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見たことがない使用人
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粗相ばかりする娘にヒヤヒヤしたけど、伯爵とは気があったようだ。
茶色の髪の眼鏡の使用人がフォローしてくれて助かった。
使用人もやっぱりあの子よりマチルダの方が良いって思ったのね。
こうなったら近いうちにあの子を修道院にでも追い出して…………。
馬車で帰る途中、あの子が押し込められている離れの前を通った。
ちょうど馬車止めが離れの前なのだ。
あら?
あの茶色の髪の使用人が離れに入って行くわ………。
離れの使用人でもあるのね。
よく気がつく優秀な使用人なのに、あの子には勿体ないんじゃないかしら。
「あんな優秀な使用人が…、あの子の使用人なのね。」
家令がにこやかに笑う。
「ええ。公爵家からの使用人ですね。助かっております。」
公爵家の?
見たことがないわ?
「なんでも幼少からついているとか。」
ますますおかしいわ?
あの子には使用人もつけず、一人で離れに追い出したのよ?
でも………、確かに一人で暮らすには思えば幼い年だったかも。
もしかしたら平民でも雇っていたのかしら。
まあいいわ。
平民でも使えるなら、あの子から取り上げればいいわね。
公爵家の使用人なんだし。
茶色の髪の眼鏡の使用人がフォローしてくれて助かった。
使用人もやっぱりあの子よりマチルダの方が良いって思ったのね。
こうなったら近いうちにあの子を修道院にでも追い出して…………。
馬車で帰る途中、あの子が押し込められている離れの前を通った。
ちょうど馬車止めが離れの前なのだ。
あら?
あの茶色の髪の使用人が離れに入って行くわ………。
離れの使用人でもあるのね。
よく気がつく優秀な使用人なのに、あの子には勿体ないんじゃないかしら。
「あんな優秀な使用人が…、あの子の使用人なのね。」
家令がにこやかに笑う。
「ええ。公爵家からの使用人ですね。助かっております。」
公爵家の?
見たことがないわ?
「なんでも幼少からついているとか。」
ますますおかしいわ?
あの子には使用人もつけず、一人で離れに追い出したのよ?
でも………、確かに一人で暮らすには思えば幼い年だったかも。
もしかしたら平民でも雇っていたのかしら。
まあいいわ。
平民でも使えるなら、あの子から取り上げればいいわね。
公爵家の使用人なんだし。
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