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第183話 僕の妹飼育日記⑧
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「それで、私はどうすればいいの?」
スクール水着を元のように身につけ、床に脚を投げ出して、妹が訊いた。
「さっきのように、そこに寝てくれないか。ああ、下にバスタオルを敷くといい」
縁側は洗濯もの干し場にもなっている。
洗濯竿から乾いたバスタオルをはずすと、それを濡れ縁の板間に敷いて、妹がその上に仰向けになった。
「後は目を閉じて、力を抜いて、じっとしてるんだ」
灰皿で煙草の火をもみ消すと、僕は改めて妹の水着姿を鑑賞した。
陰毛を剃ったのは、正解だったと思う。
心持ち開いた妹の太腿の間は、つるりとして何の夾雑物もない。
ただ、きつい水着のクロッチの脇から、肉厚の隆起の一部がはみ出ているだけである。
それを抜きにしても、少女から大人の女にさしかかった妹の肢体は、息を呑むほど蠱惑的だった。
思った通り、真っ裸でいるより、ぴっちりした水着に包まれているほうが、数倍色っぽい。
水着が鮮やかな紺色をしているせいもあるのだろう。身体のラインがくっきり際立って見えるのだ。
妹を脅かさないよう、僕は静かにそばににじり寄った。
ズボンはとうの昔に脱いでしまっているので、性器の張り具合がよくわかる。
それがあまりにきつくて、トランクスの非常口から引っ張り出すと、腹にくっつかんばかりの角度で反り返った。
「おまえはきれいだ。でも、もっときれいになりたいだろう?」
眼を閉じた妹の顔に口を寄せると、僕は呪文でも唱えるような口調でささやいた。
妹は、言われた通り、目を閉じてじっと僕の言葉に聞き耳を立てている。
水着を押し上げるおわん型の乳房が、呼吸に合わせて規則正しく上下する。
触りたい。
その気持ちを懸命に抑えながら、僕は言葉を継いだ。
ここは、お互い納得することが大切だ。
いくら妹の気持ちが今は僕のほうに傾いていても、女など、いつ心変わりするか知れたものではない。
後で後悔されないように、十分に理論武装しておく必要がある。
「それには、気もちよくなって、女性ホルモンをたくさん分泌させるのが一番なんだ。水泳部の女子というのは、放っておくと、筋肉が発達しすぎて、全身岩のように硬くなってしまいがちだ。それでは女としての魅力は半減するし、水の抵抗も大きくなって、結果的に記録も落ちてくる。女らしい、適度に脂の乗った流線形の身体、それこそが水泳選手の理想なんだよ」
妹は水泳部に入っている。
が、それも、この夏休みで引退だ。
だから、1か月後の大会に向けて毎日練習しているのを、僕は知っている。
今の台詞は、それにかこつけた僕一流の詭弁だった。
「本当に?」
目を見開いて、妹が訊いた。
「女性ホルモンが出るようにすれば、身体も綺麗になって、水泳もうまくなるの?」
「ああ、本当だ」
確信を籠めた口調で、僕は言う。
むろんでたらめだが、胸は痛まない。
これも目的を果たすためなのだ。
「それには、私、どうすれば?」
「ただ気持ちよくなればいいのさ」
僕は妹を安心させるように、慈愛の笑みを口元に浮かべてみせた。
「そして、本当に感じてきたら、声を出せ。声を出せば出すほど、女性ホルモンの分泌は盛んになる」
スクール水着を元のように身につけ、床に脚を投げ出して、妹が訊いた。
「さっきのように、そこに寝てくれないか。ああ、下にバスタオルを敷くといい」
縁側は洗濯もの干し場にもなっている。
洗濯竿から乾いたバスタオルをはずすと、それを濡れ縁の板間に敷いて、妹がその上に仰向けになった。
「後は目を閉じて、力を抜いて、じっとしてるんだ」
灰皿で煙草の火をもみ消すと、僕は改めて妹の水着姿を鑑賞した。
陰毛を剃ったのは、正解だったと思う。
心持ち開いた妹の太腿の間は、つるりとして何の夾雑物もない。
ただ、きつい水着のクロッチの脇から、肉厚の隆起の一部がはみ出ているだけである。
それを抜きにしても、少女から大人の女にさしかかった妹の肢体は、息を呑むほど蠱惑的だった。
思った通り、真っ裸でいるより、ぴっちりした水着に包まれているほうが、数倍色っぽい。
水着が鮮やかな紺色をしているせいもあるのだろう。身体のラインがくっきり際立って見えるのだ。
妹を脅かさないよう、僕は静かにそばににじり寄った。
ズボンはとうの昔に脱いでしまっているので、性器の張り具合がよくわかる。
それがあまりにきつくて、トランクスの非常口から引っ張り出すと、腹にくっつかんばかりの角度で反り返った。
「おまえはきれいだ。でも、もっときれいになりたいだろう?」
眼を閉じた妹の顔に口を寄せると、僕は呪文でも唱えるような口調でささやいた。
妹は、言われた通り、目を閉じてじっと僕の言葉に聞き耳を立てている。
水着を押し上げるおわん型の乳房が、呼吸に合わせて規則正しく上下する。
触りたい。
その気持ちを懸命に抑えながら、僕は言葉を継いだ。
ここは、お互い納得することが大切だ。
いくら妹の気持ちが今は僕のほうに傾いていても、女など、いつ心変わりするか知れたものではない。
後で後悔されないように、十分に理論武装しておく必要がある。
「それには、気もちよくなって、女性ホルモンをたくさん分泌させるのが一番なんだ。水泳部の女子というのは、放っておくと、筋肉が発達しすぎて、全身岩のように硬くなってしまいがちだ。それでは女としての魅力は半減するし、水の抵抗も大きくなって、結果的に記録も落ちてくる。女らしい、適度に脂の乗った流線形の身体、それこそが水泳選手の理想なんだよ」
妹は水泳部に入っている。
が、それも、この夏休みで引退だ。
だから、1か月後の大会に向けて毎日練習しているのを、僕は知っている。
今の台詞は、それにかこつけた僕一流の詭弁だった。
「本当に?」
目を見開いて、妹が訊いた。
「女性ホルモンが出るようにすれば、身体も綺麗になって、水泳もうまくなるの?」
「ああ、本当だ」
確信を籠めた口調で、僕は言う。
むろんでたらめだが、胸は痛まない。
これも目的を果たすためなのだ。
「それには、私、どうすれば?」
「ただ気持ちよくなればいいのさ」
僕は妹を安心させるように、慈愛の笑みを口元に浮かべてみせた。
「そして、本当に感じてきたら、声を出せ。声を出せば出すほど、女性ホルモンの分泌は盛んになる」
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