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少女たちとの出会い

堕ちるカルーア

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【囚われたカルーア】
カルーアの体内に侵入したチェーンロッドが、カルーアの魔力を吸う為に体内で暴れていた

「ゲフォ…ウハッ…アハァ…」

「ふむ、苦しい想いをさせているのに…あまり魔力を吸えていませんね…ソレなら、これはどうでしょう」

魔族の男は左手の中指にはめている指輪に魔力を注いだ。すると大き目のマネキンの様な型枠が現れた
ソレは液体の様に、カルーアをその中へ取り込んだ。内部は液体ではあるが、溺れて息が出来ない事は無いようだ。が、カルーアは更に苦悶の表情を浮かべている
液体がゲル状になり、カルーアの全身を刺激し鼻や口からゲル状の触手が体内に侵入して行く

「いっ、嫌だぁ…入って…来ないでぇ…こんな恥ずかしいのは…もぅ、やめてぇ…」
 


「い、イイ加減にして欲しいですの!カルーア姉さんを離しなさいなの!!」

姉を目の前で辱められ我慢できなくなったサーシャは駆け出した!鉄チェーンの先に鉄球が付いた物を、男めがけて投げつけた

「バキィッ!」
魔族の男は左手の剣で鉄球を軽々と弾いた。そして、ゆっくりと目線をサーシャに向けた

「な、何ですの?」


【その頃の街中】
街中では保安隊と冒険者達がゴブリン達と戦っていた。保安隊は冒険者達で言うところのBランクの腕前の者達で構成されている

彼らにBランクからDランクの冒険者達が協力し、ゴブリン達と戦っている
お互い、チカラ的には拮抗していた

更に街の中心部では、アドル・クリスニッジとリリアがゴブリンの群れと戦っている
が、アドル達はゴブリン達を圧倒していて、次々とゴブリンの屍を築いていた
 
「ゴブリンにしては統率が取れすぎてますね…僕の勘では、恐らく街中に彼らを統率している者が居るはず…ソイツを倒す必要がありそうですね」

「でもでも、ゴブリンがおおすぎてリリアのタンチマホウもキノウしないよぉ…」

この街唯一のAランク冒険者アドルは足止めを食わされていた。その、統率している魔族はヒイロの工房に居る


「オジサン!悪趣味な道具からカルーア姉さんを解放しなさいなの!」

鉄球を弾かれたサーシャは、工房から持ってきた鉄のこん棒で魔族の男に殴り掛かるが、コレもあっさり受け流されてしまう
(正確にはこん棒ではなく、加工に使う道具なのだがサーシャにしてみれば、殴り掛かる道具だった)

「悪趣味な道具とは失礼ですね!ソレにこの【ア・イヤン・メイデン】は人間の貴族達が趣味の為に造らせた拷問用道具なんですよ!」

「っつ…そんな事、知りませんの!」

人間の道具と聞き驚くが、そんな事よりカルーアを助けようと必死に殴り掛かるサーシャ

「ふむ、エルフの彼女は先程の魔法で魔力切れ寸前の様ですね……それでは貴方の希望通り彼女は解放しましょう」

カルーアは【ア・イヤン・メイデン】から弾き出された。すぐさまカルーアに歩み寄ったサーシャ

「貴方の方が魔力に余裕がありそうですね」


【ア・イヤン・メイデン】からゲル状の触手が無数に延び、サーシャの全身に絡みつくと、サーシャをその中に飲み込んだ
その中でサーシャはゲル状の触手に全身を弄ばれ、口と鼻から触手に侵入され中と外の両側から全身を刺激された!

「こ、こんな感覚は…初めて…ですのぉ!」

【ア・イヤン・メイデン】の中で激しく刺激され、溺れる様に身悶えするサーシャ
その横で吐き出されたカルーアが、全身を痙攣させて横たわっていた

「コチラのお嬢さんの方がたっぷり魔力を残していますね。彼との戦いの為に、魔力を回復させて貰いますよ」


「カルーアぁ!サーシャぁ!」

瞳を緋色に輝かせヒイロが突進してきた
突風の様に男の身体に斬撃を加え、男の手からカルーアを奪い返した
ヒイロの奇襲はソードで受け止められたが、グラつかせた隙にカルーアを無事に回収した

目は虚ろに息の荒いカルーア。パッと見で、かなり疲弊しているのが理解できた

「貴様は絶対に許さん!」

街は大量のゴブリンに襲われ、アチコチから悲鳴と火の手が入り乱れる中、ヒイロと魔族の男の戦いが始まる!

ヒイロはサーシャの救出と魔族の男を撃退出来るのだろうか?



続く
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