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僕らの青春編
第106話 夏祭り
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男子と女子達は時間通りに待ち合わせ場所で合流する
「うわやべ!女子達みんな来てるじゃんか!速く行こうぜ!」
ラートは少し走る
「ジャン、コレ重いぞ」
パンプはチャンピオンベルトを担ぎながらジャンの後ろを浮く
「だから家に郵送しようって言ったじゃないか」
「だってローズに自慢したいんだもん!」
ジャンは呆れる
「まさかお前がチャンピオンのマッスルに勝つとはな」
ザルはジャンの肩に手を乗せる
「まぁ結局パンプに負けたんだけどね」
ジャンは笑う
「それにしてもジャン、君はいつからそんな魔力の密度が高くなったんだい?」
レートは気になって聞いてみる
「うーん確か...みんなから忘れられてた頃だから研究所で実験体にされた時かな?」
ジャンは思い出しながら言う
「そんなことがあったの!?」
「うん、そんなことより女子達が待ってるよ、行こ!」
「そうだね」
ジャン、レート、ザルは走る
「ああ!待ってくれよジャン!」
パンプも後を追う
夏祭りの会場には色んな屋台が並んでいた
「ごめんごめん、遅れちゃった」
男子達は頭をペコペコ下げる
「気にしないでください、それよりも今は祭りを楽しみましょう」
ウリエラは微笑みながら言う
「それじゃあ、2時間後にまたここ集合ということで各自解散!」
ザルがそう言うとそれぞれは行きたい所へ向かう
「ジャン!美味そうな物が沢山あるぞ!」
パンプはヨダレを垂らす、2人の腹から大きな音が鳴る
「そういえば試合に夢中で何も食べてなかったなぁ、よしパンプ何が食べたい」
ジャンは財布を出す
「お祭りなんて初めてね」
ローズは白夜に抱えられながら言う
「そうね、実を言うと私もこういう所に来るのは初めてなのよ、昔は家にずっといたし」
「へぇーそうなの、なんか意外ね」
ローズは白夜の腕をペチペチ叩く
「あっ白夜!私アレ欲しい!」
ローズはお面の屋台に指を差す
「はいはい、ちょっと待ってね」
白夜は財布を取り出す
「ジャン!コレ美味いな!なんて言うんだ」
「コレはチョコバナナだよ、バナナにチョコを塗っているんだよ」
2人はチョコバナナを頬張っているとアドロンが後ろから声を掛けてきた
「よぉジャン、楽しんでるか?」
「うん、そっちはどう?」
ジャンはチョコバナナの串を燃やす
「楽しんでるぜ...ツイスターもスカルドも楽しそうでしょ」
アドロンの後ろにはツイスターとスカルドがたこ焼きを食べながら話をしている
「でね!ジャンがマッスルを一発でぶっ飛ばしたんだ!」
スカルドは総魔闘の感想をずっと話している
「スカルド、口に物を入れながら喋らないの」
「はーい!」
2人は美味しそうにたこ焼きを食べる
「そうだジャン、ちょっと聞いた話なんだが、奥の方にお化け屋敷があるらしいんだ」
アドロンは何か企んだ顔をしながら言う
「お化け屋敷がどうしたの?」
ジャンは話に食いつく
「ああ、なんでもそのお化け屋敷が凄いらしいぞ」
「凄いって何が凄いの?」
アドロンはニヤけてくる
「それがな、何が凄いかが分からないだよ」
「なんか気になるね」
「ジャン!オレお化け屋敷に行ってみたいぞ!」
パンプはお化け屋敷に興味が湧いてくる
「いいか、お化け屋敷は奥の方だぞ!それじゃあな」
アドロン達は去って行く
「なんかアドロンの様子が変だったな」
「そんなことどうでも良いから速く行こうぜ!」
「あ、うん」
パンプはジャンの手を引く
「ヨシ!」
アドロン達はガッツポーズを取る
白夜とローズは型抜きにチャレンジしている
「難しいわねローズ」
「今話しかけないで集中できなくなっちゃう」
ローズは汗を流す
「白夜さん!」
2人の背後からウリエラとガブリラがやって来る
「ひゃっ❗️」
2人の型はバラバラに砕ける
「あらら、すみません」
ウリエラは舌を出して謝る
「どうしてくれるのよ!あとちょっとだったのに!」
ローズはいじける
「お詫びにコレを」
ガブリラはローズにわたあめを渡す
「何これ?」
ローズはわたあめを触る
「それはわたあめです、美味しいですよ」
「そうなの...う!美味しいわね!」
ローズはパクパクわたあめを食べる
「白夜さん、面白そうな話を聞いたんですがね、この奥にお化け屋敷があるらしいんですよ」
ウリエラは話を振る
「お化け屋敷?」
白夜はウリエラの話に食いつく
「そうなんですよ、凄いお化け屋敷らしいんですよ」
「凄いお化け屋敷?何が凄いんですか?」
ウリエラは微笑む
「それがですね、何が凄いかが分からないんですよ」
「面白そうですね、ローズ行きましょ」
「うん!」
白夜はローズを抱えて、お化け屋敷の方へ向かう
「奥の方ですからねー!」
ウリエラとガブリラはニヤけながらハイタッチする
お化け屋敷付近
「ここかな?」
ジャンとパンプは祭りで賑やかな会場から少し離れた不気味な屋敷に到着する
「デッカいな!白夜の家ぐらいあるんじゃないのか!」
2人は屋敷を見上げていると白夜達もお化け屋敷に到着する
「ジャン!白夜とローズが来たぞ!」
「あら、ジャンさん達もここに来ていたのですか?」
「うん、アドロンにこの屋敷の事を教えてもらったんだけど、結構不気味だね」
ジャンは苦笑いをする
「私もウリエラさんから教えてもらってここに」
「なんか怪しいわね」
ローズは怪しがる
「なぁ!せっかく来たんだし速く入ろうぜ!」
パンプはジャンの手を引く
「ちょっパンプ!」
「さ、私たちも行きましょ」
白夜達も屋敷に入る
「よし!ジャン達が屋敷に入ったぞ!」
草むらに皆が隠れていた
「2人がお化け屋敷に入り、私とガブリラの仕掛けた罠で驚かせて、怯えた所で良い感じになってもらう作戦、名付けて!恋のキューピットラブラブ大作戦!まぁパンプさんとローズさんも巻き込んじゃいましたが」
ウリエラは目を輝かせながら言う
「ネーミングセンス...」
ザルは呆れる
「成功すると良いですね」
レートは笑顔で言う
「中の様子はこれで見ましょう」
ウリエラは水晶を取り出し、屋敷の中を覗く
「それにしても不気味な屋敷だね」
「そうですか?私の家も夜はこんな感じですよ」
真っ暗な屋敷の中をジャンの炎で照らしながら進む4人
奥の部屋からピアノの音が聞こえてくる
「なぁジャン、あっちに誰かいるのかな?行こうぜ!」
パンプは先に行ってしまった
「パンプ、暗いんだから気をつけてよ」
「たくっ!パンプ!待ちなさい!」
ローズはパンプを追う
「あーもう、ローズまで気をつけなさいよ」
白夜はローズに声をかける
「さぁ、僕達も行こ!」
「ええ」
ジャンと白夜は手を繋ぎながらピアノの音がする部屋まで行く
「ジャン!速く!凄いぞ!誰もいないのに音が鳴ってるぞ!」
パンプはジャン達を急かす
2人はピアノの部屋に入ったがそこにはローズはいなかった
「あれパンプ、ローズは来てないの?」
ジャンはピアノに手をかけながら聞く
「来てないぞ、一緒にいたんじゃないのか」
「あれ?」
「ローズったら道に迷ったのかしら?」
白夜は心配していると突然ピアノの音が止まる
「バァ❗️」
ピアノの中からローズが飛び出してくる
「うわぁ‼️」
ジャンは驚き尻餅をつく
「ハハハハ!引っかかった!やったな!ローズ」
「ええ!ふふふっ!パンプのくせに面白い事を思いつくじゃないの」
2人は笑いながらハイタッチをする
「ジャンさん大丈夫ですか!」
白夜はジャンに手を差し伸べる
「もー2人とも!本気でビックリしたよ」
ジャンは白夜の手を掴み立ち上がる
「他の所にも行こうぜ!」
パンプはジャンの肩に乗る
「もうイタズラはダメよ」
白夜はローズを抱えながら言い聞かせる
「はーい!」
ジャン達が部屋を出ると見覚えのないロッカーが不自然に置いてあった
「あれ、こんな所にロッカーなんてあったっけ?」
ジャンは怪しがる
「さっきまで無かったはずですが」
白夜も怪しがる
「開けてみようぜ!」
「そーよそーよ」
パンプとローズは躊躇せずにロッカーを開ける
「ちょっとパンプ、ローズ!?」
ジャンは2人を止めようとしたが遅かった
ロッカーからガイコツが飛び出し、ジャンに抱きつく
「へ?」
「あらまぁ」
ジャンは一瞬止まる
「ぎゃあああ‼️」
ジャンは絶叫しながら3人を抱えて入り口まで走る
「ジャンさん落ち着いて下さい、ただの動くガイコツじゃありませんか」
白夜は冷静に言う
「動くガイコツって本物のお化けじゃないか!」
ジャンは走るスピードを上げる
「ハハハハッ!ジャン驚きすぎ!」
パンプは笑う
「だらしないわねー」
ローズはやれやれと首を振る
「うるさーい!」
ジャンは走る
「ハハハハッ!ジャンの奴驚きすぎだろ!」
「流石にこんな子供騙しで驚くとは」
「コレじゃあ反応が逆だ」
水晶越しにジャン達の様子を見るザル達は笑う
「あの...皆さん」
ウリエラの声は震えていた
「ハハッ!どうしたウリエラ?」
ザルはウリエラを見る
「あんな仕掛けはしてません」
「「「え?」」」
ウリエラの一言でその場の空気は凍る
「ぎゃああ‼️」
ジャン達は入り口に到着する
ガチャガチャ!
ジャンは外への扉を開けようとするが開かない
「どうなってるのコレ!?」
ガシャガシャ!
ガイコツが追いかけてきた
「うわぁ❗️」
ガチャガチャ!
扉は開かない
「私に任せてください」
白夜は大鎌で扉をバラバラに切り刻む
「さぁ、外へ...」
白夜が言い終える前にジャンは再び3人を抱えて外へ出る
「ハァハァハァ❗️ビックリした!」
ジャンは息を切らす
「ジャンは大袈裟だなぁ」
パンプはやれやれと首を振る
「それでも白夜の彼氏?」
ローズはジャンを煽る
「だって本当に怖かったんだもん」
ジャンは息を切らしながら言う
「でも、私達を担いだ時はカッコ良かったですよ」
白夜はフォローする
「ありがとう白夜さん、さぁそろそろ時間だし戻ろう」
ジャンは息を整えると草むらから顔を青くしたザル達が出てきた
「お、おう、お前ら無事だったか」
ザルは震えた声で言う
「あー!やっぱりアンタらハメたわね!」
ローズは笑いながら皆に言う
「なんだそういう事か、それにしても凄かったね、勝手に鳴るピアノに動くガイコツ、思わず本物かと思っちゃったよ」
ジャンは笑う
「あ、あのアレは...」
ドーーーーーン‼️
ウリエラが何かを言おうとすると大きな音が鳴る
「何だ!」
皆は慌てる
「ジャン❗️上だ❗️」
パンプの声を聞いた一同は上を見る
なんと空には花火が打ち上がっていた
「アレは花火..なんで魔法軍の国で?」
ジャンは驚く
「コレもジャンさんのスピーチのおかげですかね」
白夜はジャンを見て微笑む、ジャンも微笑み返す
「ま、まぁ成功なんじゃないのかウリエラ」
アドロンは苦笑いしながら言う
「そ、そうですね終わりよければ全てよしと言う事で」
一同は花火を見ながら祭り会場へ戻る
こうして僕達の楽しい旅行は幕を閉じた
花火打ち上げ地点
大勢の花火職人達が花火成功を祝い盛り上がっている
「マツリちゃーん!差し入れだよ」
シュンは屋台で買ってきた物をマツリに渡す
「シュン先輩!ありがとうございます」
「いやぁ、綺麗な花火だったね」
「ありがとうございます、初めての大舞台で緊張しちゃいました」
マツリは一息つく
「お疲れ様、マツリちゃんも屋台の方に行くかい?」
「はい!行きます!」
2人は手を繋いで屋台の方へ歩く
「うわやべ!女子達みんな来てるじゃんか!速く行こうぜ!」
ラートは少し走る
「ジャン、コレ重いぞ」
パンプはチャンピオンベルトを担ぎながらジャンの後ろを浮く
「だから家に郵送しようって言ったじゃないか」
「だってローズに自慢したいんだもん!」
ジャンは呆れる
「まさかお前がチャンピオンのマッスルに勝つとはな」
ザルはジャンの肩に手を乗せる
「まぁ結局パンプに負けたんだけどね」
ジャンは笑う
「それにしてもジャン、君はいつからそんな魔力の密度が高くなったんだい?」
レートは気になって聞いてみる
「うーん確か...みんなから忘れられてた頃だから研究所で実験体にされた時かな?」
ジャンは思い出しながら言う
「そんなことがあったの!?」
「うん、そんなことより女子達が待ってるよ、行こ!」
「そうだね」
ジャン、レート、ザルは走る
「ああ!待ってくれよジャン!」
パンプも後を追う
夏祭りの会場には色んな屋台が並んでいた
「ごめんごめん、遅れちゃった」
男子達は頭をペコペコ下げる
「気にしないでください、それよりも今は祭りを楽しみましょう」
ウリエラは微笑みながら言う
「それじゃあ、2時間後にまたここ集合ということで各自解散!」
ザルがそう言うとそれぞれは行きたい所へ向かう
「ジャン!美味そうな物が沢山あるぞ!」
パンプはヨダレを垂らす、2人の腹から大きな音が鳴る
「そういえば試合に夢中で何も食べてなかったなぁ、よしパンプ何が食べたい」
ジャンは財布を出す
「お祭りなんて初めてね」
ローズは白夜に抱えられながら言う
「そうね、実を言うと私もこういう所に来るのは初めてなのよ、昔は家にずっといたし」
「へぇーそうなの、なんか意外ね」
ローズは白夜の腕をペチペチ叩く
「あっ白夜!私アレ欲しい!」
ローズはお面の屋台に指を差す
「はいはい、ちょっと待ってね」
白夜は財布を取り出す
「ジャン!コレ美味いな!なんて言うんだ」
「コレはチョコバナナだよ、バナナにチョコを塗っているんだよ」
2人はチョコバナナを頬張っているとアドロンが後ろから声を掛けてきた
「よぉジャン、楽しんでるか?」
「うん、そっちはどう?」
ジャンはチョコバナナの串を燃やす
「楽しんでるぜ...ツイスターもスカルドも楽しそうでしょ」
アドロンの後ろにはツイスターとスカルドがたこ焼きを食べながら話をしている
「でね!ジャンがマッスルを一発でぶっ飛ばしたんだ!」
スカルドは総魔闘の感想をずっと話している
「スカルド、口に物を入れながら喋らないの」
「はーい!」
2人は美味しそうにたこ焼きを食べる
「そうだジャン、ちょっと聞いた話なんだが、奥の方にお化け屋敷があるらしいんだ」
アドロンは何か企んだ顔をしながら言う
「お化け屋敷がどうしたの?」
ジャンは話に食いつく
「ああ、なんでもそのお化け屋敷が凄いらしいぞ」
「凄いって何が凄いの?」
アドロンはニヤけてくる
「それがな、何が凄いかが分からないだよ」
「なんか気になるね」
「ジャン!オレお化け屋敷に行ってみたいぞ!」
パンプはお化け屋敷に興味が湧いてくる
「いいか、お化け屋敷は奥の方だぞ!それじゃあな」
アドロン達は去って行く
「なんかアドロンの様子が変だったな」
「そんなことどうでも良いから速く行こうぜ!」
「あ、うん」
パンプはジャンの手を引く
「ヨシ!」
アドロン達はガッツポーズを取る
白夜とローズは型抜きにチャレンジしている
「難しいわねローズ」
「今話しかけないで集中できなくなっちゃう」
ローズは汗を流す
「白夜さん!」
2人の背後からウリエラとガブリラがやって来る
「ひゃっ❗️」
2人の型はバラバラに砕ける
「あらら、すみません」
ウリエラは舌を出して謝る
「どうしてくれるのよ!あとちょっとだったのに!」
ローズはいじける
「お詫びにコレを」
ガブリラはローズにわたあめを渡す
「何これ?」
ローズはわたあめを触る
「それはわたあめです、美味しいですよ」
「そうなの...う!美味しいわね!」
ローズはパクパクわたあめを食べる
「白夜さん、面白そうな話を聞いたんですがね、この奥にお化け屋敷があるらしいんですよ」
ウリエラは話を振る
「お化け屋敷?」
白夜はウリエラの話に食いつく
「そうなんですよ、凄いお化け屋敷らしいんですよ」
「凄いお化け屋敷?何が凄いんですか?」
ウリエラは微笑む
「それがですね、何が凄いかが分からないんですよ」
「面白そうですね、ローズ行きましょ」
「うん!」
白夜はローズを抱えて、お化け屋敷の方へ向かう
「奥の方ですからねー!」
ウリエラとガブリラはニヤけながらハイタッチする
お化け屋敷付近
「ここかな?」
ジャンとパンプは祭りで賑やかな会場から少し離れた不気味な屋敷に到着する
「デッカいな!白夜の家ぐらいあるんじゃないのか!」
2人は屋敷を見上げていると白夜達もお化け屋敷に到着する
「ジャン!白夜とローズが来たぞ!」
「あら、ジャンさん達もここに来ていたのですか?」
「うん、アドロンにこの屋敷の事を教えてもらったんだけど、結構不気味だね」
ジャンは苦笑いをする
「私もウリエラさんから教えてもらってここに」
「なんか怪しいわね」
ローズは怪しがる
「なぁ!せっかく来たんだし速く入ろうぜ!」
パンプはジャンの手を引く
「ちょっパンプ!」
「さ、私たちも行きましょ」
白夜達も屋敷に入る
「よし!ジャン達が屋敷に入ったぞ!」
草むらに皆が隠れていた
「2人がお化け屋敷に入り、私とガブリラの仕掛けた罠で驚かせて、怯えた所で良い感じになってもらう作戦、名付けて!恋のキューピットラブラブ大作戦!まぁパンプさんとローズさんも巻き込んじゃいましたが」
ウリエラは目を輝かせながら言う
「ネーミングセンス...」
ザルは呆れる
「成功すると良いですね」
レートは笑顔で言う
「中の様子はこれで見ましょう」
ウリエラは水晶を取り出し、屋敷の中を覗く
「それにしても不気味な屋敷だね」
「そうですか?私の家も夜はこんな感じですよ」
真っ暗な屋敷の中をジャンの炎で照らしながら進む4人
奥の部屋からピアノの音が聞こえてくる
「なぁジャン、あっちに誰かいるのかな?行こうぜ!」
パンプは先に行ってしまった
「パンプ、暗いんだから気をつけてよ」
「たくっ!パンプ!待ちなさい!」
ローズはパンプを追う
「あーもう、ローズまで気をつけなさいよ」
白夜はローズに声をかける
「さぁ、僕達も行こ!」
「ええ」
ジャンと白夜は手を繋ぎながらピアノの音がする部屋まで行く
「ジャン!速く!凄いぞ!誰もいないのに音が鳴ってるぞ!」
パンプはジャン達を急かす
2人はピアノの部屋に入ったがそこにはローズはいなかった
「あれパンプ、ローズは来てないの?」
ジャンはピアノに手をかけながら聞く
「来てないぞ、一緒にいたんじゃないのか」
「あれ?」
「ローズったら道に迷ったのかしら?」
白夜は心配していると突然ピアノの音が止まる
「バァ❗️」
ピアノの中からローズが飛び出してくる
「うわぁ‼️」
ジャンは驚き尻餅をつく
「ハハハハ!引っかかった!やったな!ローズ」
「ええ!ふふふっ!パンプのくせに面白い事を思いつくじゃないの」
2人は笑いながらハイタッチをする
「ジャンさん大丈夫ですか!」
白夜はジャンに手を差し伸べる
「もー2人とも!本気でビックリしたよ」
ジャンは白夜の手を掴み立ち上がる
「他の所にも行こうぜ!」
パンプはジャンの肩に乗る
「もうイタズラはダメよ」
白夜はローズを抱えながら言い聞かせる
「はーい!」
ジャン達が部屋を出ると見覚えのないロッカーが不自然に置いてあった
「あれ、こんな所にロッカーなんてあったっけ?」
ジャンは怪しがる
「さっきまで無かったはずですが」
白夜も怪しがる
「開けてみようぜ!」
「そーよそーよ」
パンプとローズは躊躇せずにロッカーを開ける
「ちょっとパンプ、ローズ!?」
ジャンは2人を止めようとしたが遅かった
ロッカーからガイコツが飛び出し、ジャンに抱きつく
「へ?」
「あらまぁ」
ジャンは一瞬止まる
「ぎゃあああ‼️」
ジャンは絶叫しながら3人を抱えて入り口まで走る
「ジャンさん落ち着いて下さい、ただの動くガイコツじゃありませんか」
白夜は冷静に言う
「動くガイコツって本物のお化けじゃないか!」
ジャンは走るスピードを上げる
「ハハハハッ!ジャン驚きすぎ!」
パンプは笑う
「だらしないわねー」
ローズはやれやれと首を振る
「うるさーい!」
ジャンは走る
「ハハハハッ!ジャンの奴驚きすぎだろ!」
「流石にこんな子供騙しで驚くとは」
「コレじゃあ反応が逆だ」
水晶越しにジャン達の様子を見るザル達は笑う
「あの...皆さん」
ウリエラの声は震えていた
「ハハッ!どうしたウリエラ?」
ザルはウリエラを見る
「あんな仕掛けはしてません」
「「「え?」」」
ウリエラの一言でその場の空気は凍る
「ぎゃああ‼️」
ジャン達は入り口に到着する
ガチャガチャ!
ジャンは外への扉を開けようとするが開かない
「どうなってるのコレ!?」
ガシャガシャ!
ガイコツが追いかけてきた
「うわぁ❗️」
ガチャガチャ!
扉は開かない
「私に任せてください」
白夜は大鎌で扉をバラバラに切り刻む
「さぁ、外へ...」
白夜が言い終える前にジャンは再び3人を抱えて外へ出る
「ハァハァハァ❗️ビックリした!」
ジャンは息を切らす
「ジャンは大袈裟だなぁ」
パンプはやれやれと首を振る
「それでも白夜の彼氏?」
ローズはジャンを煽る
「だって本当に怖かったんだもん」
ジャンは息を切らしながら言う
「でも、私達を担いだ時はカッコ良かったですよ」
白夜はフォローする
「ありがとう白夜さん、さぁそろそろ時間だし戻ろう」
ジャンは息を整えると草むらから顔を青くしたザル達が出てきた
「お、おう、お前ら無事だったか」
ザルは震えた声で言う
「あー!やっぱりアンタらハメたわね!」
ローズは笑いながら皆に言う
「なんだそういう事か、それにしても凄かったね、勝手に鳴るピアノに動くガイコツ、思わず本物かと思っちゃったよ」
ジャンは笑う
「あ、あのアレは...」
ドーーーーーン‼️
ウリエラが何かを言おうとすると大きな音が鳴る
「何だ!」
皆は慌てる
「ジャン❗️上だ❗️」
パンプの声を聞いた一同は上を見る
なんと空には花火が打ち上がっていた
「アレは花火..なんで魔法軍の国で?」
ジャンは驚く
「コレもジャンさんのスピーチのおかげですかね」
白夜はジャンを見て微笑む、ジャンも微笑み返す
「ま、まぁ成功なんじゃないのかウリエラ」
アドロンは苦笑いしながら言う
「そ、そうですね終わりよければ全てよしと言う事で」
一同は花火を見ながら祭り会場へ戻る
こうして僕達の楽しい旅行は幕を閉じた
花火打ち上げ地点
大勢の花火職人達が花火成功を祝い盛り上がっている
「マツリちゃーん!差し入れだよ」
シュンは屋台で買ってきた物をマツリに渡す
「シュン先輩!ありがとうございます」
「いやぁ、綺麗な花火だったね」
「ありがとうございます、初めての大舞台で緊張しちゃいました」
マツリは一息つく
「お疲れ様、マツリちゃんも屋台の方に行くかい?」
「はい!行きます!」
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