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確信
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ただのクラスメイトに戻ろって…
「な、なんで急にそんなこと…」
「ごめんね。振り回して」
「…っなんでだよ!僕じゃダメだって思ったからか!?そんな急に元に戻ろうって言われても!」
「いや…これ以上風音くんがおかしくなる前に、やめた方がいいと思ったからだよ」
おかしくなる…?って。
「観覧車で風音くんが言ってた…僕のこと気になってるのも、情だよ。でもこのままじゃ風音くんは素直だから…自分の気持ちを勘違いしちゃうかもしれないし」
「…は、」
「雪菜のこと、風音くんがアプローチしても今まで通り何も言わないけど…これからは僕との練習とかナシにしよう。もう風音くんに構わないから…」
「で、でも、お前、雪菜さんと別れたいっていうのは…」
「それは…何とかできるように頑張るよ。風音くんをおかしくしてまで利用するくらいなら…やめる。もう僕から奪ってくれなんてお願いしないよ。1人で何とかする」
唐突すぎて…頭が真っ白だ。
考えたことあった、もし僕が雪菜さんと上手くいくか、ダメになることがあったら、僕と日下部はこんな風に一緒にいれなくなるのかなって。
まさか、こんなすぐにそうなるとは思ってないから…。
「…っやっぱり、昨日僕が変なこと言ったからだろ?だからやめようって…」
「そうじゃな…」
「そうだろ!急に普通にクラスメイトに戻ろうなんて…!じゃあ、これからは一緒にいたりできないってことだろ!?」
「……」
ああ、そっか。なんでこんなにショックなのか…。
「…風音くん、泣いてる、の?」
「…っ泣いてない」
「でも、」
目頭が熱い…。
やめようって自分から言ってきたなら…そんな傷付いたような顔するなよ。
分かってる、僕のこと利用するために近付いて一緒にいたってことは。
でも、利用されてるって気はしなくて。むしろ日下部はずっと優しかった。
でも、日下部は好きな人がいて…僕のことは何とも思ってないんだ。情が移っただけ…。
だったら、そんな顔しないでよ。
「…分かった、もうやめよう」
「…風音く」
「明日からは普通にする」
いつの間にか、僕の気持ちは…雪菜さんじゃなくて、この男に持っていかれてたのか。
いつからか分からないけど…
今までの訳分からなかった自分の変化も、違うって思い込んでたのも認めるしかない。
今ショックなのも、さっき嫉妬してしまったのも…。
日下部だから。
でも、これはこいつの言う通り…情が移っただけなのか?本当に?
「じゃあ、僕バイトあるから…先行く」
「……っ」
目を擦って背中を向けた。涙が出ないように、ゴシゴシ擦った。ゆっくり歩いて離れたけど…日下部は立ち止まったまま、僕が角を曲がるまで歩いてくる事はなかった。
未練たらしく振り返っても…誰もいない。
「…もう、明日からはあんな風に一緒に過ごすことないのか」
僕が恋愛に慣れてないから…情が移りやすい?勘違い?
なら、もしこれが勘違いだとしたら…こんなに喉が締め付けられるほど苦しいのはなんで?
好きな人の彼氏なんて…1番有り得ない相手のはずだったのに。
なんでこうなったんだよ、日下部。
「…バカだ、僕も、あいつも」
いや…1番バカなのは僕だ。
いつの間にか、あいつに叶わない恋をしてしまっていたから。
「な、なんで急にそんなこと…」
「ごめんね。振り回して」
「…っなんでだよ!僕じゃダメだって思ったからか!?そんな急に元に戻ろうって言われても!」
「いや…これ以上風音くんがおかしくなる前に、やめた方がいいと思ったからだよ」
おかしくなる…?って。
「観覧車で風音くんが言ってた…僕のこと気になってるのも、情だよ。でもこのままじゃ風音くんは素直だから…自分の気持ちを勘違いしちゃうかもしれないし」
「…は、」
「雪菜のこと、風音くんがアプローチしても今まで通り何も言わないけど…これからは僕との練習とかナシにしよう。もう風音くんに構わないから…」
「で、でも、お前、雪菜さんと別れたいっていうのは…」
「それは…何とかできるように頑張るよ。風音くんをおかしくしてまで利用するくらいなら…やめる。もう僕から奪ってくれなんてお願いしないよ。1人で何とかする」
唐突すぎて…頭が真っ白だ。
考えたことあった、もし僕が雪菜さんと上手くいくか、ダメになることがあったら、僕と日下部はこんな風に一緒にいれなくなるのかなって。
まさか、こんなすぐにそうなるとは思ってないから…。
「…っやっぱり、昨日僕が変なこと言ったからだろ?だからやめようって…」
「そうじゃな…」
「そうだろ!急に普通にクラスメイトに戻ろうなんて…!じゃあ、これからは一緒にいたりできないってことだろ!?」
「……」
ああ、そっか。なんでこんなにショックなのか…。
「…風音くん、泣いてる、の?」
「…っ泣いてない」
「でも、」
目頭が熱い…。
やめようって自分から言ってきたなら…そんな傷付いたような顔するなよ。
分かってる、僕のこと利用するために近付いて一緒にいたってことは。
でも、利用されてるって気はしなくて。むしろ日下部はずっと優しかった。
でも、日下部は好きな人がいて…僕のことは何とも思ってないんだ。情が移っただけ…。
だったら、そんな顔しないでよ。
「…分かった、もうやめよう」
「…風音く」
「明日からは普通にする」
いつの間にか、僕の気持ちは…雪菜さんじゃなくて、この男に持っていかれてたのか。
いつからか分からないけど…
今までの訳分からなかった自分の変化も、違うって思い込んでたのも認めるしかない。
今ショックなのも、さっき嫉妬してしまったのも…。
日下部だから。
でも、これはこいつの言う通り…情が移っただけなのか?本当に?
「じゃあ、僕バイトあるから…先行く」
「……っ」
目を擦って背中を向けた。涙が出ないように、ゴシゴシ擦った。ゆっくり歩いて離れたけど…日下部は立ち止まったまま、僕が角を曲がるまで歩いてくる事はなかった。
未練たらしく振り返っても…誰もいない。
「…もう、明日からはあんな風に一緒に過ごすことないのか」
僕が恋愛に慣れてないから…情が移りやすい?勘違い?
なら、もしこれが勘違いだとしたら…こんなに喉が締め付けられるほど苦しいのはなんで?
好きな人の彼氏なんて…1番有り得ない相手のはずだったのに。
なんでこうなったんだよ、日下部。
「…バカだ、僕も、あいつも」
いや…1番バカなのは僕だ。
いつの間にか、あいつに叶わない恋をしてしまっていたから。
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