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第十章
第418話 【恋愛初心者達・1】
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レティシアさんとアスラが付き合う事になった翌日、俺は早速アスラからの協力要請が掛かった。
「デートの場所?」
「うん、一緒にパーティーの必要な物の買い物とかした事はあるけどさ、女の子と二人で出かけるってどうしたら良いのか分からなくて……」
「ふむ……分かった。今度こそ、力になってみせるよ」
そう言って、俺はアスラと握手をし、リア達にアスラからの頼みを伝えて一緒に計画を練った。
すると、リア達は「それなら、私達で下見に行こう」と案を出した。
んっ? と思ったが、そのまま話が進み翌日、何故かリア達とデートする事になった。
「もしかして、デートしたかったのか?」
「「うん。そうだよ~」」
二人の妻は、そう可愛らしく返事をした。
うん、まあ最近はアスラ達の事で色々と走り回っていて、一緒の時間が少なかったからな。
それに下見の仕事はちゃんとするだろうし、デートを楽しみつつアスラの頼みをちゃんと遂行しよう。
そう思って俺は、リア達と手を繋いで王都のデートスポットを回る事にした。
「王道の場所だけど、いつもの買い物になりそうだな……」
商業区を一通り回った俺は、そう呟いた。
恋愛初心者のアスラ達に、この場所を勧めてもデートでは無く、いつもの買い物のような雰囲気になりそうだと思った。
「確かに、アスラ君とレティシアさんってパーティーの補充の為によく一緒に買い物に出かけてたからね。デートっていうより、いつもの日常になりそうだね」
「だよな~」
「あっ、それじゃ公園とかどうかな? アスラ君もレティシアさんも、落ち着いた雰囲気の方が良い感じになりそうじゃない?」
リアの提案に俺とリンは「良いかも」と思って、場所を移動した。
移動して来た場所は、俺が整備した公園だ。
この公園、出来てからよく夫婦やカップルのデートスポットにもなっている程、人気のある場所だ。
「ここなら、雰囲気的にも良いと思うよ」
「そうだね。それにここでお弁当を食べたりしても、良いよね」
「おお、それは良いな」
そんな感じで俺達は、場所の下見とデートの行動を決めつつ、自分達のデートを楽しんだ。
リンの提案が良いと思った俺は、ゼラさんに頼んでお弁当を届けてもらって、リア達と公園で少し早めの昼食を取る事にした。
「そう言えば、ここからだと運動広場も近いよね? お昼取った後に、二人で遊びに行くって流れはどうかな?」
お昼を食べている際、俺がそう提案するとリア達は「試そう!」と言って、昼食を食べ終わった後、運動広場へと移動した。
運動広場には多くの遊具が設置されていて、老若男女問わず多くの人が居る。
少し先程の場所よりも人は居るが、商業区よりかはマシだろう。
「人が少し多くなってるけど、この程度なら二人の空間も維持できるかな?」
「大丈夫だと思うよ。ここまで来れたら、二人の緊張も解けてる頃だろうし、普通に二人で遊べると思うな」
「私もそう思うよ」
俺の不安の声に、リア達はそう返して、3人で遊具で遊んだ。
歩いて、飯を食べて、運動した俺達は、良い感じに楽しんで家に帰宅した。
そして、今日のデートの感想を纏めて、これなら恋愛初心者の二人も楽しめるだろうと判断して、これをアスラに伝える事にした。
その日の夕方、出かけていたアスラをレティシアさんにバレない様に部屋に招き入れた。
「どうしたのラルク君?」
「どうしたのって、アスラに頼まれていたデートプランの話だよ」
「えっ、もう出来たの!?」
「ああ、今日一日掛けてリア達と下見しながら、色々と考えてみたよ」
そう言って、俺はリア達と作ったデートプランを書いた紙をアスラに渡した。
アスラはその紙に書かれているデートプランを、目を見開いてみた。
「いい、凄く良いよ! これなら、僕でも出来そうだ!」
「そうか、それは良かった。王道の商業区は、いつもの日常になりそうかなって思って外したんだよ。こっちならそうならないと思ってな」
「ありがとう。ラルク君」
アスラは嬉しそうにそう言って、リビングに戻った後、リア達にも小声で感謝の言葉を伝えていた。
「デートの場所?」
「うん、一緒にパーティーの必要な物の買い物とかした事はあるけどさ、女の子と二人で出かけるってどうしたら良いのか分からなくて……」
「ふむ……分かった。今度こそ、力になってみせるよ」
そう言って、俺はアスラと握手をし、リア達にアスラからの頼みを伝えて一緒に計画を練った。
すると、リア達は「それなら、私達で下見に行こう」と案を出した。
んっ? と思ったが、そのまま話が進み翌日、何故かリア達とデートする事になった。
「もしかして、デートしたかったのか?」
「「うん。そうだよ~」」
二人の妻は、そう可愛らしく返事をした。
うん、まあ最近はアスラ達の事で色々と走り回っていて、一緒の時間が少なかったからな。
それに下見の仕事はちゃんとするだろうし、デートを楽しみつつアスラの頼みをちゃんと遂行しよう。
そう思って俺は、リア達と手を繋いで王都のデートスポットを回る事にした。
「王道の場所だけど、いつもの買い物になりそうだな……」
商業区を一通り回った俺は、そう呟いた。
恋愛初心者のアスラ達に、この場所を勧めてもデートでは無く、いつもの買い物のような雰囲気になりそうだと思った。
「確かに、アスラ君とレティシアさんってパーティーの補充の為によく一緒に買い物に出かけてたからね。デートっていうより、いつもの日常になりそうだね」
「だよな~」
「あっ、それじゃ公園とかどうかな? アスラ君もレティシアさんも、落ち着いた雰囲気の方が良い感じになりそうじゃない?」
リアの提案に俺とリンは「良いかも」と思って、場所を移動した。
移動して来た場所は、俺が整備した公園だ。
この公園、出来てからよく夫婦やカップルのデートスポットにもなっている程、人気のある場所だ。
「ここなら、雰囲気的にも良いと思うよ」
「そうだね。それにここでお弁当を食べたりしても、良いよね」
「おお、それは良いな」
そんな感じで俺達は、場所の下見とデートの行動を決めつつ、自分達のデートを楽しんだ。
リンの提案が良いと思った俺は、ゼラさんに頼んでお弁当を届けてもらって、リア達と公園で少し早めの昼食を取る事にした。
「そう言えば、ここからだと運動広場も近いよね? お昼取った後に、二人で遊びに行くって流れはどうかな?」
お昼を食べている際、俺がそう提案するとリア達は「試そう!」と言って、昼食を食べ終わった後、運動広場へと移動した。
運動広場には多くの遊具が設置されていて、老若男女問わず多くの人が居る。
少し先程の場所よりも人は居るが、商業区よりかはマシだろう。
「人が少し多くなってるけど、この程度なら二人の空間も維持できるかな?」
「大丈夫だと思うよ。ここまで来れたら、二人の緊張も解けてる頃だろうし、普通に二人で遊べると思うな」
「私もそう思うよ」
俺の不安の声に、リア達はそう返して、3人で遊具で遊んだ。
歩いて、飯を食べて、運動した俺達は、良い感じに楽しんで家に帰宅した。
そして、今日のデートの感想を纏めて、これなら恋愛初心者の二人も楽しめるだろうと判断して、これをアスラに伝える事にした。
その日の夕方、出かけていたアスラをレティシアさんにバレない様に部屋に招き入れた。
「どうしたのラルク君?」
「どうしたのって、アスラに頼まれていたデートプランの話だよ」
「えっ、もう出来たの!?」
「ああ、今日一日掛けてリア達と下見しながら、色々と考えてみたよ」
そう言って、俺はリア達と作ったデートプランを書いた紙をアスラに渡した。
アスラはその紙に書かれているデートプランを、目を見開いてみた。
「いい、凄く良いよ! これなら、僕でも出来そうだ!」
「そうか、それは良かった。王道の商業区は、いつもの日常になりそうかなって思って外したんだよ。こっちならそうならないと思ってな」
「ありがとう。ラルク君」
アスラは嬉しそうにそう言って、リビングに戻った後、リア達にも小声で感謝の言葉を伝えていた。
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