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第20話 どうして怖いって思うの?・後編
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幸いケイトは詳細を事細かく聞いて来なかったので、世界をまたいでいることや、文献調査のことを打ち明ける機会はなかった。
インティスからは特に隠さなくてもいいと言われてはいたが、お前の家の墓を掘り返してる、とはさすがに言いにくかったのもある。
「すごいわ。人ってみんな、生きている分の歴史があるのね」
ケイトはそう言って嬉しそうに笑った。まるで自分以外の人類をようやく一人見つけたような言い方だ。
それでも、彼女にまだ話していないことはある。
高校に通っていてもランクは最低限のところで、人からはあまりいい印象は持たれない。
元々中学卒業の時点で進学するつもりはなかったのだが、母親が熱心に勧めてくるから高校に通うことになったのだ。将来就職するには高校までは行っておくべき、と言うので仕方なくだった。
義務教育とは違って自力で卒業しなければならないことはわかっている。だが、これまでの喧嘩のせいであいつは学校の手に追えない不良、と言う余計な噂まであるらしく、登校すら気が進まない日の方が多い。
当然休みがちになって授業の内容もわからなくなり、定期テストを受けに行っても回答は書けなかった。
卒業への雲行きが怪しくなっているのは自覚しているが、どうすればいいかはわからないと言うのが正直なところだ。補習という手もあるが、学校へは極力行きたくない。
日本に、自分が本来存在するべき世界に戻ったところで、登校すれば噂が一人歩きするのを目の当たりにし、道を歩けば喧嘩を売られ、家にいても母親と顔を合わせづらい状況が続く。。高校の学費は高いはずで、行けていない自分に引け目を感じていた。
対して、今いる異世界はそういう不安とは無関係であり、生きるだけなら遙かに楽だとは思っている。
……そんな面倒な事情、彼女に言えるわけがない。
ケイトから普段は何をしているのかと聞かれたが、どちらの世界のことかを咄嗟に判断できず、口ごもってしまった。
彼女はそんな暁を見ても、不審には思わなかったようだ。
「わかったわ。その話は次に会った時にもう一度聞くことにする。楽しみができるもの」
「お、おう……」
ちょうどタイミングのいいところで屋敷から召使いが出てきたので、ケイトはさよならを切り出した。
「今日はありがとう。また会えるでしょ? 続きを聞いてから、お返しに今度は私の話をするわね」
「……そうだな」
召使いに付き添われ、ケイトは帰って行った。
初めて他人に自分のことを話してみたが、彼女は怖がらなかったようだ。背負っていた大きな荷物を下ろせた気がして、気の抜けた溜息が出た。
お嬢様を連れ戻すついでに睨まれた気がするが、不思議と気にはならなかった。
「…………何だ?」
改めて屋敷に目をやると、黒くてぼんやりしたものが建物の回りにいくつか浮いていた。
「……黒いもの……」
ここに来る前にインティスから、黒いものが見えたら教えて欲しいと言われたのを思い出した。
これのことか、と思い、戻ったついでに報告することにした。
◇
さすがに翌日も続けてケイトのところへ行くのはどうかと思い、日中は世界をまたいだまま時間を潰すだけにした。
夜になって夕飯の買い物の時間が迫り、ようやく日本に戻る。
妹は家にいたが、先日のように喧嘩に巻き込ませないよう、買い物には一人で行くことにした。いつもは駄々をこねる妹が、すんなり言うことを聞いたのは驚いた。買い物帰りに出くわしたあいつが自分に「相手の挑発に乗るな(直訳)」と必死の説得をしているのを、横で聞いていたからだろうか。自分に迷惑をかけまいと、留守番を了承したように見えた。
その帰り道、進行方向で偶然揉め事を見かけた。いつもは自分が絡まれる方なので、こういうパターンは珍しい。
言いがかりをつけているのはこの間自分に絡んで来た他校の生徒のようだ。対して、絡まれているのは……。
「す、すみません、連絡先は知らないんで……」
「電話でも何でもいいから呼べっつってんだよ」
「いやその……」
見たことのある気弱な仕草とシルエット。
絡まれているのは優貴だった。
「おい!」
「あ、暁!」
「いやがった!」
「今度こそ殺ってやる!」
「わーー! 暁逃げて!」
「……っ」
暁の体はすぐに動いた。
買い物袋の中身は食べ物なので投げられない。足下に落ちていた手近な石のいくつかを片手でまとめて拾い、連中に思い切り投げつけた。
「暁っ!」
「来い!」
「くそっ、ふざけんな!」
「また逃げんのかクズ!」
暁は眉を顰め、辺りを見回す。足の遅い文系メガネがこちらに走って来るまで、石やら引き抜いた雑草やらを投げまくった。道の整備がお粗末だったおかげで、背の高い雑草は大量に生えていた。
息を切らせ、何とか高校生グループから逃げ切ることができた。こちらの世界では命からがらレベルで危なかった。
「あ、ありがとう……」
「いや……」
優貴はへなへなとアスファルトに座り込んだ。百メートルの徒競走を何本連続で走っただろう。隣で平然と立っている暁が信じられない。
「マジで助かった……。暁を呼べって言うんだけど、絶対仕返しするに決まってるから呼ぶわけにいかないしさぁ……」
「あー……」
やはり連中の目的は自分だったようだ。道を歩くと絡まれるのには心底うんざりする。妹の留守番は正解だった。
「…………」
「……暁?」
「……いや」
優貴に名前を呼ばれ、暁は見つめていた自分の手のひらをぎゅっと握った。力任せに植物を抜いた時に擦れたのか、少しひりひりする。
これまで自分から逃げるという選択肢を選んだことはなかった。
なのに、先ほどは優貴を逃がし、自分も離脱することしか頭になかった。
連中になじられた記憶はあるが、どう切り抜けるかでそれどころではなかった。
以前優貴に指摘された、相手の挑発に乗らずに逃げること。
どさくさ紛れではあったが、初めてそれができたような気がした。
◇
王位継承権を狙っている二つの貴族から受け取った布袋。
王子を守ってほしいと頼み込んでくる一つの貴族から受け取った布袋。
中に入っているのはいずれも土の精霊の力を強く持つ源石だ。それらは魔法の源で、あえて依頼した品物だ。
自室の奥にある寝室でそれらを広げ、特別大きい石とそれ以外に選別した。
大きい石は主に使う大剣へ、特に小さい石は小剣へ取り込ませる。
大剣はごつごつし始めたが、小剣にはまだそれほど影響はない。残りは小分けにして腰の携帯袋へ入れた。
自分たちを守ってくれ、王子を守ってくれ、それらのマモッテクレのために集められた石。
その重みに、ダグラスは目を細めた。
インティスからは特に隠さなくてもいいと言われてはいたが、お前の家の墓を掘り返してる、とはさすがに言いにくかったのもある。
「すごいわ。人ってみんな、生きている分の歴史があるのね」
ケイトはそう言って嬉しそうに笑った。まるで自分以外の人類をようやく一人見つけたような言い方だ。
それでも、彼女にまだ話していないことはある。
高校に通っていてもランクは最低限のところで、人からはあまりいい印象は持たれない。
元々中学卒業の時点で進学するつもりはなかったのだが、母親が熱心に勧めてくるから高校に通うことになったのだ。将来就職するには高校までは行っておくべき、と言うので仕方なくだった。
義務教育とは違って自力で卒業しなければならないことはわかっている。だが、これまでの喧嘩のせいであいつは学校の手に追えない不良、と言う余計な噂まであるらしく、登校すら気が進まない日の方が多い。
当然休みがちになって授業の内容もわからなくなり、定期テストを受けに行っても回答は書けなかった。
卒業への雲行きが怪しくなっているのは自覚しているが、どうすればいいかはわからないと言うのが正直なところだ。補習という手もあるが、学校へは極力行きたくない。
日本に、自分が本来存在するべき世界に戻ったところで、登校すれば噂が一人歩きするのを目の当たりにし、道を歩けば喧嘩を売られ、家にいても母親と顔を合わせづらい状況が続く。。高校の学費は高いはずで、行けていない自分に引け目を感じていた。
対して、今いる異世界はそういう不安とは無関係であり、生きるだけなら遙かに楽だとは思っている。
……そんな面倒な事情、彼女に言えるわけがない。
ケイトから普段は何をしているのかと聞かれたが、どちらの世界のことかを咄嗟に判断できず、口ごもってしまった。
彼女はそんな暁を見ても、不審には思わなかったようだ。
「わかったわ。その話は次に会った時にもう一度聞くことにする。楽しみができるもの」
「お、おう……」
ちょうどタイミングのいいところで屋敷から召使いが出てきたので、ケイトはさよならを切り出した。
「今日はありがとう。また会えるでしょ? 続きを聞いてから、お返しに今度は私の話をするわね」
「……そうだな」
召使いに付き添われ、ケイトは帰って行った。
初めて他人に自分のことを話してみたが、彼女は怖がらなかったようだ。背負っていた大きな荷物を下ろせた気がして、気の抜けた溜息が出た。
お嬢様を連れ戻すついでに睨まれた気がするが、不思議と気にはならなかった。
「…………何だ?」
改めて屋敷に目をやると、黒くてぼんやりしたものが建物の回りにいくつか浮いていた。
「……黒いもの……」
ここに来る前にインティスから、黒いものが見えたら教えて欲しいと言われたのを思い出した。
これのことか、と思い、戻ったついでに報告することにした。
◇
さすがに翌日も続けてケイトのところへ行くのはどうかと思い、日中は世界をまたいだまま時間を潰すだけにした。
夜になって夕飯の買い物の時間が迫り、ようやく日本に戻る。
妹は家にいたが、先日のように喧嘩に巻き込ませないよう、買い物には一人で行くことにした。いつもは駄々をこねる妹が、すんなり言うことを聞いたのは驚いた。買い物帰りに出くわしたあいつが自分に「相手の挑発に乗るな(直訳)」と必死の説得をしているのを、横で聞いていたからだろうか。自分に迷惑をかけまいと、留守番を了承したように見えた。
その帰り道、進行方向で偶然揉め事を見かけた。いつもは自分が絡まれる方なので、こういうパターンは珍しい。
言いがかりをつけているのはこの間自分に絡んで来た他校の生徒のようだ。対して、絡まれているのは……。
「す、すみません、連絡先は知らないんで……」
「電話でも何でもいいから呼べっつってんだよ」
「いやその……」
見たことのある気弱な仕草とシルエット。
絡まれているのは優貴だった。
「おい!」
「あ、暁!」
「いやがった!」
「今度こそ殺ってやる!」
「わーー! 暁逃げて!」
「……っ」
暁の体はすぐに動いた。
買い物袋の中身は食べ物なので投げられない。足下に落ちていた手近な石のいくつかを片手でまとめて拾い、連中に思い切り投げつけた。
「暁っ!」
「来い!」
「くそっ、ふざけんな!」
「また逃げんのかクズ!」
暁は眉を顰め、辺りを見回す。足の遅い文系メガネがこちらに走って来るまで、石やら引き抜いた雑草やらを投げまくった。道の整備がお粗末だったおかげで、背の高い雑草は大量に生えていた。
息を切らせ、何とか高校生グループから逃げ切ることができた。こちらの世界では命からがらレベルで危なかった。
「あ、ありがとう……」
「いや……」
優貴はへなへなとアスファルトに座り込んだ。百メートルの徒競走を何本連続で走っただろう。隣で平然と立っている暁が信じられない。
「マジで助かった……。暁を呼べって言うんだけど、絶対仕返しするに決まってるから呼ぶわけにいかないしさぁ……」
「あー……」
やはり連中の目的は自分だったようだ。道を歩くと絡まれるのには心底うんざりする。妹の留守番は正解だった。
「…………」
「……暁?」
「……いや」
優貴に名前を呼ばれ、暁は見つめていた自分の手のひらをぎゅっと握った。力任せに植物を抜いた時に擦れたのか、少しひりひりする。
これまで自分から逃げるという選択肢を選んだことはなかった。
なのに、先ほどは優貴を逃がし、自分も離脱することしか頭になかった。
連中になじられた記憶はあるが、どう切り抜けるかでそれどころではなかった。
以前優貴に指摘された、相手の挑発に乗らずに逃げること。
どさくさ紛れではあったが、初めてそれができたような気がした。
◇
王位継承権を狙っている二つの貴族から受け取った布袋。
王子を守ってほしいと頼み込んでくる一つの貴族から受け取った布袋。
中に入っているのはいずれも土の精霊の力を強く持つ源石だ。それらは魔法の源で、あえて依頼した品物だ。
自室の奥にある寝室でそれらを広げ、特別大きい石とそれ以外に選別した。
大きい石は主に使う大剣へ、特に小さい石は小剣へ取り込ませる。
大剣はごつごつし始めたが、小剣にはまだそれほど影響はない。残りは小分けにして腰の携帯袋へ入れた。
自分たちを守ってくれ、王子を守ってくれ、それらのマモッテクレのために集められた石。
その重みに、ダグラスは目を細めた。
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