微笑む似非紳士と純情娘

月城うさぎ

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番外編

とある月曜日の放課後

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番外編と2部の中間なお話。
後半から囚われメンバーが出てくるので、番外編に載せました。
*誤字脱字訂正しました*
********************************************

 衝撃的な告白をされてめでたく(?)仮婚約をした翌日の日曜日。
 丁度10時を過ぎたあたりに私は目を覚ました。

 見慣れない室内をぼんやりと寝ぼけ眼で見渡して、めちゃくちゃ寝心地のいいクイーンベッドからのっそりと起き上がった。覚醒を促すために洗面所に篭り顔を洗って戻ってくると、寝室の扉が開かれて東条さんが現れた。

 「お目覚めですか?おはよございます」
 
 ま、眩しい・・・!
 寝起きにそのキラキラ笑顔は、きついです・・・!!と、眩しさのあまり思わず目を閉じて顔を背けるが、気付いたら間合いを詰められて東条さんの腕の中に閉じ込められていた。
 何この早業!!

 「まずは朝の挨拶ですね」
 そう耳元で囁かれて、挨拶を告げようと顔を上げた瞬間。顎に指をかけられて、東条さんの唇に私の言葉が吸い込まれてしまった。

 「ん・・・っ!」
 柔らかい唇の感触が伝わり、声が漏れる。

 って、しょっぱなからディープキス・・・!?
 朝の挨拶がキスって、貴方本当に日本人なんですか!!
 ホント、一体何度東条さんのナショナリティーを疑っているんだろう・・・

 深く繋がるキスと唇の熱さを感じて、蕩けるような心地よさを味わうと、昨夜の出来事がいっきに蘇って更なる羞恥に襲われた。初めて体験する深い口付けを味わって腰が抜けたところまで思い出して、今回はそんな情けない姿見せるものか!と密かに決意した直後。

 ・・・既に足に力が入らないんですけど・・・

 腰に腕を回されて支えられているから崩れ落ちることはない。でも、それで東条さんの胸と腕に寄りかかることになって、密着度が上がった。絶え間なく聞こえてくる水音が淫靡でぞくりと背筋に甘い電流が走る。
 ああ、さっき歯磨いておいてよかった・・・なんて、東条さんの口付けに翻弄されながら思った。

 でももうさすがに酸素不足に陥る・・・!!
 顔を真っ赤にさせて息苦しさから東条さんの胸をパタパタ叩くと、ようやく東条さんが離れてくれた。腕は私の腰に回ったまま。

 「目が覚めましたか?」
 紳士面で微笑まれても、本性を知っている為に素直に頷けないが、ここで頷いておかないと後が怖いと本能で察知した。今これ以上のレベルを私に求められても困る。
 真っ赤になって涙目で見上げて小さく頷くと、東条さんは満足気に微笑んだ後、私の頭頂部に軽くキスを落とした。

 「・・・!!」
 一気に耳まで真っ赤に染まる。
 って、もう何でそんなに甘いんですか~~~!!!

 声にならない悲鳴を上げた後、私と違って息を切らしたようにも見えない余裕な態度で私の頬を優しく撫でた。何だか私一人だけ翻弄されて振り回されている感が正直面白くない・・・でも恋愛初心者と上級者(恐らくS級レベル)を比べること自体間違っているし、今の私が敵うはずがないのは重々承知している。

 ってかさ、もうちょっと手加減してほしい・・・!朝から何でこんな濃いキスされて、腰砕けてんの私!

 「着替えてから朝食の仕度を・・・」と続いて踵を返そうとする東条さんのシャツを握った。今ここで離れられたら私動けない。
 自分の情けなさで更に涙目になるが、真っ赤な顔のまま恨みがましく東条さんに正直に告げた。

 「こ、腰が抜けて動けません・・・」 
 座り込んでしまった私はもう本当穴に埋まりたい位恥ずかしい!手加減なしでやってくれた東条さんの所為ですからね!と目で訴えると、嬉しそうに見つめてきた東条さんがいきなり私を抱き上げた。
 
 「え、え!?」
 お姫様抱っこ・・・!
 これは乙女の夢で嬉しいけど、ダメー!!ダイエットに成功してからにしてほしいー!!!
 
 もう朝から何度悲鳴を上げているのかわからない。そしてリビングに向うのかと思いきや、そのままベッドに直行されて私は思いっきりうろたえた。

 「あ、あの?何でベッドに向うんですか・・・!?今起きたばかりなんですけど!!」
 これは焦る。非常に焦る!何でついさっき起きたばかりなのに逆戻りしているの!?

 優しく私をベッドに下ろした東条さんは、麗しいお顔を真っ直ぐに私に向けてきて。思わず乙女心がキュンと高鳴った。ああ、朝から何でこんなにかっこいいの・・・!もう心臓に悪い。

 「ええ、動けないようでしたら、私がここに朝食を運んで食べさせて差し上げます」
 「はっ・・・いやいやそんな結構ですから!そもそも動けなくさせたのは東条さんの所為・・・!」
 暫くすれば回復するはず。そう、腰が抜けたのだって今だけだから!
 なぜかますます笑みを深めた東条さんに、一度文句を言ってやらねば。

 「東条さん!私が恋愛初心者だってまさか忘れてませんよね!?もう朝からこんな事されたら心臓が壊れてしまいます!」 
 今だって鼓動が落ち着かないし、ドキドキがはんぱないんだから。これ絶対に寿命を縮める。こんなドキドキずっとしてたら、体がもたない!
 だからもっと手加減して欲しい。そう告げたのに、東条さんの返って来た答えは予想外だった。

 「この程度で心臓が壊れてしまうのは困りますね。それならもっと慣れて頂かないと」
 次のステージですぐに気絶されたら楽しめませんしね?

 そう微笑まれた私はもう東条さんが何を言っているのかわからなくなってきた。やばい、今とんでもない事言われなかったか。
 もっと慣れるってどういう事!?

 「そ、そんなスポーツじゃあるまいし!とにかく数こなして体で覚えろ的なスパルタ私にはまだ無理かと・・・!」
 「そうですね。恋愛はある意味スポーツですから」
 あああ、通じない・・・!
 いつの間にか押し倒されてて再び唇が近付いた瞬間。私のお腹が盛大に空腹を主張した。

 くすりと微笑んだ東条さんは、「まずは朝食にしましょうか」と告げて、私をリビングまで運んでくれた。
 正直助かったけど・・・・・・


 もう、恥ずかしい~~~!!!




 ギューっと目を閉じて柔らかいクッションを抱き潰していたら、可憐な少女の声が落ちてきた。

 「麗ちゃん、どうしたの?大丈夫?」

 目の前にはお茶を運んでくれた響の同級生の少女、五十嵐 星来ちゃん。怪訝な顔で私の顔色を覗きこんできた。

 「だ、大丈夫よ!ちょっと身悶えてただけ・・・」
 その理由もどうなんだ。
 何とかごまかすような笑顔で笑うと、星来ちゃんは好奇心に溢れた顔で私が座っているソファの隣に腰掛けた。

 「それで?続きはどうなったの、麗ちゃん!」
 ワクワクと瞳を輝かせて迫ってくる顔は大変可愛らしいけど、私はちょっとたじたじだ。

 ◆ ◆ ◆

 あの事件が終わった週明けの月曜日。午前中は隼人君と桜田さんのもとで響と供にたっぷりと時間をかけて取り調べ、いや事情聴取をされた。なぜかその場に鷹臣君もいて、私と響は自主的に正座になり小一時間ほど説教をされて、ようやく解放されたのが午後2時を回ったところだった。

 響は一日学校を休ませて、放課後になった所で聖マリアベル学園の職員室に向かったのである。担任の先生にざっと事情を説明して、ご迷惑をかけたことのお詫びも一応保護者として謝っておいた。担任の椎名先生は私とそう年が変わらない美人な方で、数名の教師に質問を投げかけられては説明する私は緊張しっぱなしだった。考えてみれば、私日本の高校って来たの初めてで。小学校の低学年までしか日本で学校生活を送ったことがなく、職員室で教師に囲まれるのは非常に緊張した。非常事態に巻き込まれた私達を労う言葉をかけてくれて好意的な態度に安堵したけど。

 それから帰るのかと思いきや、響が生徒会室に用事があると言ったので私もついて行く事になった。実は生徒会室とかって興味があったのだ。昔は日本の高校生に憧れてたんだよね。
 何の用事があるのかわからないまま響が生徒会室の扉をノックしてから開けた。何だか、一般の学校の生徒会室っていうより、ホテルのロビーか企業の応接間ですか?と訊きたくなるくらい広くて豪華なんですけど・・・さすが金持ち学校。ソファや使っている家具からして違う。

 そして中に入って再び驚いた。会長席に座っている人物やその周りにいる生徒の美しさに。イケメン・・・ってよりも、美少年&美少女!さすがインターナショナルな学校だわ。会長は白皙の美貌を持った3年生で、ダークブラウンの髪と若葉色の瞳が似合うクールな美形だ。そして隣にいる男子生徒は対照的に爽やかな印象の男の子。奥から一度だけ挨拶した事がある黒いカーリーヘアが魅力的な木下 若葉ちゃんが出てきた。
 何だこの学園の生徒会は。もしかして顔だけで選んでいるんじゃないのか。

 「あら?響と、お姉さん?今日はお休みだったわよね。どうしたんですか?」
 私と響に話しかけてきた若葉ちゃんが近寄ってきた。うん、私も何故ここに来たのかはわからない。

 「うん、実は会長にアルバイトの許可をもらおうと思って」
 響の発言に私が驚く。アルバイトってお姉ちゃん聞いていないんだけど!
 そして会長席に座る男子生徒のもとへ向う響について行った。とりあえず軽く目線のみで挨拶を交わす。
 
 この学園はバイトは禁止されていない。でも担任の先生の許可と生徒会の承認が必要なんだとか。あまりにも危ないバイトはさすがに禁止されているが、法律上問題のないバイトならめったな事がない限り断られることはない。まあ、成績がやばい生徒にはバイトの許可は出来ないらしいけど。

 「って、響。お姉ちゃんバイトするなんて話聞いていないんだけど?」
 初耳だよ。びっくりだよ。

 「うん。だって言ってないからね」
 しれっと響が答えて、私は絶句する。今までそんな疎外感感じたことなかったのに!

 「2年英語科の一ノ瀬 響か。バイト内容は何だ?」
 受け取った紙に目を通す生徒会長は、声もぞくっとするほどいい。高校生でここまでエロボイスって!将来がいろいろと楽しみでもあり不安にもなるよ。
 低い冷静な声で訊ねられた響は、「従兄が経営する事務所でおもに雑用です」と答えた。
 「え?響うちで働くの?それって鷹臣君が言い出したの?」
 驚く私に響は頷いた。

 「だ、ダメよ!その内人手不足とか言って、人使い荒い鷹臣君の無茶振りに振り回される事になるから!私みたいに浮気調査や企業に派遣とか易しい仕事だけじゃないんだよ?」

 そうだよ、あの鷹臣君のことだもん。たまに利用する新宿歌舞伎町のオネエ様方オカマに情報をもらいに行ったりなんてお遣いも頼むだろう。かわいい男の子に目がないあの人達に感化されてもし響がそっちの道に目覚めちゃったりしたら・・・。いつの間にかタイでニューハーフになってたりしたら、私どうしたらいいのかしら!
 いや、ダメよ麗。見た目が変わっても響は響じゃない。きっと女装しても響なら化物にならないで似合うはず。お姉ちゃんの私が響の味方じゃなくってどうするの。

 「わかったわ。例え響が妹になってもお姉ちゃんはずっと響の味方だからね!」
 「ちょっと何で僕がいきなり妹になることになってるの!?いつも鷹臣君に一体どんな無茶させられてるの!麗ちゃん想像力逞しすぎるよ!」
 
 いつも大人しい響が珍しく慌てた。
 私達姉弟の会話を聞いていたもう一人の生徒会メンバーである爽やかイケメンは、いきなり笑い出してしまった。

 小さく嘆息した生徒会長はそのまま判子を押そうとして、抜けている箇所を指摘する。気づいた響は職員室に逆戻りすることになった。
 そして入れ替わるように入ってきたのが、五十嵐 星来ちゃんだ。

 「あれ?響?って、あー!麗ちゃんだー!!」
 尻尾を振る勢いで私にタックル・・・じゃなかった、ハグをしてきた星来ちゃんを受け止める。何だか一度しか会っていないはずなのに、すごい懐かれているのは何故だろう。

 「えっと、星来ちゃん、久しぶり。元気だった?」
 「うん!麗ちゃん響の付き添いか何か?あ、お茶淹れるからこっちで座って待ってて」
 ぐいぐいと小柄な彼女に引っ張られて、ソファに腰掛けた。彼女も生徒会メンバーなのだろうか。

 「あの、突然ごめんね。仕事の邪魔になったら悪いから・・・」
 響が来たらすぐに帰る。そう伝える前に、笑い終わった爽やかイケメンが涙を拭って私に話しかけてきた。

 「大丈夫ですよ。えっと、麗さんでしたっけ?初めまして。3年で副会長の九条雅です。こっちが会長のルカ・久遠・レオンフォード」
 「初めまして、一ノ瀬 響の姉の麗です。騒がしくしてごめんなさいね。いつも弟がお世話になってます」
 ぺこりと挨拶をすると、若葉ちゃんが苦笑しながらお菓子をくれた。

 「いいんですよ。響にお世話になってるのはこっちもですし、帰ってくるまでどうぞ寛いでいてくださいね」
 「ありがとう。若葉ちゃんも生徒会メンバーなの?」
 頷いた彼女を見て思わず三人を見渡す。お茶の準備をしている星来ちゃんは普通の女の子って感じだけど、この三人の雰囲気はとっても独特だ。思いっきり目の保養だけど。

 「まるで人外のような美しさね。生徒会のメンバーって見た目も選考基準に入っていたりするの?」
 思わず率直な意見をぽろりと呟いたら、あれ。ほんの一瞬、空気に緊張が走ったような。
 
 「あはは!嫌だなー麗ちゃん。そんなことないよ~!私も一応庶務やってるけど、そんな基準聞いた事ないよ?」
 微妙に焦った顔をしている気がするのは気のせいかな。

 「そうだよね、気を悪くしたらごめんね!皆キレイだからびっくりしちゃった」
 
 再びソファに座った私に星来ちゃんがお茶を渡してきた。

 ◆ ◆ ◆

 そして事件を大雑把に説明した所で、なぜか東条さんと付き合う話まで暴露させられた。女子高生、恐るべし。

 途中で凛ちゃんまで登場して、今では若葉ちゃんも含めて三人の女子高生から質問攻めにあっている。忘れていたい昨日の朝の記憶まで蘇ってきて、私はクッションを抱きしめながら身悶えた。思い出すだけで恥ずかしい!

 「きゃー!捕まっている所に乗り込んでくるなんて、王子様みたいー!かっこいい~!!」
 はしゃぐ星来ちゃんに小さくお礼を告げる。何て気恥ずかしいの、これ!

 「で?麗さん。このまま同棲か結婚か、その二択に結局どっちを答えたんですか?」
 モデルのようにスタイルのいい凛ちゃんがずいっと乗り出してきた。3人とも興味津々だ。

 「え、えと・・・同棲は響がいるから無理でしょ?高校生一人で生活させるわけにはねえ?」
 「じゃあ結婚しちゃったの!?いや、まだエンゲージって事?」
 星来ちゃんの問いに、視線を彷徨わせながら白状する。
 今更だけど私なんで高校生相手にこんな話をしているのかしら!?

 「婚約は早いって言ったら、何だか(仮)婚約って事になってた・・・」
 「はい?仮婚約?」
 凛ちゃんの疑問は尤もだと思う。私にも恋人以上婚約未満ってとこしかわからないから。

 「その(仮)婚約って流行ってるのかな~?最近どっかで聞いた事あるぞ」
 考え込んだ星来ちゃんをよそに、凛ちゃんが尋ねた。

 「で、その東条さんって一体どこから麗さんのこと知ってたのかしらね?」
 私がずっと疑問に思っていたことを指摘されて、びくりと反応する。
 そう、そうだよ!ホントどこから私の事気付いていたの!?抱いているクッションをさらに形が潰れるまで抱きしめた。もうホントに恥ずかしくて死ねる!!

 「どこからって、きっと最初から気づいていたんじゃない?麗さんに近付いたときから全て」
 さらりと告げた若葉ちゃんの言葉に私は絶句した。もしそうだったら・・・私がしてた事って全部空回り?
 ちなみに高校生に刺激が強すぎない内容だけを選んで告げている。あの日の朝起きたら東条さんに抱きしめられていたとか、そこは恥ずかしくて言っていない。ただ知らない所で寝かせられてて驚いて逃げたとだけ告げた。何だかダメな人間に聞こえる気もするけど、無視だ。

 「うわぁ~策士!そうだったらすごいわね・・・」
 ぼりぼりとポッキーを食べながら凛ちゃんは尊敬と呆れの念をこめた眼差しで呟いた。

 「ねえねえ!その東条さんの写真、麗ちゃんないの?私見たいんだけど!」
 「あ、私も見たいわ。」

 美少女に頼まれて、戸惑いながら携帯を取り出す。写真ってあったっけ?

 「あ、あった。2ヶ月くらい前だけど」
 スーツ姿の東条さんの写真を見せたら、「おおー!」と感嘆の声が響いた。

 「マジイケメン・・・!すごい麗ちゃん!!超かっこいい!!」
 「これが東条さん?大人って感じね。この微笑はやばいわね・・・」
 「確かに男前な方ね。しかも東条グループの御曹司なら、麗さん玉の輿じゃない」
 星来ちゃん、凛ちゃん、若葉ちゃんの三人が写真を見た感想を述べた。かっこいいといわれると照れるわ。

 「結婚式には呼んでね、麗ちゃん!私テントウムシのサンバ歌えるよ!」
 「気が早いよ、星来ちゃん。って、ねえ。その"テントウムシのサンバ"って何の曲?」
 K君に言われた言葉を思い出す。そういえば忘れてたけど、なんの意味があるのだろう。

 「え~!結婚を祝う歌で有名だよ~?」
 何と!
 ってことは、K君は全部気付いていたのか・・・!?
 
 うわぁ~!!と再び羞恥に悶えた後。私は怪訝な顔をしている三人に真顔で言った。

 「いい?3人とも。大人の男の色気を直視したら火傷だけじゃすまないからね。これから気をつけるんだよ?」
 自分自身に言い聞かせる為にも、この2日で経験した事を教えてあげると、その意味深な言葉に反応した三人が更なる追及をしてきた。

 
 すっかり用事が終わって遠くから響が会長と副会長とともに私達を眺めていた事に気付かないまま、私は響が声をかけてくるまで「これ以上は無理!」と星来ちゃん達の尋問に逃れ続けていたのだった。
 

 














 
************************************************
まさかここで囚われメンバーが出るとは思っておりませんでした。すみません。でもセイラのお陰で歌の謎が解けたかと思います(笑)

次からようやく第2部始まります!
よろしければお付き合い下さいませ。
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