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第3話 ずっとあなたとしたかった

#134 熟女の檻⑱

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 紗彩の手に乗る杏里の子宮。
 杏里の手にある紗彩の子宮。
 そのふたつを、そっと重ね合せたとたん。
「あう」
「きゅう」
 ふたりは同時に嬌声を上げ、硬直した。
 じいいいん。
 これまで感じたことのないひどく異質な感触に、杏里はふと意識が飛びかけるのを感じていた。
 ふたりの股間から、どくどくと淫汁があふれ出す。
「うわあ、なんか気持ちよさそう!」
 至近距離で観察していた緑子が、びっくりしたように目を見開いた。
「ね、いっそのこと、こうしたらどうかしら?」
 重ね合わされたふたつの子宮を手に取ると、互いの輸卵管の間に本体をくぐらせて、蝶々結びにしてしまう。
「ああああっ」
「うふううっ」
 あまりの快感に、杏里と紗彩が仰向けにベッドに倒れる。
 そのため、ちょうど、お互いの子宮を輸卵管で引っ張り合うような格好になった。
 体内から内臓が引きずり出されるような違和感が、杏里の中でたちまち刺すような愉悦に変わった。
 それは紗彩も同じらしく、身を反転させて四つん這いになると、尻を突き出し、子宮を引っ張り始めた。
「あふん」
 たまらず杏里も、同じ姿勢を取る。
 股間を輸卵管でつながれ、犬のように尻を向け合う全裸の美魔女と美少女。
 どちらの内腿も絶え間なく流れる淫汁でつやつや光り、身体中が高熱を発したかのように細かく痙攣している。
 紗彩と杏里が反対方向に這い進むと、尻と尻の間で輸卵管がぴんと張りつめた。
 ふたりの股間をつなぐ4本の管の中央でハート形の子宮がふたつ絡まり合い、蝶のようにプルプル震えている。
「あんあんあんあんっ」
「はあはあはあはあっ」
 顔をのけぞらせ、白い喉をあらわにしてすすり泣くふたり。
 ふたりとも乳房を激しく上下させ、平らな腹部を狂おしく波打たせている。
「ただ見てるだけなんて、たまんないね」
 うわずった声で、雪乃が言った。
 スマホを装着した自撮り棒を、ソファの背もたれに縛りつけ、どうやらオートにセットしているようだ。
「同感。あたし、もう、我慢できないみたい」
 深々とうなずく緑子。
「あの和服美人の紗彩が、こんなにも乱れるなんて」
「杏里ちゃんのアクメ顔もたまんないよ」
「じゃ、今度は私が紗彩の相手をさせてもらうわ」
「OK。あたしは杏里ちゃんね」
 それぞれ相手を決め、持ち場につくふたり。
 雪乃が紗彩の前に回り、緑子が杏里の前に回り込んだ。
 ひざまずき、雪乃が紗彩の頬を、緑子が杏里の頬を両手で挟む。
「沙彩、もっと気持ちよくしてあげる」
「杏里ちゃん、あなたもね」
 やがて始まる濃厚で淫靡なディープキス。
 雪乃と緑子は、キスを終えると、申し合わせたように紗彩と杏里の下に潜り込んでいく。
 こうして、熟女たちの宴の最終ラウンドが始まった。



 
 

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