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第一章
30-華
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………
表面上は平然としていたけれど、彼はボロボロになっていた。
オイタが過ぎたのよ。
運命がいながらあんなヤツに手を出したのだから。
今までの私の苦しみが浄化されるようだ。
彼は大分無気力になっていた。しょうがないわね。私が慰めてあげるわ
なのに、なぜ?
他のセフレの相手はしても私とはしないの。
これ以上寛容でいることはできない。
彼の前でヒートを起こしてあげた。運命の力を思い知るといいわ。
なのに…彼は無反応で。
だから、ラット誘発剤を打った。
彼は、私を番にした。
そう、私は彼の唯一の番になったのだ。
心残りがあるとすれば運命とのヒートに夢中になってしまって、ラット誘発剤の空カートリッジを処分できなかったことかしら。私の指紋も由希の皮膚片も付着している。でも、由希は私を訴えたりしない。運命だからって言いたいけれど、多分めんどくさいだけ。
想像通り、由希が私を訴えることはなかった。
セフレたちの私に対する嫌がらせは酷かったけれど。
『唐澤君をレイプして番になるなんて』
『Ωとしてそれだけはダメでしょ!』
『犯罪よ』
何を言っているのか。その勇気すらなくて指をくわえていただけのコに言われる筋合いはない。
レイプしたΩやαは被害者に訴えられたら施設に送られて性奴隷や実験動物になるっていうあの都市伝説を信じて動かなかった者の負け惜しみなど、私には響きやしない。由希がわざわざ訴えるわけがないのにね。
ただ予想外だったのは、番になったのに由希は変わらなかった
番がいじめられていたら、庇うものなのに放置だった。運命なのに!
けれど、由希が他に番を作るつもりがないことも伝わってやがて嫌がらせは落ち着いてきた。
当然だ。由希が他と番わないということは私は唐澤の妻になる。私はいずれ権力を行使する立場になるのだ。嫌がらせしてきた者どもなんて一声でつぶせるくらいの権力者になるのだ。
勿論、嫌がらせに参加しなかったセフレたちもいずれ処分するけどね。
私の番とセックスしているのだから。
表面上は平然としていたけれど、彼はボロボロになっていた。
オイタが過ぎたのよ。
運命がいながらあんなヤツに手を出したのだから。
今までの私の苦しみが浄化されるようだ。
彼は大分無気力になっていた。しょうがないわね。私が慰めてあげるわ
なのに、なぜ?
他のセフレの相手はしても私とはしないの。
これ以上寛容でいることはできない。
彼の前でヒートを起こしてあげた。運命の力を思い知るといいわ。
なのに…彼は無反応で。
だから、ラット誘発剤を打った。
彼は、私を番にした。
そう、私は彼の唯一の番になったのだ。
心残りがあるとすれば運命とのヒートに夢中になってしまって、ラット誘発剤の空カートリッジを処分できなかったことかしら。私の指紋も由希の皮膚片も付着している。でも、由希は私を訴えたりしない。運命だからって言いたいけれど、多分めんどくさいだけ。
想像通り、由希が私を訴えることはなかった。
セフレたちの私に対する嫌がらせは酷かったけれど。
『唐澤君をレイプして番になるなんて』
『Ωとしてそれだけはダメでしょ!』
『犯罪よ』
何を言っているのか。その勇気すらなくて指をくわえていただけのコに言われる筋合いはない。
レイプしたΩやαは被害者に訴えられたら施設に送られて性奴隷や実験動物になるっていうあの都市伝説を信じて動かなかった者の負け惜しみなど、私には響きやしない。由希がわざわざ訴えるわけがないのにね。
ただ予想外だったのは、番になったのに由希は変わらなかった
番がいじめられていたら、庇うものなのに放置だった。運命なのに!
けれど、由希が他に番を作るつもりがないことも伝わってやがて嫌がらせは落ち着いてきた。
当然だ。由希が他と番わないということは私は唐澤の妻になる。私はいずれ権力を行使する立場になるのだ。嫌がらせしてきた者どもなんて一声でつぶせるくらいの権力者になるのだ。
勿論、嫌がらせに参加しなかったセフレたちもいずれ処分するけどね。
私の番とセックスしているのだから。
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