33 / 94
第一章
聞いてないよ!
しおりを挟む
「すごい音がしましたが、大丈夫でしたか?」
心配そうに問いかけてきたマレクにニッコリ笑ってヴァイオリンを見せた。
「こ、転んで折れました」
「おやおや。怪我はありませんか?」
マレク優しい~! 心遣いにジンとする。
「ないです」
みんな俺に注目している。周りの目を気にしたら負けだ。
何が怖いって弁償だけが怖い。
「困りましたね……楽器がないのでは、演奏はできませんね」
よし。このまま俺を落とせ。
「しばらくお待ち頂けば別のヴァイオリンを持ってきます」
結局弾くことになるのね……。
カーラがチッと舌打ちしている場面が思い浮かぶ。
持って来られても結局弾けないけどね。
そこで、レイジェルが口を開いた。
「楽器なら、その声を楽器にしてみて欲しい──」
「え……歌えって事ですか?」
コクリと頷かれた。
「でも……」
「ヴァイオリンの弁償は、ミリアンナ殿下に請求すればいいのか? 歌わないなら弁償してもらおう」
ニヤリと笑いながらそんな事を言ったレイジェルに顔を引きつらせそうになって慌てて笑顔を作る。
弁償は勘弁して下さい……!
「では、ミリアンナ様は歌をお願いできますか?」
マレクが確認してくる。
他の楽器を借りても弾けないし、歌も破滅的に下手だから歌うなって言われてるぐらいだし、同じようなものだ。
弁償するぐらいならいくらでも歌おう。そう思って頷いて、ヴァイオリンをケースにしまった。
何度か深呼吸をして口を開いた。
あまり歌わないけれど、故郷の歌を思い出しながら歌った。
「♪──アスラ~ゼは~ちっちゃい国~それでも心は豊かに生きよう~~」
シーンと静まり返る室内。
そんなに驚くほど下手か……でも、歌えって言ったのレイジェルだからね。
そのレイジェルといえば、目を見開いたまま、素早く俺の前まで来て口を塞いだのだ。
「──ふがっ」
「もういい──やめろ」
変な声出たじゃないか。
ほぼ歌っていない。
口塞ぐほど耳障りでしたか……。
「──決めた。私は、君に決めた」
何をですか?
落とす人ですね! 了解しました!
送ってはくれるんですよね?
歌が聞けるものじゃないから、ヴァイオリンの弁償はやっぱりしなきゃですか?
そ、それなら稼いで返しますから、ローンでお願いします。
これ全部口塞がれてるので言えなかった。
レイジェルがやっと手を離してくれたと思ったら、そこにいた全員に向かって言った。
「私は──妃をミリアンナ・ヴァーリン殿下に決めました」
え? 今、何を言ったのか……?
呆然としていれば、レイジェルが俺の手を取った。
「ミリアンナ殿下。君を私の婚約者として迎えたい」
こんやくしゃ──……? え!? 婚約者!?
いやいやいやいやいや! ちょっと待ってくれよ!
理解したらとんでもない事だった。
こんなの聞いてない!
冷や汗が止まらない。手も背中もびっちょびちょだ。
何でこんな事になっているんだ。
俺が……婚約者?
テレフベニアの王太子妃……。
──む、無理だ! 考えるまでもない。
「レ、レイジェル殿下! 何かの間違いです!」
笑顔が引きつっても仕方がないと思う。
手汗がびっちょびちょだから手を放せ。
「間違いじゃない。私は君に決めたんだ」
「私は選ばれたくないと申し上げましたわ!」
「選ばれたくはなかったみたいだが、君に決めた」
レイジェルは悪戯っぽく笑う。普段厳しい顔してるくせにそんなふうに笑うな……。
結婚したくないのだと言っているのに、結婚して欲しいと言われたようなものだ。
なんと言ったらこの状況から解放されるのか全く思いつかない。
少し屈んだと思ったら、手の甲にキスされた。その瞬間に頭が真っ白になってしまった。
優しく見つめるレイジェルにたじたじだ。
「待って下さい。ミリアンナ殿下が選ばれた理由を教えて下さい」
そ、そうだ! その通りだ!
静かに問いかけるイリーナに何度も頷く。
「──先ほどの歌で心を打たれた。その理由ではダメか?」
それはないだろ! 下手な歌で耳はおかしくなっても心は打たれない!
イリーナは、なぜかそれ以上何も言わなかった。
すると、今度はカーラが勢いよく喋り出した。
「ミリアンナなんて、ドレスが良かっただけじゃない! あんな綺麗なドレスを捨てるような王女をどうして選ぶのです!」
その言葉を聞いて、レイジェルがピクッと反応する。
あー……それ、今言っちゃダメなやつ……。
「カーラ殿下は、なぜあのドレスをミリアンナ殿下が捨てたと思うのか?」
レイジェルが問い掛ければ、カーラは興奮したまま喋り出す。
「着れなくなったドレスなんて捨てる以外にないわ!」
これでは、犯人は私ですと言っているようなものだ。
しかもまだ捨ててないし……。
話が別の方向へ行ってしまったようだ……。
「なるほどな──」
頷くレイジェルが怖くなってきた……。
「それで、先ほどミリアンナ殿下のドレスの裾を踏んだ理由はなんだ?」
そう言ったレイジェルに、カーラは驚いて視線を彷徨わせる。
「上手く見えないようにやったつもりだろう。だが、普段から剣先を追う私の目は誤魔化せない。ここにいる騎士団の面々もわかっているはずだ」
みんなめっちゃ目がいいんだね。
でも、レイジェルはわかってたのにその場で言わなかったんだな!
「あ、あれは、わざとじゃありませんでしたわ!」
カーラが必死に弁解する。
レイジェルがクスクスと笑いだした。
さも面白いという笑い声だけが部屋に響く。
ひとしきり笑った次の瞬間──レイジェルのその視線は、カーラを射殺すほど鋭い物へと変化した。
「お前は、私が誰だか忘れたのか? 調子に乗るなよ──」
低音で唸るように凄むレイジェルにその場の空気が一変する。
カーラは、恐怖のあまり呼吸が上手くできなくなり、喉元がヒュッと音を立てた。
そこに居た誰もが思っただろう。
彼は、金の髪だというだけで【冷徹な若獅子】と呼ばれた訳ではない。その眼差しは、まるで獲物を狙う百獣の王。絶対王者の風格と喉元に容赦なく噛み付くような凶暴さ……纏う雰囲気そのものが【冷徹な若獅子】だった。
「私はミリアンナ殿下と婚約する。誰がなんと言おうとも、これは決定事項だ。異議があるなら、私を敵にすると思え」
シーンと静まりかえる室内。
誰も異議はないらしい。
それ……俺が手を挙げてもいいんでしょうか……?
そんな風に思っても、とても言える雰囲気じゃ無かった……。
心配そうに問いかけてきたマレクにニッコリ笑ってヴァイオリンを見せた。
「こ、転んで折れました」
「おやおや。怪我はありませんか?」
マレク優しい~! 心遣いにジンとする。
「ないです」
みんな俺に注目している。周りの目を気にしたら負けだ。
何が怖いって弁償だけが怖い。
「困りましたね……楽器がないのでは、演奏はできませんね」
よし。このまま俺を落とせ。
「しばらくお待ち頂けば別のヴァイオリンを持ってきます」
結局弾くことになるのね……。
カーラがチッと舌打ちしている場面が思い浮かぶ。
持って来られても結局弾けないけどね。
そこで、レイジェルが口を開いた。
「楽器なら、その声を楽器にしてみて欲しい──」
「え……歌えって事ですか?」
コクリと頷かれた。
「でも……」
「ヴァイオリンの弁償は、ミリアンナ殿下に請求すればいいのか? 歌わないなら弁償してもらおう」
ニヤリと笑いながらそんな事を言ったレイジェルに顔を引きつらせそうになって慌てて笑顔を作る。
弁償は勘弁して下さい……!
「では、ミリアンナ様は歌をお願いできますか?」
マレクが確認してくる。
他の楽器を借りても弾けないし、歌も破滅的に下手だから歌うなって言われてるぐらいだし、同じようなものだ。
弁償するぐらいならいくらでも歌おう。そう思って頷いて、ヴァイオリンをケースにしまった。
何度か深呼吸をして口を開いた。
あまり歌わないけれど、故郷の歌を思い出しながら歌った。
「♪──アスラ~ゼは~ちっちゃい国~それでも心は豊かに生きよう~~」
シーンと静まり返る室内。
そんなに驚くほど下手か……でも、歌えって言ったのレイジェルだからね。
そのレイジェルといえば、目を見開いたまま、素早く俺の前まで来て口を塞いだのだ。
「──ふがっ」
「もういい──やめろ」
変な声出たじゃないか。
ほぼ歌っていない。
口塞ぐほど耳障りでしたか……。
「──決めた。私は、君に決めた」
何をですか?
落とす人ですね! 了解しました!
送ってはくれるんですよね?
歌が聞けるものじゃないから、ヴァイオリンの弁償はやっぱりしなきゃですか?
そ、それなら稼いで返しますから、ローンでお願いします。
これ全部口塞がれてるので言えなかった。
レイジェルがやっと手を離してくれたと思ったら、そこにいた全員に向かって言った。
「私は──妃をミリアンナ・ヴァーリン殿下に決めました」
え? 今、何を言ったのか……?
呆然としていれば、レイジェルが俺の手を取った。
「ミリアンナ殿下。君を私の婚約者として迎えたい」
こんやくしゃ──……? え!? 婚約者!?
いやいやいやいやいや! ちょっと待ってくれよ!
理解したらとんでもない事だった。
こんなの聞いてない!
冷や汗が止まらない。手も背中もびっちょびちょだ。
何でこんな事になっているんだ。
俺が……婚約者?
テレフベニアの王太子妃……。
──む、無理だ! 考えるまでもない。
「レ、レイジェル殿下! 何かの間違いです!」
笑顔が引きつっても仕方がないと思う。
手汗がびっちょびちょだから手を放せ。
「間違いじゃない。私は君に決めたんだ」
「私は選ばれたくないと申し上げましたわ!」
「選ばれたくはなかったみたいだが、君に決めた」
レイジェルは悪戯っぽく笑う。普段厳しい顔してるくせにそんなふうに笑うな……。
結婚したくないのだと言っているのに、結婚して欲しいと言われたようなものだ。
なんと言ったらこの状況から解放されるのか全く思いつかない。
少し屈んだと思ったら、手の甲にキスされた。その瞬間に頭が真っ白になってしまった。
優しく見つめるレイジェルにたじたじだ。
「待って下さい。ミリアンナ殿下が選ばれた理由を教えて下さい」
そ、そうだ! その通りだ!
静かに問いかけるイリーナに何度も頷く。
「──先ほどの歌で心を打たれた。その理由ではダメか?」
それはないだろ! 下手な歌で耳はおかしくなっても心は打たれない!
イリーナは、なぜかそれ以上何も言わなかった。
すると、今度はカーラが勢いよく喋り出した。
「ミリアンナなんて、ドレスが良かっただけじゃない! あんな綺麗なドレスを捨てるような王女をどうして選ぶのです!」
その言葉を聞いて、レイジェルがピクッと反応する。
あー……それ、今言っちゃダメなやつ……。
「カーラ殿下は、なぜあのドレスをミリアンナ殿下が捨てたと思うのか?」
レイジェルが問い掛ければ、カーラは興奮したまま喋り出す。
「着れなくなったドレスなんて捨てる以外にないわ!」
これでは、犯人は私ですと言っているようなものだ。
しかもまだ捨ててないし……。
話が別の方向へ行ってしまったようだ……。
「なるほどな──」
頷くレイジェルが怖くなってきた……。
「それで、先ほどミリアンナ殿下のドレスの裾を踏んだ理由はなんだ?」
そう言ったレイジェルに、カーラは驚いて視線を彷徨わせる。
「上手く見えないようにやったつもりだろう。だが、普段から剣先を追う私の目は誤魔化せない。ここにいる騎士団の面々もわかっているはずだ」
みんなめっちゃ目がいいんだね。
でも、レイジェルはわかってたのにその場で言わなかったんだな!
「あ、あれは、わざとじゃありませんでしたわ!」
カーラが必死に弁解する。
レイジェルがクスクスと笑いだした。
さも面白いという笑い声だけが部屋に響く。
ひとしきり笑った次の瞬間──レイジェルのその視線は、カーラを射殺すほど鋭い物へと変化した。
「お前は、私が誰だか忘れたのか? 調子に乗るなよ──」
低音で唸るように凄むレイジェルにその場の空気が一変する。
カーラは、恐怖のあまり呼吸が上手くできなくなり、喉元がヒュッと音を立てた。
そこに居た誰もが思っただろう。
彼は、金の髪だというだけで【冷徹な若獅子】と呼ばれた訳ではない。その眼差しは、まるで獲物を狙う百獣の王。絶対王者の風格と喉元に容赦なく噛み付くような凶暴さ……纏う雰囲気そのものが【冷徹な若獅子】だった。
「私はミリアンナ殿下と婚約する。誰がなんと言おうとも、これは決定事項だ。異議があるなら、私を敵にすると思え」
シーンと静まりかえる室内。
誰も異議はないらしい。
それ……俺が手を挙げてもいいんでしょうか……?
そんな風に思っても、とても言える雰囲気じゃ無かった……。
113
お気に入りに追加
3,594
あなたにおすすめの小説
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる