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第三章 第ニ部 助け手の秘密
9 冬の夜長
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「頼まれたもんは大体運んどいた」
「おう、兄貴、すまないな」
「いや、俺にはこれぐらいしかできねえからなあ」
ダルの兄、ダリオがトーヤたちに頼まれた物を例の洞窟の湖に出るあたりに配置してくれている。
「しかし、本当に湖が見えるところまで続いてるんだよなあ、びっくりした。ダルのやつ、よく一人でどこにつながってるか分からん洞窟ん中進めたもんだ」
「本当だよなあ」
「って、トーヤが頼んだんだろ?」
「まあそうだけど、俺もあんなところ一人で行けって言われても、行ける自信はないしな」
「おい、人の弟にえらいこと頼んでくれたもんだ」
「まったくな」
まるっきり他人事のように言うトーヤにダリオも吹き出す。
「それで、これで大体は足りるのか?」
「ああ、今のところは」
何がどうなるか分からない。そんな中、マユリアたちが逃げたいと言った時のための準備をしてあるのだ。
「まあまあ、一休みしてくれ」
「って、ここは俺んちだぞ?」
「固いことは言いっこなしって」
「相変わらずだよなあ」
言われて笑いながらダリオが居間の真ん中にどっかりと座る。
「兄貴、おつかれさまです」
「おう、ありがとうな」
ベルがいそいそと温かいお茶を持ってきてダリオに差し出す。ダリオがお茶を飲んで一服し、その様子をシャンタルが笑いながら見ている。
ダリオも今ではもうシャンタルに慣れてしまい、トーヤとベルと同じようにくだけて物を言うようになっていた。
居間の中央にはダリオ、ベル、シャンタル、そしてトーヤの若い者たち。そのすぐ横に村長と妻のディナも並んでいる。
季節は冬に入り、夜はかなり冷えるようになってきた。居間の真ん中に火を炊き、その周囲に家族が集まって温かいお茶を飲みながら話などをするのがいつもの過ごし方だ。
「いいよな、こういうの」
ベルが温かいお茶の入ったカップを揺らしながらそう言う。
初めてトーヤから不思議な出来事を聞いた時にもそう言っていた。
「おまえは、いつ何があってもそう言ってんな」
「だって好きなんだもん、こういうの」
「何があってもベルはベルだね。だから私はベルが大好きなんだよ」
「へへえ~」
シャンタルの言葉にベルが得意そうにそう言っていつものようにトーヤに叩かれる。こちらはこちらでこれがいつものお約束だ。
「ほらほら、また本気になるよ。ベル、ほら」
「あ、おっかさんありがとー」
生まれた時からこの家の子ででもあったかのように、ベルがさっと立ち上がり、ナスタが持ってきたつまみの皿を受け取る。
木を削って作ったやや深みのある皿の中には、粉と細かくした木の実を混ぜて焼いた一口大の菓子が入っていた。
宮で出ていたような砂糖がしっかり入った上等のものではなく、荒く挽いた色の濃い粉と木の実に、ほんの少しだけハチミツが入ったような素朴な菓子だ。
「ほら、これも」
「あいよ」
もう一つ受け取る。
同じような木の皿に、こちらは小さな干した魚を軽く炙った物が入っている。
漁師の家ではおかずに、つまみに、子どものおやつにと定番の干物だ。
そうしてナスタとサディも輪に加わり、何ということもなく話をして時間をつぶす。冬の夜は長い。話す時間はたっぷりある。
いつもの夜なら、とりとめのないこと、今日あったこと、思いついたこと、なんでもかんでも特に規則もなく誰かが何かを話し、また他の誰かが何かを話すを繰り返すだけの家族の時。
だが今は違う。見た目は同じ風景でも、今はやらねばならないこと、話さねばならないことがある。
「それで、いつ行くんだい?」
「それなんだよな」
ナスタに聞かれ、トーヤがお茶をすすりながら少し言葉を止める。
「いつ実行するのが一番いいのか、まだちょっと考え中なんだよ」
「なんだね、頼りないね」
「面目ない」
そう言いながら、特に面目ないとは考えていないかのように、トーヤがまたお茶をすする。
「何しろ指名手配の身の上だからな。あまり早く忍び込んでも見つかるとヤバいし、かといってギリギリだとなんもできん」
「そりゃまあそうだね」
トーヤたちはまだキリエへの一連の出来事が「なかったこと」として扱われ、ご一行も客人として扱われることとなったと知らない。
「捕まってるアランやミーヤもどうなってるか分からん」
もちろん2人がもう無罪放免になっていることも知らない。
「ダルと連絡取れりゃいいんだが、多分ダルも見張られてるだろうしなあ」
「おれがリルんところ行くってのは?」
「それもなかなかに危ない気がするしな」
アベルの振りをしていたベルが神殿に目をつけられている可能性は高い。
だからこそラデルの工房を逃げ出してカースへやってきたのだ。
「とにかく、衛士や憲兵がここに来る前には洞窟に逃げ出しておかねえとな」
それだけは決まっていた。
「兄貴に食い物や火桶なんかも運んでもらってるから何日かはあそこで我慢できないことはないだろうが、それもルギが黙っているって前提だしな」
「ルギは言わねえんじゃねえの?」
「そうは思うが、どことどこがどうつながってるかもう分からんからな、そう言い切れるものでもない」
トーヤがそう言ってまたお茶をすする。
見た目だけはいつもの冬の夜長、そして本当はいつもとは違う冬の夜長が過ぎていく。
「おう、兄貴、すまないな」
「いや、俺にはこれぐらいしかできねえからなあ」
ダルの兄、ダリオがトーヤたちに頼まれた物を例の洞窟の湖に出るあたりに配置してくれている。
「しかし、本当に湖が見えるところまで続いてるんだよなあ、びっくりした。ダルのやつ、よく一人でどこにつながってるか分からん洞窟ん中進めたもんだ」
「本当だよなあ」
「って、トーヤが頼んだんだろ?」
「まあそうだけど、俺もあんなところ一人で行けって言われても、行ける自信はないしな」
「おい、人の弟にえらいこと頼んでくれたもんだ」
「まったくな」
まるっきり他人事のように言うトーヤにダリオも吹き出す。
「それで、これで大体は足りるのか?」
「ああ、今のところは」
何がどうなるか分からない。そんな中、マユリアたちが逃げたいと言った時のための準備をしてあるのだ。
「まあまあ、一休みしてくれ」
「って、ここは俺んちだぞ?」
「固いことは言いっこなしって」
「相変わらずだよなあ」
言われて笑いながらダリオが居間の真ん中にどっかりと座る。
「兄貴、おつかれさまです」
「おう、ありがとうな」
ベルがいそいそと温かいお茶を持ってきてダリオに差し出す。ダリオがお茶を飲んで一服し、その様子をシャンタルが笑いながら見ている。
ダリオも今ではもうシャンタルに慣れてしまい、トーヤとベルと同じようにくだけて物を言うようになっていた。
居間の中央にはダリオ、ベル、シャンタル、そしてトーヤの若い者たち。そのすぐ横に村長と妻のディナも並んでいる。
季節は冬に入り、夜はかなり冷えるようになってきた。居間の真ん中に火を炊き、その周囲に家族が集まって温かいお茶を飲みながら話などをするのがいつもの過ごし方だ。
「いいよな、こういうの」
ベルが温かいお茶の入ったカップを揺らしながらそう言う。
初めてトーヤから不思議な出来事を聞いた時にもそう言っていた。
「おまえは、いつ何があってもそう言ってんな」
「だって好きなんだもん、こういうの」
「何があってもベルはベルだね。だから私はベルが大好きなんだよ」
「へへえ~」
シャンタルの言葉にベルが得意そうにそう言っていつものようにトーヤに叩かれる。こちらはこちらでこれがいつものお約束だ。
「ほらほら、また本気になるよ。ベル、ほら」
「あ、おっかさんありがとー」
生まれた時からこの家の子ででもあったかのように、ベルがさっと立ち上がり、ナスタが持ってきたつまみの皿を受け取る。
木を削って作ったやや深みのある皿の中には、粉と細かくした木の実を混ぜて焼いた一口大の菓子が入っていた。
宮で出ていたような砂糖がしっかり入った上等のものではなく、荒く挽いた色の濃い粉と木の実に、ほんの少しだけハチミツが入ったような素朴な菓子だ。
「ほら、これも」
「あいよ」
もう一つ受け取る。
同じような木の皿に、こちらは小さな干した魚を軽く炙った物が入っている。
漁師の家ではおかずに、つまみに、子どものおやつにと定番の干物だ。
そうしてナスタとサディも輪に加わり、何ということもなく話をして時間をつぶす。冬の夜は長い。話す時間はたっぷりある。
いつもの夜なら、とりとめのないこと、今日あったこと、思いついたこと、なんでもかんでも特に規則もなく誰かが何かを話し、また他の誰かが何かを話すを繰り返すだけの家族の時。
だが今は違う。見た目は同じ風景でも、今はやらねばならないこと、話さねばならないことがある。
「それで、いつ行くんだい?」
「それなんだよな」
ナスタに聞かれ、トーヤがお茶をすすりながら少し言葉を止める。
「いつ実行するのが一番いいのか、まだちょっと考え中なんだよ」
「なんだね、頼りないね」
「面目ない」
そう言いながら、特に面目ないとは考えていないかのように、トーヤがまたお茶をすする。
「何しろ指名手配の身の上だからな。あまり早く忍び込んでも見つかるとヤバいし、かといってギリギリだとなんもできん」
「そりゃまあそうだね」
トーヤたちはまだキリエへの一連の出来事が「なかったこと」として扱われ、ご一行も客人として扱われることとなったと知らない。
「捕まってるアランやミーヤもどうなってるか分からん」
もちろん2人がもう無罪放免になっていることも知らない。
「ダルと連絡取れりゃいいんだが、多分ダルも見張られてるだろうしなあ」
「おれがリルんところ行くってのは?」
「それもなかなかに危ない気がするしな」
アベルの振りをしていたベルが神殿に目をつけられている可能性は高い。
だからこそラデルの工房を逃げ出してカースへやってきたのだ。
「とにかく、衛士や憲兵がここに来る前には洞窟に逃げ出しておかねえとな」
それだけは決まっていた。
「兄貴に食い物や火桶なんかも運んでもらってるから何日かはあそこで我慢できないことはないだろうが、それもルギが黙っているって前提だしな」
「ルギは言わねえんじゃねえの?」
「そうは思うが、どことどこがどうつながってるかもう分からんからな、そう言い切れるものでもない」
トーヤがそう言ってまたお茶をすする。
見た目だけはいつもの冬の夜長、そして本当はいつもとは違う冬の夜長が過ぎていく。
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