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高校生編side晴人 好きな人が、自分を好きかもしれない。
84.油断
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注意!受けが他人に無理矢理触られる描写(服越し)があります。地雷の方は回れ右を。
●●●
翌日は他校との練習試合だった。
竹田先輩は中等部の方の試合に行ってるから今日は観に来れないけど、激励のLAINを貰たし関係はすっかり今まで通り。
本当に良かった。
試合の後は部員でご飯に行って、次の試合で引退する二年生との思い出を増やして。
最寄駅に着いた頃には、時刻は22時5分前。
結構遅くなっちゃったよなぁ。
22時から俺の好きなカッキーが出るドラマがあるから急ぎたい。
そう思って近道する事にした。
人通りも街灯も少ない寂れた公園を通る道。
でも、中学の時は蓮と良く通ってたし。
それに今日は試合で使った竹刀って武器もあるし、俺男だし大丈夫だよね。
なんて油断したのが、全ての間違いだったーー。
ヒタ ヒタ
後ろからの足音に気付いたのは、例の公園に差し掛かった時だった。
後ろに、誰かいるーーー。
この時間に、ここに人がいるなんて珍しい。
ちょっとゾワリとしたけど、良く考えてみれば俺もそんな『珍しい』奴だ。
後ろの人も、たまたま急いでてこの道にしたのかもな。
そう思い直して、でも念のため誰かと電話するふりをする事にした。
万が一の場合、こっちは直ぐに助けを呼べますよってアピールだ。
LAINを開いて、蓮とのトークをタップする。
あくまでもふりが目的だから、電話ボタンは押さずにスマホを耳に当てた。
「もしもーーー」
ドンッ
鈍い衝撃と共にスマホが手を離れる。
背中に呼吸を感じて、後ろから体当たりされたんだと気付いた時にはもう地面に倒れていた。
打ちつけた体の痛みもそこそこに振り返ると、そこには一人の男が立っている。
ダウンジャケットにズボンを身に付けたその男の頭には、フルフェイスのヘルメット。
これは、顔を見られないようにしてるとしか考えられない。
頭の中で警鐘が鳴り響く。
『中等部の近くで変質者が出たらしくて』
それはつい昨日、竹田先輩から聞いた言葉。
中等部の近くって事はつまり、俺の家の近くでもあるって事でーーー。
恐怖で立ち上がれない俺の方へ男が手を伸ばしてくる。
その時、咄嗟に頭が働いたのは奇跡だったかもしれない。
倒れた時、その右手には竹刀があった。
袋に入ってるし、ヘルメットやダウンを着てる相手にダメージを与えられる可能性は低い。
でも、少しでも足止めになれば走って逃げられるかもしれない。
震える手でグッと竹刀を握ってそれを男に向かって打つ。
バシッ
脛を狙ったそれに、男が動きを止めた。
今だ!
俺はガクガクする足に懸命に力を込めて立ち上がった。
よろけた拍子に手をついたスマホを拾い上げて走り出す。
怖い、怖い、怖いーーー!!!
『晴』
恐怖に支配されそうな頭の中で名前を呼ばれた気がした。
「蓮!助けて!!」
それに縋るように必死に声を上げる。
「追われて…公園ーーーうわっ!!」
体が後ろに傾いだ。
追いかけて来た男に後ろから抱きすくめられて身動きが取れなくなる。
「嫌だっ!!触んな!!」
必死に身を捩っても拘束は緩まず…
ガッ
耳の上に走った痛みと共に頭の中が揺れる。
殴られたんだと分かったけど、声も出なかった。
いや、出せなかった。
フラフラしてる間に、口と両手をガムテープで封じられたらしい。
そのままズルズルと引き摺られて、公園の脇に連れて行かれた。
俺を仰向けに転がしてその上に馬乗りになると、男がヘルメットを取る気配がする。
木々の影になるここは周りよりさらに暗くて、顔は全く見えない。
ただ、むせ返るような強く甘ったるい匂いが鼻をついた。
ハァハァと荒い息遣いが顔を掠めて止まってーー
「~~~ッ⁉︎⁉︎」
頬の生温かい感触が舐められた事によるものだと理解して、体中に鳥肌が立つ。
制服の上からまさぐるように撫で回されて震えが止まらない。
暗くてあまり見えてないのか、何かを探るようにしていたその動きが止まった。
カチャ カチャ
その音が制服のベルトを外す音だと気付いてパニックに陥る。
暴れようとしても、後ろ手に拘束された手は動かせないし足の上には男が跨っていて動けない。
男の手がズボンの中に入って来て、パンツの上から俺の中心をサワッと撫でた。
吐き気がする程の嫌悪感に涙が溢れる。
助けてーーー!!
助けて!!蓮!!!!
ブォォン
その時耳に入って来たのはバイクのエンジン音。
男もそれに気付いたのかピタリと動きが止まった。
「晴!!どこだ!!」
それは、一番聞きたいと願ってた声。
蓮……。
恐怖に染まった意識がハッキリする。
蓮が来てくれた…俺はここにいるって知らせなきゃ!
意識をそっちに持っていかれてる男の隙をついて片足を動かす。
膝下しか動かせないから男を蹴り付ける事はできないけど、これならーー
サワサワサワ
足の直ぐ横にあった極細い木が、俺に蹴られて葉っぱを震わせる。
「晴?そこにいるのか?」
ザザッ
その声に男が逃げ出した。
パッとバイクのサーチライトが付いて走り去る背中を照らす。
「晴!!」
ライトの光で俺を視界に捉えたらしい蓮が駆け寄って来た。
そして、拘束されて乱れた制服姿の俺を見て一瞬言葉を失ってーーー。
「……あの野郎………!!」
俺の口と手からガムテープを剥がした蓮の、低く押し殺した声からは本気の憎悪が伝わってくる。
暗闇を見つめて、今にも男を追って行きそうだ。
蓮の足なら追い付くかもしれない。
だけどーーー。
「…蓮…!!」
名前を呼んだ瞬間、涙が溢れた。
蓮はハッとしたように俺に視線を戻す。
「ごめん、晴。ここにいるから。」
「嫌だ!離れないで!!」
混乱する頭では蓮が何を言ってるか分からず、ブンブン頭をふって蓮に手を伸ばすと、引き寄せられて腕の中に抱き込まれた。
「不安にさせてごめんな。絶対離れないから安心しろ。」
温もりと大好きな匂い。
「もう大丈夫だ。」
それから、俺を安心させてくれる魔法の言葉。
恐怖心が薄らいでいくのを感じて、俺はその身を委ねた。
どれくらいそうしてたんだろう。
「帰って憲人さんに話そう。」
俺が大分落ち着いたのを見て蓮が言った。
そうだ、遅くなったし父さんが心配してるはず。
頷いて蓮の手を借りて立ち上がる。
バイクに俺用のヘルメットがあるか確認するために蓮が手を離した。
その瞬間。たったそれだけなのに。
指先が凍ったように冷える。
暗闇、背後の息遣い、頬に触れた生温かい感触。
怒涛のように頭を駆け巡るそれに冷や汗が出る。
大丈夫、落ち着けーーー。
少し前を歩く蓮の背中を見て深呼吸する。
なのに、その背中が遠くなって。
身体をまさぐる手、触られたズボンの中。
不快な甘ったるい臭いーーー。
「うっ…うぇ…」
込み上げる吐き気に抗えず、俺は座り込んで胃の中身を吐き戻した。
「晴⁉︎」
「ごめ…大丈夫…。」
慌てて近寄って来る蓮に、精一杯強がった。
吐いた所なんて見られたくなかったのに、蓮は全く躊躇せず俺を抱きしめて背中をさする。
「汚れるから…」
「バカ、俺に気なんて使うな。」
そう言いながら着てるセーターの袖で口元を拭ってくれて、また涙が溢れた。
「怖いよ…蓮…。怖い…」
しゃくり上げる俺を、蓮が強く抱き締める。
蓮の腕の中で再び落ち着いた時には、泣き疲れて意識は半分夢の中だった。
「晴、もう二度とお前を危険な目に合わせない。
絶対に俺が守るーーー。」
そう言った蓮の声が夢なのか現実なのか曖昧なまま、俺は意識を手放した。
●●●
晴人ごめんよ。
次回蓮にガッツリ甘やかされるから許して。笑
●●●
翌日は他校との練習試合だった。
竹田先輩は中等部の方の試合に行ってるから今日は観に来れないけど、激励のLAINを貰たし関係はすっかり今まで通り。
本当に良かった。
試合の後は部員でご飯に行って、次の試合で引退する二年生との思い出を増やして。
最寄駅に着いた頃には、時刻は22時5分前。
結構遅くなっちゃったよなぁ。
22時から俺の好きなカッキーが出るドラマがあるから急ぎたい。
そう思って近道する事にした。
人通りも街灯も少ない寂れた公園を通る道。
でも、中学の時は蓮と良く通ってたし。
それに今日は試合で使った竹刀って武器もあるし、俺男だし大丈夫だよね。
なんて油断したのが、全ての間違いだったーー。
ヒタ ヒタ
後ろからの足音に気付いたのは、例の公園に差し掛かった時だった。
後ろに、誰かいるーーー。
この時間に、ここに人がいるなんて珍しい。
ちょっとゾワリとしたけど、良く考えてみれば俺もそんな『珍しい』奴だ。
後ろの人も、たまたま急いでてこの道にしたのかもな。
そう思い直して、でも念のため誰かと電話するふりをする事にした。
万が一の場合、こっちは直ぐに助けを呼べますよってアピールだ。
LAINを開いて、蓮とのトークをタップする。
あくまでもふりが目的だから、電話ボタンは押さずにスマホを耳に当てた。
「もしもーーー」
ドンッ
鈍い衝撃と共にスマホが手を離れる。
背中に呼吸を感じて、後ろから体当たりされたんだと気付いた時にはもう地面に倒れていた。
打ちつけた体の痛みもそこそこに振り返ると、そこには一人の男が立っている。
ダウンジャケットにズボンを身に付けたその男の頭には、フルフェイスのヘルメット。
これは、顔を見られないようにしてるとしか考えられない。
頭の中で警鐘が鳴り響く。
『中等部の近くで変質者が出たらしくて』
それはつい昨日、竹田先輩から聞いた言葉。
中等部の近くって事はつまり、俺の家の近くでもあるって事でーーー。
恐怖で立ち上がれない俺の方へ男が手を伸ばしてくる。
その時、咄嗟に頭が働いたのは奇跡だったかもしれない。
倒れた時、その右手には竹刀があった。
袋に入ってるし、ヘルメットやダウンを着てる相手にダメージを与えられる可能性は低い。
でも、少しでも足止めになれば走って逃げられるかもしれない。
震える手でグッと竹刀を握ってそれを男に向かって打つ。
バシッ
脛を狙ったそれに、男が動きを止めた。
今だ!
俺はガクガクする足に懸命に力を込めて立ち上がった。
よろけた拍子に手をついたスマホを拾い上げて走り出す。
怖い、怖い、怖いーーー!!!
『晴』
恐怖に支配されそうな頭の中で名前を呼ばれた気がした。
「蓮!助けて!!」
それに縋るように必死に声を上げる。
「追われて…公園ーーーうわっ!!」
体が後ろに傾いだ。
追いかけて来た男に後ろから抱きすくめられて身動きが取れなくなる。
「嫌だっ!!触んな!!」
必死に身を捩っても拘束は緩まず…
ガッ
耳の上に走った痛みと共に頭の中が揺れる。
殴られたんだと分かったけど、声も出なかった。
いや、出せなかった。
フラフラしてる間に、口と両手をガムテープで封じられたらしい。
そのままズルズルと引き摺られて、公園の脇に連れて行かれた。
俺を仰向けに転がしてその上に馬乗りになると、男がヘルメットを取る気配がする。
木々の影になるここは周りよりさらに暗くて、顔は全く見えない。
ただ、むせ返るような強く甘ったるい匂いが鼻をついた。
ハァハァと荒い息遣いが顔を掠めて止まってーー
「~~~ッ⁉︎⁉︎」
頬の生温かい感触が舐められた事によるものだと理解して、体中に鳥肌が立つ。
制服の上からまさぐるように撫で回されて震えが止まらない。
暗くてあまり見えてないのか、何かを探るようにしていたその動きが止まった。
カチャ カチャ
その音が制服のベルトを外す音だと気付いてパニックに陥る。
暴れようとしても、後ろ手に拘束された手は動かせないし足の上には男が跨っていて動けない。
男の手がズボンの中に入って来て、パンツの上から俺の中心をサワッと撫でた。
吐き気がする程の嫌悪感に涙が溢れる。
助けてーーー!!
助けて!!蓮!!!!
ブォォン
その時耳に入って来たのはバイクのエンジン音。
男もそれに気付いたのかピタリと動きが止まった。
「晴!!どこだ!!」
それは、一番聞きたいと願ってた声。
蓮……。
恐怖に染まった意識がハッキリする。
蓮が来てくれた…俺はここにいるって知らせなきゃ!
意識をそっちに持っていかれてる男の隙をついて片足を動かす。
膝下しか動かせないから男を蹴り付ける事はできないけど、これならーー
サワサワサワ
足の直ぐ横にあった極細い木が、俺に蹴られて葉っぱを震わせる。
「晴?そこにいるのか?」
ザザッ
その声に男が逃げ出した。
パッとバイクのサーチライトが付いて走り去る背中を照らす。
「晴!!」
ライトの光で俺を視界に捉えたらしい蓮が駆け寄って来た。
そして、拘束されて乱れた制服姿の俺を見て一瞬言葉を失ってーーー。
「……あの野郎………!!」
俺の口と手からガムテープを剥がした蓮の、低く押し殺した声からは本気の憎悪が伝わってくる。
暗闇を見つめて、今にも男を追って行きそうだ。
蓮の足なら追い付くかもしれない。
だけどーーー。
「…蓮…!!」
名前を呼んだ瞬間、涙が溢れた。
蓮はハッとしたように俺に視線を戻す。
「ごめん、晴。ここにいるから。」
「嫌だ!離れないで!!」
混乱する頭では蓮が何を言ってるか分からず、ブンブン頭をふって蓮に手を伸ばすと、引き寄せられて腕の中に抱き込まれた。
「不安にさせてごめんな。絶対離れないから安心しろ。」
温もりと大好きな匂い。
「もう大丈夫だ。」
それから、俺を安心させてくれる魔法の言葉。
恐怖心が薄らいでいくのを感じて、俺はその身を委ねた。
どれくらいそうしてたんだろう。
「帰って憲人さんに話そう。」
俺が大分落ち着いたのを見て蓮が言った。
そうだ、遅くなったし父さんが心配してるはず。
頷いて蓮の手を借りて立ち上がる。
バイクに俺用のヘルメットがあるか確認するために蓮が手を離した。
その瞬間。たったそれだけなのに。
指先が凍ったように冷える。
暗闇、背後の息遣い、頬に触れた生温かい感触。
怒涛のように頭を駆け巡るそれに冷や汗が出る。
大丈夫、落ち着けーーー。
少し前を歩く蓮の背中を見て深呼吸する。
なのに、その背中が遠くなって。
身体をまさぐる手、触られたズボンの中。
不快な甘ったるい臭いーーー。
「うっ…うぇ…」
込み上げる吐き気に抗えず、俺は座り込んで胃の中身を吐き戻した。
「晴⁉︎」
「ごめ…大丈夫…。」
慌てて近寄って来る蓮に、精一杯強がった。
吐いた所なんて見られたくなかったのに、蓮は全く躊躇せず俺を抱きしめて背中をさする。
「汚れるから…」
「バカ、俺に気なんて使うな。」
そう言いながら着てるセーターの袖で口元を拭ってくれて、また涙が溢れた。
「怖いよ…蓮…。怖い…」
しゃくり上げる俺を、蓮が強く抱き締める。
蓮の腕の中で再び落ち着いた時には、泣き疲れて意識は半分夢の中だった。
「晴、もう二度とお前を危険な目に合わせない。
絶対に俺が守るーーー。」
そう言った蓮の声が夢なのか現実なのか曖昧なまま、俺は意識を手放した。
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晴人ごめんよ。
次回蓮にガッツリ甘やかされるから許して。笑
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