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海香子編

5。理性と回転

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「そっかお前ら、家の方向一緒か」

駅で切符を購入し、深壱はぼそりと言った。頷くと、またいつものように……圭司と似た顔でにかっと笑った。

「気ぃつけてな。また三人で飲みに行こうぜ」
「毎回ご馳走してくれるの?」
「お前だって絵でそこそこ稼いでんだろが」

深壱と海香子の会話を、圭司はぼんやりと見る事しか出来ない。それだけ、さっきの事が尾を引いていた。
深壱が向こうのホームへ渡っていく。そして、海香子と自分も来たばかりの電車に乗り込んだ。二人で並んで座る。

「変な話しちゃって、ごめんね」

海香子の言葉に、「大丈夫、誰にも言わないから」としか返せない。
ただ、視線は……海香子を舐めるように見つめていた。
AVの知識からでしか無いが、恐らくEカップはあるであろう乳房。隣に座るせいで少しだけ当たる、張りのある大きめな尻。このどちらも……深壱は、堪能したというのか。
それどころか、海香子の中も……父は知っているというのか。

「圭司くん?」
「あ、ごめん……ぼーっとしてた」
「飲みすぎたのかな」
「多分……でも、もう次の次だから」

そう言っている間に、最寄駅に到着した。海香子に挨拶だけして、ふらふらと電車を出る。
夜道をとぼとぼ歩きながら、圭司はため息を吐くしか出来なかった。

(まさか……みかちゃんと、親父が……)

しかし、一つの光明が見えたのも事実だ。
兄妹でセックスをしているなら……叔母と甥なんて、きっと抵抗無いに違いない。そう、圭司の脳内は都合よく解釈していた。

(みかちゃんと俺も、セックスしていいはず……!)

帰宅してそうそう、母が仕事に出ているのを確認して浴室へ向かった。服を脱ぐと、すでに肉棒は熱く滾っていた。
シャワーを浴びて汗だけ流すと、すぐさま肉棒に手をかける。しこっ♡しこっ♡と、早い内から力をこめていく。

「おっ……♡おっ……♡」

想像する。あの海香子を脱がせて、あのマシュマロを思い切り揉んで、舌で舐めまわして、吸って。

「おっ♡」

きっと海香子はさっきみたいに顔を赤くして……感じるに違いない。

「おおっ♡」

そんな海香子の、きっとびしょ濡れの割れ目に……この熱く膨らんだ、バキバキの肉棒をずぼっ♡と挿れて。

「おおっ!♡」

……腰を振る前に、射精してしまった。びゅくっ♡びゅくっ♡と備え付けの鏡を汚していく。
息を整えながら、風呂の外に置いていたティッシュで精液を拭って鏡を洗い流す。すると、急に頭が冷えていった。

(……どうやって、誘えばいいんだろう)

ただし、理性はとっくに死んでいた。
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