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僕は幸せになります。
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卒業して、自分の領地に帰った僕は、実家の爵位が上がっててびっくりしちゃった。
陛下や王太子が、僕の『聖女』としての功績や、帝国の第三王子が婿入りすることを考慮して、『公爵』にしてくれていた。
ひさしぶりに会った家令や使用人の人たちは、僕たちを温かく迎えてくれた。
それから、僕とチャーリーの間には赤ちゃんが出来て、卒業してすぐの春には男の子が生まれた。
真っ白の髪で赤い目の、きれいな赤ちゃん。
お顔は、チャーリーによく似てる。
赤ちゃんの洗礼式には、ユーカリ王国の外れの小さな教会…。
お父様だった人がいる教会に行った。
物陰から様子をうかがっていたその人を、チャーリーが捕まえてきてくれて、赤ちゃんを抱いてもらった。
「マリンです。」
そう言うと、その人は大粒の涙を流した。
「たまに、教会に来ます。」
お父様なんて知らない、って思った。
だけど……。
なんだろう、複雑な気持ち。
チャーリーは僕の肩を優しく抱いてくれていた。
季節が巡って、ベリー王太子はツェルマット様を妃に、そのまま王に即位した。
2人ならきっと立派にいい国に導いてくれる。
ブラウン王子とスタンリーさんには2人めの赤ちゃんが産まれた。
今度はブラウン王子にそっくりな男の子だった。
ヘルメスとグスタフ王子も結婚した。
そうそう、男爵家だったアテンド家は、数々のヒット商品を生み出し、国を潤した功績で伯爵家までになったんだよ。
2人は今、砂漠を緑化できる研究をしている。
海水の淡水化装置の開発と、土壌改良の研究をしてるんだ。
サン王国も緑豊かな国になったらいいな。
そんな二人の間には、あかちゃんが出来たらしいよ。
お腹を撫でて嬉しそうなヘルメスと、そんなヘルメスを気遣いながら一緒に商会を盛り立ててるんだって。
サン王国の支店は、グスタフ王子のすぐ上のお兄さんが後見人になってくれてるって。
皆、幸せで嬉しい。
僕も、幸せ。
カッコいいけど、時々拗ねてカワイイ僕のチャーリー。
見上げると、笑ってくれた。
陛下や王太子が、僕の『聖女』としての功績や、帝国の第三王子が婿入りすることを考慮して、『公爵』にしてくれていた。
ひさしぶりに会った家令や使用人の人たちは、僕たちを温かく迎えてくれた。
それから、僕とチャーリーの間には赤ちゃんが出来て、卒業してすぐの春には男の子が生まれた。
真っ白の髪で赤い目の、きれいな赤ちゃん。
お顔は、チャーリーによく似てる。
赤ちゃんの洗礼式には、ユーカリ王国の外れの小さな教会…。
お父様だった人がいる教会に行った。
物陰から様子をうかがっていたその人を、チャーリーが捕まえてきてくれて、赤ちゃんを抱いてもらった。
「マリンです。」
そう言うと、その人は大粒の涙を流した。
「たまに、教会に来ます。」
お父様なんて知らない、って思った。
だけど……。
なんだろう、複雑な気持ち。
チャーリーは僕の肩を優しく抱いてくれていた。
季節が巡って、ベリー王太子はツェルマット様を妃に、そのまま王に即位した。
2人ならきっと立派にいい国に導いてくれる。
ブラウン王子とスタンリーさんには2人めの赤ちゃんが産まれた。
今度はブラウン王子にそっくりな男の子だった。
ヘルメスとグスタフ王子も結婚した。
そうそう、男爵家だったアテンド家は、数々のヒット商品を生み出し、国を潤した功績で伯爵家までになったんだよ。
2人は今、砂漠を緑化できる研究をしている。
海水の淡水化装置の開発と、土壌改良の研究をしてるんだ。
サン王国も緑豊かな国になったらいいな。
そんな二人の間には、あかちゃんが出来たらしいよ。
お腹を撫でて嬉しそうなヘルメスと、そんなヘルメスを気遣いながら一緒に商会を盛り立ててるんだって。
サン王国の支店は、グスタフ王子のすぐ上のお兄さんが後見人になってくれてるって。
皆、幸せで嬉しい。
僕も、幸せ。
カッコいいけど、時々拗ねてカワイイ僕のチャーリー。
見上げると、笑ってくれた。
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