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第三章 住民のおかげで街の発展がはかどりすぎて怖い
第31話 港街の開発
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「我がディータ殿下の愛人となって、リユお嬢様を監督・監視いたします。それでなければ、安心できません」
カガシが、とんでもない提案をしてきた。
「いやいや。ご冗談を」
そんな付き合いだと、リユがのんびりできないじゃん。
説得を試みたが、カガシは単に僕が遠慮していると取ってしまったようだ。
「房中術ならおまかせを。見事殿下を、昇天させて差し上げます」
「いらん。マジでお気遣いなく」
「リユお嬢様からは毎夜、愛を賜われるのでしょう? 我なら、リユお嬢様が恥ずかしがってできないことも、お引き受けいたしますよ」
「別にいいんだよ。そんなの」
第一、リユとも性的な関係なんて結んでいないよ。
「ホントに、愛人なんて、僕にはいらないんだ。リユ一人だけでも、持て余しているくらいだし」
「なぜです? すでに、美少女を二人もはべらせているというのに?」
あー、なるほど。読めた。
この娘、ヘニーとレフィーメを僕の愛人だと思っているのか。
「勘違いも甚だしいですっ。わたしは、領主ディータさまの愛人ではありません。そんなのおこがましいです」
「ディータは、実験仲間。やましい関係はない」
美少女のお二人さんも、不満をもらす。
「失礼しました。聞けば我より、身分の高い方々ではありませんか。下僕が、失礼な言動をしました」
「こんなヤツじゃ。早合点が多いやつじゃが、悪気はないんじゃ。アタシの顔に免じて、ご勘弁できんか?」
リユが呆れる。
ここはリユの顔に免じて、お咎めなしでいいや。
「理解できません。海でも眺めながら、夜明けのコーヒーでも飲んでいるのかと思いました」
「んなこたあないよ。どんだけ妄想が激し……あっ」
海、というワードが出てきて、ようやく思い出す。
「それより、海賊だよ。今後のために、港街を作ろう」
今だと、簡単な停留所しかない。ホントに物資を運ぶだけの設備となっている。
本当は、もっと遅い時期に着手するつもりだった。海賊に目をつけられたくなかったからだ。
だが海賊を退治するのに、いちいちバリナンで船を借りるわけにはいかない。
「せっかくじゃし、バリナンにも話をつけておけばよかろうよ。ディータ」
「お世話になってもいいのかな?」
「ええよ。我が国に、恩を着せることができようて」
あえて船の開発に協力したほうが、バリナンとしてもプラスと思われるか。リユの意見に乗るのもいいかもね。
「もう帰ってきたのかい? ディータ王子」
「はい。海賊に襲われた人たちの保護をお願いしたい」
バリナンの港に到着し、国王に事情を説明した。
「いいよ。王子。我らで保護しよう。感謝する。あいにく礼の品が用意できない。金ならいくらでもお支払いを」
「実は、港町を建てようかと思います。その工費・住人たちの手配をお願いしたく」
僕が提案すると、バリナン国王はゲラゲラと笑い出す。
「そんな程度でいいのかい? OKOK。ここまできたら、すべてにおいて、面倒を見ようじゃないか。ボクチャンって、太っ腹ぁ」
相変わらず、バリナン国王はノリがいい。まさにパリピである。
こうして、バリナンの協力も取り付けた。
これで、バリナンが我が海の領域を防衛してもらえる口実ができた。
「レフィーメ、大工の手配をお願いできる?」
「任せて。テッシムからも数名連れてくる」
サムズアップをしながら、レフィーメがテッシムに使いを出す。
「わたしは、資材を用意しますね」
ヘニーも、港街づくりに参加してくれた。
「あの、我は何をすれば?」
「カガシには、港街の防衛を、お願いするよ」
ここからは海近くに、非戦闘員が増える。戦闘力のない作業員のため、防衛班が必要だ。
「冒険者を数名配置するから、監督をお願いしたい」
「お安い御用だ。主」
頼もしいな、カガシは。
あとは、うまく海賊共がエサに乗っかってくれれば。
とはいえ、いきなり完成したのが「海辺のホテル」ってどうよ。
しかも、最初に泊まるのが、僕とリユとか。
カガシが、とんでもない提案をしてきた。
「いやいや。ご冗談を」
そんな付き合いだと、リユがのんびりできないじゃん。
説得を試みたが、カガシは単に僕が遠慮していると取ってしまったようだ。
「房中術ならおまかせを。見事殿下を、昇天させて差し上げます」
「いらん。マジでお気遣いなく」
「リユお嬢様からは毎夜、愛を賜われるのでしょう? 我なら、リユお嬢様が恥ずかしがってできないことも、お引き受けいたしますよ」
「別にいいんだよ。そんなの」
第一、リユとも性的な関係なんて結んでいないよ。
「ホントに、愛人なんて、僕にはいらないんだ。リユ一人だけでも、持て余しているくらいだし」
「なぜです? すでに、美少女を二人もはべらせているというのに?」
あー、なるほど。読めた。
この娘、ヘニーとレフィーメを僕の愛人だと思っているのか。
「勘違いも甚だしいですっ。わたしは、領主ディータさまの愛人ではありません。そんなのおこがましいです」
「ディータは、実験仲間。やましい関係はない」
美少女のお二人さんも、不満をもらす。
「失礼しました。聞けば我より、身分の高い方々ではありませんか。下僕が、失礼な言動をしました」
「こんなヤツじゃ。早合点が多いやつじゃが、悪気はないんじゃ。アタシの顔に免じて、ご勘弁できんか?」
リユが呆れる。
ここはリユの顔に免じて、お咎めなしでいいや。
「理解できません。海でも眺めながら、夜明けのコーヒーでも飲んでいるのかと思いました」
「んなこたあないよ。どんだけ妄想が激し……あっ」
海、というワードが出てきて、ようやく思い出す。
「それより、海賊だよ。今後のために、港街を作ろう」
今だと、簡単な停留所しかない。ホントに物資を運ぶだけの設備となっている。
本当は、もっと遅い時期に着手するつもりだった。海賊に目をつけられたくなかったからだ。
だが海賊を退治するのに、いちいちバリナンで船を借りるわけにはいかない。
「せっかくじゃし、バリナンにも話をつけておけばよかろうよ。ディータ」
「お世話になってもいいのかな?」
「ええよ。我が国に、恩を着せることができようて」
あえて船の開発に協力したほうが、バリナンとしてもプラスと思われるか。リユの意見に乗るのもいいかもね。
「もう帰ってきたのかい? ディータ王子」
「はい。海賊に襲われた人たちの保護をお願いしたい」
バリナンの港に到着し、国王に事情を説明した。
「いいよ。王子。我らで保護しよう。感謝する。あいにく礼の品が用意できない。金ならいくらでもお支払いを」
「実は、港町を建てようかと思います。その工費・住人たちの手配をお願いしたく」
僕が提案すると、バリナン国王はゲラゲラと笑い出す。
「そんな程度でいいのかい? OKOK。ここまできたら、すべてにおいて、面倒を見ようじゃないか。ボクチャンって、太っ腹ぁ」
相変わらず、バリナン国王はノリがいい。まさにパリピである。
こうして、バリナンの協力も取り付けた。
これで、バリナンが我が海の領域を防衛してもらえる口実ができた。
「レフィーメ、大工の手配をお願いできる?」
「任せて。テッシムからも数名連れてくる」
サムズアップをしながら、レフィーメがテッシムに使いを出す。
「わたしは、資材を用意しますね」
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「あの、我は何をすれば?」
「カガシには、港街の防衛を、お願いするよ」
ここからは海近くに、非戦闘員が増える。戦闘力のない作業員のため、防衛班が必要だ。
「冒険者を数名配置するから、監督をお願いしたい」
「お安い御用だ。主」
頼もしいな、カガシは。
あとは、うまく海賊共がエサに乗っかってくれれば。
とはいえ、いきなり完成したのが「海辺のホテル」ってどうよ。
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