僕が玩具になった理由

Me-ya

文字の大きさ
上 下
48 / 195
ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

47

しおりを挟む
「…アア…ッ!…嫌だ…そこ……っ…や……め……嫌…っ!!……も……許し……兄貴…許してて止め……っ!!」

「嘘ばっかり……ここをこうすると……凄くいいだろ?…分かるよ、眞司の中がキュッと締まるからね……ふふ…もっと良くしてあげるからね」

保は笑いながら左足を持ち上げ、横向きになっている眞司の中を犯している。

保は僕に見えるように、ワザと眞司を横抱きに抱いている。

胸で紅く色付きぷっくりと膨れツンと尖った乳首、勃起して蜜を時々、振りまきながらも萎える事がなく揺れているペニス。

多分、ペニスの根元を縛ってなければ何回イッタか分からない位……もしかしたら射精せずにイっているかもしれない。

眞司の足の指がギュッと縮んだと思うと、ピンッと伸びて足の指の間が広がっている。

最初は頑なに僕の方を向く事を拒んでいた眞司も、今は開いた口から涎を流し蕩けた顔をしていた。

あの時、言っていた生徒会長の言葉を思い出す。

『キミ、意外と抱かれる方が似合ってそうだし…』

「…ヒイィ……ッ!!…嫌……そこ…そこ……っ!!…止め…止めて……嫌……っ!!」

「はいはい、分かってるって……ここだろ?大丈夫だよ…いっぱい可愛がってあげるから」

「……いひぃ……っ……ひやぅ……っ!!…いひゃあ……ひひゃあ……っ!!」

眞司の目は見開かれ、腰を激しく動かし、口から出る嬌声は最早、言葉になってない。

「…眞司……っ!!」

「…ひゃう……っ!!…ひぅん…っ…ひゃぅん……っ!!」

僕の叫びは眞司には聞こえないらしく、眞司は口から涎を流し、保の動きに合わせて腰を動かしている。

「………………あれ………?」

その声にハッとする。

保が動きを止めて、僕を見ていた。

「そこで大人しく座っているように言ったはずだけど…?」

「……………あ……………」

縛られているロープを何とか解こうとした僕は、ジタバタと暴れすぎて椅子の位置が最初にあった場所よりずれていた。

「駄目だなぁ…ペットの躾ができてないよ、眞司」

保は眞司の髪の毛を掴み、顔を自分の方に近付けると耳許に口を近付け囁く。

「…あ……っ……ひぅ……っ…あぅ……っ……」

焦点のあわない瞳は何も映していない……僕も……保も……。

動かない保に焦れたのか、自分から腰を動かし始める。

「…あっ…あ……っ…あぁ……っ……アア…ッ」

眞司の開いた唇から紅い舌がチロチロと見える。

その姿は、まるで保にキスをねだるようで…艶めかしく見えた。

僕はそんな眞司を見たくなくて目を逸らす。

「見てろって言っただろ、目を逸らしてんじゃないよ。眞司がどうなってもいいの?」

その言葉に脅されて僕は渋々、視線を戻す。

「…あっ、あっ、あっ……ヒィ……ッ!!」

こんな眞司は、眞司じゃない。

身体を仰け反らせ、自分から腰を振り、後ろの刺激だけでペニスを勃起させ、蜜を零しながらシーツを汚している。

……違う………。

(こんなのは眞司じゃない………)

僕の知っている眞司は………。

「……あ……っ……ああ…っ……ひ……ひぃぃ……っ」

「ほら、可愛いだろう?こんなに腰を振って……おねだり上手だと思わないか?…もっとよく眞司に見てもらおうな」

保は眞司の身体を起こし両方の膝裏を持ち上げ、幼い子供におしっこをさせるような格好で再び眞司と繋がる。

「……アアゥ………ッ!!」

「よしよし、もっと気持ち良くなろうな?」

無意識に舌を出してキスをねだる眞司の額や頬に軽くキスを落とした保は、舌を噛み深い口吻をしながら、今にもはち切れそうに勃起して蜜を零している眞司のペニスに、バールの付いたバイブを挿れ始める。

「……ひ……ひぎぃ…っ!……ぎぃ……っ!!」

その瞬間。

惚けた顔をして保にキスをねだっていた眞司は悲鳴を上げ、身体を強張らし腰を突き出して小刻みに腰を動かし始めた。

「こらこら、そんなに動くと怪我するよ」

「…ヒィ……ヒィイィィイィィィイイィ……ッ!!」

眞司は保の声も聞こえないみたいに首を伸ばし、背中を反らせ腰を激しく振り続けている。

「……ヒィィイイィイイィィィ……ッ!!」

眞司の悲鳴にも、保の手は止まらない。

丸いパールが次々と眞司のペニスの中に消えていく。

激しく腰を振り続けていた眞司はいきなり身体を強張らせ、背中を仰け反らせると急にカクンと全身から力が抜け………保の胸に倒れたまま、ピクリとも動かなくなった。

「眞司………っ!?」

「大丈夫、少し気絶しているだけだから…それより、どう?眞司のこんな姿を見て幻滅しなかった?」

(………幻滅……?)

確かに……こんな眞司は僕の知っている眞司じゃない……眞司のこんな姿、見たくなかったし、知りたくなかった………。

今も………白眼を剥いて気絶している眞司のペニスはバイブを入れられた状態でも萎えずに勃起したまま。

今までの眞司からは想像もできない、その姿。

(………でも……)

僕は保を正面から睨んだ。

「…そんなに睨む事ないだ ろ……ただ、不思議だったからさ、殴られ、蹴られ、眞司以外のヤツと寝ろと指示されても黙って従って………最近は“御褒美”もなかったんだろ?それなのにどうして離れなかったのかと思ってね」

(眞司がよく引っ越しをしていた理由が分かった)

お兄さんである保から離れたかったんだ。

「………お兄さんこそ、何故、こんな事を?…ずっと眞司を追いかけていたんですか?眞司はお兄さんから逃げていたんですよね?約束って何ですか?」

「…質問したのはボクの方なんだけど…いいよ、答えてあげる。眞司はね、ボクの玩具なの、産まれた時からずっとね……ボクの玩具をどうしようとボクの勝手だろう?」

「眞司は玩具なんかじゃ………!!」

「玩具なんだよ、両親がボクにくれたボクだけの玩具」

保に言葉を遮られ、僕は反論の言葉を呑み込む。

「跡継ぎは男児が産まれた時点でその子1人と両親は最初から決めていたらしくてね。ボクが産まれた事でもう子供はいらないと話していたらしい」

保の胸にぐったりともたれかかったまま、失神して………それでもまだ勃起したままの眞司のペニスに挿入しているバイブを弄りながら保は話を続ける。

「でも、ボクは兄弟が欲しかった。弟か妹がね。ボクの言う事をきく、ボクのしもべ、ボクのペット、ボクの玩具…呼び方はなんでもいいんだけどね、誰も持っていないだろう?言う事をきく玩具なんて。だから両親に頼んだんだ。そしたらある日、産まれたばかりの赤ちゃんを連れてきた、あなたが世話をしなさいって…それが眞司」

(……まさか………)

何かを言おうとして………言葉が出てこない。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!? ※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。 いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。 しかしまだ問題が残っていた。 その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。 果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか? また、恋の行方は如何に。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

処理中です...