(完結)好きな人には好きな人がいる

いちみやりょう

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道視点:しつこい先輩※

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グチュ、ヌチュ

部屋には卑猥な音が響き渡る。

「ふ……んぁっ、ゃ……」
「嫌じゃないだろ。気持ちよさそうだ」

俺の中を蠢く先輩の指は、もう随分前から3本は入っていて、それぞれに動いて責め立てている。

「ぁっ……もっ、もうっ」

意思と反して体がビクビク震えて何度目かになる絶頂を迎えた。

「後ろだけでイけて偉いな」

これも何度目かになるけれど、後ろだけでイけたことを、低い声で褒められた。

「あっ、も……ゆる、して……んっぁあ!!」
「だめだ。ほら、逃げるな」

いまだ止まらぬ先輩の指から逃れようとした俺の体は、先輩からガッチリと押さえ込まれ、いとも簡単に引き戻される。

「やだっ、せんぱっ……ごめんなさっ、ごめんなさいっ、も、ぁあっ、やめんんぁ」

過ぎた快感はただ辛くて、生理的な涙がこぼれた。
けれど、先輩の俺を見下ろす瞳は、まだまだ熱を帯びている。
先輩はまだ一度も俺の中に入れていないし、1回もイっていないことを思えば当然のことだったが、それが恐ろしくて俺はただ必死に許しを願った。

「自分がサディストだとは思ってなかったが、そうやって哀願されると、クるものがあるな」
「せんぱいっ……おねが、んぁっ…ゆる、ひて……ぁ」

グポっと指を引き抜かれ、やっと俺の願いが聞き入れてもらえたのかと安心していると、先輩はベッドサイドテーブルに置かれたローションを手に取りそれをたらりと手にたらした。

「万が一にも傷つかないようにしないとな」

絶頂し過ぎた頭はよく働かず、ただその手の行方を眺めていると、先輩はフッと息を漏らした。

「まだ終わらないぞ。今夜は限界までイキまくる可愛い道が見たいんだ……、まだ限界じゃないだろ?」

その恐ろしい言葉に、ふわふわしていた意識は一気に覚醒した。

「ぁ、げ、限界……俺、も、限界、だからっ」

必死で懇願したけれど、熱のこもった瞳で見下ろされた。

「はぁ……可愛いな道は。生憎だが、今日の道の限界は俺が決めることになっている」

グチュリ……

ローションを纏わせた指は再び俺の中に戻ってきて、中のしこりを緩やかに撫でつけた。
まるで赤ちゃんのおしめ変えのように、仰向けでお尻を上げさせられて体勢の苦しさだけじゃなく羞恥心も襲う。

「っ……ぁあっ、ひっんん」

ゴリ、とお尻に硬くて熱いものが当たって、それが先輩のそれであることに気がついて、もう限界だと思っていたはずの体は、先輩を受け入れるためにジュクと蜜を増やした。

「ぁあっ、せんぱいっ……入れて、よぉ」

目の前の体にしがみつき頼めば、きっとさすがの先輩も我慢できなくなって入れてくれて、それでこの途方もない快感の地獄から解放されるだろうと、わずかに期待した俺を嘲笑うかのように、先輩の手は止まらずに、ついには、もう片方の手で俺の小さな中心を慰め始めた。

先輩とするとき、そこを触られるのはなぜだか恥ずかしく感じて、いつもは触らないでとお願いしている。けれど、今先輩はそこを触っている。オメガといえど、そこを触られれば快感には抗えない。

「道の。可愛いな……」

あまり発達していない、まるで小さな子供のような俺のそこは、先輩からの刺激にぷるぷると震えている。後ろとはまた違った快感にたまらず背中をのけぞらせた。

けれど、今まで感じたことのない滑りけを帯びた感触が、突然俺のそこを包み込んだ。

「な……せんぱい!? 口……、だ、だめです!!」

先輩は俺の腰をガッチリと固定し、片手で俺の中を刺激しながらも、口を離さずにニタリと笑っている。先輩の口の中にすっぽりと収まりきった俺のそこは、我慢も効かずにぴゅっと吐き出した。

「……薄いな。だが、道の味だ」
「の、の、のん」
「ああ、飲んだ。大丈夫、美味しい」
「そんなわけ……」

というか、美味しいかどうかなんては聞いていないし、そこを心配しているわけでもない。
けれど、もう散々イかされ続け、くたくたになっていて、その上射精もさせられて、もはやこのやり取りすらも億劫になっていた。
今、目を閉じれば間違いなく夢の中に旅立てるだろう。
心地の良い疲れなどとうの昔に超えてしまって、まるで体育祭を1週間全力でやりきったかのような気分だ。

「散々イかされて、流石に疲れ切ったみたいだな……」
「ん……」

ふわりふわりと眠気を感じながら、短く返事をした俺を、きっと先輩は風呂に入れてくれて、布団に入れて暖かくしてくれて……。
そう思っていたのに、ギシとベットが軋む音が聞こえたと思ったら、次の瞬間には俺の後ろに、何かがあてがわれた。

「道……、入れるぞ」
「っ……!?」

ググっと圧迫感を持って俺の中を進んできたそれに、またも俺の意識は覚醒した。

「寝てていいぞ……」
「そ、な、んぁっ、できるわけっ……ぁひ……んっ」

ググ、ググと押し入ってくるそれは、明らかに普段よりも大きく感じた。
散々慣らされたはずの俺の後孔が、限界まで広がって、先輩が腰を引く度にめくれている。
普段よりも大きいそれなので、必然的にゴリュゴリュとしこりが圧迫され、ゴツゴツと結腸口を突き上げた。馬鹿になった俺の小さな中心からは、ちょろちょろともはや何だか分からない液体が出続けた。

この日の先輩はやたらとしつこくて、ネチネチと俺を責め立てて、普段の俺の体を気遣うようなセックスとはまるで違った。

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