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5.二人の生活

55.きっと幸せというんだよ

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何かやわらかくする方法はないだろうか?
後から薬品を注入したりしたら、食べる側は気持ち悪がるよなぁ
なんとか生きてるうちに、できるなら自然な食べ物で…

「はい、アキラこれて最後だよ」

考えごとをしながら洗いものをして、ジョンが食卓の食器を下げてきてくれる

「ありがとう、ジョン」

これがきっと幸せというのだろうなぁ





一緒に暮らして行くにあたってルールを決めることにした。


1.お互いに嫌なことはしない

2.嫌なことがあったら言う

3.お互いの専用部屋(テリトリー)には入らない



3.のルールには理由がある。
アキラの研究室は精密機器がたくさんあるのだ、ジョンの毛などが入り込んで壊れかねない。

またジョンも一人になりたいときはあるだろうと、専用に部屋を作った。

小さな部屋だが、机と棚を用意した。

「他に何か欲しいものがあったら言ってね?」

ジョンは嬉しそうに自分の部屋を見ている。

「ん~フワフワのクッションと毛布がほしいな、丸くなって昼寝したいんだ」

アキラはノートパソコンを持ってきて、通販サイト密林でいろいろクッションを一緒に選ぶ。

「これ大っきくていいなぁ、すごくふわふわそうで気持ちよさそう」

「ちょっと待て、プレビューで『飼い猫の爪で穴が空いて中のビーズが飛び出して悲惨になりました』とあるよ、これが良いなら何か丈夫なクッションカバーを…」

毛布は完璧に柄で選んだ。

「これ!このお肉の柄がいい、素敵な夢見れそうだよ~」 

恐竜くんと憧れ骨付き肉の柄の毛布だった。
この柄を肉を目当に買う人はなかなか少ない気がするが、まぁジョンが喜ぶならいいさ。

明日届くからね、というと楽しみなようで尻尾を振りまくっている。


さすが密林だ、なかなかいいものが買える。プレミアム会員になろうかな?とアキラは考えた。

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