インシツな指先

カゲマル

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天国

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 ふぅぅ……いい場所だな、ここは。まるで天国じゃないか。病院なんて用事がないと入らないから、より新鮮に感じるのだろうか。
 トイレで戦果の確認をしてから、俺は無上の喜びに頬が緩まないように気をつけながら院内を点検(笑)した。
 すると前方からどえらいドエロい美女が歩いてくるのが見えた。もちろん誰だかはわかってる。
 姫島夏季。この病院一の美女らしい。しかも……人妻だ。こういう時の人妻ってテンション上がるんだよな。この現象に誰か名前をつけてほしい。
 あまり露骨に見ると怪しまれるので、近くの窓に映る姿を凝視すると、ナース服の上からでもはっきりわかるくらいに豊満な体をしている。こりゃあ素晴らしいな。俺の右手も疼いてきた。
 さて、後はいいタイミングさえあれば……。
 隙を窺っていると、まるで狙いすましたかのようなタイミングで院長がやってきた。そういや、この女だけは絶対に撮り逃がさないでくれとか言ってたな。まあわかる。
 院長は爽やかな笑顔を見せ、看護師に話しかけた。

「ちょっといいですか?」
「あ、はい」

 いきなり院長は話しかけられた看護師はきょとんとしていたが、すぐに院長の話に集中した。何を話しているのかは部外者の俺にはわからないが。
 まあ何にせよ隙だらけなのは大歓迎だ。院長、グッジョブ。近くの窓を適当に点検するふりをしながら靴カメをスカートの下に忍び込ませた。
 ……話に集中していることだし、今ならさり気なくいけるんじゃないか?
 思い立ったが吉日というので、俺はさりげなく手の甲を当ててみた。
 ……一応振り向く気配はないな。だがあまりやりすぎると今後の仕事に影響が出るので、そろそろやめとこう。
 靴カメを抜いた俺は手の甲で看護師の尻を優しく愛でて、その場を離れた。

「…………」
「どうしました?姫野さん?」
「いえ、何でも……」

 ・・・

 ……あの人、施設点検に来た人らしいけど何でこの時期に来たのかしら?院長先生の指示らしいけど……なんか気味が悪いわ。
 しかも、今お尻触らなかった?……気のせいならいいけど。
 院長先生はこっちを見て首を傾げていた。 

 ・・・

 上の階のトイレに篭り、再び映像を確認する。

「ほう……意外と白か」

 そこにはバッチリと白い下着が映っていた。
 だがそこに清純さを感じないのは、それがTバッグかと思うくらいに食い込んでいるからだろう。子持ちらしいどっしりした肉付きの尻がいい感じだ。
 ……とりあえず一回くらい抜いとくか。まだ先は長いからな。

 
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