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潰すに限る

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「取り敢えず、森崎先輩よーーっ有り金貰うな! 石川の分の返済金…チェ、しけてやんな~たったの3万円か」

馬鹿だ此奴…中途半端…覚悟もねぇ―癖にシャシャリ出るからこうなる。

「俺は関係ない..うわぁぁぁぁーーっ」

最早此奴はスクラップ、この足のせいで最早未来は無い。

不良やチンピラとしては此処を蹴れば立てない位の障害は残るだろうし、スポーツ関係はもう無理だ。

「先輩さぁ…もうお前はこの中学じゃ最弱だぜ、女にも多分勝てねーよ? なんなら萌子とタイマン張ってみる? 多分秒殺されるんじゃねーかな…逆らわない方が良いんじゃねーか?」

「ああん、そんな訳ねぇ~痛ぇぇぇーーっ止めて、止めてくれーーーっ」

「なぁ? もうその足は元には戻らねーよ…お前の人生はもう終わりだ。もはやこの中学じゃ底辺だぜ…あっ、その足は自分でやったんだよな?」

「そんな訳あるか…チクってやる、ここ迄やったんだ、警察だって」

「そうか…一端の不良を気取ってそれ…良いぜ、言いつければ、だが、それを言ったら、俺は過去の虐めについて語っちまうよ? 哲也に石川に久保田…それに三年の先輩迄吊し上げだ…なぁ、先輩たちの進学や就職をふいにしたら、お前恨まれるよな。多分この中学全部に関わる問題だから、恐らく教師は俺を守るぜ。事実、俺の虐めは無かった、そうした学校だからだ。その結果、お前は本人たちだけじゃなく、教師に親達からも恨まれて、もうこの街に住めねーんじゃねーか?  泣き寝入りするのが一番だぜ。 大体この学校のルールじゃ『チクらない』それがルールだろう」

「この野郎…覚えておけ、俺の裏には先輩、そしてこの辺りを仕切る暴走族が…ぎゃぁぁぁーーっ止めろーーっ」

「おーこわっ…怖いから足だけじゃ心配だから…手も奪っておくわ(笑)」

カイザーナックルを嵌めた状態で、此奴の右手を床につけた状態でおもいっきり殴った。

グシャッと音を立てて、手が潰れた。

骨も飛び出しているから、もう終わりだな。

「うわぁぁぁぁーーーーーっ」

「俺の事がもしバレたらさぁ…お前の家族が同じ思いをすると思うな…それに今度は『殺しちゃうかも知れないぜ』それで…?」

「ハァハァ、これにお前は関係ない…これで良いんだろう?」

「あれ…なんだそれ、俺はお前が怪我しているのを見て声を掛けた親切な人じゃねーのか? 先輩だいじょうぶですかーーっ、早退して病院行った方が良いですよ?」

「ああっ…大丈夫だ、早退して病院に行くから」

「そうですか…お大事に」

一応は不良なのか…よれよれしながらも立ちあがって去っていった。

此奴は『案外化けた』かもしんねー。

叫びはしたがここ迄して涙を流してねーからな。

まぁ、それも此処で終わりだ..もうスクラップ。

ここからはもう這い上がれねーな。

終わりだ、終わり…強くなる可能性のある奴は『そうなる前に潰す』それに限る。




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