54 / 261
二章 変転
十八.太郎義信
しおりを挟む
すっかり元気になり、四郎のお守りに慣れたのは六月になってからだった。
長雨で気が滅入るような天候が続いたが、今日は久し振りにカラッと晴れた、良い天気だった。
家臣になった以上は何かしなくてはならないと思い、翔隆は台所の調理の手伝いをしていた。
ここでの身分はまだ無いのだが、晴信はまだ体調を気遣ってくれているらしく、ゆっくり休養するように、と言われているのだ。
手伝いも終えて、翔隆は縁側からぼーっと庭を見つめる。
〈…ここには、一族が来ないようで安心だな〉
安心なのはいいのだが、武田の皆に無視されて何やら淋しい。
そこに、ズカズカと足音を立てた若者が小姓らしき者を二人引き連れてやってきた。
「お前か! 織田の細作というのは!」
「あ、はっ、いえ…あの……」
突然の言葉に戸惑うと、若者は目を吊り上げて言う。
「わしは武田太郎義信。晴信が嫡男じゃ!」
「太郎様……!」
名こそ聞いてはいたが、会うのは初めてだ。
義信は厳しい顔をして、まじまじと翔隆を見て言った。
「成る程、父上が好みそうな小姓じゃ」
その言葉に、翔隆はカッとして反論する。
「俺は小姓じゃありません!!」
「では、色小姓か」
「なっ」
「それだけの美男ならば、夜の相手もさぞ疲れように」
「………!」
ここまで言われて、腹の立たぬ者はいない。翔隆は、言葉より先に手を出してしまった。
バシッ… 平手打ちである。
怒りにまかせ、拳で殴る前に平手に留めたのだが…どちらにしろ、手を挙げた事に変わりはない。
「…貴…様ぁ…!!」
義信も自尊心が高い。言うが早いか刀を抜いて、切り付けた。
―――だが、翔隆はヒラリとそれを躱して、庭に降り立つ。
「! この…っ! 鼠のようにちょろちょろと!」
その騒ぎを聞き付けて馬場信房(後の馬場信春)と、丁度 小諸城から来ていた春日虎綱がやってきた。
「何事にござりまするか?!」
「うるさいっ!!」
そう怒鳴り、義信は尚も翔隆に斬り掛かる。
〈…なんだか、まるで〝だだ〟をこねる子供のようだな…〉
翔隆はそう思い、諌めるつもりで義信の虚を衝いて腹を思いきり殴った。
「げぶっ…!!」
途端に、義信は前のめりに倒れて吐く。
「何と無礼な!」
馬場信房が蒼白して駆け寄ろうとするが、虎綱がそれを制する。
様子を見ろ、と言いたいのだろう。
翔隆は、激しく咳き込む義信の前に跪く。
「太郎様、申し訳ござらん。されど、これも貴方様の為。嫡子たる者、何時如何なる時でも冷静であり、やたらと感情に左右されてはならぬという事、お分かり下され! お館様の御子として、堂々となさりませ!!」
「……!」
見ていた者達は、言葉を失い立ち尽くした。その内、義信は立ち上がり口元を拭く。
そしてニヤリと笑った。
「お主、やるな。…見かけ通りの鬼じゃ」
「お褒め戴き、光栄です」
「さようかっ!」
バキッ 言った瞬間、義信は翔隆の顔を殴った。
倒れずにその場に踏み留まると、翔隆は口の端から流れた血を拭う。
「………」
「………」
二人共何も言わずに、ひきつったような笑みを浮かべて見据え合う。
と、いきなり大声で笑い手を握り合った。
「何と……」
馬場信房が呆気に取られて呟くと、横で春日虎綱がくすっと笑う。
「何がおかしい!」
「いや、失礼。…馬場どのは、あの男の本質がお分かりでないと思うたら、つい。いずれ、時があれば…一度ゆるりと、あの者と話したいものですな」
「……お主は…」
「されば、ご免!」
そう言って春日虎綱は立ち去った。
「酒でも飲むか。…四郎の端午の折に手に入れた越後の極上の酒がある」
「それは馳走になります」
義信と翔隆はもう仲良く肩を並べて、笑い合って歩いていった。
信房は、溜め息を吐いてその場を後にした。
東曲輪の、義信の屋敷。
二人は月を見ながら酒を酌み交わしていた。
「済まんな」
ふいに義信が口にしたのは、謝罪の言葉だった。
「いえ…」
翔隆は、首を振って微笑んで答える。
すると義信は、苦笑しながら月を見上げた。
「―――わしは、この武田を率いれるかの…」
「太郎様…何を弱気な!」
「今川の娘をな、この二月に娶ったのじゃ」
「今川の…っ!」
「うむ。政略結婚―――…同盟の証
だ。だがな…今川や北条と同盟を結んだとて…いや、今はいい。だが…次の代になれば、それは無意味になるような気がしてならんのだ」
「それは……」
「聞けば北条の嫡子、新九郎氏政は政にばかり秀でており、今川嫡子の彦五郎氏真は玩具に夢中との事。いかに相模守、治部大輔が優れていようとも、死した後は、どうなると思う…?」
痛い所であろう。嫡子が立派な者であれば、そんな心配はいらない。
…が、全くそのままに成長した場合は…?
〈…そう、か…。氏真は蹴鞠ばかりしていると聞く。だからこそ…義成を……〉
さもなければ義元の死後、氏真がそのままであれば…それこそ狭霧の思う壷であって…。
嫌でも考えさせられる。
「恐れながら、若さま」
後ろから義信の目付家老であり、飯富源四郎昌景(後の山県昌景)の兄である飯富兵部少輔虎昌が言った。
「何だ」
「はっ。胸中の苦しみはお察し至しまするが、これもお家の為。同盟は無益な血を流さぬ為にござる。何とぞ姫さまを大事に…」
「…分かっておる。兵部は心配性で困る」
そう言って義信は苦笑した。そして、真面目な顔をして翔隆を見る。
「しかし、不思議よのぉ…」
しみじみとした言葉に、翔隆はハッと現実の世界に引き戻される。
「…何が、でしょうか…?」
「わしは今まで、この兵部にしか心底を明かした事がなかった。だが…お主には、何故か安心して話せるのだ」
「それは光栄で…」
「織田家臣、と聞いたが〝織田〟という名は初めて聞く。いかな武将か、教えてくれ」
「はっ…そう、ですね…」
翔隆は急に優しい表情をして、懐かしい主君を心に想い描いた。
「今は、まだ尾張という小国の大名にすぎませぬが……いつかは、必ず世に名を馳せるお方です」
その言葉に、義信は苦笑する。
「ほお…また随分な買い被りだな。して、どのような人柄なのじゃ?」
「…いつも野を駆け、山を越え、川で泳ぐ…とても明るく、大胆で…。時に〝能〟を舞い、家臣と共に楽しまれておりまする」
「能とは?」
「幸若の〝敦盛〟がお好きです。小唄なども…」
「ふむ…お主、舞えるか?」
「はあ、〝敦盛〟の一番だけならば…、何とか覚えているかと…」
とはいえ、信長は〝敦盛の一番〟しか舞った事がないのだから当然なのだが…。
「なれば、七夕の節句の折に舞うてくれぬか?」
「は?」
「父上に、そう進言しておく故。…楽しみじゃな」
そう言うと、義信は悪戯っぽい笑みを浮かべて、酒を呑み干した。
これでは、断りようがない。
〈不安だが、仕方ないな…〉
こうなったら間違った舞を踊る訳にも、失敗する訳にもいかない。
翔隆も酒を呑み干しながら、懸命に信長の舞っていた〝敦盛〟を思い出していた。
長雨で気が滅入るような天候が続いたが、今日は久し振りにカラッと晴れた、良い天気だった。
家臣になった以上は何かしなくてはならないと思い、翔隆は台所の調理の手伝いをしていた。
ここでの身分はまだ無いのだが、晴信はまだ体調を気遣ってくれているらしく、ゆっくり休養するように、と言われているのだ。
手伝いも終えて、翔隆は縁側からぼーっと庭を見つめる。
〈…ここには、一族が来ないようで安心だな〉
安心なのはいいのだが、武田の皆に無視されて何やら淋しい。
そこに、ズカズカと足音を立てた若者が小姓らしき者を二人引き連れてやってきた。
「お前か! 織田の細作というのは!」
「あ、はっ、いえ…あの……」
突然の言葉に戸惑うと、若者は目を吊り上げて言う。
「わしは武田太郎義信。晴信が嫡男じゃ!」
「太郎様……!」
名こそ聞いてはいたが、会うのは初めてだ。
義信は厳しい顔をして、まじまじと翔隆を見て言った。
「成る程、父上が好みそうな小姓じゃ」
その言葉に、翔隆はカッとして反論する。
「俺は小姓じゃありません!!」
「では、色小姓か」
「なっ」
「それだけの美男ならば、夜の相手もさぞ疲れように」
「………!」
ここまで言われて、腹の立たぬ者はいない。翔隆は、言葉より先に手を出してしまった。
バシッ… 平手打ちである。
怒りにまかせ、拳で殴る前に平手に留めたのだが…どちらにしろ、手を挙げた事に変わりはない。
「…貴…様ぁ…!!」
義信も自尊心が高い。言うが早いか刀を抜いて、切り付けた。
―――だが、翔隆はヒラリとそれを躱して、庭に降り立つ。
「! この…っ! 鼠のようにちょろちょろと!」
その騒ぎを聞き付けて馬場信房(後の馬場信春)と、丁度 小諸城から来ていた春日虎綱がやってきた。
「何事にござりまするか?!」
「うるさいっ!!」
そう怒鳴り、義信は尚も翔隆に斬り掛かる。
〈…なんだか、まるで〝だだ〟をこねる子供のようだな…〉
翔隆はそう思い、諌めるつもりで義信の虚を衝いて腹を思いきり殴った。
「げぶっ…!!」
途端に、義信は前のめりに倒れて吐く。
「何と無礼な!」
馬場信房が蒼白して駆け寄ろうとするが、虎綱がそれを制する。
様子を見ろ、と言いたいのだろう。
翔隆は、激しく咳き込む義信の前に跪く。
「太郎様、申し訳ござらん。されど、これも貴方様の為。嫡子たる者、何時如何なる時でも冷静であり、やたらと感情に左右されてはならぬという事、お分かり下され! お館様の御子として、堂々となさりませ!!」
「……!」
見ていた者達は、言葉を失い立ち尽くした。その内、義信は立ち上がり口元を拭く。
そしてニヤリと笑った。
「お主、やるな。…見かけ通りの鬼じゃ」
「お褒め戴き、光栄です」
「さようかっ!」
バキッ 言った瞬間、義信は翔隆の顔を殴った。
倒れずにその場に踏み留まると、翔隆は口の端から流れた血を拭う。
「………」
「………」
二人共何も言わずに、ひきつったような笑みを浮かべて見据え合う。
と、いきなり大声で笑い手を握り合った。
「何と……」
馬場信房が呆気に取られて呟くと、横で春日虎綱がくすっと笑う。
「何がおかしい!」
「いや、失礼。…馬場どのは、あの男の本質がお分かりでないと思うたら、つい。いずれ、時があれば…一度ゆるりと、あの者と話したいものですな」
「……お主は…」
「されば、ご免!」
そう言って春日虎綱は立ち去った。
「酒でも飲むか。…四郎の端午の折に手に入れた越後の極上の酒がある」
「それは馳走になります」
義信と翔隆はもう仲良く肩を並べて、笑い合って歩いていった。
信房は、溜め息を吐いてその場を後にした。
東曲輪の、義信の屋敷。
二人は月を見ながら酒を酌み交わしていた。
「済まんな」
ふいに義信が口にしたのは、謝罪の言葉だった。
「いえ…」
翔隆は、首を振って微笑んで答える。
すると義信は、苦笑しながら月を見上げた。
「―――わしは、この武田を率いれるかの…」
「太郎様…何を弱気な!」
「今川の娘をな、この二月に娶ったのじゃ」
「今川の…っ!」
「うむ。政略結婚―――…同盟の証
だ。だがな…今川や北条と同盟を結んだとて…いや、今はいい。だが…次の代になれば、それは無意味になるような気がしてならんのだ」
「それは……」
「聞けば北条の嫡子、新九郎氏政は政にばかり秀でており、今川嫡子の彦五郎氏真は玩具に夢中との事。いかに相模守、治部大輔が優れていようとも、死した後は、どうなると思う…?」
痛い所であろう。嫡子が立派な者であれば、そんな心配はいらない。
…が、全くそのままに成長した場合は…?
〈…そう、か…。氏真は蹴鞠ばかりしていると聞く。だからこそ…義成を……〉
さもなければ義元の死後、氏真がそのままであれば…それこそ狭霧の思う壷であって…。
嫌でも考えさせられる。
「恐れながら、若さま」
後ろから義信の目付家老であり、飯富源四郎昌景(後の山県昌景)の兄である飯富兵部少輔虎昌が言った。
「何だ」
「はっ。胸中の苦しみはお察し至しまするが、これもお家の為。同盟は無益な血を流さぬ為にござる。何とぞ姫さまを大事に…」
「…分かっておる。兵部は心配性で困る」
そう言って義信は苦笑した。そして、真面目な顔をして翔隆を見る。
「しかし、不思議よのぉ…」
しみじみとした言葉に、翔隆はハッと現実の世界に引き戻される。
「…何が、でしょうか…?」
「わしは今まで、この兵部にしか心底を明かした事がなかった。だが…お主には、何故か安心して話せるのだ」
「それは光栄で…」
「織田家臣、と聞いたが〝織田〟という名は初めて聞く。いかな武将か、教えてくれ」
「はっ…そう、ですね…」
翔隆は急に優しい表情をして、懐かしい主君を心に想い描いた。
「今は、まだ尾張という小国の大名にすぎませぬが……いつかは、必ず世に名を馳せるお方です」
その言葉に、義信は苦笑する。
「ほお…また随分な買い被りだな。して、どのような人柄なのじゃ?」
「…いつも野を駆け、山を越え、川で泳ぐ…とても明るく、大胆で…。時に〝能〟を舞い、家臣と共に楽しまれておりまする」
「能とは?」
「幸若の〝敦盛〟がお好きです。小唄なども…」
「ふむ…お主、舞えるか?」
「はあ、〝敦盛〟の一番だけならば…、何とか覚えているかと…」
とはいえ、信長は〝敦盛の一番〟しか舞った事がないのだから当然なのだが…。
「なれば、七夕の節句の折に舞うてくれぬか?」
「は?」
「父上に、そう進言しておく故。…楽しみじゃな」
そう言うと、義信は悪戯っぽい笑みを浮かべて、酒を呑み干した。
これでは、断りようがない。
〈不安だが、仕方ないな…〉
こうなったら間違った舞を踊る訳にも、失敗する訳にもいかない。
翔隆も酒を呑み干しながら、懸命に信長の舞っていた〝敦盛〟を思い出していた。
10
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる