕の身の安全を守るという名目で、実質的な兄上からの監視が付けられていた。
一応、なんとか外出できないかと突破を試みたものの、何回やっても二人掛かりで部屋の中に押し戻されてしまうのだ。
その結果、身動きが取れず何もできない僕は、今の自分の身を呪いながらラテーナの身を案じる他無かったのだった……。
ああ、ラテーナどうか無事でいてくれ……もしも君に何かあったら僕は……僕はっ!!
もう昨日から何度したか分からない心配を繰り返しながら、一人見悶えているとコンコンと窓を叩くような音がした。
音に釣られて顔を上げると、暗くなった窓の外には見知った顔の人物がいた。
「……ミルフィ・クリミアか?」
「そうそう、アンタもご存じミルフィ・クリミアよ。よかったらこの窓開けてくれない」
「……」
この部屋には窓が付いている。それは換気用の小さな窓で、僕も一度はその窓の脱出を試みたが、無理だったため断念したような窓だ。だが男ではなく、小柄な女性であればギリギリ通れそうな大きさではある。
窓とミルフィ・クリミアを見比べて、瞬時にそんなことを考えた。がコイツが通れても仕方ないと、すぐにその考えを頭から追いやった。
「一体なんのようだ」
一応窓の近くまで歩み寄って、僕はそいつに声を掛けた。
「決まってるじゃない、アンタの力を貸して欲しいの」
「は? なんで僕が……」
「私ならたぶん、アンタの婚約者ラテーナ・カルアを助けることができるわよ」
「!!」
なん……だと?
僕が驚愕しながらミルフィ・クリミアの顔を見ると、そいつは「もっと詳しく聞きたければ、ね?」と言いながらコンコンと窓枠を軽くつついたのだった。
✾
「ふぅ、部屋の中に入れてもらえて一安心だわ。頑張って二階まで登ったものの、ちょっと怖くて」
結局あの小窓からミルフィ・クリミアのことを入れることになってしまった。どうしてもラテーナを助けられるという言葉は無視できなかったからだ。
「入れてやったんだからサッサと話せ」
「ええ、そうね。私も早く話を進めたいしそうしましょうか」
そう頷いたミルフィ・クリミアは、じっと僕のことを見ながら言った。
「まず最初に聞きたいんだけど、アンタってたぶん《ゲームのシナリオ》に心当たりがあるんじゃないの?」
「それは……」
「その反応だけ見られれば返事がなくても十分ね。それで、その部分についてもっと突っ込んで聞きたいんだけど、アンタが何らかの方法で持っている、その情報ってたぶん不完全なものなんじゃないかしら?」
「……不完全だと」
「ええ、順を追って話しましょうか」
彼女はすっと人差し指を立てて、更に言葉を続ける。
「私とアンタは学園祭で会ったのが初対面。にも関わらず、アンタは自分の婚約者が居なくなった原因を、真っ先に私にあるのではないかと疑った。それってたぶん元々のシナリオで、私と彼女が対立する可能性があると知っていたからじゃない?」
「……」
「でもね、ゲームの内容をもっと詳細に把握しているのであれば、他にもっと第二王子の婚約者を誘拐しかねない人物について、心当たりがある筈なのよ。しかしそれに思い至らないで、私を第一容疑者と断定したってことは、つまりその情報が根本的にないのではないかと踏んだわけよ」
「では……誰なんだ、ラテーナを攫った犯人は」
「アンタの婚約者を攫った犯人の名前はカネフォーラ、他でもないアンタの叔父よ」
「カネフォーラ……」
「あの男は、これからクーデターを起こすつもりで、現王家側の内通者としてアンタのことを引き入れたかったのよ。だからラテーナさんを誘拐して利用しようとしたの」
「クーデターだと……ああ、そうか、つまり昨日の爆発はつまりそういう……」
「そうよ、でも奴自身の存在がバレた今となっては、内々にアンタを脅して利用するための彼女の存在は、やや微妙になってしまった気がするし、難しい立場にいると思うわ」
「そ、そんな……!!」
脳内に一気に嫌な想像がよぎり、僕は思わずミルフィ・クリミアに縋りついた。
「知っているなら教えてくれ、彼女は一体どこに!!」
「待ちなさいって、だからラテーナさんを助けるためにも協力しようって言ってるんじゃない……!!」
「……すまない」
彼女に強い言葉でたしなめられた僕は、心配は消えないもののおずおずと身を引いた。
そこからミルフィ・クリミアは少し悩むような間を置いた後、意を決したように口を開いた。
「今の話を聞いて察しているかも知れないけど、私には前世の記憶があって、そのお陰で色々と知っているの」
「それは……ラテーナも同じだった」
僕がポツリとそう漏らすと、彼女はどこか安心した様子で「そうだったのね」と静かに頷いた。
「それじゃあアンタのゲームに関する知識は、全てラテーナさんから得たという認識でいいかしら」
「ああ……」
「改めて言うけれども、恐らくラテーナさんの持っているゲームの知識には多少の欠落があった。そしてそれが原因で今回の事件に対応しきれなかったのでしょうね」
そこまで言うとミルフィ・クリミアはそこで一旦言葉を区切って、僕のことを見据えた。
「でも、私はその欠けている部分の知識を持っているわ。だから一緒に力を合わせてラテーナさんを助けて、ついでにクーデターも阻止しましょう!!」
その目には一切の曇りも迷いもない。そんなあまりにも純粋で真っすぐな感情を向けられて、僕は思わず戸惑った。
確かにその申し出自体は、僕にとって都合のいいもので、ラテーナを助けることだけを考えれば、すぐにでも受け入れるべきものだが……。
「……君は、なぜ僕にそんな風に接してくれるんだ? 僕はどちらかというと、君に酷いことをしたはずなのに……」
どうしてもそう問いかけずにはいられなかった。今はそんなこと言ってる場合ではないと頭では分かっているのに。自分に酷い仕打ちをしたり、悪意を向けたはずの人間に、どうしてそうやって接することが出来るのか、不思議で仕方なかったから。
「え?」
突然の問いにミルフィ・クリミアは困惑した様子で、僕を見つめ返す。でも根が真面目なのか、そんな様子ながらも、僕の問いかけについて懸命に考えてくれているようだった。
「アンタが酷いことをしたかどうかはともかくとして……困っている誰かがいて、自分に助けられそうであれば、手を差し伸べるのは当然じゃないかしら」
「当然……?」
「そうよ」
その返答には一切の淀みがない。心の底からそれが当然だと思っていると、その態度が物語っていた。
ミルフィ・クリミアの言葉に、昔ラテーナとしたやり取りを思い出す。
今も色あせることなく覚えている記憶。王宮内で虐げられていた頃の幼い僕に、婚約して間もないはずのラテーナは迷わず手を差し伸べてくれた。
『……どうして、僕のことを助けたの?』
でもその行動は、当時の僕には不思議で仕方なくてお礼を言うより先に思わず、そう問いかけてしまったのだった。
『困っている誰かが目の前にいて、自分に助けられそうであれば、手を差し伸べるのは当然ではないでしょうか』
今のミルフィ・クリミアと同じように、一切の迷いのない目で彼女はそう言った。
ああ、そうか……全然違うと思っていた二人だったが、心根はきっと似ているんだ。誰かが困っていたら自分の事情も差し置いて、迷わず手を差し伸べられる人。
だからこんなにも暖かくて眩しい。
ラテーナからゲームの話を聞いた際に、僕がミルフィ・クリミアを好きになる可能性があると伝え聞いて、そんなの絶対に有り得ないと思っていたが……確かにこれならば、ラテーナより先に彼女に出会うことがあれば、僕はこの子を好きになっていたかもしれない。いや、きっと好きになっていただろう。そう自然に納得してしまった。
もちろん今の僕はラテーナ一筋で、ラテーナこそが僕の運命なので、惚れるなんて絶対ないだろうけど……。
一連のやりとりは、僕がミルフィ・クリミアを信用する動機には十分過ぎるものだった。
「協力しよう。いや、むしろお願いしたい、ミルフィ」
そう言って僕が手を差し出すと、彼女は僅かに僕の顔と手を見比べた末に、その手を強く握り返した。
「ええ、こちらこそ。お互い上手くやりましょうね、エキセルソ」
そう言って嬉しそうな輝かんばかりの笑顔を浮かべる彼女を見て、僕は思わず目を細める。
ああ、これが主人公というものなのか。
今まさに最愛のラテーナが危険に晒されているかもしれないというのに!!
そう思いながら、僕はテーブルを殴りつけた。それでどうにかなるわけじゃないのに、そうでもしないとやっていられなかった。
今の僕の状況を端的に説明するのであれば、軟禁状態が最も相応しいだろう。
今現在僕がいるのは、学園の寮内に用意されている僕用の一人部屋。部屋の外には僕の身の安全を守るという名目で、実質的な兄上からの監視が付けられていた。
一応、なんとか外出できないかと突破を試みたものの、何回やっても二人掛かりで部屋の中に押し戻されてしまうのだ。
その結果、身動きが取れず何もできない僕は、今の自分の身を呪いながらラテーナの身を案じる他無かったのだった……。
ああ、ラテーナどうか無事でいてくれ……もしも君に何かあったら僕は……僕はっ!!
もう昨日から何度したか分からない心配を繰り返しながら、一人見悶えているとコンコンと窓を叩くような音がした。
音に釣られて顔を上げると、暗くなった窓の外には見知った顔の人物がいた。
「……ミルフィ・クリミアか?」
「そうそう、アンタもご存じミルフィ・クリミアよ。よかったらこの窓開けてくれない」
「……」
この部屋には窓が付いている。それは換気用の小さな窓で、僕も一度はその窓の脱出を試みたが、無理だったため断念したような窓だ。だが男ではなく、小柄な女性であればギリギリ通れそうな大きさではある。
窓とミルフィ・クリミアを見比べて、瞬時にそんなことを考えた。がコイツが通れても仕方ないと、すぐにその考えを頭から追いやった。
「一体なんのようだ」
一応窓の近くまで歩み寄って、僕はそいつに声を掛けた。
「決まってるじゃない、アンタの力を貸して欲しいの」
「は? なんで僕が……」
「私ならたぶん、アンタの婚約者ラテーナ・カルアを助けることができるわよ」
「!!」
なん……だと?
僕が驚愕しながらミルフィ・クリミアの顔を見ると、そいつは「もっと詳しく聞きたければ、ね?」と言いながらコンコンと窓枠を軽くつついたのだった。
✾
「ふぅ、部屋の中に入れてもらえて一安心だわ。頑張って二階まで登ったものの、ちょっと怖くて」
結局あの小窓からミルフィ・クリミアのことを入れることになってしまった。どうしてもラテーナを助けられるという言葉は無視できなかったからだ。
「入れてやったんだからサッサと話せ」
「ええ、そうね。私も早く話を進めたいしそうしましょうか」
そう頷いたミルフィ・クリミアは、じっと僕のことを見ながら言った。
「まず最初に聞きたいんだけど、アンタってたぶん《ゲームのシナリオ》に心当たりがあるんじゃないの?」
「それは……」
「その反応だけ見られれば返事がなくても十分ね。それで、その部分についてもっと突っ込んで聞きたいんだけど、アンタが何らかの方法で持っている、その情報ってたぶん不完全なものなんじゃないかしら?」
「……不完全だと」
「ええ、順を追って話しましょうか」
彼女はすっと人差し指を立てて、更に言葉を続ける。
「私とアンタは学園祭で会ったのが初対面。にも関わらず、アンタは自分の婚約者が居なくなった原因を、真っ先に私にあるのではないかと疑った。それってたぶん元々のシナリオで、私と彼女が対立する可能性があると知っていたからじゃない?」
「……」
「でもね、ゲームの内容をもっと詳細に把握しているのであれば、他にもっと第二王子の婚約者を誘拐しかねない人物について、心当たりがある筈なのよ。しかしそれに思い至らないで、私を第一容疑者と断定したってことは、つまりその情報が根本的にないのではないかと踏んだわけよ」
「では……誰なんだ、ラテーナを攫った犯人は」
「アンタの婚約者を攫った犯人の名前はカネフォーラ、他でもないアンタの叔父よ」
「カネフォーラ……」
「あの男は、これからクーデターを起こすつもりで、現王家側の内通者としてアンタのことを引き入れたかったのよ。だからラテーナさんを誘拐して利用しようとしたの」
「クーデターだと……ああ、そうか、つまり昨日の爆発はつまりそういう……」
「そうよ、でも奴自身の存在がバレた今となっては、内々にアンタを脅して利用するための彼女の存在は、やや微妙になってしまった気がするし、難しい立場にいると思うわ」
「そ、そんな……!!」
脳内に一気に嫌な想像がよぎり、僕は思わずミルフィ・クリミアに縋りついた。
「知っているなら教えてくれ、彼女は一体どこに!!」
「待ちなさいって、だからラテーナさんを助けるためにも協力しようって言ってるんじゃない……!!」
「……すまない」
彼女に強い言葉でたしなめられた僕は、心配は消えないもののおずおずと身を引いた。
そこからミルフィ・クリミアは少し悩むような間を置いた後、意を決したように口を開いた。
「今の話を聞いて察しているかも知れないけど、私には前世の記憶があって、そのお陰で色々と知っているの」
「それは……ラテーナも同じだった」
僕がポツリとそう漏らすと、彼女はどこか安心した様子で「そうだったのね」と静かに頷いた。
「それじゃあアンタのゲームに関する知識は、全てラテーナさんから得たという認識でいいかしら」
「ああ……」
「改めて言うけれども、恐らくラテーナさんの持っているゲームの知識には多少の欠落があった。そしてそれが原因で今回の事件に対応しきれなかったのでしょうね」
そこまで言うとミルフィ・クリミアはそこで一旦言葉を区切って、僕のことを見据えた。
「でも、私はその欠けている部分の知識を持っているわ。だから一緒に力を合わせてラテーナさんを助けて、ついでにクーデターも阻止しましょう!!」
その目には一切の曇りも迷いもない。そんなあまりにも純粋で真っすぐな感情を向けられて、僕は思わず戸惑った。
確かにその申し出自体は、僕にとって都合のいいもので、ラテーナを助けることだけを考えれば、すぐにでも受け入れるべきものだが……。
「……君は、なぜ僕にそんな風に接してくれるんだ? 僕はどちらかというと、君に酷いことをしたはずなのに……」
どうしてもそう問いかけずにはいられなかった。今はそんなこと言ってる場合ではないと頭では分かっているのに。自分に酷い仕打ちをしたり、悪意を向けたはずの人間に、どうしてそうやって接することが出来るのか、不思議で仕方なかったから。
「え?」
突然の問いにミルフィ・クリミアは困惑した様子で、僕を見つめ返す。でも根が真面目なのか、そんな様子ながらも、僕の問いかけについて懸命に考えてくれているようだった。
「アンタが酷いことをしたかどうかはともかくとして……困っている誰かがいて、自分に助けられそうであれば、手を差し伸べるのは当然じゃないかしら」
「当然……?」
「そうよ」
その返答には一切の淀みがない。心の底からそれが当然だと思っていると、その態度が物語っていた。
ミルフィ・クリミアの言葉に、昔ラテーナとしたやり取りを思い出す。
今も色あせることなく覚えている記憶。王宮内で虐げられていた頃の幼い僕に、婚約して間もないはずのラテーナは迷わず手を差し伸べてくれた。
『……どうして、僕のことを助けたの?』
でもその行動は、当時の僕には不思議で仕方なくてお礼を言うより先に思わず、そう問いかけてしまったのだった。
『困っている誰かが目の前にいて、自分に助けられそうであれば、手を差し伸べるのは当然ではないでしょうか』
今のミルフィ・クリミアと同じように、一切の迷いのない目で彼女はそう言った。
ああ、そうか……全然違うと思っていた二人だったが、心根はきっと似ているんだ。誰かが困っていたら自分の事情も差し置いて、迷わず手を差し伸べられる人。
だからこんなにも暖かくて眩しい。
ラテーナからゲームの話を聞いた際に、僕がミルフィ・クリミアを好きになる可能性があると伝え聞いて、そんなの絶対に有り得ないと思っていたが……確かにこれならば、ラテーナより先に彼女に出会うことがあれば、僕はこの子を好きになっていたかもしれない。いや、きっと好きになっていただろう。そう自然に納得してしまった。
もちろん今の僕はラテーナ一筋で、ラテーナこそが僕の運命なので、惚れるなんて絶対ないだろうけど……。
一連のやりとりは、僕がミルフィ・クリミアを信用する動機には十分過ぎるものだった。
「協力しよう。いや、むしろお願いしたい、ミルフィ」
そう言って僕が手を差し出すと、彼女は僅かに僕の顔と手を見比べた末に、その手を強く握り返した。
「ええ、こちらこそ。お互い上手くやりましょうね、エキセルソ」
そう言って嬉しそうな輝かんばかりの笑顔を浮かべる彼女を見て、僕は思わず目を細める。
ああ、これが主人公というものなのか。
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