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二章 変転
十九.七夕
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七月七日、七夕の節句。
その日の夜はとても良く晴れていて、天の川と星々が美しく輝いていた。
その月明かりの中、五穀豊饒、技能の上達などを祈願した後…鼓の音が響く。
ここ躑躅ヶ崎館の的場の隣には、移動式の能舞台がある。
そこで、翔隆は〝敦盛〟の一番を舞う。
観客は武田晴信、弟の典厩信繁、刑部少輔信廉、嫡男の太郎義信、その母・三条夫人。
そして側室の諏訪御料人(由布姫)、その子・四郎。
飯富虎昌、飯富昌景、工藤昌豊(後の内藤昌豊)、馬場信房ら重臣や小姓達であった。
人間五十年~
下天の内をくらぶれば~
夢~幻の~如くなり~
一度、生を得て~
滅せぬ者の~
あ~る~べ~き~か~
とても澄んだ高い声であるが、同時に重々しく決断を迫られるような舞いであった。
翔隆は、無事にやり遂げられた安堵感を胸に、扇をしまい一礼する。
「この先は、知りませぬ故ご容赦を…」
そう言って下がろうとするが、
「待て。何か他の舞いは出来ぬのか?」
ふと、晴信に呼び止められてしまう。
何か他の…と言われても〝幸若〟はこれしか知らない。
知っている舞といえば、旅芸人の教えてくれた異国の舞…。
それと共に、見せてもらった名も知らぬ舞だけだ…。
〈しかし…お見せして良いものかどうか…〉
こんな舞台がある程なのだから、余程舞を見るのが好きなのだろう。
そんな晴信を前に、〝何となく覚えている〟というような舞を披露して良いものかどうか…。
翔隆は、しばし考えてから答える。
「分かりました。…では、失礼を…」
何を舞っていいか決まらぬまま扇を手にして髪を解くと、その紐を額に縛る。
「心を見る者に伝える…」
昔、芸人に言われた言葉だ。
今、何を伝えたい?
伝えたい心は……?
〝あくまでも、自分は信長の臣〟だという事。
自然と体が動いた。
習った基本の型から、明朝王国の舞を取り入れて…信長を想いながら。
野山を駆け巡る姿、厳しい表情、優しい笑み、訓練に打ち込む姿を…どれ程 魅力的な人か、どれだけ信長を、愛しているかを。
それは、切なく、優しい舞いだった。
自然と笛や鼓の演奏が即興で奏でられた。
一刻余りゆるやかに舞うと、最後を決めて一礼した。
皆それぞれに感嘆したり、溜め息を漏らしたりしている。
「見事な舞いであった!」
晴信が満面に笑みを浮かべて、手を叩いた。翔隆はにこりとして、舞台を降りる。
「恐悦至極に存じまする。異形な舞いをお見せして、申し訳ありませぬ」
「いや。とても、心打たれる舞であった」
晴信はそう言って立ち上がり、空を見上げた。
「…星も喜んでおるようじゃ。さ、節句を楽しむが良い」
「はっ」
賑やかな節句。
酒を酌み交わしたり、和歌を書き楽しんだりと様々だ。
葉竹に和歌を書いた短冊や、技術の上達はもちろんの事、健康祈願、戦勝祈願、御家拡大、そしてそれぞれに願いを込めた短冊を吊るしてある。
翔隆も短冊に〝乱世が収まりますよう〟と書いて飾った。
そこに、四郎が来て裾を掴む。
「きれいな舞だったぞ。何を願ったのじゃ?」
無邪気な瞳で聞かれ、翔隆は苦笑する。
「…立派な武士になれますように、と」
「おぬしはそんな願いを書かなくとも、強いではないか。…四郎はな、〝いつまでも武田が強くあるように〟と書いたのだ! 叶うか?」
「叶いますとも」
「支えてくれるか?」
「えっ?」
一瞬、何を言ったのか判らなかった。
四郎は真剣な表情で、じっと翔隆を見上げている。
「ずっと、いつまでも武田を…この四郎を支えてくれるか…?」
「………」
咄嗟には、答えられなかった。
こんなにも、四郎が自分を慕っているとは、思わなかった…。
本当に、腹心として見ているとは…。
これでは、他の家臣達に良く見られる筈もない。いや、四郎自身にとっても良くない事だ。
いつまでも――…先の、事など分からない。
いつ、戦で刃を交える事となるかなど、分からないのだ。
しかし、今の翔隆には四郎にそこまで言える筈もなかった。
「…はい。それは、お約束至します」
「そうか!」
「されど一つ、俺と約束して下さい」
「?」
「四郎様は、いずれ諏訪家の総領となられるお方です。ですから、一人でも……重臣方を心より信じて戴きたいのです。馬場殿や工藤殿、春日殿達の、一人でもいいですから…信じて差し上げて下され」
そう言うと、四郎は急に眉を寄せて、悲しげな顔をした。
「信じられるのか…? 信じられる奴らか?!」
七歳の……幼子の言葉とは思えなかった。それでも、翔隆は微笑んで言う。
「はい。人とは信頼されれば、それに応えようとするものです。例え、幾度裏切られたとしても…信じ続ければ必ず、報われる…と、俺は思っています」
「…損な性質じゃな」
そう言って四郎は笑った。翔隆もくすっと笑う。そこに、義信が入ってくる。
「何じゃ四郎、お主も可愛らしく笑うのだな」
「……笑っては、おかしいですか」
「いや…」
義信はフッと笑う。
…少なくとも、兄弟仲は悪くないようだ。
義信が愛しげに四郎の小さな頭を撫でると、四郎は赤くなりながら、その手を払った。
「兄上! 子供扱いなさらないで下さい!!」
そう言い、四郎は走って行ってしまう。
「照れおって…」
そんなやり取りを、翔隆はじっと見つめていた。
晴信は、妖艶な諏訪御料人をこよなく慈しんでいるが、正室である三条夫人とは三日に一度、言葉を交わせばいい方…と聞く。
即ち四郎は溺愛しているが、義信は余り良く思っていないという事だ。
はたから見ても、晴信と義信は不仲に思える。
〈…まるで先代の時のようだ…〉
いや、それ以上では…?
晴信は、かつて己を可愛がってくれなかった暴君の父、信虎を一五四一年の六月に駿河へ強制隠居…つまり追放してしまっている。
信虎が悪行の限りを尽くし、民を苦しめたから…であるが、その父は嫡男である晴信よりも次男の信繁を愛していた…。
父子揃って同じ、とはいかなるものか…。
〈まさか、な……。しかし…〉
悪い予感がしてならない。
このまま、本当に晴信が義信を疎んじたりしたら、どうなるか…。
義信がそれ程、思慮深くない人物であったら?
父譲りであったら……離叛して晴信が、かつて父にしたように―――。
〈いや、有り得ない! 有ってはならんのだ〉
翔隆は首を振って、嫌な考えを打ち消した。
「どうした?」
義信が苦笑して聞く。
「あ、いえ…。…一つ、お聞きしてもよろしいですか?」
「何だ?」
「四郎様の事、どうお思いで…?」
「ん…? うむ…」
義信はその事か、と言わんばかりに眉をひそめて目を閉じる。
そして笑って翔隆の側に寄り、呟いた。
(好きだぞ。弟だからな)
「左様で…」
ほっとすると、義信は寂しげに夜空を見上げた。
「…しかし…」
「えっ?」
「わしは、大好きだ。が、母者はな…。公家の出だからか、自尊心が強く四郎の母を…側室に酷く嫉妬してな。母者は父上が寵愛してくれぬ故に、何かと側室を嫌い、わし一人を生き甲斐としておるのじゃ。…わしは、母者が好きだ。そして、可愛がってくれぬ父も…尊敬している。だが、父と母が不仲では、どうにも…な……。言いたい事が、分かるか?」
「…はい……」
何となく、と心で付け加えた。
つまり、三条夫人は義信を唯一の宝…第二の夫として、溺愛している故、何かと神経質になってしまう。そして側室を忌み嫌い、その子供も嫌う。
廃嫡を恐れての事だろうが…?
愛する息子を懐に抱いて可愛がり、毎日呪いの言葉のように〝お屋形は非道い方〟〝四郎を嫌え〟と吹き込んでいるのだろう。
聞かされる身にも、なって欲しいものだが…。
そう考えて、翔隆は真顔で言う。
「心中、お察しします…」
「いや…。だがな、母者には悪いが、わしは己の生き方を変えるような、器用な真似は出来ぬ性質でな…。どうしたら良いものか……」
返す言葉もなく、二人で空を見上げる。と、そこへ晴信の奥近習でもある義深が酒を片手に肩衣姿でやってきた。
「お二方、どうぞ」
と酒を盃に注いでくれる。
暗い雰囲気を、和らげようとの配慮だ。
「気が利くな」
義信は、笑ってそれを呑んだ。
その夜は本当に星が、美しく瞬いていた…。
その日の夜はとても良く晴れていて、天の川と星々が美しく輝いていた。
その月明かりの中、五穀豊饒、技能の上達などを祈願した後…鼓の音が響く。
ここ躑躅ヶ崎館の的場の隣には、移動式の能舞台がある。
そこで、翔隆は〝敦盛〟の一番を舞う。
観客は武田晴信、弟の典厩信繁、刑部少輔信廉、嫡男の太郎義信、その母・三条夫人。
そして側室の諏訪御料人(由布姫)、その子・四郎。
飯富虎昌、飯富昌景、工藤昌豊(後の内藤昌豊)、馬場信房ら重臣や小姓達であった。
人間五十年~
下天の内をくらぶれば~
夢~幻の~如くなり~
一度、生を得て~
滅せぬ者の~
あ~る~べ~き~か~
とても澄んだ高い声であるが、同時に重々しく決断を迫られるような舞いであった。
翔隆は、無事にやり遂げられた安堵感を胸に、扇をしまい一礼する。
「この先は、知りませぬ故ご容赦を…」
そう言って下がろうとするが、
「待て。何か他の舞いは出来ぬのか?」
ふと、晴信に呼び止められてしまう。
何か他の…と言われても〝幸若〟はこれしか知らない。
知っている舞といえば、旅芸人の教えてくれた異国の舞…。
それと共に、見せてもらった名も知らぬ舞だけだ…。
〈しかし…お見せして良いものかどうか…〉
こんな舞台がある程なのだから、余程舞を見るのが好きなのだろう。
そんな晴信を前に、〝何となく覚えている〟というような舞を披露して良いものかどうか…。
翔隆は、しばし考えてから答える。
「分かりました。…では、失礼を…」
何を舞っていいか決まらぬまま扇を手にして髪を解くと、その紐を額に縛る。
「心を見る者に伝える…」
昔、芸人に言われた言葉だ。
今、何を伝えたい?
伝えたい心は……?
〝あくまでも、自分は信長の臣〟だという事。
自然と体が動いた。
習った基本の型から、明朝王国の舞を取り入れて…信長を想いながら。
野山を駆け巡る姿、厳しい表情、優しい笑み、訓練に打ち込む姿を…どれ程 魅力的な人か、どれだけ信長を、愛しているかを。
それは、切なく、優しい舞いだった。
自然と笛や鼓の演奏が即興で奏でられた。
一刻余りゆるやかに舞うと、最後を決めて一礼した。
皆それぞれに感嘆したり、溜め息を漏らしたりしている。
「見事な舞いであった!」
晴信が満面に笑みを浮かべて、手を叩いた。翔隆はにこりとして、舞台を降りる。
「恐悦至極に存じまする。異形な舞いをお見せして、申し訳ありませぬ」
「いや。とても、心打たれる舞であった」
晴信はそう言って立ち上がり、空を見上げた。
「…星も喜んでおるようじゃ。さ、節句を楽しむが良い」
「はっ」
賑やかな節句。
酒を酌み交わしたり、和歌を書き楽しんだりと様々だ。
葉竹に和歌を書いた短冊や、技術の上達はもちろんの事、健康祈願、戦勝祈願、御家拡大、そしてそれぞれに願いを込めた短冊を吊るしてある。
翔隆も短冊に〝乱世が収まりますよう〟と書いて飾った。
そこに、四郎が来て裾を掴む。
「きれいな舞だったぞ。何を願ったのじゃ?」
無邪気な瞳で聞かれ、翔隆は苦笑する。
「…立派な武士になれますように、と」
「おぬしはそんな願いを書かなくとも、強いではないか。…四郎はな、〝いつまでも武田が強くあるように〟と書いたのだ! 叶うか?」
「叶いますとも」
「支えてくれるか?」
「えっ?」
一瞬、何を言ったのか判らなかった。
四郎は真剣な表情で、じっと翔隆を見上げている。
「ずっと、いつまでも武田を…この四郎を支えてくれるか…?」
「………」
咄嗟には、答えられなかった。
こんなにも、四郎が自分を慕っているとは、思わなかった…。
本当に、腹心として見ているとは…。
これでは、他の家臣達に良く見られる筈もない。いや、四郎自身にとっても良くない事だ。
いつまでも――…先の、事など分からない。
いつ、戦で刃を交える事となるかなど、分からないのだ。
しかし、今の翔隆には四郎にそこまで言える筈もなかった。
「…はい。それは、お約束至します」
「そうか!」
「されど一つ、俺と約束して下さい」
「?」
「四郎様は、いずれ諏訪家の総領となられるお方です。ですから、一人でも……重臣方を心より信じて戴きたいのです。馬場殿や工藤殿、春日殿達の、一人でもいいですから…信じて差し上げて下され」
そう言うと、四郎は急に眉を寄せて、悲しげな顔をした。
「信じられるのか…? 信じられる奴らか?!」
七歳の……幼子の言葉とは思えなかった。それでも、翔隆は微笑んで言う。
「はい。人とは信頼されれば、それに応えようとするものです。例え、幾度裏切られたとしても…信じ続ければ必ず、報われる…と、俺は思っています」
「…損な性質じゃな」
そう言って四郎は笑った。翔隆もくすっと笑う。そこに、義信が入ってくる。
「何じゃ四郎、お主も可愛らしく笑うのだな」
「……笑っては、おかしいですか」
「いや…」
義信はフッと笑う。
…少なくとも、兄弟仲は悪くないようだ。
義信が愛しげに四郎の小さな頭を撫でると、四郎は赤くなりながら、その手を払った。
「兄上! 子供扱いなさらないで下さい!!」
そう言い、四郎は走って行ってしまう。
「照れおって…」
そんなやり取りを、翔隆はじっと見つめていた。
晴信は、妖艶な諏訪御料人をこよなく慈しんでいるが、正室である三条夫人とは三日に一度、言葉を交わせばいい方…と聞く。
即ち四郎は溺愛しているが、義信は余り良く思っていないという事だ。
はたから見ても、晴信と義信は不仲に思える。
〈…まるで先代の時のようだ…〉
いや、それ以上では…?
晴信は、かつて己を可愛がってくれなかった暴君の父、信虎を一五四一年の六月に駿河へ強制隠居…つまり追放してしまっている。
信虎が悪行の限りを尽くし、民を苦しめたから…であるが、その父は嫡男である晴信よりも次男の信繁を愛していた…。
父子揃って同じ、とはいかなるものか…。
〈まさか、な……。しかし…〉
悪い予感がしてならない。
このまま、本当に晴信が義信を疎んじたりしたら、どうなるか…。
義信がそれ程、思慮深くない人物であったら?
父譲りであったら……離叛して晴信が、かつて父にしたように―――。
〈いや、有り得ない! 有ってはならんのだ〉
翔隆は首を振って、嫌な考えを打ち消した。
「どうした?」
義信が苦笑して聞く。
「あ、いえ…。…一つ、お聞きしてもよろしいですか?」
「何だ?」
「四郎様の事、どうお思いで…?」
「ん…? うむ…」
義信はその事か、と言わんばかりに眉をひそめて目を閉じる。
そして笑って翔隆の側に寄り、呟いた。
(好きだぞ。弟だからな)
「左様で…」
ほっとすると、義信は寂しげに夜空を見上げた。
「…しかし…」
「えっ?」
「わしは、大好きだ。が、母者はな…。公家の出だからか、自尊心が強く四郎の母を…側室に酷く嫉妬してな。母者は父上が寵愛してくれぬ故に、何かと側室を嫌い、わし一人を生き甲斐としておるのじゃ。…わしは、母者が好きだ。そして、可愛がってくれぬ父も…尊敬している。だが、父と母が不仲では、どうにも…な……。言いたい事が、分かるか?」
「…はい……」
何となく、と心で付け加えた。
つまり、三条夫人は義信を唯一の宝…第二の夫として、溺愛している故、何かと神経質になってしまう。そして側室を忌み嫌い、その子供も嫌う。
廃嫡を恐れての事だろうが…?
愛する息子を懐に抱いて可愛がり、毎日呪いの言葉のように〝お屋形は非道い方〟〝四郎を嫌え〟と吹き込んでいるのだろう。
聞かされる身にも、なって欲しいものだが…。
そう考えて、翔隆は真顔で言う。
「心中、お察しします…」
「いや…。だがな、母者には悪いが、わしは己の生き方を変えるような、器用な真似は出来ぬ性質でな…。どうしたら良いものか……」
返す言葉もなく、二人で空を見上げる。と、そこへ晴信の奥近習でもある義深が酒を片手に肩衣姿でやってきた。
「お二方、どうぞ」
と酒を盃に注いでくれる。
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