最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する

竜鳴躍

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従妹と夫をくっつけようと思います。

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「ん。今、なんか変な声聞こえた。」

離れで領地経営の仕事をしていると、遠くで嫌~な気配がする。


「ああ。マチルダぽいですね。母親と一緒ですよ。」

アリカが目を細めて笑う。

「いやぁ、ようやく自分は王子妃の器じゃないって理解したみたいで。カナリア殿下は飛びあがるほど喜んでますよ。」

「へぇ~。そんなに喜ばれるほどご迷惑をおかけしてたんだね…。」


今度陛下経由でお菓子をプレゼントしようと思う。

ふわふわのスフレは好きかな~。

前世ではゲームのプレイ動画以外に料理系YouTuberもしてたんだあ。

この世界はやたら甘いのかハードクッキーしかないから、爽やかな柑橘系の柔らかいスフレは気に入ってくれるんじゃないかな?
某有名カフェの小さなフライパンに乗っているスフレなんか良いよね。



「狙いを伯爵に変えたみたいですね。まあ、今は裕福ですし、一応顔だけはいいですからね。それに公爵家ブランドが欲しい男だからマナーも教養もいまいちの娘でもイケるって思ったんじゃないです?」


「へぇえええ。いいね。マチルダに押し付けちゃおう。」



僕はマチルダのやらかしが素敵に見えるようにフォローをアリカにお願いした。

アリカは何やら変装をして本邸に向かっていった。
セバスチャンが助けてくれるだろうし、上手くいくだろう。



マチルダはラッキースケベを繰り返し、無事に伯爵の心を射止めたようだ。

よかった、よかった。
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