【完結まで残り1話】桜の記憶 幼馴染は俺の事が好きらしい。…2番目に。

あさひてまり

文字の大きさ
上 下
106 / 252
高校生編side晴人 たくさんの初めてを君と

90.二人で ※

しおりを挟む
「晴、するよな?」

「えっと…うん、お願いします…。」

顔を赤くしながら言うと蓮が頷く。




あの後話し合って『俺が一人でできるようになるまで』って約束で蓮に手伝ってもらう事になった。

頻度は週に1回。

『は?週2、3は出しとけよ。』って言う蓮に『そんなにした事ないから!』と焦ったのは記憶に新しい。

それから3週間が経つんだけど…実は俺、自分で出来るようになったか試してない。

だってさ、性欲薄い方なのに週に1回あんな濃厚なのされたら…正直、他の日にまでする気なんて起きなくなっちゃうよ。

蓮は凄く上手いんだと思う。

比較対象がないから分かんないけど、毎回訳が分かんなくなる位気持ちいい。

しかも1度出して力を無くした俺の息子を、その…口で復活させて2度目もするのが普通で。

所謂フェラってやつがこんなに気持ちいいのと共に恥ずかしいとは…。
毎回蓮の口の中に出しちゃうし。

俺、ダメすぎる…!!!


よくよく考えてみたら蓮は俺の事好きって思ってくれてる訳で。

返事してないのにこれって…蓮の気持ち利用してるみたいじゃない?

じゃあ返事しろよってツッコミはごもっとも。

ただ、今の状態で蓮に好きって伝えたとしても、この行為に対する申し訳なさから言ってるって思われるんじゃないかって、尻込みしちゃうんだよね。


ど、どうしたらいいんだーーー⁉︎⁉︎

俺は最近この事で頭を抱えてる。





「ンッ…」

ベッドに向かい合って座って、足を広げた俺の中心を蓮が扱いてる。

後ろからの時もあるけど、前からの方が蓮の顔が見えて好きだ。

「アッ、それ、気持ち…ッ」

「此処、こうされたいんだ?」

「ひゃぁッ!」

『気持ちいい時は声に出せ』って言う蓮の言葉通りにすると、そこを沢山触ってくれる。


目を細めて愉しげな蓮の顔に…ふと、名案が浮かんだ。

蓮は『週に2、3回は出しとけ』って言ってたよな?

って事は蓮自身は普段それくらいしてる訳だ。
多分だけど。

それならさ、今一緒にしてもいいと思わない?

俺が蓮のをすれば効率的だし。

正しく名案じゃないか!!

俺は蓮の手を掴んで動きを止めると、訝しげな蓮に言った。

「ねぇ、ハァ、俺も蓮の、触っていい?」

「………………は?」

「だってさ、してもらってばっかだし。俺も蓮のできたらいいのにって思って。」

その方がフェアだろ?と言うと、蓮は頭を抱えた。

「そんなん考えなくていいから…!」

あ、ダメっぽい。

「ごめん、そうだよな。俺、多分下手だし…。
蓮の事気持ち良くできないか…。」

名案にも俺のテクニックが伴わないんじゃしょうがない。

ションボリして俯くと、慌てた蓮の声がする。

「違うッ!そうじゃねぇよ!…晴さん?え、ちょっ、泣いてないっすよね…?」

焦って覗き込んでくるけど、何で敬語なんだ。

「泣いてない。ただ、自分の無力さに打ちひしがれてる…。」

そう言うと、蓮は俺を抱きしめた。

「そりゃ晴がしてくれたら嬉しいけど…お前、俺の触れんの?」

「え?当たり前じゃん。」

何を言ってるのやらと思って見上げると、そこには目を見開いた蓮の顔。

「…マジ?」

「何でそんな驚くの?」

「…いや、何でって…!はぁ、分かった。無理しなくていいからな?」

そう言ってベルトを緩めると、デニムの前を寛げる。

そうして、ハイブランドのパンツの中から現れたのは…。

「デッッッカ!」

長くて太くて血管がビキビキしたソレは、見慣れた俺の息子氏とは大違いだった。

「俺、男として自身無くすわ…。ちょっと勃ってるだけでこれって…ん?」

そう、蓮のは既に緩く立ち上がってる。

俺の視線に気付いたのか、蓮が苦笑した。

「晴の見えてんだぜ?勃つに決まってんだろ。」

そう言って俺のに軽く触れる。

「触って、晴の声聞いたら即バキバキだわ。」

「俺のせい…?」

いつも涼しい顔で俺のをしてた蓮。

俺が果ててからも、濡らしたタオルで拭いてくれたり後処理してくれて。

そんな余裕しか感じなかった蓮が、俺で興奮するんだ…。

「…引いた?」

ちょっと心配そうな蓮が可愛くて。

「ううん。なんか、嬉しい…。」

そう言いながら、蓮のを優しく握った。

「ドクドクして、熱い…。」

俺のとは重量感が違うそれを上下に動かすと、蓮も俺のを扱く。

「晴、同じようにして。」

そう言われて手の動きを真似ると、俺のからはタラリと先走りが垂れる。

「ンッ…、アッ…んぁっ…」

気持ち良さに声が漏れると、手の中の蓮がピクっと動いた。

見ると、硬度を増した蓮のからも先走りが垂れて。

それを利用してお互いのをグチグチと擦る。

「やァ…ンッ、あぁんッ!」

「フッ…晴、手ェ止まってる。」

笑を含んだ蓮の声。

「だって、ハァ、きもちくて…力はいんな…」

「ん。じゃあこうしよ?」

そう言って俺の手を離させると、俺の中心に自分のをピトリとくっ付けた。

そして、それを纏めて上下に扱く。

「えっ⁉︎…アッ…やぁぁッ!!」

蓮の手と蓮のモノに挟まれて擦られる刺激が凄い。

卑猥な水音と共に突き上げて来る快感に、頭の中が白くなる。

「アァァッ!気持ちいい…レンッ…!」

「俺も…ハァ、お前のが当たって凄ぇイイ…!」

蓮の言葉に煽られて、俺は身体を弓形にした。

「アァッ!出ちゃう!蓮、も…イクッ…!」

「くっ……、イケ…!!」

責め立てる動きに抗えず、白濁を飛ばした。

太腿がビクビク震えて、余韻が続く。


その時、涙が滲んだ視界に蓮のが映った。

それは腹につくほど勃ち上がっていて、蓮がまだ達してない事を物語ってる。

俺だけ、先にイッちゃったんだ…。

そう思ってると、蓮が俺のを離して自分のを握った。

あんなバキバキの状態でそのままなんて辛過ぎる。

自分の手で出すつもりなんだろう。

「………ッ晴…!」

俺の名前を呼びながら眉間に皺を寄せる様に堪らない気持ちになる。

蓮の先端からからコポリと先走りが溢れた。


あ、勿体ない…。


長い竿を伝ってベッドのシーツに落ちそうなそれを見てそう思った。

ぼんやりする頭で、それを受け止めなくちゃと思う。

気がつくと、四つん這いになって蓮のソレに顔を寄せていた。

「…晴…ッ……⁉︎」

舌で流れる液体を受け止めた俺に、蓮が驚愕してる。

だけど、次々に垂れてくるから俺はペロペロと舐め続けた。

「ッ…ちょっ、待て!」

蓮の手が邪魔でそれごとベロリと舐め上げると、電気が走ったかのように離れる。

剥き出しになった蓮の中心。

その先端からは、まだ先走りが出続けていてーー。

愛しくて、パクリとそこを口に含んだ。

「なっ…⁉︎…晴…!」

全体の半分しか口に入らない。

それでも、蓮に気持ち良くなって欲しくて唾液を絡めた。

見上げると、壮絶な色気を放ちながらも苦しそうに耐える姿が目に入ってーー。

堪らなくなって、いつも蓮がしてくれるみたいにソレを吸い上げた。

「ーーーーーッ!!!」

蓮の腰がビクッと揺れて、俺を見る。

二人の視線が絡まった、その瞬間ーーー

低い呻き声と共に、口の中に青臭い味が広がった。




「晴!出せ!ほら!」

稀に見る慌てぶりの蓮に口を開けられて、中身をティッシュにダラリと出した。

そこから、急激な眠気に襲われて目を閉じる。

「嘘だろ…寝るのかよ…。」


ガックリしたような脱力した声とは裏腹に、ギュッと強く抱き締められて。

何だか楽しくなって、夢現の中ちょっと笑った。




●●●
晴人、気持ち良くて頭の中が溶けると大胆になっちゃう系の受け。
多分酔っ払ってもこうなる。笑




















しおりを挟む
感想 86

あなたにおすすめの小説

【幼馴染DK】至って、普通。

りつ
BL
天才型×平凡くん。「別れよっか、僕達」――才能溢れる幼馴染みに、平凡な自分では釣り合わない。そう思って別れを切り出したのだけれど……?ハッピーバカップルラブコメ短編です。

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

俺にとってはあなたが運命でした

ハル
BL
第2次性が浸透し、αを引き付ける発情期があるΩへの差別が医療の発達により緩和され始めた社会 βの少し人付き合いが苦手で友人がいないだけの平凡な大学生、浅野瑞穂 彼は一人暮らしをしていたが、コンビニ生活を母に知られ実家に戻される。 その隣に引っ越してきたαΩ夫夫、嵯峨彰彦と菜桜、αの子供、理人と香菜と出会い、彼らと交流を深める。 それと同時に、彼ら家族が頼りにする彰彦の幼馴染で同僚である遠月晴哉とも親睦を深め、やがて2人は惹かれ合う。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。 1日2話ずつ投稿します。

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

幼馴染の御曹司と許嫁だった話

金曜日
BL
親同士の約束で勝手に許嫁にされて同居生活をスタートすることになった、商社勤務のエリートサラリーマン(樋口 爽)×国立大一年生(日下部 暁人)が本当の恋に落ちてゆっくり成長していくお話。糖度高めの甘々溺愛執着攻めによって、天然で無垢な美少年受けが徐々に恋と性に目覚めさせられていきます。ハッピーエンド至上主義。 スピンオフも掲載しています。 一見チャラ男だけど一途で苦労人なサラリーマン(和倉 恭介)×毒舌美人のデザイナー志望大学生(結城 要)のお話。恋愛を諦めた2人が、お互いの過去を知り傷を埋め合っていきます。 ※こちらの作品はpixivとムーンライトノベルズにも投稿しています。

もう人気者とは付き合っていられません

花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。 モテるのは当然だ。でも――。 『たまには二人だけで過ごしたい』 そう願うのは、贅沢なのだろうか。 いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。 「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。 ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。 生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。 ※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

処理中です...