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第3章 魔術覚醒編
第133話 相より想を得、因果に至る。ステファノは魔法を得た。
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「はっ!」
今日初めてステファノが気合を発した。
1つめの松毬が腕を打つ瞬間、伸び切ったと見えていた腕がぶるんと震えて旋回した。
「何ッ!」
ほたり。
腕を撃つ衝撃などなかったように、勢いを失った松毬が地面に落ちた。
続けて飛んで来た松毬にステファノは包むように手のひらを添えた。
(散りぬるを~)
くるりと回る手のひらは紫の光を纏っている。
胸元に引き取った松毬を、もう一方の手のひらが覆った。
(色は匂えど~)
念誦は掌中に橙の光紐を生む。
踏み出す脚の力を腰の捻り、肩の押し出しが加速し、伸びて行く腕から手のひらに伝えた。
(酔いもせず ん~)
松毬はステファノの手を離れ、青色の螺旋を引きながら加速する。
しゅぅううううー。
螺旋は摩擦を生み、熱を発する。その行先にいるヨシズミの1メートル手前で、松毬は赤熱して炎を発した。
ばふっ!
50センチ。その距離を残して松毬は芯まで燃え尽き、一摘みの灰となって地に落ちた。
「それがおめェの魔法ケ。つくづく変りもンだッペ」
ヨシズミは莞爾として笑った。
ステファノはにっこり微笑んだ後、片手で額をおさえつつ膝から地面に崩れ落ちた。
「ひぃい。一杯一杯です……」
額は燃えるように熱かった。
ステファノはドイルの「タイム・スライシング」を真似たのだ。身心一如に意識を集中しつつ、外界の様子にもイドの目を向ける。今のステファノには同時に行うことができなかった。
(同時にできないなら、1つずつやれば良いのではないか?)
細かく刻まれた時間の中で複数の思考作業を同時並行して処理する。ドイルのギフトを再現できないかと考えたのだ。
ギフトを持たないステファノにとっては難しかった。だから、演舞のスピードを通常の半分以下に落とした。
そうしておいて0.5秒に1度、演舞と周囲警戒に意識を切り替えて両方を行ったのだ。
脳が過熱するのも当然であった。
どうにか捉えることができた松毬を捌くことができたのは偶然だった。
1つめがイドを纏わない普通の松毬だったため、型の体術だけで巻き落とすことができた。そのため2つめの松毬に余裕をもって集中することができたのだ。
体に纏ったイドで松毬の勢いを殺しつつ、火魔法で摩擦を、土魔法で加速を与えて撃ち返した。
咄嗟のことではあったが、体術で撃ち出した松毬に引力で勢いを足し、発生する螺旋の摩擦熱を火魔法で拡大するという因果の連鎖をつなぐことができた。
それは不器用ではあったが、ヨシズミが示した魔法の道に即した術であった。
「見事な術だった」
ヨシズミは手放しで称賛した。魔法の熟練者なら松毬に対処することは容易かったろう。
しかし初心のステファノが松毬に気づき、受け止め、そして撃ち返すことまでできたのは見事と呼んでよい結果であった。
「したけど、言いつけ破って術サ使ったから今日の晩は飯抜きナ」
「あ! そうでした。すみません!」
ふははと笑ってヨシズミは続けた。
「何だか前半は随分無理なことしてたみてェだけど、後の方は面白かったヨ。おめェは体ッコ使った方が術サ使い易いみてェだナ?」
「ああー、そうかもしれません」
手を動かすことが習慣になっているのかもしれませんねと、ステファノは笑った。
「それはそれでいいンでないカ?」
この世界の魔術師は「魔術発動体」なるものに頼っている。ヒイラギだろうとイワシの頭だろうと、それで気の持ち様が変わったり力を振るいやすくなるのだったら、使ったらよいとヨシズミは言った。
「ああ、それなんですけど。魔術発動体って、そもそもどういう働きをするものなんですか?」
ステファノは前々からの疑問を口にした。
「俺も最初面食らったんだけット、あれはどうやらおめェの言う『インデックス』の役目をするんでねェかと思う」
「イデアの記録ですか?」
「まあそういうこったナ。普通の魔術師は視野に入った因果しか利用できねェんだが、そいつをすぐに使えるように印サつけとくンだナ」
イデアに紐づけした道具を持ち歩いて、咄嗟の時に連想によってイデアを引き出すという使い方であった。
「なるほど。それを体で覚え込んでしまえば、術を発動しやすいということですね」
それなら発動体なしでの無詠唱は難しいと言っていたコリントの言葉が理解できる。
「まあそれも上達するまでの手助けみてェなもんだけどな。魔術師の杖ッてのは歩くのサ助ける杖と同じことだヨ」
「そう言われると、わかりやすいですね」
「おめェも魔法サ慣れるまでは真似したらいいんでねェノ?」
「発動体を使うってことですか?」
ちょっと違うとヨシズミは首を振った。
「さっきのやり方サ思い出してみろッテ。右手に『土のイデア』、左手に『火のイデア』サ纏わせてたッペ? あれを基本にしちまうのサ」
「両手を魔術発動体にするっていうことですか?」
「それに、何か手に持ったもンに術サ使うってのもいいぞ? それだったら因果の連鎖を回しやすいッペ?」
「そうか……。何もないところに炎を生み出すと因果を乱してしまうけれど、松毬の摩擦を『増やす』なら揺らぎの範囲で因果を選べますね?」
サイコロで7の目を出させたら世界の法則が狂うが、1の目を100回出したところでそれは「偶然」の範囲に収まる。それが魔術と魔法の差であった。
「俺みたいに不器用な人間には似合いのやり方ですね。いろいろ工夫できそうです」
その時点で不器用とは言わないんだがなと、ヨシズミは内心思っていた。
「そしたら今日の修業はこのくらいにすッペカ? おめェも大分くたびれたみてェだしヨ?」
「はい。ありがとうございました」
「最後に師匠らしく、もうひとつ教えてやッか? さっきの観相では視点を切り替えるのに苦労してたみてェだったが……」
「はい。半秒ごとに内向きと外向きに視点を変えていたんで、頭が燃えそうになりました」
「うん。そん時ャ外の絵と自分の絵が重なって見えたッペ?」
ステファノは「観相」のイメージを思い出してみた。
「そうですね。ばらばらに見た物を頭の中で重ねていました」
「だべ。そりゃ、アレと同じだッペ」
「アレというと?」
「団扇の表に〇サ描いて、裏に×サ描くベ?」
「え? はい」
「それサ両手に挟んでくるくる回したことあッペ?」
「ああ、あります。そういう奴」
表に描いた絵と裏に書いた絵が残像として目に映る。鳥かごと小鳥の絵で遊んだことがあった。
「くるくる回せば〇の中に×が入って見えるベ? おめぇがやったのはそれとおんなじことだ」
そりゃ疲れて眼ェ回すッペヨと、ヨシズミは笑いながら洞窟に戻って行った。
残されたステファノは考える。確かに頭がくらくらした。2つの物を交互に見るのは負担が大きかった。
団扇の絵のように同時に見られれば良いのだが。
(……観られるのか? そもそも肉眼で物を見ようというわけじゃないんだから)
イドの眼には団扇の表も裏も関係ないはずだった。
(表から裏まで透かして観ればいいんだ!)
「まだまだ現実界の考え方に引っ張られていたなあ。『相より想を得、因果に至る』ってギフトの説明にあったのに」
観るべきは松毬ではない。イデアであった。イデア界では団扇に裏表は存在しないのだ。
(有為の奥山 今日越えて~)
ステファノは目をつぶってみた。薄皮1枚のビジョン、それを2枚重ねてみるつもりでイドの眼を向ける。
自分がいた。世界があった。過不足なく、2つは1つであった。
すべての因果がそこにあった。そして――。
薄皮は無限に重なる。世界には奥行きがあり、揺らぎがあった。レンズの焦点をずらすように遥か彼方まで連なるバリエーションが同時に、等しくそこにあった。
「師匠、見えました! 俺にも見えました! 師匠ーっ!」
ステファノは洞窟へと走り込んで行った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第134話 魔法師ステファノの道はそこにある。」
目指すなら、「ネルソンのような生き方」ではないのか? 人の役に立ちたい。特に、貧しい者、弱い者の助けとなりたかった。
なぜなら、それは自分自身が願ったことであったから。少しで良い、ほんの少しだけ今より良い暮らしができればと。
誰もが抱くその願いに、ほんの少しでも答えることができるとしたら、自分が魔法を学ぶ意味になってくれるのではないか。
……
◆お楽しみに。
今日初めてステファノが気合を発した。
1つめの松毬が腕を打つ瞬間、伸び切ったと見えていた腕がぶるんと震えて旋回した。
「何ッ!」
ほたり。
腕を撃つ衝撃などなかったように、勢いを失った松毬が地面に落ちた。
続けて飛んで来た松毬にステファノは包むように手のひらを添えた。
(散りぬるを~)
くるりと回る手のひらは紫の光を纏っている。
胸元に引き取った松毬を、もう一方の手のひらが覆った。
(色は匂えど~)
念誦は掌中に橙の光紐を生む。
踏み出す脚の力を腰の捻り、肩の押し出しが加速し、伸びて行く腕から手のひらに伝えた。
(酔いもせず ん~)
松毬はステファノの手を離れ、青色の螺旋を引きながら加速する。
しゅぅううううー。
螺旋は摩擦を生み、熱を発する。その行先にいるヨシズミの1メートル手前で、松毬は赤熱して炎を発した。
ばふっ!
50センチ。その距離を残して松毬は芯まで燃え尽き、一摘みの灰となって地に落ちた。
「それがおめェの魔法ケ。つくづく変りもンだッペ」
ヨシズミは莞爾として笑った。
ステファノはにっこり微笑んだ後、片手で額をおさえつつ膝から地面に崩れ落ちた。
「ひぃい。一杯一杯です……」
額は燃えるように熱かった。
ステファノはドイルの「タイム・スライシング」を真似たのだ。身心一如に意識を集中しつつ、外界の様子にもイドの目を向ける。今のステファノには同時に行うことができなかった。
(同時にできないなら、1つずつやれば良いのではないか?)
細かく刻まれた時間の中で複数の思考作業を同時並行して処理する。ドイルのギフトを再現できないかと考えたのだ。
ギフトを持たないステファノにとっては難しかった。だから、演舞のスピードを通常の半分以下に落とした。
そうしておいて0.5秒に1度、演舞と周囲警戒に意識を切り替えて両方を行ったのだ。
脳が過熱するのも当然であった。
どうにか捉えることができた松毬を捌くことができたのは偶然だった。
1つめがイドを纏わない普通の松毬だったため、型の体術だけで巻き落とすことができた。そのため2つめの松毬に余裕をもって集中することができたのだ。
体に纏ったイドで松毬の勢いを殺しつつ、火魔法で摩擦を、土魔法で加速を与えて撃ち返した。
咄嗟のことではあったが、体術で撃ち出した松毬に引力で勢いを足し、発生する螺旋の摩擦熱を火魔法で拡大するという因果の連鎖をつなぐことができた。
それは不器用ではあったが、ヨシズミが示した魔法の道に即した術であった。
「見事な術だった」
ヨシズミは手放しで称賛した。魔法の熟練者なら松毬に対処することは容易かったろう。
しかし初心のステファノが松毬に気づき、受け止め、そして撃ち返すことまでできたのは見事と呼んでよい結果であった。
「したけど、言いつけ破って術サ使ったから今日の晩は飯抜きナ」
「あ! そうでした。すみません!」
ふははと笑ってヨシズミは続けた。
「何だか前半は随分無理なことしてたみてェだけど、後の方は面白かったヨ。おめェは体ッコ使った方が術サ使い易いみてェだナ?」
「ああー、そうかもしれません」
手を動かすことが習慣になっているのかもしれませんねと、ステファノは笑った。
「それはそれでいいンでないカ?」
この世界の魔術師は「魔術発動体」なるものに頼っている。ヒイラギだろうとイワシの頭だろうと、それで気の持ち様が変わったり力を振るいやすくなるのだったら、使ったらよいとヨシズミは言った。
「ああ、それなんですけど。魔術発動体って、そもそもどういう働きをするものなんですか?」
ステファノは前々からの疑問を口にした。
「俺も最初面食らったんだけット、あれはどうやらおめェの言う『インデックス』の役目をするんでねェかと思う」
「イデアの記録ですか?」
「まあそういうこったナ。普通の魔術師は視野に入った因果しか利用できねェんだが、そいつをすぐに使えるように印サつけとくンだナ」
イデアに紐づけした道具を持ち歩いて、咄嗟の時に連想によってイデアを引き出すという使い方であった。
「なるほど。それを体で覚え込んでしまえば、術を発動しやすいということですね」
それなら発動体なしでの無詠唱は難しいと言っていたコリントの言葉が理解できる。
「まあそれも上達するまでの手助けみてェなもんだけどな。魔術師の杖ッてのは歩くのサ助ける杖と同じことだヨ」
「そう言われると、わかりやすいですね」
「おめェも魔法サ慣れるまでは真似したらいいんでねェノ?」
「発動体を使うってことですか?」
ちょっと違うとヨシズミは首を振った。
「さっきのやり方サ思い出してみろッテ。右手に『土のイデア』、左手に『火のイデア』サ纏わせてたッペ? あれを基本にしちまうのサ」
「両手を魔術発動体にするっていうことですか?」
「それに、何か手に持ったもンに術サ使うってのもいいぞ? それだったら因果の連鎖を回しやすいッペ?」
「そうか……。何もないところに炎を生み出すと因果を乱してしまうけれど、松毬の摩擦を『増やす』なら揺らぎの範囲で因果を選べますね?」
サイコロで7の目を出させたら世界の法則が狂うが、1の目を100回出したところでそれは「偶然」の範囲に収まる。それが魔術と魔法の差であった。
「俺みたいに不器用な人間には似合いのやり方ですね。いろいろ工夫できそうです」
その時点で不器用とは言わないんだがなと、ヨシズミは内心思っていた。
「そしたら今日の修業はこのくらいにすッペカ? おめェも大分くたびれたみてェだしヨ?」
「はい。ありがとうございました」
「最後に師匠らしく、もうひとつ教えてやッか? さっきの観相では視点を切り替えるのに苦労してたみてェだったが……」
「はい。半秒ごとに内向きと外向きに視点を変えていたんで、頭が燃えそうになりました」
「うん。そん時ャ外の絵と自分の絵が重なって見えたッペ?」
ステファノは「観相」のイメージを思い出してみた。
「そうですね。ばらばらに見た物を頭の中で重ねていました」
「だべ。そりゃ、アレと同じだッペ」
「アレというと?」
「団扇の表に〇サ描いて、裏に×サ描くベ?」
「え? はい」
「それサ両手に挟んでくるくる回したことあッペ?」
「ああ、あります。そういう奴」
表に描いた絵と裏に書いた絵が残像として目に映る。鳥かごと小鳥の絵で遊んだことがあった。
「くるくる回せば〇の中に×が入って見えるベ? おめぇがやったのはそれとおんなじことだ」
そりゃ疲れて眼ェ回すッペヨと、ヨシズミは笑いながら洞窟に戻って行った。
残されたステファノは考える。確かに頭がくらくらした。2つの物を交互に見るのは負担が大きかった。
団扇の絵のように同時に見られれば良いのだが。
(……観られるのか? そもそも肉眼で物を見ようというわけじゃないんだから)
イドの眼には団扇の表も裏も関係ないはずだった。
(表から裏まで透かして観ればいいんだ!)
「まだまだ現実界の考え方に引っ張られていたなあ。『相より想を得、因果に至る』ってギフトの説明にあったのに」
観るべきは松毬ではない。イデアであった。イデア界では団扇に裏表は存在しないのだ。
(有為の奥山 今日越えて~)
ステファノは目をつぶってみた。薄皮1枚のビジョン、それを2枚重ねてみるつもりでイドの眼を向ける。
自分がいた。世界があった。過不足なく、2つは1つであった。
すべての因果がそこにあった。そして――。
薄皮は無限に重なる。世界には奥行きがあり、揺らぎがあった。レンズの焦点をずらすように遥か彼方まで連なるバリエーションが同時に、等しくそこにあった。
「師匠、見えました! 俺にも見えました! 師匠ーっ!」
ステファノは洞窟へと走り込んで行った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第134話 魔法師ステファノの道はそこにある。」
目指すなら、「ネルソンのような生き方」ではないのか? 人の役に立ちたい。特に、貧しい者、弱い者の助けとなりたかった。
なぜなら、それは自分自身が願ったことであったから。少しで良い、ほんの少しだけ今より良い暮らしができればと。
誰もが抱くその願いに、ほんの少しでも答えることができるとしたら、自分が魔法を学ぶ意味になってくれるのではないか。
……
◆お楽しみに。
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