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第4章 家督相続編

23.志太家の今後の振る舞い

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白河家当主であった広秀が急死したことについて志太家では緊急に家臣を集めて評定が行われていた。

祐村
「皆も知っているとおり昨日、広秀殿が亡くなった。後継者としては広氏殿が今後は白河家の当主となるそうじゃ。しかし広氏殿は我らとの同盟に難色を示しておると聞く。向こうが同盟を破棄してくる可能性も十分にあり得る。そこで今後の志太家としての意向をこの評定で決めようと思うのじゃが、皆は何か意見があるかのう。」

家臣たちはそれぞれの意見を述べていった。

貞勝
「広氏殿は幼少時より自身の意見を必ず突き通すという頑固さがあると聞きます。恐らく同盟関係に難色を示しているようであれば同盟関係の破棄はほぼ間違いないと思っても良いかと。」

国輝
「いや、ここで同盟関係を破棄したところで白河家としても何の得にもなりませぬ。広氏殿の意見を突き通したところで家臣一同は猛反対し、離反が相次ぐのは火を見るより明らかでしょうな。流石に広氏殿もそこまで愚かではありませぬ。」

評定では意見が真っ二つに別れ、最早収集がつかない状態になっていた。
そんな中、祐藤が口を開いた。

祐藤
「どちらにせよここで意見を述べたところで所詮は机上の空論にしか過ぎませぬ。ここは一度白河家に出向いて意向を伺うのが一番かと思いまする。」

もっともな意見である。

祐村
「そうじゃな、一度白河家に出向く必要があるとは儂も思っておった、それでは祐藤と貞勝で行ってまいれ。返答次第では白河家とは敵同士になるかも知れぬがそれも仕方あるまい。」

祐村は祐藤と貞勝に白河家への訪問を命じたのである。
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