Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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初めての戦闘

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 チュートリアル(ラスト)


 魔物を討伐しよう!

 依頼『プレーンラビットの討伐』
 プレーンラビットを討伐(0/5)

 ①初めての戦闘!
 誘導線に従って、南の草原に出て、指定の魔物を剣で討伐しよう。




 どうやら、魔物との戦いがチュートリアルの最後らしい。
 ワクワクを胸に弾むように誘導線に従って歩き出そうと一歩目を踏み出す瞬間、また頭の中に直接音が鳴った。


 ステータスアップSTR(極微)Lv.2/Lv.10 がレベルアップしました。
 ステータスアップAGI(極微)Lv.2/Lv.10 がレベルアップしました。



 またスキルのレベルが上がったらしい。
 こんなに早くレベルが上がるなら、10レベルも案外すぐなのかもしれない。
 やっぱりレベルアップってなんだかテンションが上がるよね。
 いやぁ、レベルアップ嬉しいなぁ。
 レベルアップに出鼻をくじかれたけれど、レベルアップによるテンションアップで、よりルンルン気分でギルドを出ていった。
 それから赤い半透明の誘導線の指示に従って、南門まで来た。
 ちなみにこの始まりの町では、東西南北4つの門で出入りができるらしい。

 南門から草原に繰り出した。
 膝の高さもないような草があたり一面に広がっている。
 その中を長い年月、人が踏み固めて出来たような土の道が進んでいる。
 人が歩くのには問題ないけれど、車が走ったら相当車酔いしそうな道。
 そして、快晴の空。
 少しずつ雲が動いていて、もはや、現実よりもきれいに見える。
 うっすらと匂う草の匂い、そして、自然の匂い。
 ゲームの中だけれど、マイナスイオンを感じそうな景色。
 あぁ、この景色見ただけで満足してしまいそうな高クオリティの草原に、俺は繰り出した。

 草原に出て道に沿って少し進んだ。
 視界に小さく動物が写る。
 ウサギと狼が見えるけれど、多分これらは魔物なんだろう。
 道からそれて、また、少し歩いた先で、誘導線が終わった。
 目の前には少し小さいウサギ。
 俺とウサギの距離は、5歩分くらい。
 ウサギの上に小さいウィンドウが出ていた。
 そこには、HPのバーと一緒にこう書かれていた。

 プレーンラビットLv.1

 どうやら、このウサギがプレーンラビットらしい。
 プレーンラビットはまだこちらに気づいていない。
 俺は少し緊張しながら、剣を鞘から出して、正面に構えた。
 そして、プレーンラビットが後ろを見たタイミングで、俺は一気に距離を詰めた。
 大きく振りかぶった背後からの一撃、それが相手の首にきれいに入った。

 20ダメージ

 俺が与えたダメージで、HPバーの3分の2近くが削れた。
 俺が攻撃したことで、俺の存在を認知したのか、プレーンラビットはこちらを向いた。
 そして、一度後ろに下がろうとしているプレーンラビットの耳と耳の間、顔の正面に、俺が再び振りかぶった剣がジャストミートした。

 16ダメージ

 攻撃を受けたプレーンラビットは、光になって消えていった。
 プレーンラビットが消えると同時に頭の中に音が鳴った。
 この頭の中の音、なんかアナウンスみたいだなぁ。次からアナウンスって呼ぼう。

 プレーンラビットを撃破しました。
 経験値を75獲得しました。
 魔石(極小)を獲得しました。
 剣術(入門)Lv.1/Lv.10がレベルアップしました。
 物理の心得(入門)Lv.1/Lv.10がレベルアップしました。

 職業レベルとキャラクターレベルは上がらなかったけど、スキルレベルが上がった。
 あと残るLv.1スキルは魔術(入門)だけになった。
 早く魔術使ってみたいなぁ。
 ウィンドウの指示が変化した。


 チュートリアル(ラスト)


 魔物を討伐しよう!

 依頼『プレーンラビットの討伐』
 プレーンラビットを討伐(1/5)

 ②初めての魔法戦闘!
 誘導線に従って、指定の魔物を魔法も使って討伐しよう。


 次は魔法も使って、戦闘をするらしい。
 俺は、道に戻って1,2分歩いた先で、また誘導線がなくなった。
 目の前の魔物と戦えばいいらしい。

 プレーンラビットLv.1

 また、Lv.1のプレーンラビットだ。
 距離も前回と同じ5歩分くらい。
 さっきも戦ったし油断しなければ勝てるだろう。

 魔法をまず使ってみよう。
 魔法の使い方は、魔術を取った瞬間に分かっている。
 一応魔法に補正がかかるから、剣も構えた。
 魔法には、基本的に4属性がある。
 火、水、風、土。この4つが基本属性と言われ、それ以外の属性は全て副属性と呼ばれている。
 俺は、魔術のLv.1から使える『ボール』を使うことにした。
 頭の中で、「ウィンドボール」と唱える。
 それから丁寧に魔力を剣や体に纏わせる。
 そして二秒後、ウィンドボールがプレーンラビットに向かって飛んでいった。
 ウィンドボールは、プレーンラビットの側面に当たった。

 6ダメージ

 渋い!
 プレーンラビットのHPの5分の1くらいしか削れていない。
 ダメージが、剣の3分の1も出ていない。
 やっぱり、INTにあまり振ってないから、ダメージが出ないのかな?
 魔法って高威力の切り札みたいな感じかと思ってた。
 まぁ、これは牽制ようだな。
 ダメージを与えたことで、プレーンラビットに気づかれてしまった。
 こちらに突進してくるプレーンラビット。
 魔法のダメージの渋さに驚いていた俺は、とっさに足が動かなかった。
 だけれど俺は、避けられないなりに、剣を正面に出し、こっちに来たら串刺しにしてやるぞという構えを取った。
 そんなものお構いなしに突進してくる。
 ドスッという衝撃と共に、剣にプレーンラビットが刺さった。
 数センチ身体が後ろに下がっていた。

 被ダメージ0ダメージ
 クリティカル! 43ダメージ

 剣に刺さったプレーンラビットは光になって消えていった。
 ふぅ、肝が冷えた。なんとなってよかった。
 あれを直接食らったら、痛そうだし。
 魔法の威力がしょぼくても動揺しちゃいけないね。
 フルダイブだから、突進してくるウサギでもちょっと怖いね。そのうち慣れるんだろうけど。
 アナウンスが鳴る。

 プレーンラビットを撃破しました。
 経験値を75手に入れました。
 魔石(極小)を手に入れました。
 キャラクターレベルがアップしました。
 職業レベルがアップしました。
 魔術(入門)Lv.1/Lv.10がレベルアップしました。


 お、レベルが上がった。
 SPがいくつか来てる。
 ステータス上げるかぁ。
 魔術も上がってる。
 これで、Lv.1のスキルはなくなった。
 スキルレベルは上がりやすいから、スキルを上げるのは楽しいな。
 ウィンドウの指示が更新されていた。



 チュートリアル(ラスト)


 魔物を討伐しよう!

 依頼『プレーンラビットの討伐』
 プレーンラビットを討伐(2/5)

 ③自由な戦闘!
 プレーンラビットをあなたの力で見つけて討伐しよう。
 プレーンラビットの強さも千差万別!
 相手の力を見極めよう。



 誘導線が消えていた。
 もう、戦う相手は縛られないけど、まだ、チュートリアルは終わっていないらしい。
 後3匹倒して、チャチャッとチュートリアルを終わらせよう。
 でも、その前に、BPを割り振ろう。
 割り振った結果、俺のステータスはこうなった。



 PN:オクツ
 キャラクターレベル:Lv.2
 職業:剣士Lv.2
 HP:90/90(89+1)
 MP:22/22(21+1)
 STR:46(31+15)
 VIT:12(7+5)
 INT:5
 MND:10
 DEX:11
 AGI:35(26+9)
 LUK:15

 スキル
 剣術(入門)Lv.2/Lv.10 『ソードアタック』
 魔術(入門)Lv.2/Lv.10 『ボール』
 物理の心得(入門)Lv.2/Lv.10
 ステータスアップSTR(極微)Lv.3/Lv.10
 ステータスアップAGI(極微)Lv.3/Lv.10

 SP:0
 BP(消費値):0
 BP(能力値):0


 消費値は、ほぼHPの方にした。
 能力値は、STRを1、VITを2、DEXを1、AGIを1あげた。
 魔法系は、威力が低いから、放置。
 もう少し余裕が出てから、伸ばそうと思う。

 よし、このステータスで、プレーンラビット残りの三匹の討伐頑張るぞ!
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