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英国紳士の恋の作法
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初めての相手に一切の手加減をしなかった過度の情交は、ジェイムズの愛を拒む以前に認めようともしない頑なさと、男の欲望に対する無防備さへの仕置きも込めており、当然レジナルドの体に過剰な負担を強いた。翌日は完全に腰が抜けてしまい、またあらぬところが炙られるような感覚に立ち上がることもできないレジナルドは、その次の朝までジェイムズ宅で過ごすことになった。
荒淫のせいで微熱も出し、寝台に撃沈するレジナルドを尻目に、看病に来てもらい全快したが風邪を移してしまった、今日は一日休ませたいと、保護者面でいけしゃあしゃあとザ・ジャロルズに電話する悪童を、レジナルドが顔を赤くして睨みつけていたのは言うまでもない。
その日一日を愛する人と自宅で過ごし、忠実な従僕のように何くれと世話を焼きつつ、時に唇を盗んでは怒られる甘い時間を過ごしたジェイムズは幸せだった。夜はさすがに手を出すのを控えたが、緊張する体を抱き寄せて、同じ寝台で安らかな眠りに落ちながら、ジェイムズはこれまで感じたことのないを充足を感じていた。レジナルドこそが魂を分かち合う伴侶なのだと、改めて確信した。
荒淫のせいで微熱も出し、寝台に撃沈するレジナルドを尻目に、看病に来てもらい全快したが風邪を移してしまった、今日は一日休ませたいと、保護者面でいけしゃあしゃあとザ・ジャロルズに電話する悪童を、レジナルドが顔を赤くして睨みつけていたのは言うまでもない。
その日一日を愛する人と自宅で過ごし、忠実な従僕のように何くれと世話を焼きつつ、時に唇を盗んでは怒られる甘い時間を過ごしたジェイムズは幸せだった。夜はさすがに手を出すのを控えたが、緊張する体を抱き寄せて、同じ寝台で安らかな眠りに落ちながら、ジェイムズはこれまで感じたことのないを充足を感じていた。レジナルドこそが魂を分かち合う伴侶なのだと、改めて確信した。
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