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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-
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パシンッ!!
先程から眞司はひと言も言葉を発していない。
バシッ!!
唇を噛み締め、顔を真っ赤にして裸の尻を叩かれる痛みと屈辱に耐えている。
バシッ!!
叩かれる度に眞司の背中が仰け反り、尻に手の跡が赤く残っていく。
「…止めて……許して…眞司…っ!!」
椅子に縛られ、動けない僕はただ叫ぶ事しかできない。
「大丈夫だよ…ほら、眞司、お前も言ってやれよ。悪い事をした子はお尻ペンペンされるんだって」
「………………………」
眞司は何も言わない。
シーツを皺になるくらい強く握り締め、前を向いて尻を叩かれているだけ。
僕を見ない。
(…眞司……)
「……ま、いい具合に勃ってきたし、お仕置きはこの辺で止めるよ」
相変わらず場違いに陽気な声で保が言う。
(勃ってきた……?)
お仕置きを止めるとの言葉にホッとし……でも、勃ってきたとの言葉が気になり、眞司の方を見て………ギクッとした。
……僕を椅子に縛る時は萎えていた眞司のペニスが…尻を叩かれていただけなのに…勃起している。
「…さ、横になって優紀の方を向いて」
「…放せ!!」
大人しく尻を叩かれていた眞司は、保に腕を掴まれ振り払う。
「……どうした?またぶたれたいのかな?」
「…………………………」
眞司は唇を噛み締めたまま、保を睨んでいる。
保は黙って眞司を見ていたが…急に僕の方を見てニッコリと笑う。
「眞司は優紀君に自分の乱れた姿を見せたくないみたいだね…それくらいなら、お仕置きをされた方がマシだとでも考えているのかな~?でもね、そのテにはのらないよ…それに、優紀君はみたいよね?眞司の乱れる姿」
唇は笑っているし、声は柔らかいけど…目が全然、笑っていない。
「見たいよね~?凄いよ~、眞司の乱れる姿。さすがの優紀君も眞司に突っ込みたくなると思うな~」
僕は保に恐怖を感じながらも首を左右に何度も振る。
「駄~目、優紀君には眞司の乱れた姿を見てもらわないと。さ、おいで」
「…よせ!!…止めろ!!…放せ!!」
「…往生際が悪いな~、約束…破るつもり?」
再度、保に掴まれた腕を振り払おうとした眞司は、そのひと言でピタリと止まる。
「…いい子だね…でも、言葉でならいくら嫌がってくれてもいいよ~…ていうか、その方がボクも可愛がっちゃおうとか思っちゃうからさ」
「………変態!!」
眞司は保をギッと睨みつけ、吐き捨てる。
「…いいね~、そうこなくっちゃ」
保の右手が振り上げられる。
「……あ………っ…」
振り上げられた右手が振り下ろされるのを見て、僕の口から声が漏れた。
バシッ!!
左頬を強く叩かれ、眞司はベッドに倒れ込む。
「いいね~、その調子でよろしく」
眞司の頬を叩いた保は、眞司の身体に跨がり笑顔でそう告げた。
(………眞司……………っ!!)
先程から眞司はひと言も言葉を発していない。
バシッ!!
唇を噛み締め、顔を真っ赤にして裸の尻を叩かれる痛みと屈辱に耐えている。
バシッ!!
叩かれる度に眞司の背中が仰け反り、尻に手の跡が赤く残っていく。
「…止めて……許して…眞司…っ!!」
椅子に縛られ、動けない僕はただ叫ぶ事しかできない。
「大丈夫だよ…ほら、眞司、お前も言ってやれよ。悪い事をした子はお尻ペンペンされるんだって」
「………………………」
眞司は何も言わない。
シーツを皺になるくらい強く握り締め、前を向いて尻を叩かれているだけ。
僕を見ない。
(…眞司……)
「……ま、いい具合に勃ってきたし、お仕置きはこの辺で止めるよ」
相変わらず場違いに陽気な声で保が言う。
(勃ってきた……?)
お仕置きを止めるとの言葉にホッとし……でも、勃ってきたとの言葉が気になり、眞司の方を見て………ギクッとした。
……僕を椅子に縛る時は萎えていた眞司のペニスが…尻を叩かれていただけなのに…勃起している。
「…さ、横になって優紀の方を向いて」
「…放せ!!」
大人しく尻を叩かれていた眞司は、保に腕を掴まれ振り払う。
「……どうした?またぶたれたいのかな?」
「…………………………」
眞司は唇を噛み締めたまま、保を睨んでいる。
保は黙って眞司を見ていたが…急に僕の方を見てニッコリと笑う。
「眞司は優紀君に自分の乱れた姿を見せたくないみたいだね…それくらいなら、お仕置きをされた方がマシだとでも考えているのかな~?でもね、そのテにはのらないよ…それに、優紀君はみたいよね?眞司の乱れる姿」
唇は笑っているし、声は柔らかいけど…目が全然、笑っていない。
「見たいよね~?凄いよ~、眞司の乱れる姿。さすがの優紀君も眞司に突っ込みたくなると思うな~」
僕は保に恐怖を感じながらも首を左右に何度も振る。
「駄~目、優紀君には眞司の乱れた姿を見てもらわないと。さ、おいで」
「…よせ!!…止めろ!!…放せ!!」
「…往生際が悪いな~、約束…破るつもり?」
再度、保に掴まれた腕を振り払おうとした眞司は、そのひと言でピタリと止まる。
「…いい子だね…でも、言葉でならいくら嫌がってくれてもいいよ~…ていうか、その方がボクも可愛がっちゃおうとか思っちゃうからさ」
「………変態!!」
眞司は保をギッと睨みつけ、吐き捨てる。
「…いいね~、そうこなくっちゃ」
保の右手が振り上げられる。
「……あ………っ…」
振り上げられた右手が振り下ろされるのを見て、僕の口から声が漏れた。
バシッ!!
左頬を強く叩かれ、眞司はベッドに倒れ込む。
「いいね~、その調子でよろしく」
眞司の頬を叩いた保は、眞司の身体に跨がり笑顔でそう告げた。
(………眞司……………っ!!)
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