107 / 255
高校生編side晴人 たくさんの初めてを君と
91.誕生日
しおりを挟む
「ふあぁぁ~。……ん?」
よく寝た、と体を起こしたら朝の9時だった。
「ひぃッ!!」
学校始まってる!!
大急ぎで着替えようとして…気が付いた。
今日、土曜日だから休みじゃん。
安堵の溜息を吐いてベッドに逆戻りする。
よーし、もう一回寝よ。
こういう時って得した気分になるよね。
「…あれ?」
ふと自分の体を見下ろして違和感を覚えた。
俺昨日、パジャマ着てなかったっけ?
今着てるのスウェットなんだが?
しかも、朝弱いのに妙にスッキリ起きれてる。
睡眠の質がよかったってやつなのかな?
まぁいいや。
目が覚めちゃったし、取り敢えず朝ご飯食べよう。
そう思って部屋を出た所で。
ガチャ
部屋の隣にある客間のドアが開いた。
「えっ⁉︎蓮?」
出て来たのは、スウェット姿の眠そうな蓮。
父さんのを借りたのか、足首が少し出てる。
父さんだって178センチあるんだけど…蓮ってばどこまで成長期なんだろうか。
狡い。俺なんか165センチしかないのに。
俺のフランスの血は何処で仕事サボってるわけ?
色素ばっか無駄に薄くなってんだけど、もしかして一つのタスクしかこなせないタイプなの?
どう考えても過剰だろ!静脈透けてんだぞ、こちとら!!!
「おはよ。身体大丈夫か?」
脳内で4分の1の血統を罵ってた俺は、その一言で我に返った。
身体?そもそも何で蓮が泊まってるんだっけ?
昨日の記憶を手繰り寄せる。
『明日休みじゃん!蓮、アベンジャーzu観よ!』
夜更かししてネトフリで映画を観ようと誘うと、父さんが言った。
『父さんアトリエに籠るから、もし泊まるなら蓮君に客間使ってもらって。洗ったスウェット置いてあるから。』
次の日バイトが午後からの蓮も了承して、楽しく二人で映画を観終えた。
かなり遅い時間になったから、そろそろ上行く?と提案したら。
『晴、するよな?』
蓮にそう言われて頷いたんだーーー。
いつも通り気持ち良くなって、蓮のもしたくなって。
それで、それでーーー?
蓮のを、舐めーーー⁉︎⁉︎
うわぁぁぁぁぁ!!!!
完全に思い出した!
それは、技術はてんでお粗末だけど間違いなく…フェ……
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
恥ずかしい!何て事してんだ昨日の自分!!
羞恥に悶えまくる俺を見て、蓮が口の端を上げた。
「覚えてんだな?」
「お、覚えてない…」
「ふーん。じゃあ何でこんな真っ赤なん?」
スリッと耳を撫でられて身体がビクッとする。
「まだ昨日の引きずってる?スゲェ敏感。」
「…!!やめ…!」
静止のために蓮を見上げると目が合った。
昨日絡んだ視線と、壮絶な色気を放ってた表情を思いだしてーーー。
ガクンッ
「晴⁉︎」
腰が抜けた所を蓮に支えられた。
「も…やだ…。」
顔を見られないように蓮の肩に擦り付けると、頭上で笑う気配がする。
「悪い、揶揄いすぎたわ。」
「忘れて…!二度と思い出さないで…!!」
「それは無理。」
「何で⁉︎」
思わず顔を上げると、チュッと額に唇が当たった。
「死ぬほど可愛かったから。あれは永久保存。」
そう言うと、俺をヒョイと抱えてリビングへの階段を降りて行く。
「や、やめてぇぇぇぇぇ!!」
叫びながら、もう絶対あんな事はするまい!と心に決めたのだった。
…いや、うん。
それからも何回か二人でシてるけども。
でもでも、口では一度もしてないから!!!
さて、そんな日々が過ぎて3月末。
俺、16歳になったよ!!
当日は啓太とサッキーと蓮に祝ってもらった。
帰りには蓮からプレゼント貰って、「虹みたいなロゴ」で有名なブランドのバックパックとパーカーの二本立てに目を剥いた。
こ、これも高校生にとってはお高いやーつ…。
めちゃくちゃ嬉しいんだけど、翌月に迫った蓮の誕生日に何あげたらいいか分かんなくなって。
高い物は無理だから、せめて欲しい物をあげたくて本人に聞いた。
そしたら…
『晴の作った飯が食いたい』
とのご回答でした。
…マジで???
俺さ、卵焼きと味噌汁くらいしか作れないのよ。
貴方それご存知ですよね?
って言うか、そんなんでいいの⁉︎
金額の事言うのはあれだけど、釣り合い全然取れてませんけど⁉︎
狼狽えて聞いた俺に、蓮はしっかり頷いた。
『それがいい』
…なるほど。
本人がそう言うなら仕方ない。
俺の料理なんかで満足してくれるなら作ろうじゃないか!!
だけどさ、誕生日に卵焼きと味噌汁って…どう?
うん、無しだよね。
しかも俺の誕生日(3月28日)から蓮の誕生日(4月7日)までとにかく日にちがない。
理由話すのは恥ずいけど、助けを求める事にした。
『ふーん。蓮君の為に料理ねぇ。』
別に、ニヤニヤする父さんなんて想定内だから。
ぜ、全然恥ずかしくなんかないんだからね!
『晴でも作れてちょっと特別感出せるとしたらあれじゃない?』
そう言われて早速一緒にキッチンに立った。
俺が分かりやすいように注意点やコツを教えてくれる。
メモを取って難しい顔をする俺に、父さんが笑いかけてきた。
『大丈夫だよ。晴、最近料理手伝ってくれてるじゃん。知らずにスキル上がってるはずだよ?』
確かに、部活に行かなくなって暇を持て余した俺は、父さんの家事を手伝うようになった。
だけど「手伝い」くらいでスキルが上がる訳ーーー
ーーあったわ。
料理って全くやらないのと少しでも齧ってるのじゃ、感覚が全然違うものなんだなぁ。
そんな事に感動しつつ出来上がった料理は申し分ない出来だ。
そりゃそうか。父さんと一緒に作ったんだもんね。
本番は俺一人でやりたいから、今日から特訓だ!
何を作るか蓮にバレないようにしたくて、蓮がバイトで家に来ない日と、家に来ても早めに帰った日に練習する。
父さんは今度開催される展覧会の準備で忙しそうだったから一人で作ったんだけど、初日は失敗。
2回目は形はいいけど味が薄い。
3回目はその逆。
…なんてやってたもんだから、ほぼ毎日のように同じメニューを食べる事になってしまった。
いや、でも蓮の為ならこれくらい!
と思って頑張ったさ。
『え、冷凍保存できるよ?』って聞くまでは。
マジか。もっと早く教えてくれマイファザー。
それからは作ったら1つだけ味見して、改善点が分かったら残りは冷凍するようにした。
父さんが忙しい時にでも使ってもらおう。
そうやってみっちり練習した成果を出す時が遂にやってきた。
そう!今日は蓮の誕生日!17歳!
家に帰ったら俺は準備を始めて、蓮には19時来てもらう事になってる。
父さんは用事があるらしくて夕方から不在。
母さんはいつもの如く夜勤。
つまり、蓮と二人っきりでお祝いできる。
嬉しいし恥ずかしいしで何かもう苦しい!
なーんて、浮かれながら学校に足を踏み入れた時だった。
「「きゃ~!!蓮様~!!!」」
黄色い悲鳴の先には、女子の大群。
全員手にはプレゼントを持ってーー
ぎゃあっ!こっち来る!!
軽く2クラス分くらいの人数が突進してくる様子はかなり恐怖。
思わず後ずさると、蓮が片手で俺の腰をガッチリ掴んだ。
そして、群衆へ一言。
「邪魔。」
シーンと静まる女子達に目もくれず、蓮は俺の腰を抱いて歩き出した。
「ちょ、蓮!いいのか⁉︎」
「いい。受け取って変に期待されたら迷惑。」
そ、そうですか…。
『キャア~~!!!素気ない所も素敵!!!』
背後で再び女子の悲鳴が聞こえたから、効果はあんまり無さそうだけどね。
●●●
因みにバレンタインも同じような感じでした。
でも、晴はあんまり覚えてません。
それはside蓮の方で。
よく寝た、と体を起こしたら朝の9時だった。
「ひぃッ!!」
学校始まってる!!
大急ぎで着替えようとして…気が付いた。
今日、土曜日だから休みじゃん。
安堵の溜息を吐いてベッドに逆戻りする。
よーし、もう一回寝よ。
こういう時って得した気分になるよね。
「…あれ?」
ふと自分の体を見下ろして違和感を覚えた。
俺昨日、パジャマ着てなかったっけ?
今着てるのスウェットなんだが?
しかも、朝弱いのに妙にスッキリ起きれてる。
睡眠の質がよかったってやつなのかな?
まぁいいや。
目が覚めちゃったし、取り敢えず朝ご飯食べよう。
そう思って部屋を出た所で。
ガチャ
部屋の隣にある客間のドアが開いた。
「えっ⁉︎蓮?」
出て来たのは、スウェット姿の眠そうな蓮。
父さんのを借りたのか、足首が少し出てる。
父さんだって178センチあるんだけど…蓮ってばどこまで成長期なんだろうか。
狡い。俺なんか165センチしかないのに。
俺のフランスの血は何処で仕事サボってるわけ?
色素ばっか無駄に薄くなってんだけど、もしかして一つのタスクしかこなせないタイプなの?
どう考えても過剰だろ!静脈透けてんだぞ、こちとら!!!
「おはよ。身体大丈夫か?」
脳内で4分の1の血統を罵ってた俺は、その一言で我に返った。
身体?そもそも何で蓮が泊まってるんだっけ?
昨日の記憶を手繰り寄せる。
『明日休みじゃん!蓮、アベンジャーzu観よ!』
夜更かししてネトフリで映画を観ようと誘うと、父さんが言った。
『父さんアトリエに籠るから、もし泊まるなら蓮君に客間使ってもらって。洗ったスウェット置いてあるから。』
次の日バイトが午後からの蓮も了承して、楽しく二人で映画を観終えた。
かなり遅い時間になったから、そろそろ上行く?と提案したら。
『晴、するよな?』
蓮にそう言われて頷いたんだーーー。
いつも通り気持ち良くなって、蓮のもしたくなって。
それで、それでーーー?
蓮のを、舐めーーー⁉︎⁉︎
うわぁぁぁぁぁ!!!!
完全に思い出した!
それは、技術はてんでお粗末だけど間違いなく…フェ……
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
恥ずかしい!何て事してんだ昨日の自分!!
羞恥に悶えまくる俺を見て、蓮が口の端を上げた。
「覚えてんだな?」
「お、覚えてない…」
「ふーん。じゃあ何でこんな真っ赤なん?」
スリッと耳を撫でられて身体がビクッとする。
「まだ昨日の引きずってる?スゲェ敏感。」
「…!!やめ…!」
静止のために蓮を見上げると目が合った。
昨日絡んだ視線と、壮絶な色気を放ってた表情を思いだしてーーー。
ガクンッ
「晴⁉︎」
腰が抜けた所を蓮に支えられた。
「も…やだ…。」
顔を見られないように蓮の肩に擦り付けると、頭上で笑う気配がする。
「悪い、揶揄いすぎたわ。」
「忘れて…!二度と思い出さないで…!!」
「それは無理。」
「何で⁉︎」
思わず顔を上げると、チュッと額に唇が当たった。
「死ぬほど可愛かったから。あれは永久保存。」
そう言うと、俺をヒョイと抱えてリビングへの階段を降りて行く。
「や、やめてぇぇぇぇぇ!!」
叫びながら、もう絶対あんな事はするまい!と心に決めたのだった。
…いや、うん。
それからも何回か二人でシてるけども。
でもでも、口では一度もしてないから!!!
さて、そんな日々が過ぎて3月末。
俺、16歳になったよ!!
当日は啓太とサッキーと蓮に祝ってもらった。
帰りには蓮からプレゼント貰って、「虹みたいなロゴ」で有名なブランドのバックパックとパーカーの二本立てに目を剥いた。
こ、これも高校生にとってはお高いやーつ…。
めちゃくちゃ嬉しいんだけど、翌月に迫った蓮の誕生日に何あげたらいいか分かんなくなって。
高い物は無理だから、せめて欲しい物をあげたくて本人に聞いた。
そしたら…
『晴の作った飯が食いたい』
とのご回答でした。
…マジで???
俺さ、卵焼きと味噌汁くらいしか作れないのよ。
貴方それご存知ですよね?
って言うか、そんなんでいいの⁉︎
金額の事言うのはあれだけど、釣り合い全然取れてませんけど⁉︎
狼狽えて聞いた俺に、蓮はしっかり頷いた。
『それがいい』
…なるほど。
本人がそう言うなら仕方ない。
俺の料理なんかで満足してくれるなら作ろうじゃないか!!
だけどさ、誕生日に卵焼きと味噌汁って…どう?
うん、無しだよね。
しかも俺の誕生日(3月28日)から蓮の誕生日(4月7日)までとにかく日にちがない。
理由話すのは恥ずいけど、助けを求める事にした。
『ふーん。蓮君の為に料理ねぇ。』
別に、ニヤニヤする父さんなんて想定内だから。
ぜ、全然恥ずかしくなんかないんだからね!
『晴でも作れてちょっと特別感出せるとしたらあれじゃない?』
そう言われて早速一緒にキッチンに立った。
俺が分かりやすいように注意点やコツを教えてくれる。
メモを取って難しい顔をする俺に、父さんが笑いかけてきた。
『大丈夫だよ。晴、最近料理手伝ってくれてるじゃん。知らずにスキル上がってるはずだよ?』
確かに、部活に行かなくなって暇を持て余した俺は、父さんの家事を手伝うようになった。
だけど「手伝い」くらいでスキルが上がる訳ーーー
ーーあったわ。
料理って全くやらないのと少しでも齧ってるのじゃ、感覚が全然違うものなんだなぁ。
そんな事に感動しつつ出来上がった料理は申し分ない出来だ。
そりゃそうか。父さんと一緒に作ったんだもんね。
本番は俺一人でやりたいから、今日から特訓だ!
何を作るか蓮にバレないようにしたくて、蓮がバイトで家に来ない日と、家に来ても早めに帰った日に練習する。
父さんは今度開催される展覧会の準備で忙しそうだったから一人で作ったんだけど、初日は失敗。
2回目は形はいいけど味が薄い。
3回目はその逆。
…なんてやってたもんだから、ほぼ毎日のように同じメニューを食べる事になってしまった。
いや、でも蓮の為ならこれくらい!
と思って頑張ったさ。
『え、冷凍保存できるよ?』って聞くまでは。
マジか。もっと早く教えてくれマイファザー。
それからは作ったら1つだけ味見して、改善点が分かったら残りは冷凍するようにした。
父さんが忙しい時にでも使ってもらおう。
そうやってみっちり練習した成果を出す時が遂にやってきた。
そう!今日は蓮の誕生日!17歳!
家に帰ったら俺は準備を始めて、蓮には19時来てもらう事になってる。
父さんは用事があるらしくて夕方から不在。
母さんはいつもの如く夜勤。
つまり、蓮と二人っきりでお祝いできる。
嬉しいし恥ずかしいしで何かもう苦しい!
なーんて、浮かれながら学校に足を踏み入れた時だった。
「「きゃ~!!蓮様~!!!」」
黄色い悲鳴の先には、女子の大群。
全員手にはプレゼントを持ってーー
ぎゃあっ!こっち来る!!
軽く2クラス分くらいの人数が突進してくる様子はかなり恐怖。
思わず後ずさると、蓮が片手で俺の腰をガッチリ掴んだ。
そして、群衆へ一言。
「邪魔。」
シーンと静まる女子達に目もくれず、蓮は俺の腰を抱いて歩き出した。
「ちょ、蓮!いいのか⁉︎」
「いい。受け取って変に期待されたら迷惑。」
そ、そうですか…。
『キャア~~!!!素気ない所も素敵!!!』
背後で再び女子の悲鳴が聞こえたから、効果はあんまり無さそうだけどね。
●●●
因みにバレンタインも同じような感じでした。
でも、晴はあんまり覚えてません。
それはside蓮の方で。
51
お気に入りに追加
1,067
あなたにおすすめの小説
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)

もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる