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季節は流れて…
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「………今日もいつもの生徒会長だ。」
「また学園祭の時のような格好をしてくれないのかな。」
「やっぱり王太子妃、になるんだろうか…。」
ヘルメス=アテンド男爵令息のデザインしたユニセックスなドレスに身を包んだツェルマットは、見事、ミスコンの初代女王になった。
ドレスの下は細身のパンツでブーツと合わせ、帯剣をし、髪は片側で束ね、眼鏡を外し、きれいにメイクをすれば、元々の造形もはっきりして、麗しの貴公子のような佇まいの凛とした美女だった。
今では、彼女を馬鹿にしていた女性たちは、『お姉さま♡』と慕っているようだ。
そんな周囲の変化はどこ吹く風。
学園祭が終われば、いつものようにいつものスタイルで淡々と執務をこなす。
今日は、3年生の卒業式である。
愛しい夫に付き添われた大きなおなかのブラウン王子が卒業生代表のあいさつを行った。
「この3年間、いろいろなことがありました。たいへんなことも。けれど、この学園で皆様と過ごせたことが大切な宝物です。学園には様々な立場の生徒がいます。爵位や家門、派閥に関係なく交友できるのは、学生の間だけ。卒業すれば、僕たちはそれぞれの立場の中で生きていくしかありません。ですが、ここで学んだ人の思いを胸に、誰かを守れるオトナになりましょう。僕も、兄を支えてまいります。」
「卒業おめでとうございます。」
ツェルマットは大きな花束をブラウン王子に渡す。
それを侍女に預けて、王子はゆっくり階段を降りながら、馬車で一足先に城へ戻る。
春には子どもが生まれるだろう。
僕も楽しみだ。
「また学園祭の時のような格好をしてくれないのかな。」
「やっぱり王太子妃、になるんだろうか…。」
ヘルメス=アテンド男爵令息のデザインしたユニセックスなドレスに身を包んだツェルマットは、見事、ミスコンの初代女王になった。
ドレスの下は細身のパンツでブーツと合わせ、帯剣をし、髪は片側で束ね、眼鏡を外し、きれいにメイクをすれば、元々の造形もはっきりして、麗しの貴公子のような佇まいの凛とした美女だった。
今では、彼女を馬鹿にしていた女性たちは、『お姉さま♡』と慕っているようだ。
そんな周囲の変化はどこ吹く風。
学園祭が終われば、いつものようにいつものスタイルで淡々と執務をこなす。
今日は、3年生の卒業式である。
愛しい夫に付き添われた大きなおなかのブラウン王子が卒業生代表のあいさつを行った。
「この3年間、いろいろなことがありました。たいへんなことも。けれど、この学園で皆様と過ごせたことが大切な宝物です。学園には様々な立場の生徒がいます。爵位や家門、派閥に関係なく交友できるのは、学生の間だけ。卒業すれば、僕たちはそれぞれの立場の中で生きていくしかありません。ですが、ここで学んだ人の思いを胸に、誰かを守れるオトナになりましょう。僕も、兄を支えてまいります。」
「卒業おめでとうございます。」
ツェルマットは大きな花束をブラウン王子に渡す。
それを侍女に預けて、王子はゆっくり階段を降りながら、馬車で一足先に城へ戻る。
春には子どもが生まれるだろう。
僕も楽しみだ。
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