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一章「天国になど辿り着けずとも」
03
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ディランは雄雌問わずヒトを性処理に使ったことなど一度もない。だからアダムの経歴を察しても、ただ悲しくなっただけだったのに。
軽く煽られた途端に自分の身に湧き起こった熱に、誰あろうディラン自身が一番戸惑っていた。
そんなディランの様子に当然気付いているらしいアダムは、首元に縋りついたまま薄く笑う。
「……以前、俺を飼育していた獣人が言っていましたよ。ヒトを蹂躙したくなるのは獣人の本能みたいなものなのだと」
彼の口から出た飼育という単語にまた何とも言えず腹の奥が重く沈む。だがそれ以上に「獣人の本能」というフレーズがしっくりときてしまったのがディランは心底嫌だった。
ヒトの不正飼育はその大半が性処理を主にした愛玩目的だ。
長らく実験目的としてヒトを飼育する【楽園】にいたディランには何故そんなことが起こるのか分からなかったが、こうして我が身に起こると痛感する。
ヒトは獣人に比べると身体的にははるかに弱々しい。しかし賢く、個体によっては教えれば対等に会話もできるようになる。ある程度コミュニケーションが取れ、身体の仕組みも近しく、且つ圧倒的に自分よりも弱く支配できてしまう存在。
アダムのように飛び抜けて危険なまでに賢い個体であっても、それは変わらない。首に絡んでいるこの腕を小枝のごとくへし折るくらい、ディランにも簡単にできてしまう。
そう思うと余計に熱がざわつくのも事実で、思わず吐きそうになった。
「本能なのだから仕方のないことですよ。神様とやらいわく、悪いことかもしれませんが」
ディランの口元を指先でゆっくりとなぞるアダムが、美しさも相まってまるで悪魔のように見えた。
情けないことに相変わらず返事ができないでいるディランを嘲笑うかのごとく、同じ指先で今度は自身の唇に触れて。
「……その気が起きないなら、眠れるように昔話でもしましょうか」
「え……?」
「あなたが、俺たちを捨てた後の話ですよ」
ドクン、と心臓が派手な音を立てて大きく跳ねた。
——【楽園】からアダムたちを逃したあと、恐ろしくて外の様子を伺うこともできなかったディランは彼らがどうなったのか今の今まで当然知らない。
想像は、していた。こうして五年も経ってから生きてアダムと再会したのが奇跡であるくらいには、外界に出したヒトが生きていけないだろうことは気付いていたから。
そもそも奇跡的な耐性を持っていたアダム以外、皆して既に弱り切っていた子どもたちだった。あの頃は目の前の苦しみしか見えていなくて、そんなことすら省みることはできなかったが——
「扉を閉められてしまったので……ここに戻ってはいけない、戻れないということだけ理解しました。吹雪に追い立てられるようにして、みんなでわけも分からず走って……まず、ナアマが死にました。躓いて、崖から落ちて。あの子は腕を切断されていましたから、どこにも掴まれなかった」
「っ……!」
「次にエノクが死にました。あの子はいろんなところが壊死して脆くなっていましたよね。寒さのせいで……少しずつ、動かなくなりましたよ」
「やめてくれ……アダム、もう……」
「それから同じくらいに、カインが。あの子も肌や粘膜がボロボロだった。口の中まで真っ赤で、雪を溶かした水も飲めなくて……。一瞬で死んでしまったナアマはまだ幸せだったかもしれないと、思ってしまいました」
「……アダムっ……!」
「最後に、一番小さかったディナ。——振り返ったら、大きな虫に頭を齧られて死んでいました。俺が、手を引いて歩いていたのに」
あれはスプークでしたね、と視線を伏せてアダムが零す。
かつてヒト社会だった頃に獣人の先祖の一部が害獣としてヒトを襲っていたように、獣人社会では巨大に進化した昆虫たちの一部がそのポジションとなっている。
スプークと呼ばれる巨大コオロギはその代表格だ。食欲旺盛で獰猛で、動くものならば何でも食べ物とみなして襲いかかってくる。【楽園】の周辺ではあまり見かけなかったが、少し離れた針葉樹林帯には群れを作っていたという話を聞いたことがあった。
彼らはそこまで逃げたのだろう。そうして、そこで。
「……直後に、たまたま通りかかった猟師の獣人に助けられました。俺をヒト似獣人の子どもだと思ったようです」
伏せた目はそのままに、ぴたりとディランに身を寄せた状態を保ってアダムは続ける。
「よく見ればすぐに違うと気付いたでしょうに、あの方は俺をあくまでヒト似獣人の子どもとして扱っていました。しばらく、お世話になって……いろんなことを教えてもらって。けれど間もなく亡くなりました。かなりの高齢だったと思います」
過酷な外界でたまたまアダムがひとり生き残ることができたのは、その高齢の猟師のおかげだったのだ。
ディランは乱れる呼吸を必死に落ち着けて、頭の中で彼の話をなんとか整理する。
「……じゃあ、君は……そのあとは……」
「それも聞きたいですか? ……もう、ご理解いただけていたものとばかり」
「ッ」
「それはもう可愛がってもらいましたよ。いろんな獣人に。転々と。最終的に逃げ出して、今に至っています」
怖いほど穏やかに微笑むアダム。青い瞳の奥に、あの夜の吹雪が見えるのは錯覚だろうか。
言葉の節々に籠る意味が分からないほど愚鈍ではないし、もちろんとっくに気付いていた。なのに。苦し紛れに口を開いたとはいえ、何故質問を重ねるような真似をしてしまったのだろう。
筆舌に尽くしがたい地獄を味わってなお、生きてここにアダムはやってきた。
改めて、その意味に思考を巡らせる。やはりそれは、彼が「そう」なってしまう原因を作った自分への復讐以外にないだろう。今すぐ刃物や銃を突きつけられても仕方のない仕打ちをしたのだから。
「君は……僕を、殺しにきたのか?」
ポロリと落ちた言葉に、アダムは心底不思議そうな顔をした。一瞬とはいえ、それは幼い頃と同じ邪気のない顔。
あまりに意外な反応で、ディランも呆気に取られてしまう。
「——まさか。言ったでしょう? あなたのお役に立つために来たんです」
「だっ……て、僕は、君を……。そんな僕に、君が尽くす理由なんて何もないはずだ……っ」
「ありますよ」
首筋に擦り寄られ絶句するディランを見上げて、アダムは言う。
「俺にはあなたしかいない。あなたしか頼れない。それも最初の日に言ったでしょう?」
「……だからって……なんで、……っ」
なんで、今になって。
言いかけて、今度は言葉にする前に気付いた。アダムが連れてきたヒト似獣人の少女。あの子の安住のためなのではないかと、朝に思い至ったばかりではないか。
恨みも勿論あるだろう。いま語った死んだ仲間たちの話を、その原因となったディランに聞かせたくて仕方なかったことだろう。だが六日間ずっとそれを押さえ付け、ジェッタが新しい環境に慣れることを優先し続けていたアダムなら。
「俺は何も持っていません。今も昔も、獣人の——あなたのお役に立てるのは、この身体ひとつです」
娼婦の笑みの中、昔と変わらぬ深く青い海の瞳にどこか必死な色を感じるのは気のせいではないのかもしれないと思った。
ジェッタをここに住まわせて貰うため、とは彼は別に口に出してはいない。ずっと酷い環境にいたと今やもう理解しているのに、獣人に対しての恨み言ひとつすらも。それもひどくアダムらしかった。彼は変わらずずっと、優しく献身的なヒトの子だ。
そんな彼が、自分のことだけはきっと深く恨んでいる。ただひとり、利用していい相手と判断して誘惑している。
これしかできないヒトの身だからこそ、必死で——ディランに罪を犯させようとしている。
「それとも、まだ昔話のほうが聞きたいですか? この先は」
「アダム」
遮って、名前を呼ぶ。その声音が妙に落ち着いていたからなのか、アダムがキョトンと目を瞬かせた。
またも純真無垢な賢いだけのヒトだったあの頃と同じ顔に見えて一瞬躊躇ったが、もう彼は全てを知っている。あの頃の【楽園の子ども】ではない。
背丈も随分と伸びている。おそらくヒトの青年期の平均値よりも高いほうだろう。しかし獣人の中でもかなり大型の体躯を持つディランからすれば、小さくて脆弱なことに変わりはない。薄い肩に手を置くと、アダムの目線が静かにそちらへ流れた。
「もう、いいよ。分かったから」
「何をですか」
「……分かったから……」
きちんと言葉にして返事など出来そうもなかった。
肩に置いた手をゆっくりと腰へ滑らせて、引き寄せることで答えにする。刹那アダムが唇を噛んだように見えたが、その意味は分からない。
これは贖罪だ。
元々天国の顔をした地獄の中に囲っておきながら、いっときの激情に任せて更なる地獄の最下層へと彼を突き落としてしまった自分にできるただひとつ。
アダムが、復讐と大切な者への献身を兼ねてそこから手招きするのなら。
彼が望むまま同じ場所まで堕ちてやるくらいしか、ディランに償う道はない。
「……嬉しいです、ドクター」
青い瞳が緩慢に弧を描く。
口元にそっと押し当てられた唇の柔らかさ、抱き寄せた腰の細さが、一度落ち着きかけていた熱をまた燻らせた。
軽く煽られた途端に自分の身に湧き起こった熱に、誰あろうディラン自身が一番戸惑っていた。
そんなディランの様子に当然気付いているらしいアダムは、首元に縋りついたまま薄く笑う。
「……以前、俺を飼育していた獣人が言っていましたよ。ヒトを蹂躙したくなるのは獣人の本能みたいなものなのだと」
彼の口から出た飼育という単語にまた何とも言えず腹の奥が重く沈む。だがそれ以上に「獣人の本能」というフレーズがしっくりときてしまったのがディランは心底嫌だった。
ヒトの不正飼育はその大半が性処理を主にした愛玩目的だ。
長らく実験目的としてヒトを飼育する【楽園】にいたディランには何故そんなことが起こるのか分からなかったが、こうして我が身に起こると痛感する。
ヒトは獣人に比べると身体的にははるかに弱々しい。しかし賢く、個体によっては教えれば対等に会話もできるようになる。ある程度コミュニケーションが取れ、身体の仕組みも近しく、且つ圧倒的に自分よりも弱く支配できてしまう存在。
アダムのように飛び抜けて危険なまでに賢い個体であっても、それは変わらない。首に絡んでいるこの腕を小枝のごとくへし折るくらい、ディランにも簡単にできてしまう。
そう思うと余計に熱がざわつくのも事実で、思わず吐きそうになった。
「本能なのだから仕方のないことですよ。神様とやらいわく、悪いことかもしれませんが」
ディランの口元を指先でゆっくりとなぞるアダムが、美しさも相まってまるで悪魔のように見えた。
情けないことに相変わらず返事ができないでいるディランを嘲笑うかのごとく、同じ指先で今度は自身の唇に触れて。
「……その気が起きないなら、眠れるように昔話でもしましょうか」
「え……?」
「あなたが、俺たちを捨てた後の話ですよ」
ドクン、と心臓が派手な音を立てて大きく跳ねた。
——【楽園】からアダムたちを逃したあと、恐ろしくて外の様子を伺うこともできなかったディランは彼らがどうなったのか今の今まで当然知らない。
想像は、していた。こうして五年も経ってから生きてアダムと再会したのが奇跡であるくらいには、外界に出したヒトが生きていけないだろうことは気付いていたから。
そもそも奇跡的な耐性を持っていたアダム以外、皆して既に弱り切っていた子どもたちだった。あの頃は目の前の苦しみしか見えていなくて、そんなことすら省みることはできなかったが——
「扉を閉められてしまったので……ここに戻ってはいけない、戻れないということだけ理解しました。吹雪に追い立てられるようにして、みんなでわけも分からず走って……まず、ナアマが死にました。躓いて、崖から落ちて。あの子は腕を切断されていましたから、どこにも掴まれなかった」
「っ……!」
「次にエノクが死にました。あの子はいろんなところが壊死して脆くなっていましたよね。寒さのせいで……少しずつ、動かなくなりましたよ」
「やめてくれ……アダム、もう……」
「それから同じくらいに、カインが。あの子も肌や粘膜がボロボロだった。口の中まで真っ赤で、雪を溶かした水も飲めなくて……。一瞬で死んでしまったナアマはまだ幸せだったかもしれないと、思ってしまいました」
「……アダムっ……!」
「最後に、一番小さかったディナ。——振り返ったら、大きな虫に頭を齧られて死んでいました。俺が、手を引いて歩いていたのに」
あれはスプークでしたね、と視線を伏せてアダムが零す。
かつてヒト社会だった頃に獣人の先祖の一部が害獣としてヒトを襲っていたように、獣人社会では巨大に進化した昆虫たちの一部がそのポジションとなっている。
スプークと呼ばれる巨大コオロギはその代表格だ。食欲旺盛で獰猛で、動くものならば何でも食べ物とみなして襲いかかってくる。【楽園】の周辺ではあまり見かけなかったが、少し離れた針葉樹林帯には群れを作っていたという話を聞いたことがあった。
彼らはそこまで逃げたのだろう。そうして、そこで。
「……直後に、たまたま通りかかった猟師の獣人に助けられました。俺をヒト似獣人の子どもだと思ったようです」
伏せた目はそのままに、ぴたりとディランに身を寄せた状態を保ってアダムは続ける。
「よく見ればすぐに違うと気付いたでしょうに、あの方は俺をあくまでヒト似獣人の子どもとして扱っていました。しばらく、お世話になって……いろんなことを教えてもらって。けれど間もなく亡くなりました。かなりの高齢だったと思います」
過酷な外界でたまたまアダムがひとり生き残ることができたのは、その高齢の猟師のおかげだったのだ。
ディランは乱れる呼吸を必死に落ち着けて、頭の中で彼の話をなんとか整理する。
「……じゃあ、君は……そのあとは……」
「それも聞きたいですか? ……もう、ご理解いただけていたものとばかり」
「ッ」
「それはもう可愛がってもらいましたよ。いろんな獣人に。転々と。最終的に逃げ出して、今に至っています」
怖いほど穏やかに微笑むアダム。青い瞳の奥に、あの夜の吹雪が見えるのは錯覚だろうか。
言葉の節々に籠る意味が分からないほど愚鈍ではないし、もちろんとっくに気付いていた。なのに。苦し紛れに口を開いたとはいえ、何故質問を重ねるような真似をしてしまったのだろう。
筆舌に尽くしがたい地獄を味わってなお、生きてここにアダムはやってきた。
改めて、その意味に思考を巡らせる。やはりそれは、彼が「そう」なってしまう原因を作った自分への復讐以外にないだろう。今すぐ刃物や銃を突きつけられても仕方のない仕打ちをしたのだから。
「君は……僕を、殺しにきたのか?」
ポロリと落ちた言葉に、アダムは心底不思議そうな顔をした。一瞬とはいえ、それは幼い頃と同じ邪気のない顔。
あまりに意外な反応で、ディランも呆気に取られてしまう。
「——まさか。言ったでしょう? あなたのお役に立つために来たんです」
「だっ……て、僕は、君を……。そんな僕に、君が尽くす理由なんて何もないはずだ……っ」
「ありますよ」
首筋に擦り寄られ絶句するディランを見上げて、アダムは言う。
「俺にはあなたしかいない。あなたしか頼れない。それも最初の日に言ったでしょう?」
「……だからって……なんで、……っ」
なんで、今になって。
言いかけて、今度は言葉にする前に気付いた。アダムが連れてきたヒト似獣人の少女。あの子の安住のためなのではないかと、朝に思い至ったばかりではないか。
恨みも勿論あるだろう。いま語った死んだ仲間たちの話を、その原因となったディランに聞かせたくて仕方なかったことだろう。だが六日間ずっとそれを押さえ付け、ジェッタが新しい環境に慣れることを優先し続けていたアダムなら。
「俺は何も持っていません。今も昔も、獣人の——あなたのお役に立てるのは、この身体ひとつです」
娼婦の笑みの中、昔と変わらぬ深く青い海の瞳にどこか必死な色を感じるのは気のせいではないのかもしれないと思った。
ジェッタをここに住まわせて貰うため、とは彼は別に口に出してはいない。ずっと酷い環境にいたと今やもう理解しているのに、獣人に対しての恨み言ひとつすらも。それもひどくアダムらしかった。彼は変わらずずっと、優しく献身的なヒトの子だ。
そんな彼が、自分のことだけはきっと深く恨んでいる。ただひとり、利用していい相手と判断して誘惑している。
これしかできないヒトの身だからこそ、必死で——ディランに罪を犯させようとしている。
「それとも、まだ昔話のほうが聞きたいですか? この先は」
「アダム」
遮って、名前を呼ぶ。その声音が妙に落ち着いていたからなのか、アダムがキョトンと目を瞬かせた。
またも純真無垢な賢いだけのヒトだったあの頃と同じ顔に見えて一瞬躊躇ったが、もう彼は全てを知っている。あの頃の【楽園の子ども】ではない。
背丈も随分と伸びている。おそらくヒトの青年期の平均値よりも高いほうだろう。しかし獣人の中でもかなり大型の体躯を持つディランからすれば、小さくて脆弱なことに変わりはない。薄い肩に手を置くと、アダムの目線が静かにそちらへ流れた。
「もう、いいよ。分かったから」
「何をですか」
「……分かったから……」
きちんと言葉にして返事など出来そうもなかった。
肩に置いた手をゆっくりと腰へ滑らせて、引き寄せることで答えにする。刹那アダムが唇を噛んだように見えたが、その意味は分からない。
これは贖罪だ。
元々天国の顔をした地獄の中に囲っておきながら、いっときの激情に任せて更なる地獄の最下層へと彼を突き落としてしまった自分にできるただひとつ。
アダムが、復讐と大切な者への献身を兼ねてそこから手招きするのなら。
彼が望むまま同じ場所まで堕ちてやるくらいしか、ディランに償う道はない。
「……嬉しいです、ドクター」
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