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『愛と肉欲』(SIDE 雫)
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巧に宣戦布告されたと泰莉君が打ち明けてくれたのは、俺のためだとすぐわかった。
うまくいっていない俺たちの関係。
どうにも答えが出せず苦しい気持ちを抱えたまま、ズルズルとここまできてしまったこと。
長引けば長引くほど辛くなることはわかっているのに、踏み出せない。
一歩を踏み出すための勇気を、彼がくれた。
「巧、好きだよ。」
いつものように同じ布団に潜り込んで手を繋ぐ。
その瞬間、ふと自然に言葉が出た。
巧の身体がぎくりと大きくこわばって、信じられないという視線が俺を捉える。
「雫・・・俺も、好きだ。」
震える声でそう言った彼は、ぎゅっと力いっぱい抱きしめてくれた。
人を責めることは簡単だけれど許すことは難しいから、バランスが取れない。
気を抜くと楽な方に流れて、すぐに相手を責めたくなる。
逞しい彼の身体が小刻みに震えていて、自分の態度が彼をひどく痛めつけていたのだと知る。
「巧、大好き。」
傷付けた罪滅ぼしみたいな気持ちで次の言葉を吐いた時、彼のことをただ許そうと、そう思った。
自分から、唇を重ねる。
彼が応えるように、深く舌を絡めた。
「ッ・・・た・・くみ・・・」
久々に聴く、欲情している時の自分の声。
「雫・・抱きたい・・っ・・・お前が欲しくて・・・たまらなかった・・・っ」
2年間押さえ込んでいた性欲のタガが一度外れてしまうと、溢れ出して止まらなかった。
「いいから・・っ・・・もう、、挿れて・・・お願い・・っ」
自分で拒んでいたくせにどうしようもなく巧の身体が欲しくて、理性なんてすぐに吹っ飛んでしまう。
俺の身体に負担がかからないように、前戯に時間をかけて丁寧に愛してくれる巧の優しさがもどかしい。
彼の肉棒を咥え込んで、身体が満たされていく感覚に俺は飢えていた。
「雫・・っ・・・」
久々すぎてどう受け入れたらいいのかなんて、もう忘れてしまった。
身体の中心を無理矢理こじ開けて太いペニスを挿入する瞬間、巧の顔に浮かぶ征服欲を見てたまらなく興奮する。
「あ・っ・・・い・・・巧・・・っ・・・」
初めての時みたいに、痛くて苦しくて、涙が止まらない。
それでも、彼が欲しくてたまらなかった。
「欲しいっ・・・巧・・・奥・・・ッ」
彼の逞しい太ももが、バチンとお尻に当たる感触。
2年間の埋め合わせをするように、俺たちは朝まで何度も何度も愛し合った。
うまくいっていない俺たちの関係。
どうにも答えが出せず苦しい気持ちを抱えたまま、ズルズルとここまできてしまったこと。
長引けば長引くほど辛くなることはわかっているのに、踏み出せない。
一歩を踏み出すための勇気を、彼がくれた。
「巧、好きだよ。」
いつものように同じ布団に潜り込んで手を繋ぐ。
その瞬間、ふと自然に言葉が出た。
巧の身体がぎくりと大きくこわばって、信じられないという視線が俺を捉える。
「雫・・・俺も、好きだ。」
震える声でそう言った彼は、ぎゅっと力いっぱい抱きしめてくれた。
人を責めることは簡単だけれど許すことは難しいから、バランスが取れない。
気を抜くと楽な方に流れて、すぐに相手を責めたくなる。
逞しい彼の身体が小刻みに震えていて、自分の態度が彼をひどく痛めつけていたのだと知る。
「巧、大好き。」
傷付けた罪滅ぼしみたいな気持ちで次の言葉を吐いた時、彼のことをただ許そうと、そう思った。
自分から、唇を重ねる。
彼が応えるように、深く舌を絡めた。
「ッ・・・た・・くみ・・・」
久々に聴く、欲情している時の自分の声。
「雫・・抱きたい・・っ・・・お前が欲しくて・・・たまらなかった・・・っ」
2年間押さえ込んでいた性欲のタガが一度外れてしまうと、溢れ出して止まらなかった。
「いいから・・っ・・・もう、、挿れて・・・お願い・・っ」
自分で拒んでいたくせにどうしようもなく巧の身体が欲しくて、理性なんてすぐに吹っ飛んでしまう。
俺の身体に負担がかからないように、前戯に時間をかけて丁寧に愛してくれる巧の優しさがもどかしい。
彼の肉棒を咥え込んで、身体が満たされていく感覚に俺は飢えていた。
「雫・・っ・・・」
久々すぎてどう受け入れたらいいのかなんて、もう忘れてしまった。
身体の中心を無理矢理こじ開けて太いペニスを挿入する瞬間、巧の顔に浮かぶ征服欲を見てたまらなく興奮する。
「あ・っ・・・い・・・巧・・・っ・・・」
初めての時みたいに、痛くて苦しくて、涙が止まらない。
それでも、彼が欲しくてたまらなかった。
「欲しいっ・・・巧・・・奥・・・ッ」
彼の逞しい太ももが、バチンとお尻に当たる感触。
2年間の埋め合わせをするように、俺たちは朝まで何度も何度も愛し合った。
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