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悪童の流儀(2)※
(18)
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指摘され、のろのろと目をやると、腹の上に薄くなった精液が飛び散っているのが見えた。前を触れられることなく、中のしこりを集中的に責められることもなく、咥え込んだ男根の熱だけで極めてしまったのだ。
何度醜態を晒せば、この男は満足するのだろう。かつての同寮生で、ともに机を並べて学んだ、清しく懐かしい思い出を踏みにじるこの男は。
荒い息を吐きながら怨じるように見上げたジェイムズは、揶揄する口調に反し、目を細めて微笑んでいる。男らしい精悍な美貌は汗で濡れ、乱れた前髪が額に張り付いている。熱は下がったはずなのに熱に浮かされたような眼をして、舌舐めずりするようにレジナルドを見つめている。
優美な獣そのものの、その姿。
――この男はまだ満足していない。
被食者の本能で、レジナルドは察した。
咄嗟に逃げを打とうとした体を、しかしジェイムズが許すはずもなかった。
「往生際が悪いぞ、レジィ。今度は私が楽しむ番だ」
「これ以上、何をっ……やめ、もう……あああっ」
牙を剥いた獣に、もうどんな言葉も届かない。
何度醜態を晒せば、この男は満足するのだろう。かつての同寮生で、ともに机を並べて学んだ、清しく懐かしい思い出を踏みにじるこの男は。
荒い息を吐きながら怨じるように見上げたジェイムズは、揶揄する口調に反し、目を細めて微笑んでいる。男らしい精悍な美貌は汗で濡れ、乱れた前髪が額に張り付いている。熱は下がったはずなのに熱に浮かされたような眼をして、舌舐めずりするようにレジナルドを見つめている。
優美な獣そのものの、その姿。
――この男はまだ満足していない。
被食者の本能で、レジナルドは察した。
咄嗟に逃げを打とうとした体を、しかしジェイムズが許すはずもなかった。
「往生際が悪いぞ、レジィ。今度は私が楽しむ番だ」
「これ以上、何をっ……やめ、もう……あああっ」
牙を剥いた獣に、もうどんな言葉も届かない。
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