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リクエスト メガネカップルの熱い夜〜タケシとナオ〜 ナイトプール
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『お前、真面目でつまらねぇ』
大学生の時に出来た初めての彼氏に酷い言葉で振られてから、早3年。
木下奈緒は、仕事に生きてきた。尊敬する萌香先輩の元、日々精進していたのだが――突然誘われて数合わせの合コンに出席する事となった。
合コン会場と思われるレストランでパスタを食べた後に、夜もそんなに遅くない時解散した。
――合コンってこんな味気ないものなの?
と、1人途方に暮れていた私は、帰りながら今日あった事を反芻した。最初は一列に並んで座って、その後に定番の席替えみたいなのをした。
――席替えはよくドラマとか漫画でよく見るから大体の流れみたいなのは分かる
黒髪でシンプルに髪を結ったメガネの私のペアになった人は、同じ黒髪のメガネの消防士になりたての人だった。確か同い年で…って、その後の話は記憶にも残らなかった。
――真面目同士話が合うか、どっちかと言われたら合わないタイプだった
真面目は真面目でも、タイプが違うと異星人と話している気がするのだ。私はコツコツと仕事に真摯に取り組み、人当たりもよく勤務態度も悪くない。だけど、反対に今日話したタケシという男は、理論的で間違った事は正さないと許さないタイプに見える。同じ真面目でも種類が全く違うと水と油で、そもそも正論を言われるとカチンとしてしまう事があるし、人間関係にも影響を及ぼすほど正しいと言う神経がまず、理解できない。
――なんで私タケシって人を、こんなに否定しているんだろう
ふと、そんな考えが頭をよぎったが、すぐに二度と会わないしどうでもいいと、記憶の片隅に押しやることにした。
***************
「今日は卵ともやしと」
特売日である毎週水曜日に、家の近くのスーパーに寄って買い物する日だ。本当は1パック10個入りの卵を買いたいけれど、一人暮らしだし卵を毎日食べるわけじゃないから1パック6個入りの卵を買う予定だ。このスーパーは毎週水曜日、全種類の卵が一斉に割安となるために重宝している食材を購入する場所の一つなのだ。
スーパーに着くと、閉店間際のためか人がそこまで居なく、空いていた。お目当ての卵コーナーへと向かうと、私がいつも購入している1パック6個入りの卵のパックが一つだけ残っていた。ラッキーと思いながら手を伸ばすと、横から影が割り込み、卵パックが消えた。
「…え」
びっくりして影が現れた方向を見ると、そこにいたのは――つい先週会ったばかりの合コンの相手だった、白いYシャツと黒いスーツのズボンとリュックを背負ったタケシだった。もちろん手には私が買うはずだった卵のパックを持っている。
「その卵…私が取ろうと思っていたんですけど」
いつもなら…というか、取ろうとしている商品を横から取られた事のないし、知っている人に取られたのもあって、普段なら言わない一言が口からぽろりと出てしまった。
「取ろうとしていた、ですよね、思っていただけで、貴方の物なんてとんだ暴論ですよ」
確かに取ろうとしていただけで触ってもいないけど、いちいち反論する必要があるのだろうか。
「……」
清々しいほどキッパリ言われ、それもそうだな、と変に納得してしまい、黙り込んだ私を彼は、追い打ちをかけるように口を開く。
「それに実際に先に取ったのは私なので、貴方の物ではありません」
真剣な表情でそう告げた彼に、断固とした想いが滲み出る。
「……っ……っあはははっ」
我慢出来なくなって吹き出してしまうと、ついには笑い声が止まらなくなっていた。
「…なっ!…なんですかっ!貴方はっ!」
みるみる顔が真っ赤になり、解せない顔をするタケシに、
「ごめっ…あはははっ」
一応謝るが笑いの方が勝ってしまい、結局笑ってしまっていた。
***************
「汚いですが…どうぞ」
「…お邪魔します」
笑いすぎてお腹を抱えた1時間後、タケシを私の家へと招き入れた。料理何てしなそうな彼に、それとなく聞いた卵を購入する理由が、ネット配信で見た卵の殻を他の色に化学変化出来るかという実験をしたいと、ひどくくだらない理由だったために、じゃあ中身を頂戴と私が言って、ついでに卵料理作るから夕飯を食べてと誘ったのだ。
最近流行りのミニマリストを目指す私の1DKの家の中は、家具以外の物を置いていない。6帖の部屋に淡い水色のカーテンとシングルベッドのみ。ダイニングには、流石に茶色のテーブルとセットの椅子があるけど、勿論1つしかない。必要最低限の服と雑貨はクローゼットにある棚にあるだけで、友達を自宅に誘った時には『生活感が無さすぎて落ちつかない』と、太鼓判を押されるほど殺風景な部屋だ。
「綺麗ですね」
「ありがとう、もし汚いって言っていたら殴ってた」
ひと通り部屋を眺めた後に部屋を褒めた彼に、嬉しさ半分嫌味半分で返事をすると、タケシは黙り込んでしまう。
「…あの、すいません」
急に謝る彼に、何事かと首を傾げると、
「先輩達にもよく注意されるんです…融通が利かないし頑固だって」
急に肩を下ろして、しょんぼりする彼に、また笑いが出てきてしまう。
「ふふっ、まぁ、正したい気持ちはわかるけど、一度心の中で留めてから口にするとまた違う結果になる場合もあるよ」
それとなくアドバイスをあげて、ダイニングの椅子に座るように言って、キッチンへとスーパーで購入したエコバッグに入っている商品を置いた。
「…何を作るんです?」
「うーんと、オムライスかチャーハン…でも卵を全部使うならオムライスかな…?どっちがいい?」
「…オムライスが食べたい…です…もし良ければ」
「あははっ、もし良くなかったら聞かないよ…オムライスね、ケチャップライスは大丈夫?」
「はい」
「同い年なんだから敬語はいらないよ」
「は…うん、分かった…手伝う?」
「うん、じゃあ卵をボウルに」
そう言って私は、棚からボウルと菜箸を出して彼の前に置いた。タケシは一度ダイニングの方に行って、腕時計を外し袖を捲って、またキッチンに戻ってきた。
手を洗い、料理の工程の確認だけだった声から、オムライスが出来る頃には、他愛のない話をするようになったのだ。
「えっ!童貞っ!?」
「いや、童貞ではありますが、経験が無いだけで、どこに何をするかは知ってる」
ご飯も食べ終わり、お皿を洗いそのお皿を片付けを一緒に終わらせて、部屋の中央に座り晩酌する流れになった。濃い味の発泡酒をスーパーで買っていた彼は、私の分もグラスに注いでくれる。お酒の席、同い年とくれば、下ネタも無礼講となって、私の元彼の話から彼の恋バナを聞いたら、恋をした事がないと言われて、エッチもした事ないと知った。
「やっぱり25歳にもなって経験無い男は恋愛対象には、ならないよね」
しゅんとしているタケシに、慌ててしまう。
「そっ、そんな事ないよっ!相手が自分が初めてだと嬉しいものだよ?」
何となくタケシは、いつも自信満々でいて欲しいと思ってしまう。
――いつものように、正論ばっかり言って私を怒らせたり、笑わせて欲しい
…なんて、やっぱりタケシといると、自分の感情の波の幅が広がる。
「…ナオ…も?」
再会してから初めて名を呼ばれ、トンッと置いたグラスが、静かな部屋に響く。
私の右横に座り直したタケシが、私の顔に近づく。
「…もち…ろ…ん」
視線が絡まり、金縛りにあったみたいに、上手く頭が回らない。だんだんと近づく顔が視界いっぱいになると、
「ナオ」
と呼ばれ、
「奈緒っ…て…呼んで」
自分とは思えない、掠れた声が口から漏れて、驚くよりも先に唇が重なった。
私がちゅうちゅうと彼の舌を絡め強く吸うと、剛士は、今教えてもらった口づけを真似してお返しをしてくれる。ほんのり苦いビールの味と、さっき食べたケチャップの甘い味が口内に広がる。
「んっ、んっ」
私が教えたキスよりも、熱心に数倍にして返してくれ、コツを掴んだのか私の口内を探る余裕も出来たみたいだ。私の溢れる唾液を掻き出し彼の口内へと消え、ゴクと飲み干してしまう。ぐっと距離が縮まった私の右腕と剛士の左腕が重なっていた。
名残惜しく離れた舌だったけど、唇の先が口を動かせばまた触れそうに近くに留まった。
「…お風呂…に入りたい…綺麗な身体で」
それともこのまま帰るの?と甘えるように彼の左腕に体重を掛けると、剛士は私の唇を甘噛みした。
「入ろう」
……と。
お風呂から上がった彼の後に、お風呂場へと入った私は、バスタオル一枚巻いて出た。髪が濡れないようにお団子にして出た私を、一挙も見過ごさないように、じっと凝視する剛士の視線が心地よい。お互いメガネをしているから、視界がクリアで腰にバスタオルを巻いただけの剛士の股間が盛り上がっている事にすぐに気がついた。
私のベッドへと座る彼の方へ近寄ると、剛士は手を私に差し出し、当たり前のように手を差し出すと掴まれ、ベッドへと仰向けに寝かされた。両手を頭の上へと縫い付けられ、重なる唇。啄むキスから、お互いの唇を押しつけ合い、くすくす笑うと、待ちに待った彼の舌が私の口内へと入った。くちゅっとした唾液の音が聞こえ、美味しい物を食べるように舌鼓し、ねっとりと私の舌に絡まる彼の舌。
ちゅっ、ちゅっ、とリップ音をさせながら、頬、首、肩、鎖骨へと唇を下ろしていく彼。仰向けにされた時にはだけたバスタオルの裾から、ぎりぎりに隠れた下生えが姿を見せた。胸で留めたバスタオルを外し、剛士はタオルを広げると形の良い乳房が2つ、薄ピンク色の乳輪が露わになり、乳房から下はほっそりとしたラインのくびれと平らなお腹、綺麗な下生えに、ほぅっと感銘の息を吐く。
「奈緒、綺麗だ」
そう言って胸を優しく揉むと、両手を上げたままの奈緒の身体はぴくりと反応した。
「ん…もっと、強く」
「…こう?」
「あっ、そうっ、んんっ」
「これは?」
「あっ、あんっそうっんっ」
研究熱心な彼は、私の反応を見ながら乳房を揉む力に強弱を付け足し、甘い声が漏れる所を重点的に攻める。乳房からツンとした粒が出ると、興味をそそられたのか親指の人差し指でそれぞれ摘み、ぐりぐりとこねる。指の腹で円を描くように転がし、飽きもせず弄る。彼の顔が私の乳房に近づくと、喰む、と彼の口内に乳房の頂きの一部が消えた。
ちゅうちゅうと吸い付き、甘噛みしては舌を這わす。口で可愛がらない方の乳房は、しっかりと彼の手で可愛がられ、久しぶりに感じる快感に、下半身がむずむずしてしまう。足をすり寄せていると、私の動きに気がついた剛士は、乳房から口から離した。
私の両膝の裏に手を入れ、ゆっくり上げると、折り曲がった太ももがお腹にくっつき、彼の眼下に全てが晒される。
「あっ!ちょっ、ちょっと!」
いくら何でもそれは恥ずかしいと、抗議の声をあげると、
「…ここは確か子宮口があって、この下に…」
ぶつぶつと独り言を言って、屈んで私の下半身に顔をつけた。
「うっ、うそっ!あっ、んっ、っ!」
ベッドのシーツを掴み、背がのけ反り彼の口から逃げようともがくが、太ももの裏ををしっかり掴まれ、余計に剛士の顔が埋まる。蜜口にペロリと舌を這わされ、全身に電流が走る。
「あっああっ!」
チカチカと光る目に今まで感じた事ない快感が、甘い痺れとなって残る。
はぁ、はぁ、と息もままならなく、胸を上下させていると、蜜口に彼の唇があたり、ストローで吸引するようにジュルッと啜る。新たな快感に足に力が入って、彼の手が私の太ももの裏から離れた。自由になった足を伸ばすと、自然と彼の肩に両脚が乗り、まるで彼の正面で肩車をしているようだ。
「あっ、あ、あっんっ、はっ、ぁっ」
ねっとりと溢れる蜜を舐め、啜すり、蜜口にある粒を舌で転がしてはちゅうちゅうと吸う。彼の舌のせいなのか、私の蜜のせいなのか、分からないぐらい濡れていく下半身に、突然異物が侵入する。ヌプッと入る固い指が蜜壺の中を少しずつ広げ、溢れる蜜を潤滑油として利用し奥へと入っていく。顔を上げた彼の口周りは、テラテラと光っていて、とてもいやらしい。堪らず手を伸ばすと、肩に私の脚が乗ったまま私の顔まで近づくと、お互いの舌を絡める濃厚なキスをする。半分に折り畳まった身体の息苦しさや、口内に広がる味なんか、どうでもいいくらい貪るように彼の口づけに溺れた。
彼の肩から片脚がずり落ちると、私の蜜壺から彼の指が抜けた。
口づけが解けると、起き上がった彼が私の足を広げる。腰に巻き付けたタオルを外し、天井に向かって勃ち上がっている昂りがタオルに当たり緩く動く。自分の昂りを握り、私の下半身に向けて腰を進めると、蜜口とは少し違う所に当たる。
「…ここ?」
余裕のない声で、合っているかを聞いてくる。
「ん…違うっ…んん、そ…こ…ん」
違うと言うと少しずつズラしながら私の反応を見ながら、昂りが蜜口にぴたりとハマる。
彼の腰が進むと、蜜口がいっぱいに広がり、昂りを包んでいく。
「あ…っぐっ、っ…やばいっ」
蜜壺に先端が埋まると、ギリギリと奥歯を噛み締めた剛士の昂りが弾けた。ドクドクと証が、大量に蜜壺に注がれる。
「…イッた…の?」
ぼうっとする頭でそう言うと、ゔっ、と剛士は顔を真っ赤にして固まってしまった。
「…ごめん」
そう言って私をチラチラと見て、ずり落ちそうになるメガネを直したと思ったら、蜜口がミチミチといっぱいに広がった。
「あっ、嘘っ、なんでっ」
びっくりして背を伸ばしている彼を見ると、鼻息も荒くメガネが若干曇っていて瞳を見ることは出来ない。
「かっ、可愛い、きっ…綺麗っ…はっ…気持ち良くてっ」
私の腰と太ももの境を掴み、ぐいぐいと身体を入れていく。太く固い昂りが蜜壺に入るたびに、先ほど注がれた白い証が出ていく。
最奥へと到達すると天井を向いた剛士が、
「何だこれ…最高、気持ち良すぎる、想像以上だ」
ぶつぶつ独り言を言っている。別にいいんだけど…この体勢のまま、ずっと動かないのは無理だ。
「ん…あっ、っ…動いてぇ」
まさか私の口から動いてほしいなんて、言葉にする日が来るとは!緩く腰を動かし、剛士を催促すると、私を見下ろしながらメガネのフレームを直した彼の瞳が、キラーンッと光った気がした。
「そうだよね、これからだね…本番は」
そう言って抽送を始め、私は顔の横にあるシーツを掴んだ。
「あっ、やっ、見ないでぇっ、ぅっん、ぁっ、あ」
「むっ、無理っ、さっ、最高だからっ、はっ、くせになるっ、はっ」
パンッ、パンッ、と緩やかな動きから、パンパンッと激しい動きに変化し、一度出したから余裕が出来たからか、私の反応を見て突き上げる場所をズラしたり、2人の結合部をじっと凝視したり忙しい。
ぷるん、ぷるんと前後に揺れる乳房に気がついた剛士は、目を細めて口から舌を出し唇をペロリと舐める。その姿はまるで、獲物が目の前にいる肉食動物の目みたいに、鋭くて妖しい。
「あっあっ、あ、あ、あっ…あぁぁぁぁっ!!」
今度は私が絶頂に達する番で、散々攻められた昂りに我慢の限界を迎え、背が弓のようにのけぞり、全身が強張った。
「はっ…くぅっ、っつ」
突然締め付けられ全てを引き摺り込む蜜壺に、彼の昂りは私の蜜壺の中で弾けて熱い証を爆発させた。
「何だっ、これっ、ばっ、僕は夢を見ているのかっ」
「んっ、夢じゃなっ…あっ、はっ」
仰向けに横になる彼は膝を曲げて立て、興奮したように光悦とした表情を隠そうともしない。彼の腰の上に跨り繋がったまま、動かし方が分からない教えてほしいと、絶対にコツを掴んでいるハズなのに、彼のしょんぼりとした表情に絆されたのが、最後。
気がついたら彼の顔の横に両手をつき、髪が前に流れて、突き上げられるたびに彼の顔の前で乳房がぷるん、ぷるんと動いていた。感動した声を上げ、最初は動かなかった彼の腰が下から突き上げ始め、私はただただ衝撃に耐えるしかなかった。
ぎこちなかった最初の時が嘘のように、日付がとうに変わった頃には、彼の腕の中で激しすぎた行為に疲れ、寄り添って休んでいた。
「…実は最初から、僕は好意を持っていたけど、奈緒がちょっと引いていたから」
普段は僕って言っているんだ、と思いながら、出会った日を改めて思い出すと、
「……そりゃ、そうよ…こっちは明太クリームパスタを食べていたのに、プリン体の含有量は通風にーとか言い出すから」
「…だって、奈緒にはちゃんとした知識で、食事をした方が…」
と、訳の分からない言い訳を始めたので、無視して眠ることにした。
「明日も仕事だから寝るね、おやすみ剛士」
まだ言い足りないのか、プリン体の恐ろしさについて、まだ喋っている剛士の頬に触れるだけのキスをして、布団に入って目を瞑った。
「……おやすみ、奈緒」
呆然とした声で返事をされた後は、眠ってしまって気がつかなかったが、朝起きたら抱きしめられて寝ていた。朝日が差し込む部屋で、すやすや眠る幼い寝顔の剛士を見て、幸せだなぁと嬉しくなった事は、自分だけの秘密だ。
後日、水曜日の同じ時間帯に待ち伏せされて、スーツ姿の剛士に花束を持ってスーパーの中で、ベタな告白をされ本格的に付き合う事になったのだけど。
――告白されながら、連絡先も交換してるし、もう付き合っていると思っていた
と毎週通うスーパーで注目されて恥ずかしかった、とも言えなかった。
大学生の時に出来た初めての彼氏に酷い言葉で振られてから、早3年。
木下奈緒は、仕事に生きてきた。尊敬する萌香先輩の元、日々精進していたのだが――突然誘われて数合わせの合コンに出席する事となった。
合コン会場と思われるレストランでパスタを食べた後に、夜もそんなに遅くない時解散した。
――合コンってこんな味気ないものなの?
と、1人途方に暮れていた私は、帰りながら今日あった事を反芻した。最初は一列に並んで座って、その後に定番の席替えみたいなのをした。
――席替えはよくドラマとか漫画でよく見るから大体の流れみたいなのは分かる
黒髪でシンプルに髪を結ったメガネの私のペアになった人は、同じ黒髪のメガネの消防士になりたての人だった。確か同い年で…って、その後の話は記憶にも残らなかった。
――真面目同士話が合うか、どっちかと言われたら合わないタイプだった
真面目は真面目でも、タイプが違うと異星人と話している気がするのだ。私はコツコツと仕事に真摯に取り組み、人当たりもよく勤務態度も悪くない。だけど、反対に今日話したタケシという男は、理論的で間違った事は正さないと許さないタイプに見える。同じ真面目でも種類が全く違うと水と油で、そもそも正論を言われるとカチンとしてしまう事があるし、人間関係にも影響を及ぼすほど正しいと言う神経がまず、理解できない。
――なんで私タケシって人を、こんなに否定しているんだろう
ふと、そんな考えが頭をよぎったが、すぐに二度と会わないしどうでもいいと、記憶の片隅に押しやることにした。
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「今日は卵ともやしと」
特売日である毎週水曜日に、家の近くのスーパーに寄って買い物する日だ。本当は1パック10個入りの卵を買いたいけれど、一人暮らしだし卵を毎日食べるわけじゃないから1パック6個入りの卵を買う予定だ。このスーパーは毎週水曜日、全種類の卵が一斉に割安となるために重宝している食材を購入する場所の一つなのだ。
スーパーに着くと、閉店間際のためか人がそこまで居なく、空いていた。お目当ての卵コーナーへと向かうと、私がいつも購入している1パック6個入りの卵のパックが一つだけ残っていた。ラッキーと思いながら手を伸ばすと、横から影が割り込み、卵パックが消えた。
「…え」
びっくりして影が現れた方向を見ると、そこにいたのは――つい先週会ったばかりの合コンの相手だった、白いYシャツと黒いスーツのズボンとリュックを背負ったタケシだった。もちろん手には私が買うはずだった卵のパックを持っている。
「その卵…私が取ろうと思っていたんですけど」
いつもなら…というか、取ろうとしている商品を横から取られた事のないし、知っている人に取られたのもあって、普段なら言わない一言が口からぽろりと出てしまった。
「取ろうとしていた、ですよね、思っていただけで、貴方の物なんてとんだ暴論ですよ」
確かに取ろうとしていただけで触ってもいないけど、いちいち反論する必要があるのだろうか。
「……」
清々しいほどキッパリ言われ、それもそうだな、と変に納得してしまい、黙り込んだ私を彼は、追い打ちをかけるように口を開く。
「それに実際に先に取ったのは私なので、貴方の物ではありません」
真剣な表情でそう告げた彼に、断固とした想いが滲み出る。
「……っ……っあはははっ」
我慢出来なくなって吹き出してしまうと、ついには笑い声が止まらなくなっていた。
「…なっ!…なんですかっ!貴方はっ!」
みるみる顔が真っ赤になり、解せない顔をするタケシに、
「ごめっ…あはははっ」
一応謝るが笑いの方が勝ってしまい、結局笑ってしまっていた。
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「汚いですが…どうぞ」
「…お邪魔します」
笑いすぎてお腹を抱えた1時間後、タケシを私の家へと招き入れた。料理何てしなそうな彼に、それとなく聞いた卵を購入する理由が、ネット配信で見た卵の殻を他の色に化学変化出来るかという実験をしたいと、ひどくくだらない理由だったために、じゃあ中身を頂戴と私が言って、ついでに卵料理作るから夕飯を食べてと誘ったのだ。
最近流行りのミニマリストを目指す私の1DKの家の中は、家具以外の物を置いていない。6帖の部屋に淡い水色のカーテンとシングルベッドのみ。ダイニングには、流石に茶色のテーブルとセットの椅子があるけど、勿論1つしかない。必要最低限の服と雑貨はクローゼットにある棚にあるだけで、友達を自宅に誘った時には『生活感が無さすぎて落ちつかない』と、太鼓判を押されるほど殺風景な部屋だ。
「綺麗ですね」
「ありがとう、もし汚いって言っていたら殴ってた」
ひと通り部屋を眺めた後に部屋を褒めた彼に、嬉しさ半分嫌味半分で返事をすると、タケシは黙り込んでしまう。
「…あの、すいません」
急に謝る彼に、何事かと首を傾げると、
「先輩達にもよく注意されるんです…融通が利かないし頑固だって」
急に肩を下ろして、しょんぼりする彼に、また笑いが出てきてしまう。
「ふふっ、まぁ、正したい気持ちはわかるけど、一度心の中で留めてから口にするとまた違う結果になる場合もあるよ」
それとなくアドバイスをあげて、ダイニングの椅子に座るように言って、キッチンへとスーパーで購入したエコバッグに入っている商品を置いた。
「…何を作るんです?」
「うーんと、オムライスかチャーハン…でも卵を全部使うならオムライスかな…?どっちがいい?」
「…オムライスが食べたい…です…もし良ければ」
「あははっ、もし良くなかったら聞かないよ…オムライスね、ケチャップライスは大丈夫?」
「はい」
「同い年なんだから敬語はいらないよ」
「は…うん、分かった…手伝う?」
「うん、じゃあ卵をボウルに」
そう言って私は、棚からボウルと菜箸を出して彼の前に置いた。タケシは一度ダイニングの方に行って、腕時計を外し袖を捲って、またキッチンに戻ってきた。
手を洗い、料理の工程の確認だけだった声から、オムライスが出来る頃には、他愛のない話をするようになったのだ。
「えっ!童貞っ!?」
「いや、童貞ではありますが、経験が無いだけで、どこに何をするかは知ってる」
ご飯も食べ終わり、お皿を洗いそのお皿を片付けを一緒に終わらせて、部屋の中央に座り晩酌する流れになった。濃い味の発泡酒をスーパーで買っていた彼は、私の分もグラスに注いでくれる。お酒の席、同い年とくれば、下ネタも無礼講となって、私の元彼の話から彼の恋バナを聞いたら、恋をした事がないと言われて、エッチもした事ないと知った。
「やっぱり25歳にもなって経験無い男は恋愛対象には、ならないよね」
しゅんとしているタケシに、慌ててしまう。
「そっ、そんな事ないよっ!相手が自分が初めてだと嬉しいものだよ?」
何となくタケシは、いつも自信満々でいて欲しいと思ってしまう。
――いつものように、正論ばっかり言って私を怒らせたり、笑わせて欲しい
…なんて、やっぱりタケシといると、自分の感情の波の幅が広がる。
「…ナオ…も?」
再会してから初めて名を呼ばれ、トンッと置いたグラスが、静かな部屋に響く。
私の右横に座り直したタケシが、私の顔に近づく。
「…もち…ろ…ん」
視線が絡まり、金縛りにあったみたいに、上手く頭が回らない。だんだんと近づく顔が視界いっぱいになると、
「ナオ」
と呼ばれ、
「奈緒っ…て…呼んで」
自分とは思えない、掠れた声が口から漏れて、驚くよりも先に唇が重なった。
私がちゅうちゅうと彼の舌を絡め強く吸うと、剛士は、今教えてもらった口づけを真似してお返しをしてくれる。ほんのり苦いビールの味と、さっき食べたケチャップの甘い味が口内に広がる。
「んっ、んっ」
私が教えたキスよりも、熱心に数倍にして返してくれ、コツを掴んだのか私の口内を探る余裕も出来たみたいだ。私の溢れる唾液を掻き出し彼の口内へと消え、ゴクと飲み干してしまう。ぐっと距離が縮まった私の右腕と剛士の左腕が重なっていた。
名残惜しく離れた舌だったけど、唇の先が口を動かせばまた触れそうに近くに留まった。
「…お風呂…に入りたい…綺麗な身体で」
それともこのまま帰るの?と甘えるように彼の左腕に体重を掛けると、剛士は私の唇を甘噛みした。
「入ろう」
……と。
お風呂から上がった彼の後に、お風呂場へと入った私は、バスタオル一枚巻いて出た。髪が濡れないようにお団子にして出た私を、一挙も見過ごさないように、じっと凝視する剛士の視線が心地よい。お互いメガネをしているから、視界がクリアで腰にバスタオルを巻いただけの剛士の股間が盛り上がっている事にすぐに気がついた。
私のベッドへと座る彼の方へ近寄ると、剛士は手を私に差し出し、当たり前のように手を差し出すと掴まれ、ベッドへと仰向けに寝かされた。両手を頭の上へと縫い付けられ、重なる唇。啄むキスから、お互いの唇を押しつけ合い、くすくす笑うと、待ちに待った彼の舌が私の口内へと入った。くちゅっとした唾液の音が聞こえ、美味しい物を食べるように舌鼓し、ねっとりと私の舌に絡まる彼の舌。
ちゅっ、ちゅっ、とリップ音をさせながら、頬、首、肩、鎖骨へと唇を下ろしていく彼。仰向けにされた時にはだけたバスタオルの裾から、ぎりぎりに隠れた下生えが姿を見せた。胸で留めたバスタオルを外し、剛士はタオルを広げると形の良い乳房が2つ、薄ピンク色の乳輪が露わになり、乳房から下はほっそりとしたラインのくびれと平らなお腹、綺麗な下生えに、ほぅっと感銘の息を吐く。
「奈緒、綺麗だ」
そう言って胸を優しく揉むと、両手を上げたままの奈緒の身体はぴくりと反応した。
「ん…もっと、強く」
「…こう?」
「あっ、そうっ、んんっ」
「これは?」
「あっ、あんっそうっんっ」
研究熱心な彼は、私の反応を見ながら乳房を揉む力に強弱を付け足し、甘い声が漏れる所を重点的に攻める。乳房からツンとした粒が出ると、興味をそそられたのか親指の人差し指でそれぞれ摘み、ぐりぐりとこねる。指の腹で円を描くように転がし、飽きもせず弄る。彼の顔が私の乳房に近づくと、喰む、と彼の口内に乳房の頂きの一部が消えた。
ちゅうちゅうと吸い付き、甘噛みしては舌を這わす。口で可愛がらない方の乳房は、しっかりと彼の手で可愛がられ、久しぶりに感じる快感に、下半身がむずむずしてしまう。足をすり寄せていると、私の動きに気がついた剛士は、乳房から口から離した。
私の両膝の裏に手を入れ、ゆっくり上げると、折り曲がった太ももがお腹にくっつき、彼の眼下に全てが晒される。
「あっ!ちょっ、ちょっと!」
いくら何でもそれは恥ずかしいと、抗議の声をあげると、
「…ここは確か子宮口があって、この下に…」
ぶつぶつと独り言を言って、屈んで私の下半身に顔をつけた。
「うっ、うそっ!あっ、んっ、っ!」
ベッドのシーツを掴み、背がのけ反り彼の口から逃げようともがくが、太ももの裏ををしっかり掴まれ、余計に剛士の顔が埋まる。蜜口にペロリと舌を這わされ、全身に電流が走る。
「あっああっ!」
チカチカと光る目に今まで感じた事ない快感が、甘い痺れとなって残る。
はぁ、はぁ、と息もままならなく、胸を上下させていると、蜜口に彼の唇があたり、ストローで吸引するようにジュルッと啜る。新たな快感に足に力が入って、彼の手が私の太ももの裏から離れた。自由になった足を伸ばすと、自然と彼の肩に両脚が乗り、まるで彼の正面で肩車をしているようだ。
「あっ、あ、あっんっ、はっ、ぁっ」
ねっとりと溢れる蜜を舐め、啜すり、蜜口にある粒を舌で転がしてはちゅうちゅうと吸う。彼の舌のせいなのか、私の蜜のせいなのか、分からないぐらい濡れていく下半身に、突然異物が侵入する。ヌプッと入る固い指が蜜壺の中を少しずつ広げ、溢れる蜜を潤滑油として利用し奥へと入っていく。顔を上げた彼の口周りは、テラテラと光っていて、とてもいやらしい。堪らず手を伸ばすと、肩に私の脚が乗ったまま私の顔まで近づくと、お互いの舌を絡める濃厚なキスをする。半分に折り畳まった身体の息苦しさや、口内に広がる味なんか、どうでもいいくらい貪るように彼の口づけに溺れた。
彼の肩から片脚がずり落ちると、私の蜜壺から彼の指が抜けた。
口づけが解けると、起き上がった彼が私の足を広げる。腰に巻き付けたタオルを外し、天井に向かって勃ち上がっている昂りがタオルに当たり緩く動く。自分の昂りを握り、私の下半身に向けて腰を進めると、蜜口とは少し違う所に当たる。
「…ここ?」
余裕のない声で、合っているかを聞いてくる。
「ん…違うっ…んん、そ…こ…ん」
違うと言うと少しずつズラしながら私の反応を見ながら、昂りが蜜口にぴたりとハマる。
彼の腰が進むと、蜜口がいっぱいに広がり、昂りを包んでいく。
「あ…っぐっ、っ…やばいっ」
蜜壺に先端が埋まると、ギリギリと奥歯を噛み締めた剛士の昂りが弾けた。ドクドクと証が、大量に蜜壺に注がれる。
「…イッた…の?」
ぼうっとする頭でそう言うと、ゔっ、と剛士は顔を真っ赤にして固まってしまった。
「…ごめん」
そう言って私をチラチラと見て、ずり落ちそうになるメガネを直したと思ったら、蜜口がミチミチといっぱいに広がった。
「あっ、嘘っ、なんでっ」
びっくりして背を伸ばしている彼を見ると、鼻息も荒くメガネが若干曇っていて瞳を見ることは出来ない。
「かっ、可愛い、きっ…綺麗っ…はっ…気持ち良くてっ」
私の腰と太ももの境を掴み、ぐいぐいと身体を入れていく。太く固い昂りが蜜壺に入るたびに、先ほど注がれた白い証が出ていく。
最奥へと到達すると天井を向いた剛士が、
「何だこれ…最高、気持ち良すぎる、想像以上だ」
ぶつぶつ独り言を言っている。別にいいんだけど…この体勢のまま、ずっと動かないのは無理だ。
「ん…あっ、っ…動いてぇ」
まさか私の口から動いてほしいなんて、言葉にする日が来るとは!緩く腰を動かし、剛士を催促すると、私を見下ろしながらメガネのフレームを直した彼の瞳が、キラーンッと光った気がした。
「そうだよね、これからだね…本番は」
そう言って抽送を始め、私は顔の横にあるシーツを掴んだ。
「あっ、やっ、見ないでぇっ、ぅっん、ぁっ、あ」
「むっ、無理っ、さっ、最高だからっ、はっ、くせになるっ、はっ」
パンッ、パンッ、と緩やかな動きから、パンパンッと激しい動きに変化し、一度出したから余裕が出来たからか、私の反応を見て突き上げる場所をズラしたり、2人の結合部をじっと凝視したり忙しい。
ぷるん、ぷるんと前後に揺れる乳房に気がついた剛士は、目を細めて口から舌を出し唇をペロリと舐める。その姿はまるで、獲物が目の前にいる肉食動物の目みたいに、鋭くて妖しい。
「あっあっ、あ、あ、あっ…あぁぁぁぁっ!!」
今度は私が絶頂に達する番で、散々攻められた昂りに我慢の限界を迎え、背が弓のようにのけぞり、全身が強張った。
「はっ…くぅっ、っつ」
突然締め付けられ全てを引き摺り込む蜜壺に、彼の昂りは私の蜜壺の中で弾けて熱い証を爆発させた。
「何だっ、これっ、ばっ、僕は夢を見ているのかっ」
「んっ、夢じゃなっ…あっ、はっ」
仰向けに横になる彼は膝を曲げて立て、興奮したように光悦とした表情を隠そうともしない。彼の腰の上に跨り繋がったまま、動かし方が分からない教えてほしいと、絶対にコツを掴んでいるハズなのに、彼のしょんぼりとした表情に絆されたのが、最後。
気がついたら彼の顔の横に両手をつき、髪が前に流れて、突き上げられるたびに彼の顔の前で乳房がぷるん、ぷるんと動いていた。感動した声を上げ、最初は動かなかった彼の腰が下から突き上げ始め、私はただただ衝撃に耐えるしかなかった。
ぎこちなかった最初の時が嘘のように、日付がとうに変わった頃には、彼の腕の中で激しすぎた行為に疲れ、寄り添って休んでいた。
「…実は最初から、僕は好意を持っていたけど、奈緒がちょっと引いていたから」
普段は僕って言っているんだ、と思いながら、出会った日を改めて思い出すと、
「……そりゃ、そうよ…こっちは明太クリームパスタを食べていたのに、プリン体の含有量は通風にーとか言い出すから」
「…だって、奈緒にはちゃんとした知識で、食事をした方が…」
と、訳の分からない言い訳を始めたので、無視して眠ることにした。
「明日も仕事だから寝るね、おやすみ剛士」
まだ言い足りないのか、プリン体の恐ろしさについて、まだ喋っている剛士の頬に触れるだけのキスをして、布団に入って目を瞑った。
「……おやすみ、奈緒」
呆然とした声で返事をされた後は、眠ってしまって気がつかなかったが、朝起きたら抱きしめられて寝ていた。朝日が差し込む部屋で、すやすや眠る幼い寝顔の剛士を見て、幸せだなぁと嬉しくなった事は、自分だけの秘密だ。
後日、水曜日の同じ時間帯に待ち伏せされて、スーツ姿の剛士に花束を持ってスーパーの中で、ベタな告白をされ本格的に付き合う事になったのだけど。
――告白されながら、連絡先も交換してるし、もう付き合っていると思っていた
と毎週通うスーパーで注目されて恥ずかしかった、とも言えなかった。
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