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『初めての夫婦時間』
しおりを挟む「じゃ・・・じゃあ・・失礼するよ・・・っ」
いつもは自信満々の科学者である夫が、ベッド脇で挙動不審になっている。
「スバルさん、どうぞ・・ベッドにお入りください。」
かれこれもう10分以上ガウン姿でベッドの横に立ち尽くしている彼に、私はたまらず声をかけた。
「前にも言ったが、私は・・女性経験がなくてね。君を満足させられるかどうか・・」
自信のない彼見るのは初めてで、新鮮さを感じると同時に可愛いなぁと思う余裕が今の私にはあった。
この結婚生活で場数を踏んで成長したのだなと嬉しくなる。
初めて慶斗に抱かれた夜・・私は処女で右も左もわからず、緊張でおかしくなりそうだった。
天才は、何でも習得するのが早いらしい。
「あー・・ヒダがいやらしく絡みついてくるよ。・・繭さんは、この体位が好きなのかい?」
「ん・・・あ・・スバル・・さん・・・ッ」
後ろから深く挿入し、もどかしいほどゆっくりとペニスを出し入れするスバルは、あっという間にセックスの技術を習得してしまったらしい。
「この角度で挿れると中がキュウキュウ締まって・・感じてくれているのがよくわかるよ。」
「あ・・ダメ、・・スバル・・さ・・・」
「愛君に挿れられるのと・・どっちがイイのか言ってごらん?」
(言葉責めまで習得したの・・・?!天才科学者恐るべし・・・・!!)
「彼の言うとおり・・・繭さんの中はすごく気持ちがイイよ。」
彼は私の耳元で甘く、低く囁いた。
「スバルさん・・・あ・・・っ」
体位変えもスムーズだ。本当に初めてなのかと疑いたくなる。
繋がったまま彼は私の身体をくるりと器用に反転させると、上から熱い瞳で見下ろした。
「君は、ここを攻められるのが好きなんだろ?」
上に乗った彼は、私の太ももを大きく開かせると、浅い部分を執拗に先端で擦り付ける。
「やっ・・そこ・・・ダメ・・・ぇ・・・」
私のイイところをすぐに探り当てた彼は、ゆるゆると腰を動かしながら不適な笑みを浮かべた。
「そんなにイイのかい・・?繭さんの中・・・ギチギチに締め付けてくるよ・・・」
あれほどセックスを拒んでいた彼が、予想に反してノリノリで嬉しい。
「もう・・イッちゃう・・・・」
「私もそろそろ限界だよ・・気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうだ・・・・」
私たちは同時に絶頂に達し、相性の良さを実感した。
お互いの体液が混ざり合い、夫婦としてベッドで愛し合う幸せを初めて共有する。
「科学的根拠は無いが・・・これは確かに妊娠率が上がりそうな気がするよ。」
この瞬間、私は初めて彼と本物の夫婦になれた気がした。
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