俺は空気が読める~魔力0の無能と馬鹿にされてダンジョンに追放された俺、実は災害級のスキルがぶっ壊れていて世界最強にして唯一の剣士になる~

島風

文字の大きさ
14 / 92

14やはり剣術だけではダメだ

しおりを挟む
俺は地竜と肉弾戦を10分は繰り広げていた。 

タチの悪いことに地竜は他の魔物と違って長期戦が得意だ。 

動物や魔物の多くが舌や一部でしか皮膚呼吸できないのに対して人間は全身で皮膚呼吸ができる。長期戦は人間の得意分野だ。 

弱い人間が魔法がまだ確立していなかった時代。 

人は頭脳とこの長期戦闘能力で戦って来た。 

魔物や動物が動かない昼間動く。 

昼間は気温が上昇して動物や魔物は長時間の激しい動きはできない。 

これに対して人間は全速力でも1時間も2時間も走ることができる。 

数十メートルの距離で昼間、肉食の動物や魔物に見つかったらまず命はない。 

だが、数百メートルなら走って逃げ切ることが可能なのだ。 

動物も魔物も昼間は数十秒しか全力で走ることができない。 

しかし、竜種は太古の頃、鳥と枝分かれして鳥と竜になった。 

鳥も長時間空を飛ぶために全身呼吸ができる。 

それどころではない。 

鳥も竜も空気を吸っている時も吐いて、吐いている時も吸うことができる。 

呼吸の吸うと吐くという動作を同時に行っているのだ。 

従って。 

長期戦は人の方が不利。 

俺は10分も戦い、全身汗まみれになっていた。 

だが、いまだに決着がつかない。 

久しぶりに俺の蹴りがクリーンヒットした。 

地竜が足元の石につまずいて転ぶ。 

今がチャンスだ! 

俺はこの瞬間に剣の落ちている所に素早く移動して剣を拾う。 

そして! 

「我が剣は無限なり! 我が剣に勝るものなし!」 

武術言語を唱えると剣で切り掛かった。 

あれ程苦戦した地竜に容易に手傷を負わせることができる。 

それまで他人の手足だったようなものが、自分のものとして感じることができる。 

剣術のスキルの効果を初めて実感できた。 

そして、弱った地竜に止めをさす。 

止めを刺された地竜は消えて行き、魔石と解毒薬をドロップした。 

解毒薬はありがたい。 

万が一毒の魔物や毒を持つ植物で怪我をしたら回復の手段がない。 

エリクシールは怪我やHPは回復してくれるが毒の解毒はしてくれない。 

俺は解毒薬を拾うと服を破いて紐を作り、自分にくくりつけた。 

俺は囚人用の粗末な布の服だけで袋も何も収納するものを持っていなかった。 

剣を持つと事実上何も持つことができない。 

それで服にエリクシールやポーションを縛りつけていた。 

俺は小川に入って汗を流したいと言う欲求を排除して先を急いだ。 

目指すは階層主の場所だ。 

剣を肌身離さず持つようになったのは言うまでもない。 

地竜を20匹程倒したが、剣で戦うと容易に倒すことが出来た。 

遠距離から発見した場合、巫術だけでも勝てた。 

突然接敵して剣を落としたりしなければ今の俺の敵ではない。 

そこで俺は考えた。 

次にとるスキルは加速を考えていたのだが、器用強化か体術強化の方がいいのではないか? 

さっきの剣なしの戦いで痛感した。 

剣が無いと、途端弱くなる。 

拳と蹴りだけでも俺のステータスならそこそこ出来るんじゃ無いだろうか? 

上手く行かないのは器用さか体術のスキルがないからではないか? 

器用さは盗賊やレンジャーに必須のステータスだと聞いたことがある。 

剣術や格闘戦だとどうなるか? 

俺は次に取るスキルを器用強化か体術かで迷った。 

結論が出ない内に発見してしまった。 

階層主の部屋に。 

それは青い空の下にあったダンジョンの出入り口のような場所だった。 

階層主がいると思ったのは扉があり、階層主がいることを示す赤い扉だったからだ。 

俺はゆっくりと扉を開けた。 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~

風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…

ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム 前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した 記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた 村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた 私は捨てられたので村をすてる

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...