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♡ 王宮魔導師長
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しおりを挟む「まあ、良いじゃろ。ココにはあやつらも入って来れんからのー」
「あの、何で間諜が入ってこれないんですかね?」
「そりゃあ、魔塔には出入り口が無いからじゃよ」
「げ。どうやって出入り・・・ああ、魔法ですか」
ニヤニヤ笑うちっこい爺ちゃん。
「そうじゃ。しておヌシは魔道士になるつもりはないのかの?」
「はあ。今の所、人生の計画に魔道士は含まれておりませんね。何しろ水晶玉で魔力を調べたのも昨日ですし・・・」
「・・・そうじゃったのう。聞いたのに忘れとったわ!」
忘れんなよジジイ!
「で、人生の計画つうのは何じゃ?」
「うーん、文官試験を受けて就職は王宮図書館を希望してますが・・・」
「ほー、女官じゃないんか? 侍女とかも人気じゃぞ。高位貴族と懇意になれるというんでのう」
「えー、そんなの興味無いです。私、ヒョロヒョロの殿方は苦手ですし・・・」
爺ちゃんがヘラヘラ笑い
「そんで、騎士団かの?」
「そうですねえ、私、騎士の皆様のようにガッチリした方が好みでして」
「嬢ちゃん、平民の子か?」
「いいえ~末端貴族ですわよ。まあほぼ平民ですわ男爵家ですから」
「それでも変わっとるのう」
爺ちゃんがニヤニヤ笑う。
「良いじゃないですか。個人の自由万歳! 好みは千差万別ですわ。私は騎士様が好きなんですの~♡ハッ! 皆様に差し入れ持っていかなきゃ!」
筋肉育成が滞るじゃないですか!
応援ありがとうございます!
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