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第六章 第三節
1 人の世の頂に
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「ふうん、そういう話になってんのか」
トーヤがある手紙を読んでの第一声だ。
アランはシャンタルからの手紙をトーヤたちに見せた。これまでは他の人間に見せたことはない。シャンタルは今はアランの友達だ、その友達から来た手紙を黙って他人に見せるのは違うと思ったからだ。だが、この手紙には大事なことが書いてある。見てもらわなくてはいけない。アラン一人で判断してはいられない。
手紙の内容はマユリアの婚儀についてであった。そこにはマユリアが国王と婚儀を行い、王家の一員になるということについての戸惑いと不安が正直に綴ってあった。
「マユリアが国王陛下とのご婚姻を受けられた、でもそれは後宮入りするのではないという話はお聞きしています」
「はい、私も」
今、この部屋にいるのはトーヤの仲間たち4人と担当の侍女2人、そしてハリオとダルだ。ディレンは今もトイボアとアルロス号にいる。そしてリルは出産間近い体なので、実家だ。
「この手紙によると、当代もそう聞いたようだな」
「ああ、それで見てもらうことにした」
「当代もどう考えていいのか困ってるみたいだな」
「そりゃ、次は自分がマユリアになるんだから、そんなこと聞いたら困るよなあ。自分も王様の嫁さんにならないといけないかと思って」
ベルがトーヤとアランの話にそう言って相槌を打つ。
「正確には王様の嫁さんじゃなく、王様の相棒じゃねえの?」
「ああ、ちょうどそんな感じになるか。うまいこと言ったな」
トーヤがアランの表現に感心した。
「そうなんだよ、今回の婚儀の儀ってのは王様の嫁さんになるってのじゃねえ。はっきりマユリアがこう言ったみたいだな」
トーヤが手紙の一文を指さした。
「マユリアが人の世に歩み寄り、神でありながら王家の一員、女王の立場で人の世も守る。こう書いてある」
「俺もそこに引っかかって見てもらおうと思ったんだ」
「やっぱりか」
「あの、それはどういうことなんでしょうか」
アーダがおずおずとトーヤとアランに聞いてきた。
「つまり、マユリアは国王と同じ位置に立つってことだ」
「ええ、それは伺っています。というか、元々マユリアは国王陛下と同じ地位にいらっしゃるんです」
「うん、そこな」
トーヤはミーヤの言葉に頷きながら、少し言いたいことがあるという顔だ。
「俺もずっとそう聞いてきた。この国で一番偉いのはシャンタルで、次がマユリア、そんで王様がマユリアと一緒だって」
「うん、こっち来る前にトーヤからそう聞いてた」
ベルがうなずきながらそう答える。
「マユリアと国王は同列」
トーヤがゆっくりとその部分だけを口にした。
「そこだけ聞くと、ああそうかなって思うよな。けど本当は違う。やっぱりマユリアの方が上だ」
「そうなんですか?」
「ああ」
ミーヤとアーダが困ったように顔を見合わせる。
それはそうだろう。侍女はずっとマユリアと国王は同列、同じ立場のお方だと聞いてそうだと思ってきている。
「どうしてそう思ったのですか?」
「それを今から説明する。おそらく、アランも俺と同じように思ったんだろうが、もし違ったら言ってくれ」
「あいよ、分かった」
トーヤがアランの返事を待ち、ミーヤの方を向いて話を始めた。
「この国で一番えらいのはシャンタルだ。これはみんなが認めてるよな?」
「はい」
「これは本当だ。何がどうなってもシャンタルが一番えらい、それは変わらねえ。その下はマユリアだ。それはこの2人は女神様だから。そんでいいよな?」
「ええ」
「つまり、この2人は特別な存在だ。そんで、シャンタルが託宣を行い、それをマユリアがみんなに伝える。そうだよな」
「はい」
「つまり女神様が託宣し、それを聞いて実行するのは人間だ。分かるか、命令が出たところと、実際にそれを行うところは係が違うってことになる」
「あ……」
言われてミーヤが何かに気がつきたような顔になり、アーダに視線を送った。
「確かに係が違う、そう言われたらなんとなく分かった気がします」
「私もです」
アーダもそう言う。
「だろ?」
「ええ、奥宮の取りまとめ役の方から命があり、前の宮の取りまとめ役がそれをまた下の者に伝えて仕事をするようなものですね」
「そんなもんかもな。おそらく、同じ取りまとめ役でも奥宮と前の宮ではどっちがえらいかというと、やっぱり奥宮の方だろう」
「そうなります」
「おれもなんとなく分かったかも」
ハリオもそれを聞いてなるほどなあ、などとつぶやき、シャンタルはいつものように黙って聞いている。
「その係な、奥宮の取りまとめ役ってのが、下の仕事も自分がやるって言い出したような感じに見えるんだよ」
「俺にもそう読めた」
「それは、一体どういうことなのでしょう」
またミーヤが困った顔になる。
「このシャンタルの手紙にも書いてるだろうが、マユリアが女王になるって」
「え?」
「つまり、今までは女神様の場所にいたマユリアが、下の国王のところまで自分がやる、人間のことまで口出しするってこった」
「え!」
「国王は人だから神様の世界には上がれねえ。マユリアはこれで人の世界の一番上にもなる。王様は実質、人の世界でもマユリアの下になるってこと、気がついてるかどうか分からんが、そうなるってこった」
トーヤがある手紙を読んでの第一声だ。
アランはシャンタルからの手紙をトーヤたちに見せた。これまでは他の人間に見せたことはない。シャンタルは今はアランの友達だ、その友達から来た手紙を黙って他人に見せるのは違うと思ったからだ。だが、この手紙には大事なことが書いてある。見てもらわなくてはいけない。アラン一人で判断してはいられない。
手紙の内容はマユリアの婚儀についてであった。そこにはマユリアが国王と婚儀を行い、王家の一員になるということについての戸惑いと不安が正直に綴ってあった。
「マユリアが国王陛下とのご婚姻を受けられた、でもそれは後宮入りするのではないという話はお聞きしています」
「はい、私も」
今、この部屋にいるのはトーヤの仲間たち4人と担当の侍女2人、そしてハリオとダルだ。ディレンは今もトイボアとアルロス号にいる。そしてリルは出産間近い体なので、実家だ。
「この手紙によると、当代もそう聞いたようだな」
「ああ、それで見てもらうことにした」
「当代もどう考えていいのか困ってるみたいだな」
「そりゃ、次は自分がマユリアになるんだから、そんなこと聞いたら困るよなあ。自分も王様の嫁さんにならないといけないかと思って」
ベルがトーヤとアランの話にそう言って相槌を打つ。
「正確には王様の嫁さんじゃなく、王様の相棒じゃねえの?」
「ああ、ちょうどそんな感じになるか。うまいこと言ったな」
トーヤがアランの表現に感心した。
「そうなんだよ、今回の婚儀の儀ってのは王様の嫁さんになるってのじゃねえ。はっきりマユリアがこう言ったみたいだな」
トーヤが手紙の一文を指さした。
「マユリアが人の世に歩み寄り、神でありながら王家の一員、女王の立場で人の世も守る。こう書いてある」
「俺もそこに引っかかって見てもらおうと思ったんだ」
「やっぱりか」
「あの、それはどういうことなんでしょうか」
アーダがおずおずとトーヤとアランに聞いてきた。
「つまり、マユリアは国王と同じ位置に立つってことだ」
「ええ、それは伺っています。というか、元々マユリアは国王陛下と同じ地位にいらっしゃるんです」
「うん、そこな」
トーヤはミーヤの言葉に頷きながら、少し言いたいことがあるという顔だ。
「俺もずっとそう聞いてきた。この国で一番偉いのはシャンタルで、次がマユリア、そんで王様がマユリアと一緒だって」
「うん、こっち来る前にトーヤからそう聞いてた」
ベルがうなずきながらそう答える。
「マユリアと国王は同列」
トーヤがゆっくりとその部分だけを口にした。
「そこだけ聞くと、ああそうかなって思うよな。けど本当は違う。やっぱりマユリアの方が上だ」
「そうなんですか?」
「ああ」
ミーヤとアーダが困ったように顔を見合わせる。
それはそうだろう。侍女はずっとマユリアと国王は同列、同じ立場のお方だと聞いてそうだと思ってきている。
「どうしてそう思ったのですか?」
「それを今から説明する。おそらく、アランも俺と同じように思ったんだろうが、もし違ったら言ってくれ」
「あいよ、分かった」
トーヤがアランの返事を待ち、ミーヤの方を向いて話を始めた。
「この国で一番えらいのはシャンタルだ。これはみんなが認めてるよな?」
「はい」
「これは本当だ。何がどうなってもシャンタルが一番えらい、それは変わらねえ。その下はマユリアだ。それはこの2人は女神様だから。そんでいいよな?」
「ええ」
「つまり、この2人は特別な存在だ。そんで、シャンタルが託宣を行い、それをマユリアがみんなに伝える。そうだよな」
「はい」
「つまり女神様が託宣し、それを聞いて実行するのは人間だ。分かるか、命令が出たところと、実際にそれを行うところは係が違うってことになる」
「あ……」
言われてミーヤが何かに気がつきたような顔になり、アーダに視線を送った。
「確かに係が違う、そう言われたらなんとなく分かった気がします」
「私もです」
アーダもそう言う。
「だろ?」
「ええ、奥宮の取りまとめ役の方から命があり、前の宮の取りまとめ役がそれをまた下の者に伝えて仕事をするようなものですね」
「そんなもんかもな。おそらく、同じ取りまとめ役でも奥宮と前の宮ではどっちがえらいかというと、やっぱり奥宮の方だろう」
「そうなります」
「おれもなんとなく分かったかも」
ハリオもそれを聞いてなるほどなあ、などとつぶやき、シャンタルはいつものように黙って聞いている。
「その係な、奥宮の取りまとめ役ってのが、下の仕事も自分がやるって言い出したような感じに見えるんだよ」
「俺にもそう読めた」
「それは、一体どういうことなのでしょう」
またミーヤが困った顔になる。
「このシャンタルの手紙にも書いてるだろうが、マユリアが女王になるって」
「え?」
「つまり、今までは女神様の場所にいたマユリアが、下の国王のところまで自分がやる、人間のことまで口出しするってこった」
「え!」
「国王は人だから神様の世界には上がれねえ。マユリアはこれで人の世界の一番上にもなる。王様は実質、人の世界でもマユリアの下になるってこと、気がついてるかどうか分からんが、そうなるってこった」
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