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取られた?
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ルークの帰省も終わり寮に戻った後もグレッグと交わる日々が続いた。
そんなある日、明日は少し遅くなるよとグレッグから話があった。
あまり深く考えてなかったけど後から考えると、ここが最初だったんだなと。
だんだんと遅くなる事が多くなってきたグレッグ。
1人での晩御飯は慣れっこだから心配は無いけど、
仕事で遅くなってるのかと思うとそうでも無いようだ。
お酒を飲んで帰ってくることも多くなり、僕とのセックスもどんどんと回数が減っている…。
うーん、コレは誰か良い人が出来たなと。
正直こんなことになるとは思ってもなかったけど、
普通に考えたら至って当たり前のことであった。
グレッグほどの大人が僕を本気で相手にする訳が無いから。
そう分かっていてもやっぱり期待していた僕がいた。
最初はどんな人が好きになったのかを気にしないようにしていたが、
僕の中でどんどん大きくなっていたグレッグとの関係。
やっぱり気になって、少し様子を探ることに。
「パパ、最近帰るの遅いよね?お酒だって飲んできてるし…。」
「そ、そうだな~、ちょ、ちょっと塾の先生が悩んでいて相談に乗ってあげてるんだ。」
明らかに動揺した感じで答えたが、顔を見ると嘘ではなさそうだ。
「子どもたち相手にするってのは大変なんだね~。ストレスにもなるだろうしね。」
「そうなんだ、飲みに誘ってストレスを溜めないようにしてあげてるんだよ。」
「でもこの前は休みだったのに僕の相手してくれなかったじゃない?」
「僕のほうがストレスが溜まっちゃうよ。」
と、わざとらしくセックスの相手をしてくれていないことを揶揄してみた。
「そ、そうか?司もストレス溜まるんだな~。」
またしてもグレッグは動揺した感じで、そろそろ本音を聞いてみるかなと。
「うーんと、誰かお付き合いしてる人いるの?」
「ブッ!な、何を言うんだ?司。」
飲んでた水を吹き出すほど慌てるグレッグ。
「だって…全然相手してくれないし…違うところに愛情がいってるな~と思って。」
「そ、そんなことないぞ。司の事は愛してるよ。」
「いや、大人の事情もわかる年頃なんで、本当の事言ってよ。」
「…うん。…まぁ…なんだ。実は…同僚とな…」
申し訳なさそうで、恥ずかしそうなグレッグを見たのは初めてかもしれない。
「そっか~、やっぱりそうだよね。今度、僕にも紹介してよ。」
「エッ?なんで?司は怒ってないのか?」
「なんで怒るんだよ。おめでたいことじゃない?喜ぶべきことだよ。」
「そんな事言ってくれるなんて…。嬉しいよ、ありがとう。」
グレッグはしっかりと抱きしめてくれて、今度会わせると約束してくれた。
僕は内心ガッカリしながらも気丈に振る舞ってグレッグを応援した。
なんか楽しみなような、辛いような、グレッグの相手との幸せを祈りつつ、
僕の恋愛はわずか半年で見事に破綻したのであった。
そんなある日、明日は少し遅くなるよとグレッグから話があった。
あまり深く考えてなかったけど後から考えると、ここが最初だったんだなと。
だんだんと遅くなる事が多くなってきたグレッグ。
1人での晩御飯は慣れっこだから心配は無いけど、
仕事で遅くなってるのかと思うとそうでも無いようだ。
お酒を飲んで帰ってくることも多くなり、僕とのセックスもどんどんと回数が減っている…。
うーん、コレは誰か良い人が出来たなと。
正直こんなことになるとは思ってもなかったけど、
普通に考えたら至って当たり前のことであった。
グレッグほどの大人が僕を本気で相手にする訳が無いから。
そう分かっていてもやっぱり期待していた僕がいた。
最初はどんな人が好きになったのかを気にしないようにしていたが、
僕の中でどんどん大きくなっていたグレッグとの関係。
やっぱり気になって、少し様子を探ることに。
「パパ、最近帰るの遅いよね?お酒だって飲んできてるし…。」
「そ、そうだな~、ちょ、ちょっと塾の先生が悩んでいて相談に乗ってあげてるんだ。」
明らかに動揺した感じで答えたが、顔を見ると嘘ではなさそうだ。
「子どもたち相手にするってのは大変なんだね~。ストレスにもなるだろうしね。」
「そうなんだ、飲みに誘ってストレスを溜めないようにしてあげてるんだよ。」
「でもこの前は休みだったのに僕の相手してくれなかったじゃない?」
「僕のほうがストレスが溜まっちゃうよ。」
と、わざとらしくセックスの相手をしてくれていないことを揶揄してみた。
「そ、そうか?司もストレス溜まるんだな~。」
またしてもグレッグは動揺した感じで、そろそろ本音を聞いてみるかなと。
「うーんと、誰かお付き合いしてる人いるの?」
「ブッ!な、何を言うんだ?司。」
飲んでた水を吹き出すほど慌てるグレッグ。
「だって…全然相手してくれないし…違うところに愛情がいってるな~と思って。」
「そ、そんなことないぞ。司の事は愛してるよ。」
「いや、大人の事情もわかる年頃なんで、本当の事言ってよ。」
「…うん。…まぁ…なんだ。実は…同僚とな…」
申し訳なさそうで、恥ずかしそうなグレッグを見たのは初めてかもしれない。
「そっか~、やっぱりそうだよね。今度、僕にも紹介してよ。」
「エッ?なんで?司は怒ってないのか?」
「なんで怒るんだよ。おめでたいことじゃない?喜ぶべきことだよ。」
「そんな事言ってくれるなんて…。嬉しいよ、ありがとう。」
グレッグはしっかりと抱きしめてくれて、今度会わせると約束してくれた。
僕は内心ガッカリしながらも気丈に振る舞ってグレッグを応援した。
なんか楽しみなような、辛いような、グレッグの相手との幸せを祈りつつ、
僕の恋愛はわずか半年で見事に破綻したのであった。
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