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海香子編

4。衝撃と刺激

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「俺、ちょっとトイレ」

圭司はそう言って、席を立った。二人をまともに見れず、そのまま歩き出す。
用を足し、鏡で顔を見る。まだハイボール一杯だけなのに、顔はすっかり赤らんでいた。

(……親父、かあ)

確かに、海香子の小学生時代ともあれば深壱は丁度20代前半……男として魅力的に映りもするだろう。父の当時の写真を見た事はあったが、確かに今の自分とよく似ていた。
……あの電車で触れて以来、圭司は何度もあの感触を思い出してオナニーした。海香子の乳房はまるでマシュマロみたいで、あの服を脱がせた先の乳首を想像するだけでも我慢汁が溢れた。
しかし、相手は歳が近いとは言え叔母だ。いくら海香子の好みに掠っていても、どうにもならないはずなのだ。

(早よ戻ろ……)

手を洗い、慌ててお手洗いを出る。そして、席に近づいた。二人に気付かれる前に見えたその後ろ姿に……圭司はは硬直した。
何かを話しているようだが、内容は聞こえない。しかし問題は、深壱の手の先だった。
海香子の背中から腕を回し、あの乳房を下からすくうようにして揺らしている。海香子はたぷっ♡たぷっ♡と揺らされることに抵抗が無いのか……何も、動かない。
心臓が、バクバクとうるさい。何となくやらないといけない気がして、わざと足音を鳴らした。すると、深壱の手がさっと海香子から離れた。

「おかえり。俺も行こうかな」

そう言って、今度は深壱が立ち上がる。彼を無言で見送ると、圭司は海香子の向かいに座った。海香子の顔は、赤い。

「みかちゃん、結構飲んだ?」
「え、あ……うん、これ3杯目」

とはいえ、呂律はしっかりしている。となればその赤色は……と考えると、いきなり股間に熱が走った。
なんで、されるがままだったのか。そういえば、あの電車の時も海香子はとくに嫌がる素振りを見せはしなかった。
店員がラストオーダーを聞きに来て、返答をして帰すと……圭司は意を決して、口を開いた。

「……ねえみかちゃん、親父の事ガチだったの?」
「え?」

圭司の言葉に、海香子はびくりと肩を震わせる。そして後ろを見て確認した後……圭司へと身を乗り出した。

「絶対、内緒にしてくれる?」

乗り出したせいで、海香子の服から谷間が見えた。やはり、なかなか大きい。もう取り繕う余裕もなく、その筋をじっと見つめたまま圭司は頷いた。

「……私の初めて、お兄ちゃんなの」

一瞬、時が止まった。慌てて海香子の顔を見ると、海香子は苦笑していた。

「お兄ちゃんは初めてじゃなかったらしいけど」
「そ、それ……え、じいちゃんやばあちゃんは」
「うん、バレた。だから私、留学行かされたの」

さすがに、開いた口が塞がらなかった。そんな二人のもとへ、深壱が戻ってくる。

「会計済ましといた、そろそろ行くか」
「え、ありがとう」

そう言って自然に立ち上がる海香子を、圭司は泣きそうな目で見つめるしか出来なかった。
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