僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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「…ふ~ん……じゃ、とりあえず、コレ、舐めて綺麗にしてくれる?」

保は自分のペニスを指差した。

僕は黙って保の足元に跪くと、眞司の血液や体液、白濁に塗れたペニスに顔を近付けると舌を出した……………。

…………………………………。

頭上で保の、大きな笑い声が聞こえる。

「.さっきまでお前の大好きなご主人様の中に入っていたモノだよ、美味しいだろう?」

保は僕の頭を両手で掴むと、腰をガツガツと喉の奥に打ち付ける。

息ができずに苦しく、涙が滲んできたが我慢して耐える。

保の腰の動きが早くなり、限界が近いことを教えてくる。

「…あ……っ…もう……イク………ッ!!」

「……ぐぉぇ………っ!!」

保は上擦った声で言い終わらない内に、僕の頭を下半身に強く押し付ける。

喉の奥まで保のペニスが入ってきて、吐き気がこみ上げてくるのを必死で堪える。

(…苦しい……………っ!!)

保の動きが止まり、ホッとする間もなく…欲望が弾けて喉の奥に射精された。

「…うぶ……っ…ぐぷぶ…っ!!」

口からペニスを引き抜かれ、慌てて口を両手で押さえるが…口の端から鼻から白濁が流れ落ちる。

喉の奥で弾けた白濁を吐かないように両手で口を押さえて、僕は目を白黒させる。

必死で呑み込もうとするが、できない。

それどころか、吐きそうになってしまう。

吐かないように口を手で押さえるのが、精一杯。

口からも、鼻からも、指の隙間からも呑み込めない白濁が零れて………。

「どうした~?…呑み込めないのか~?」

口を押さえパンパンに膨れた両頬を持て余し、悶えている僕に保はニヤニヤと笑う。

僕は首をブンブンと左右に振る。

(…早く呑み込まないと……)

焦れば焦るほど、呑み込む事ができない。

呑み込もうとすると、吐いてしまいそう…。

この時。

僕は眞司のモノを呑み込んだ事がないと気付く。

口で奉仕しろと指示された事はあるが、呑み込めと言われた事はない。

そう言った指示をするのは、いつも眞司以外の人で。

眞司がいない時に限られていた。

「何、口を押さえてんだ、ほら」

口を押さえて呑み込む事ができずに四苦八苦している僕に焦れたのか、保が僕の手首を掴んで口から外す。

その瞬間。

「……うぇ………っ!!」

口の中に入っていたモノを我慢できずに吐いてしまった。

「………あ……」

僕は吐いたモノを舐めようとして、保に止められた。

「大丈夫だよ、舐めなくても」

保の言葉に、僕は失敗したかと青くなったが。

「君の事は気に入ったから」

その言葉にホッとする。

「でも、君を玩具にするかはこれから決めさせてもらうから」

(これから………)

「ボクに感謝をする時は、ココとココにキスをしてくれないと」

(…足の甲と……)

ココ…と保が指差した先は、保のペニスだった。

僕は黙って保の両足の甲にそれぞれキスを落とし、保のペニスに軽いキスをした。

「うん、いいね…じゃ、取りあえず中を綺麗にしようか」

「……………はい」

「浴室はこっちだから、おいで」

この部屋から出る事ができて、ホッとした。

-この部屋には眞司がいる。

保の玩具になる事を決心したとはいえ、やはり眞司のいる場所でソレをするのは抵抗がある。

保について部屋を出る時、眞司の方を振り向いた。

眞司は相変わらずペニスの先からバイブの柄を出したまま、惚けた表情をして僕の方を見ていた。

その瞳は何も映していないようにも見えるし、もしかしたら僕の姿が見えているのかもしれない…認識はしていなくても…。

開いたままの眞司の口の端から涎が流れている。

その涎を拭いてやりたい衝動に駆られるが、僕が眞司にしてやれる事はもう、何もない。

僕ができるのは……………。

「……………優紀」

「はい……………」

保の呼びかけに答えた僕は、保に続いて部屋を出た。

もう、部屋の中を振り返る事はしなかった。


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