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5章
(40)呼応
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俺の血を吸った太刀はみるみる真っ赤に染まり、数秒後、青白い光を解き放ちながら視界を覆い隠していく。眩しさに目を細めながら、俺は懸命に何が起きているかを把握しようとした。
光の中で、真っ赤な太刀が紫へ、さらに青へとグラデーションをかけながら本来の群青色を取り戻していく。しかしまだ『氷晶』の力を引き出せるまでには至らない。
「早く来い、来い!」
急かす俺の目前では、ユダラナーガが地響きを立てながら突進してきていた。先ほど口の中に入れて痛い目を見たからか、ユダラナーガは俺を捕食するのは諦めたらしい。自分に逆らった矮小な人間を殺すべく、荒々しい咆哮を上げて暴走していた。
『ブオオオオオオオオオ!』
一瞬、ユダラナーガがぐっと身体を撓めた。瞬間、扇状の尾がバネのように跳ね、巨体を空へと打ち上げた。
「おまっ、ドドックスの親戚かぁ!?」
空に飛んで獲物を叩き潰すハリネズミガエルを連想しながら、俺は全力で横に飛び、そのままゴロゴロと地面を転がった。できるだけ移動距離を稼ぐべく、外聞も忘れて四足で砂を蹴り飛ばす。『雷光』で手足の腕力を強化しているため、まるで自分が馬になったような速度が出た。
が、ユダラナーガの影はいつまでも俺を追いかけて来る。見上げると、ユダラナーガは砂で作った翼と扇状の尾で滑空していた。クラトネールの神速とやらは、今日一日で何度追い越されれば気が済むのだろう。
「同じ上位ドラゴンなら速度で勝てよクラトネール!」
かつて自分が殺したクラトネールを罵りながら、俺は覚悟を決めて急ブレーキをかけた。
ドドックスと同じ飛び方ならば、同じ回避方法も通じるはずだ。冷静に落下地点を見定めてギリギリで避けるか――。
「――こっちから仕掛ける!」
ドン! とロケットのような音を立てながら俺は真上に飛翔し、ユダラナーガとの距離を詰める。これがドドックスであれば俺の接近に驚いて動きが鈍ったというのに、ユダラナーガは余裕の表情で大口を開けた。
脂肪で弛んだユダラナーガの腹が震え、喉の奥に灼熱の光が集まり始める。
ブレスだ。俺は両手に『雷光』の短剣を持ち、『紅炎』で推進力を得ながら緩慢に螺旋を描いた。ユダラナーガは俺の動きに翻弄されつつも、釣られてブレスを吐き出すような愚を犯さなかった。ここで吐いてくれればその隙に一撃を与えられたのだが、そうは問屋が卸さぬようだ。
俺は思考を切り替え、敢えて俯瞰するようにユダラナーガの全身を見た。
上位ドラゴンのブレスは、見てからでは回避できない。中途半端に避けてもホーミングされて直撃を免れない。俺が確実に生き残るには先にユダラナーガにブレスを撃たせる必要があった。
対するユダラナーガも、俺を確実に仕留めるためにブレスを当てたいはずだ。捕食時に反撃された分、俺に対する警戒度は限界まで引き上げられているだろう。
この一瞬で勝敗が決まると、互いに本能で察していた。
ユダラナーガの巨大な口が、夕日を飲み込んだような閃光に包まれる。だがまだ撃つ気配はない。
読み合いをしている間にも彼我の距離は縮まり、戦場に張り巡らされた死線が徐々に鮮明になっていく。殺意と殺意のぶつかり合いで、擦り切れそうなほど大気が震えている。猛々しい緊張で『雷光』の短剣が掌に張り付き『紅炎』の出力がブレてしまいそうだ。
互いの顔がはっきり見える距離まで近づいた瞬間、ついにユダラナーガの頭部が大きくのけ反った。
それとほぼ同時に、カン! と俺の手元から甲高い音が響き渡った。螺旋を描いていた『紅炎』が直角に軌道を変え、ブレスを避けようと飛翔する。それを追いかけるように、ユダラナーガがブレスを発射した。
ブレスに当たる直前、『紅炎』は幻影のように音もなく消え失せた。
そこに俺の姿はない。
『ブォ!?』
ユダラナーガが狙ったのは『紅炎』を纏った『雷光』の短剣だ。
上位ドラゴンがブレスを吐くとき、必ず身体のどこかに予備動作が現れる。二足歩行のドラゴンの場合なら、注目すべきは前足だ。
先ほどユダラナーガが意味深長に頭部をのけ反らせたのは俺へのブラフ。だから俺はユダラナーガのブラフを見た瞬間、『紅炎』を纏った『雷光』の短剣を投げ捨て、俺から意識を逸らしたのだ。
ブレスを放った後のドラゴンは隙だらけだ。そして俺の手の中では菌糸の同調を終えた『氷晶』が冷気を吐きながら太刀に息づいている。今なら『氷晶』は俺のイメージ通りに能力を発動してくれるという確信があった。
エトロの武闘を思い出す。
踊るようで美しく、獲物を狩るために洗練されたあの動き。
エトロの思うがままに現れては砕け、獲物を内側から貫く氷山を。
「せいああああああああああ!」
氷を纏い、巨大化した太刀は薙刀のようだった。氷の刀身は灼熱の大気に結晶を煌めかせ、三日月の斬撃ごとユダラナーガの顎下にめり込んだ。弱点属性を突かれたユダラナーガの鱗は豆腐のように柔らかく、すっぱりと喉の奥まで刃を通した。
『ブオオオオオオオオオッ!?』
「まだまだああああ!」
ドスを効かせた怒号を上げ、俺は返す刃で喉の奥を刺し貫いた。さらに柄を両手で握りしめ、ありったけのエネルギーを太刀へ流し込んだ。冷気がユダラナーガの喉の断面を凍らせ、滴る血が氷柱を作る。『氷晶』は血肉の水分へと根を巡らし、冷気が十分に体内を侵食した瞬間。
ばつん! とユダラナーガの首が内側から氷の剣山で貫かれた。
『ブオォ……ォォォ……?』
脳に達するほどの一撃に、ユダラナーガは穴の開いた風船のような声を上げていた。悪行を忘れた子供のような琥珀色の瞳が、ぐるりと俺を向いてゆっくりと見開かれる。瞳孔は開かれたまま、千切れた頭部ごとふらりと落下していった。
二つ分の地響きを立てて、ユダラナーガの頭と胴体が砂埃を上げる。その上に俺は着地し、太刀の冷気を閉じながら膝をついた。
「や、やった……」
口から季節外れの白い息を吐きながら、俺は目を見開いて笑った。
寒いのか暑いのか分からない。外部の菌糸能力を使ったせいで、自分にまで冷気を浴びてしまったようだ。まだ『氷晶』を自分の菌糸だと認識しきれていないのだろう。それでも『氷晶』は俺のイメージに応えてくれた。
そんなことより、目的の菌糸を手に入れなくては。
俺は震える身体に鞭打って、ユダラナーガの胴体を覗き込んだ。ユダラナーガの身体を引き裂いた氷は、砂漠の熱にあてられて早送り映像のように溶け始めている。浅い呼吸を繰り返しながら氷の隙間を縫い歩くと、肋骨の骨に守られるようにして鎮座する核を見つけた。琥珀色に煌めく球状の核は、氷柱で損傷してもなお強く瞬いていた。
恐る恐る手を伸ばして触れてみると、核は耳鳴りのような音を立てながら解け、糸状となって俺に絡みついた。琥珀色の菌糸模様は『紅炎』のある手首を通り過ぎ、二の腕に巻き付くようにして俺の皮膚の中に溶けていった。
ドラゴン化の兆候はない。身体に違和感はなく、新たな菌糸の存在をはっきりと知覚できる。
早速ユダラナーガの菌糸能力に意識を集中し、目の前の砂へ手をかざした。すると、砂鉄に磁石を近づけたように砂が盛り上がり、俺の思い通りに動き出した。操作に多少癖はあるが、渓谷に溜まった大量の砂を退かせるだけの力は余裕で出せそうだった。俺の考えた作戦は、もうほとんど成功したようなものだった。
「……は、はは。やった。やったぞ!」
俺は二の腕に根を張った菌糸模様を服の上から抱きしめ、その場で膝をついた。
「オリヴィアさん、ハインキーさん、ゼンさん、ミッサさん、カーヌマ、アメリア、メルク村長……」
仲間の名前を数分かけて唱え、最後に会った時の顔を一人ずつ思い返す。彼らと最後に会ったのはオラガイアに出発する三日前。食堂で団欒し、バルド村ギルドでエラムラに出かける伝言を残して、それっきりだ。記憶の中にある顔はどれも笑っている。少し遠出する仲間とまた再会できると信じて疑わない顔だった。俺だって同じ顔をしていたに違いない。
「俺が、必ず助ける……だから頼むよ……生きていてくれ……」
ユダラナーガの血が砂にしみ込み、足元が真っ黒に染まってもなお、俺はしばらくその場に跪いていた。
光の中で、真っ赤な太刀が紫へ、さらに青へとグラデーションをかけながら本来の群青色を取り戻していく。しかしまだ『氷晶』の力を引き出せるまでには至らない。
「早く来い、来い!」
急かす俺の目前では、ユダラナーガが地響きを立てながら突進してきていた。先ほど口の中に入れて痛い目を見たからか、ユダラナーガは俺を捕食するのは諦めたらしい。自分に逆らった矮小な人間を殺すべく、荒々しい咆哮を上げて暴走していた。
『ブオオオオオオオオオ!』
一瞬、ユダラナーガがぐっと身体を撓めた。瞬間、扇状の尾がバネのように跳ね、巨体を空へと打ち上げた。
「おまっ、ドドックスの親戚かぁ!?」
空に飛んで獲物を叩き潰すハリネズミガエルを連想しながら、俺は全力で横に飛び、そのままゴロゴロと地面を転がった。できるだけ移動距離を稼ぐべく、外聞も忘れて四足で砂を蹴り飛ばす。『雷光』で手足の腕力を強化しているため、まるで自分が馬になったような速度が出た。
が、ユダラナーガの影はいつまでも俺を追いかけて来る。見上げると、ユダラナーガは砂で作った翼と扇状の尾で滑空していた。クラトネールの神速とやらは、今日一日で何度追い越されれば気が済むのだろう。
「同じ上位ドラゴンなら速度で勝てよクラトネール!」
かつて自分が殺したクラトネールを罵りながら、俺は覚悟を決めて急ブレーキをかけた。
ドドックスと同じ飛び方ならば、同じ回避方法も通じるはずだ。冷静に落下地点を見定めてギリギリで避けるか――。
「――こっちから仕掛ける!」
ドン! とロケットのような音を立てながら俺は真上に飛翔し、ユダラナーガとの距離を詰める。これがドドックスであれば俺の接近に驚いて動きが鈍ったというのに、ユダラナーガは余裕の表情で大口を開けた。
脂肪で弛んだユダラナーガの腹が震え、喉の奥に灼熱の光が集まり始める。
ブレスだ。俺は両手に『雷光』の短剣を持ち、『紅炎』で推進力を得ながら緩慢に螺旋を描いた。ユダラナーガは俺の動きに翻弄されつつも、釣られてブレスを吐き出すような愚を犯さなかった。ここで吐いてくれればその隙に一撃を与えられたのだが、そうは問屋が卸さぬようだ。
俺は思考を切り替え、敢えて俯瞰するようにユダラナーガの全身を見た。
上位ドラゴンのブレスは、見てからでは回避できない。中途半端に避けてもホーミングされて直撃を免れない。俺が確実に生き残るには先にユダラナーガにブレスを撃たせる必要があった。
対するユダラナーガも、俺を確実に仕留めるためにブレスを当てたいはずだ。捕食時に反撃された分、俺に対する警戒度は限界まで引き上げられているだろう。
この一瞬で勝敗が決まると、互いに本能で察していた。
ユダラナーガの巨大な口が、夕日を飲み込んだような閃光に包まれる。だがまだ撃つ気配はない。
読み合いをしている間にも彼我の距離は縮まり、戦場に張り巡らされた死線が徐々に鮮明になっていく。殺意と殺意のぶつかり合いで、擦り切れそうなほど大気が震えている。猛々しい緊張で『雷光』の短剣が掌に張り付き『紅炎』の出力がブレてしまいそうだ。
互いの顔がはっきり見える距離まで近づいた瞬間、ついにユダラナーガの頭部が大きくのけ反った。
それとほぼ同時に、カン! と俺の手元から甲高い音が響き渡った。螺旋を描いていた『紅炎』が直角に軌道を変え、ブレスを避けようと飛翔する。それを追いかけるように、ユダラナーガがブレスを発射した。
ブレスに当たる直前、『紅炎』は幻影のように音もなく消え失せた。
そこに俺の姿はない。
『ブォ!?』
ユダラナーガが狙ったのは『紅炎』を纏った『雷光』の短剣だ。
上位ドラゴンがブレスを吐くとき、必ず身体のどこかに予備動作が現れる。二足歩行のドラゴンの場合なら、注目すべきは前足だ。
先ほどユダラナーガが意味深長に頭部をのけ反らせたのは俺へのブラフ。だから俺はユダラナーガのブラフを見た瞬間、『紅炎』を纏った『雷光』の短剣を投げ捨て、俺から意識を逸らしたのだ。
ブレスを放った後のドラゴンは隙だらけだ。そして俺の手の中では菌糸の同調を終えた『氷晶』が冷気を吐きながら太刀に息づいている。今なら『氷晶』は俺のイメージ通りに能力を発動してくれるという確信があった。
エトロの武闘を思い出す。
踊るようで美しく、獲物を狩るために洗練されたあの動き。
エトロの思うがままに現れては砕け、獲物を内側から貫く氷山を。
「せいああああああああああ!」
氷を纏い、巨大化した太刀は薙刀のようだった。氷の刀身は灼熱の大気に結晶を煌めかせ、三日月の斬撃ごとユダラナーガの顎下にめり込んだ。弱点属性を突かれたユダラナーガの鱗は豆腐のように柔らかく、すっぱりと喉の奥まで刃を通した。
『ブオオオオオオオオオッ!?』
「まだまだああああ!」
ドスを効かせた怒号を上げ、俺は返す刃で喉の奥を刺し貫いた。さらに柄を両手で握りしめ、ありったけのエネルギーを太刀へ流し込んだ。冷気がユダラナーガの喉の断面を凍らせ、滴る血が氷柱を作る。『氷晶』は血肉の水分へと根を巡らし、冷気が十分に体内を侵食した瞬間。
ばつん! とユダラナーガの首が内側から氷の剣山で貫かれた。
『ブオォ……ォォォ……?』
脳に達するほどの一撃に、ユダラナーガは穴の開いた風船のような声を上げていた。悪行を忘れた子供のような琥珀色の瞳が、ぐるりと俺を向いてゆっくりと見開かれる。瞳孔は開かれたまま、千切れた頭部ごとふらりと落下していった。
二つ分の地響きを立てて、ユダラナーガの頭と胴体が砂埃を上げる。その上に俺は着地し、太刀の冷気を閉じながら膝をついた。
「や、やった……」
口から季節外れの白い息を吐きながら、俺は目を見開いて笑った。
寒いのか暑いのか分からない。外部の菌糸能力を使ったせいで、自分にまで冷気を浴びてしまったようだ。まだ『氷晶』を自分の菌糸だと認識しきれていないのだろう。それでも『氷晶』は俺のイメージに応えてくれた。
そんなことより、目的の菌糸を手に入れなくては。
俺は震える身体に鞭打って、ユダラナーガの胴体を覗き込んだ。ユダラナーガの身体を引き裂いた氷は、砂漠の熱にあてられて早送り映像のように溶け始めている。浅い呼吸を繰り返しながら氷の隙間を縫い歩くと、肋骨の骨に守られるようにして鎮座する核を見つけた。琥珀色に煌めく球状の核は、氷柱で損傷してもなお強く瞬いていた。
恐る恐る手を伸ばして触れてみると、核は耳鳴りのような音を立てながら解け、糸状となって俺に絡みついた。琥珀色の菌糸模様は『紅炎』のある手首を通り過ぎ、二の腕に巻き付くようにして俺の皮膚の中に溶けていった。
ドラゴン化の兆候はない。身体に違和感はなく、新たな菌糸の存在をはっきりと知覚できる。
早速ユダラナーガの菌糸能力に意識を集中し、目の前の砂へ手をかざした。すると、砂鉄に磁石を近づけたように砂が盛り上がり、俺の思い通りに動き出した。操作に多少癖はあるが、渓谷に溜まった大量の砂を退かせるだけの力は余裕で出せそうだった。俺の考えた作戦は、もうほとんど成功したようなものだった。
「……は、はは。やった。やったぞ!」
俺は二の腕に根を張った菌糸模様を服の上から抱きしめ、その場で膝をついた。
「オリヴィアさん、ハインキーさん、ゼンさん、ミッサさん、カーヌマ、アメリア、メルク村長……」
仲間の名前を数分かけて唱え、最後に会った時の顔を一人ずつ思い返す。彼らと最後に会ったのはオラガイアに出発する三日前。食堂で団欒し、バルド村ギルドでエラムラに出かける伝言を残して、それっきりだ。記憶の中にある顔はどれも笑っている。少し遠出する仲間とまた再会できると信じて疑わない顔だった。俺だって同じ顔をしていたに違いない。
「俺が、必ず助ける……だから頼むよ……生きていてくれ……」
ユダラナーガの血が砂にしみ込み、足元が真っ黒に染まってもなお、俺はしばらくその場に跪いていた。
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