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一章「天国になど辿り着けずとも」
04 ※
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◆ ◆ ◆
ヒトを抱いたことはないが、ヒト似獣人の風俗嬢や男娼と関係を持ったことは何度かあった。
【楽園】にいた頃の話だ。機密事項の件もあり、そういった職業の者たちを【楽園】に呼ぶときは何かあったら後腐れなく「処分」しやすいヒト似獣人を呼ぶのだと知ったのは随分とあと。
周りに流されるままに抱いたヒト似獣人は、見た目だけはヒトに似ているとはいえ自分たち同様に爪も牙もある。肌質も普段見ているヒトの子どもたちに比べればはるかに硬く、やはり似ているだけで獣人なのだと思った。覚えているのはそれくらいだ。
——だから、思い出したところでこの状況の何の参考にもなりはしない。
「ん……ふ、ぁ……あ」
舌先を擦り合わせ、絡めて。
合間に漏れ聞こえる吐息混じりの声の甘さに、首の後ろがチリチリと焼けるような感覚を抱く。
シーツの上に広がる、緩く波打つ長い金髪。組み敷いたアダムの身体はどうしたって細く脆い。触れ方ひとつ間違えばあっさりとその肌を引き裂いてしまいそうで恐ろしい。
誤って怪我をさせないようにと自分のシャツを彼に羽織らせたが、却って妙な胸のざわつきを助長するだけだった。
「っあ……ぅ、ん……ッ!」
アダムは大きすぎるシャツを半端に乱し、ディランの指を受け入れていた。
潤滑剤を使いはするが、それでも間違っても爪で傷付けてしまわないようにと恐る恐る始めたはずだった。しかし白い肌を薄赤く染め、宝石のような目に涙を滲ませながら身を捩る姿にどうしても気が急く。身体の奥から混沌とした熱が湧き出し、呼吸が荒くなる。
浅い場所だけでなく少し奥へ指を進めてやると、細腰がビクンと跳ねた。
「っ……! は、あッ」
「……ここ?」
「ひあっ、あ……!」
探り当てた一箇所をしつこく擦れば、分かりやすく身体をびくつかせる。先ほどまでの姿とのギャップに頭がくらくらした。
恐怖すら感じるほど冷たい空気を纏っていたアダム。美しいヒトの彼をこうして自分の手で乱れさせている事実が、いくら冷静であろうと律しようがディランの理性を食い散らかそうとする。
ヒトを蹂躙したくなるのは獣人の本能。
かつてアダムが飼い主から聞いたという言葉が、何度も頭の中で繰り返された。
「……ドク、ター。もう……いい、ですよ」
一度指を抜いた途端、大きく息を吐いたアダムがふいにディランの下半身へ手を伸ばしてきた。すでに凶暴な熱を燻らせていたそこへ服越しにそっと指を這わせ、前を緩める。
そんな手慣れた仕草をするくせに、直に触れた熱さと猛々しさに一瞬怯んだかのように息を呑む。わざとだとしても素の反応だとしても、どちらにせよタチが悪いと思ってしまった。
更に、先走りが滲むそれを挑発的に指先で軽く扱いてくるものだから堪らない。つい眉根を顰めるディランに、アダムは淫猥に唇を歪める。
「怖い顔だ」
「……ッ、アダム」
咎める声音で名前を呼べば、彼は更に楽しそうに笑った。改めて首元に縋りついてくる。柔らかな髪が鼻先を掠め、くすぐったさについ目を細めた。
「……どうぞ、ドクター」
——こちらまで。
深淵からの手招きが鼓膜を叩いた。
ぐらりと視界が揺れる。水底に沈められたような息苦しさ。業火に炙られたように沸き立つ熱。
誘われるままシャツ越しにアダムの腰を掴んだ瞬間、簡単に骨ごと砕けてしまいそうなその弱々しさに、最後の理性が焼き切れるのを感じた。
「あ、あッ——っ……!」
「ッく……」
溶け切ったそこを一息に穿つ。
首に回されたアダムの腕に力が籠り、釣り上げられた魚のように何度もその身体を跳ねさせた。
狭い、熱い。短絡的にまずそう思ったすぐあとで、たまらない快感が脳髄を駆け上がる。
ヒトは外も中も柔らかいのが良いと【楽園】の同僚が笑っていた姿が、何故か今更思い出された。確か、他のグループの子どもたちを担当していた医師。当時は実験や治療についての話かと思っていたが、それにしては表情が何やら……と不思議だったことも。
こういう意味だったのかと、ディランはひとり自嘲する。
「ぁ……う、……ドクター……?」
なにが【楽園】だ。
ふつふつと形容しがたい嘆きを滾らせるディランを見上げ、アダムが掠れた声で呼びかけてきた。
首を傾げる動きに合わせ、瞳から零れた生理的な涙が蒸気した頬を滑り落ちる。もっと、と頭の中で声がした。頭の後ろが痺れる。
「——ぅあ、あッ⁈」
唐突に始まった激しい律動にアダムが目を見開いた。
無意識なのか、咄嗟に逃れようとする身体を体重をかけて押さえ付ける。
「あ、あッあ……! っ、あ……ッは、ぁっ!」
奥を叩くたび、ベッドの軋みといやらしい水音が繰り返し部屋にこだます。
首にしがみつくアダムが爪を立てたのを感じたが、ヒトの力程度では分厚い毛皮に阻まれチクリともしない。逆にこちらがその気になれば、抱きしめている手で背中を引き裂くなど容易いのだ。
その事実が、淫猥な熱を加速させていく。
もっと見たい。
もっと聞きたい。
泣き顔が、乱れるさまが、怯える顔が、喘ぐ声が、悲鳴が、泣き声が。
捩じ伏せて思うままに欲を叩きつけ、壊したい。
頭の中で繰り返し、声がする。
叫び出したくなるほど悍ましいそれは、間違いなく自分の声だ。
獣人の本能。これが。こんなものがそうなのか。
ヒトに成り代わって知性と理性を得たはずの、獣人の。
「ッ、どく、たー……っ」
「——……っ!」
どうしようもない絶望感に包まれるディランを、息も絶え絶えにアダムが呼ぶ。
与えられる快楽に呂律が回らなくなっている彼の口調は幼くて、かつての無垢な姿が重なった。これ以上ない絶望の上塗りだ。
耐え難くひくりと口元を引き攣らせたディランの心のうちを、察したのかどうかは分からない。ぼんやりと熱に浮かされた顔を僅かに綻ばせたアダムが、ひどく優しくディランの顔を撫でる。
「……いいんですよ、ドクター。俺は、あなたになら、なんでも……」
「アダ、ム……」
「お好きなように、どうぞ。前の飼い主たちもそうでしたから」
「っ……! そん、なことを……!」
「『そんなことを言わないでくれ』。昔も、似たようなことを言われましたね」
——心臓をひと突きされた。冗談でなく、そう感じた。
何故みんなみたいに死ねなかったのかと呟いた幼いアダムに、かつてそう呼びかけて泣いたのはディランだ。そうして、ドクターを悲しませてはいけないと学習したアダムに謝らせてしまったのも。彼が「死ねなかった」などと口にする原因になったのは自分の失言のせいなのに。
今回だって同じこと。アダムがこんな自分の使い方を知っているのは、知る羽目になったのは、誰のせいだと言うのか。
「ごめんなさい、ドクター。責めるつもりはないんです。でも……ん、っ……」
動けなくなっていたディランを再び煽るように、アダムは自ら腰を揺らす。
きゅんと収縮する柔らかな内壁の心地よさに思わず歯を食いしばると、同時に音を立てて軽く口付けられて。
「……せめて最初は、あなたがよかった」
零された言葉は誘惑のための戯言か、はたまた。
判断できないままに目が眩む。薄く小さな舌が口内に入り込み、歯列をなぞられる。
——もっと。脳内の声に殴られ、カッと頭が沸騰した。
「あ、ぁあっ——ッ!」
細腰を強く引き寄せ、最奥を容赦なく叩く。
白い脚が跳ね上がり、背を逸らした反動で離れた舌先に絡んだ唾液がびちゃりと落ちた。
途端に腹にかかった生温かい水気と小刻みに震える身体に、アダムが達したのを察する。ビクビクと中が収縮し、こちらの熱を締め付けた。
「は……っぁ、はっ……——ッ! ぁ…ッ⁈」
休む間もなく再び揺さぶられ始めたことに一瞬戸惑った顔をしたアダムに、ディランの頭の中の声が大きくなる。
——ツンと取り澄ました美しい顔を、苦痛と快楽に歪ませることも快感なのだと。
身体の熱とあさましく直結した心の奥のそんな欲望を、本能を、知りたくはなかった。
「どく、たー、ッあ、あ! は、ァ……んんッ!」
「ッ……、……!」
少しでも気を抜けば、思うままに「もっと」を口にしてしまいそうで。それだけはしたくなくて。
牙を剥くようにして食いしばり、ただ無言で快楽を貪った。
かつてヒトの時代。獣とは単純に動物だけを指していた言葉ではなかったらしい。
理性の効かない本能と欲だけの怪物。
それを獣と呼んでいた。
まさに今の自分だろう。昂るままに最奥に欲を吐き出し、それでも飽き足らないと感じてしまう。獣と呼ぶに相応しい醜い怪物だ。
楽園を追放される程度では済まない。きっともう、何にも許されない。どこにも行けない。
ただ首元に縋りついたままの弱々しい腕だけが。
今のディランにとって、首輪に似た救いでもあった。
【一章 了】
ヒトを抱いたことはないが、ヒト似獣人の風俗嬢や男娼と関係を持ったことは何度かあった。
【楽園】にいた頃の話だ。機密事項の件もあり、そういった職業の者たちを【楽園】に呼ぶときは何かあったら後腐れなく「処分」しやすいヒト似獣人を呼ぶのだと知ったのは随分とあと。
周りに流されるままに抱いたヒト似獣人は、見た目だけはヒトに似ているとはいえ自分たち同様に爪も牙もある。肌質も普段見ているヒトの子どもたちに比べればはるかに硬く、やはり似ているだけで獣人なのだと思った。覚えているのはそれくらいだ。
——だから、思い出したところでこの状況の何の参考にもなりはしない。
「ん……ふ、ぁ……あ」
舌先を擦り合わせ、絡めて。
合間に漏れ聞こえる吐息混じりの声の甘さに、首の後ろがチリチリと焼けるような感覚を抱く。
シーツの上に広がる、緩く波打つ長い金髪。組み敷いたアダムの身体はどうしたって細く脆い。触れ方ひとつ間違えばあっさりとその肌を引き裂いてしまいそうで恐ろしい。
誤って怪我をさせないようにと自分のシャツを彼に羽織らせたが、却って妙な胸のざわつきを助長するだけだった。
「っあ……ぅ、ん……ッ!」
アダムは大きすぎるシャツを半端に乱し、ディランの指を受け入れていた。
潤滑剤を使いはするが、それでも間違っても爪で傷付けてしまわないようにと恐る恐る始めたはずだった。しかし白い肌を薄赤く染め、宝石のような目に涙を滲ませながら身を捩る姿にどうしても気が急く。身体の奥から混沌とした熱が湧き出し、呼吸が荒くなる。
浅い場所だけでなく少し奥へ指を進めてやると、細腰がビクンと跳ねた。
「っ……! は、あッ」
「……ここ?」
「ひあっ、あ……!」
探り当てた一箇所をしつこく擦れば、分かりやすく身体をびくつかせる。先ほどまでの姿とのギャップに頭がくらくらした。
恐怖すら感じるほど冷たい空気を纏っていたアダム。美しいヒトの彼をこうして自分の手で乱れさせている事実が、いくら冷静であろうと律しようがディランの理性を食い散らかそうとする。
ヒトを蹂躙したくなるのは獣人の本能。
かつてアダムが飼い主から聞いたという言葉が、何度も頭の中で繰り返された。
「……ドク、ター。もう……いい、ですよ」
一度指を抜いた途端、大きく息を吐いたアダムがふいにディランの下半身へ手を伸ばしてきた。すでに凶暴な熱を燻らせていたそこへ服越しにそっと指を這わせ、前を緩める。
そんな手慣れた仕草をするくせに、直に触れた熱さと猛々しさに一瞬怯んだかのように息を呑む。わざとだとしても素の反応だとしても、どちらにせよタチが悪いと思ってしまった。
更に、先走りが滲むそれを挑発的に指先で軽く扱いてくるものだから堪らない。つい眉根を顰めるディランに、アダムは淫猥に唇を歪める。
「怖い顔だ」
「……ッ、アダム」
咎める声音で名前を呼べば、彼は更に楽しそうに笑った。改めて首元に縋りついてくる。柔らかな髪が鼻先を掠め、くすぐったさについ目を細めた。
「……どうぞ、ドクター」
——こちらまで。
深淵からの手招きが鼓膜を叩いた。
ぐらりと視界が揺れる。水底に沈められたような息苦しさ。業火に炙られたように沸き立つ熱。
誘われるままシャツ越しにアダムの腰を掴んだ瞬間、簡単に骨ごと砕けてしまいそうなその弱々しさに、最後の理性が焼き切れるのを感じた。
「あ、あッ——っ……!」
「ッく……」
溶け切ったそこを一息に穿つ。
首に回されたアダムの腕に力が籠り、釣り上げられた魚のように何度もその身体を跳ねさせた。
狭い、熱い。短絡的にまずそう思ったすぐあとで、たまらない快感が脳髄を駆け上がる。
ヒトは外も中も柔らかいのが良いと【楽園】の同僚が笑っていた姿が、何故か今更思い出された。確か、他のグループの子どもたちを担当していた医師。当時は実験や治療についての話かと思っていたが、それにしては表情が何やら……と不思議だったことも。
こういう意味だったのかと、ディランはひとり自嘲する。
「ぁ……う、……ドクター……?」
なにが【楽園】だ。
ふつふつと形容しがたい嘆きを滾らせるディランを見上げ、アダムが掠れた声で呼びかけてきた。
首を傾げる動きに合わせ、瞳から零れた生理的な涙が蒸気した頬を滑り落ちる。もっと、と頭の中で声がした。頭の後ろが痺れる。
「——ぅあ、あッ⁈」
唐突に始まった激しい律動にアダムが目を見開いた。
無意識なのか、咄嗟に逃れようとする身体を体重をかけて押さえ付ける。
「あ、あッあ……! っ、あ……ッは、ぁっ!」
奥を叩くたび、ベッドの軋みといやらしい水音が繰り返し部屋にこだます。
首にしがみつくアダムが爪を立てたのを感じたが、ヒトの力程度では分厚い毛皮に阻まれチクリともしない。逆にこちらがその気になれば、抱きしめている手で背中を引き裂くなど容易いのだ。
その事実が、淫猥な熱を加速させていく。
もっと見たい。
もっと聞きたい。
泣き顔が、乱れるさまが、怯える顔が、喘ぐ声が、悲鳴が、泣き声が。
捩じ伏せて思うままに欲を叩きつけ、壊したい。
頭の中で繰り返し、声がする。
叫び出したくなるほど悍ましいそれは、間違いなく自分の声だ。
獣人の本能。これが。こんなものがそうなのか。
ヒトに成り代わって知性と理性を得たはずの、獣人の。
「ッ、どく、たー……っ」
「——……っ!」
どうしようもない絶望感に包まれるディランを、息も絶え絶えにアダムが呼ぶ。
与えられる快楽に呂律が回らなくなっている彼の口調は幼くて、かつての無垢な姿が重なった。これ以上ない絶望の上塗りだ。
耐え難くひくりと口元を引き攣らせたディランの心のうちを、察したのかどうかは分からない。ぼんやりと熱に浮かされた顔を僅かに綻ばせたアダムが、ひどく優しくディランの顔を撫でる。
「……いいんですよ、ドクター。俺は、あなたになら、なんでも……」
「アダ、ム……」
「お好きなように、どうぞ。前の飼い主たちもそうでしたから」
「っ……! そん、なことを……!」
「『そんなことを言わないでくれ』。昔も、似たようなことを言われましたね」
——心臓をひと突きされた。冗談でなく、そう感じた。
何故みんなみたいに死ねなかったのかと呟いた幼いアダムに、かつてそう呼びかけて泣いたのはディランだ。そうして、ドクターを悲しませてはいけないと学習したアダムに謝らせてしまったのも。彼が「死ねなかった」などと口にする原因になったのは自分の失言のせいなのに。
今回だって同じこと。アダムがこんな自分の使い方を知っているのは、知る羽目になったのは、誰のせいだと言うのか。
「ごめんなさい、ドクター。責めるつもりはないんです。でも……ん、っ……」
動けなくなっていたディランを再び煽るように、アダムは自ら腰を揺らす。
きゅんと収縮する柔らかな内壁の心地よさに思わず歯を食いしばると、同時に音を立てて軽く口付けられて。
「……せめて最初は、あなたがよかった」
零された言葉は誘惑のための戯言か、はたまた。
判断できないままに目が眩む。薄く小さな舌が口内に入り込み、歯列をなぞられる。
——もっと。脳内の声に殴られ、カッと頭が沸騰した。
「あ、ぁあっ——ッ!」
細腰を強く引き寄せ、最奥を容赦なく叩く。
白い脚が跳ね上がり、背を逸らした反動で離れた舌先に絡んだ唾液がびちゃりと落ちた。
途端に腹にかかった生温かい水気と小刻みに震える身体に、アダムが達したのを察する。ビクビクと中が収縮し、こちらの熱を締め付けた。
「は……っぁ、はっ……——ッ! ぁ…ッ⁈」
休む間もなく再び揺さぶられ始めたことに一瞬戸惑った顔をしたアダムに、ディランの頭の中の声が大きくなる。
——ツンと取り澄ました美しい顔を、苦痛と快楽に歪ませることも快感なのだと。
身体の熱とあさましく直結した心の奥のそんな欲望を、本能を、知りたくはなかった。
「どく、たー、ッあ、あ! は、ァ……んんッ!」
「ッ……、……!」
少しでも気を抜けば、思うままに「もっと」を口にしてしまいそうで。それだけはしたくなくて。
牙を剥くようにして食いしばり、ただ無言で快楽を貪った。
かつてヒトの時代。獣とは単純に動物だけを指していた言葉ではなかったらしい。
理性の効かない本能と欲だけの怪物。
それを獣と呼んでいた。
まさに今の自分だろう。昂るままに最奥に欲を吐き出し、それでも飽き足らないと感じてしまう。獣と呼ぶに相応しい醜い怪物だ。
楽園を追放される程度では済まない。きっともう、何にも許されない。どこにも行けない。
ただ首元に縋りついたままの弱々しい腕だけが。
今のディランにとって、首輪に似た救いでもあった。
【一章 了】
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